「賃貸の新築はやめた方がいいって本当?」
「どんなデメリットがあるの?」
賃貸の新築物件は外観・内装が新しくて、キレイなお部屋に暮らせるのが魅力です。室内設備もすべて新品なので、新生活を気持ちよくスタートできます。
しかし、一部からは「賃貸の新築はやめた方がいい」という否定的な意見も…。新築物件のデメリットを知らないと、予算オーバーしたり、入居希望日に引っ越せない恐れがあります。
そこで当記事では、賃貸の新築物件はやめた方がいいと言われる理由を解説します。住むメリットと比較して、賃貸の新築に向いている人の特徴も紹介しています。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の新築物件はやめた方がいいと言われる理由
- ・比較的家賃が高い
- ・物件の完成前に契約しなければいけない
- ・入居希望日に引っ越しできない場合がある
- ・シックハウス症候群にかかるリスクがある
- ・退去費用が高くなりやすい
賃貸の新築物件はやめた方がいいと言われる理由を紹介します。新築物件のデメリットにも当たる内容なので、お部屋探し中の人は参考にしてみてください。
比較的家賃が高い
家賃 | 管理費 | 築年数 | |
---|---|---|---|
ボンズテラス池袋 | 100,000円 | 12,500円 | 0年 |
パルクヴェール | 81,000円 | 4,000円 | 5年 |
- 検索条件
賃貸の新築物件は比較的家賃が高いです。好条件なお部屋で人気が集まるからです。
業者専用サイトの「ATBB」で新築物件と築浅物件を比較しました。新築物件は、築浅の物件より家賃が約2万円高かったです。
家賃が上がるほど初期費用も高くなりやすい
相場 | |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 |
管理費(共益費) | 1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
初回保証料 | 総賃料の50~100% |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 |
その他オプション サービス |
不動産屋ごとに異なる |
- 初期費用の用語説明
賃貸の初期費用は、家賃が上がるほど高くなります。ほとんどの初期費用が、家賃をもとに計算されるからです。
家賃をもとに計算されるのは、敷金・礼金・仲介手数料などです。新築だと人気の高さから「礼金2ヶ月分」で募集されることが多いです。
物件の完成前に契約しなければいけない
工事中の新築物件の場合、物件の完成前に契約を済ませる必要があります。「先行契約」でお部屋を借りるからです。
先行契約とは、内見せずにお部屋を契約することです。完成前の新築だと、イメージ写真で入居するかを決めなければいけません。
入居希望日に引っ越しできない場合がある
賃貸の新築物件は、入居希望日に引っ越しできない場合があります。台風などで工事が遅れて、完成予定日に間に合わないことがあるからです。
新築物件の入居可能日は、完成直前まで分かりません。入居予定日がズレると、引っ越しのスケジュールにも影響します。
シックハウス症候群にかかるリスクがある
賃貸の新築物件は、シックハウス症候群にかかるリスクがあります。完成直後は、建材に含まれる科学物質が室内に残るからです。
シックハウス症候群とは、建材などに含まれる科学物質が原因で起きる健康被害のことです。人によっては、頭痛・めまい・吐き気といった症状に悩まされます。
退去費用が高くなりやすい
賃貸の新築物件は、退去費用が高くなりやすいです。退去時の傷や汚れが、全て入居者のせいにされてしまうからです。
本来請求されるのは、入居者が付けた損傷の修繕費です。入居前にできた傷に関しては、大家さん負担で直すのが原則です。
業者の中には「新築だから傷はなかったはず」と決めつける会社もいます。引き渡し時の現状を確認しないまま、最初の入居者に払わせるケースがあるので注意です。
新築物件はやめるべきか悩んだら不動産屋からアドバイスをもらう
新築物件はやめるべきか悩んだら、不動産屋からアドバイスをもらうと良いです。重要視したい条件を伝えれば、新築物件が自分に向いているか教えてくれます。
当サイト運営の不動産屋「イエプラ」は、LINEで最適なお部屋を提案できます。SUUMOやHOME’Sには載っていない未公開物件も取り扱っているので、お部屋探しの幅が広がります。
さらに、仲介手数料が基本無料です。初期費用を抑えて賃貸契約したい人はぜひ利用してみてください!
賃貸で新築物件に住むメリットとは
- ・キレイなお部屋に暮らせる
- ・便利な設備が整っている
- ・防音性の高い物件を選べる
- ・申し込みが早ければ角部屋に住める
- ・虫が出にくい
キレイなお部屋に暮らせる
新築物件を選べば、キレイなお部屋に暮らせます。外装・内装・設備が全て新しいからです。床や壁紙の経年劣化も見られません。
特に水回り設備に関するメリットは大きいです。未使用の状態で使えるので「誰かが使っていた」と嫌な思いをせずに済みます。
便利な設備が整っている
- ・独立洗面台
- ・システムキッチン
- ・浴室乾燥機
- ・広いシューズボックス
- ・モニター付きインターホン
- ・オートロック
- ・宅配ボックス など
新築物件には、便利な設備が整っているお部屋が多いです。主にシステムキッチンや浴室乾燥機などです。
中には、宅配ボックス付きの物件もあります。仕事終わりの時間帯に荷物を回収できて便利です。配達員から直接受け取らなくていいので、防犯対策にも繋がります。
防音性の高い物件を選べる
防音システム | 採用年 | |
---|---|---|
シャーメゾン | シャイド50 シャイド55 |
2010年 |
ヘーベルメゾン | ANRフロア | 2018年 |
大和ハウス | サイレントハイブリッド スラブ50 |
2012年 |
大東建託 | ノイズレスシステム | 2011年 |
ミサワホーム | 床制振ダンパー | 2007年 |
新築物件では、防音性の高いお部屋を選べます。各ハウスメーカーが最新技術を使って、建物の防音性を向上させているからです 。
積水ハウスが手掛けるシャーメゾンは「シャイド50(シャイド55)」という防音技術を使っています。普通のお部屋と比べて、上階からの衝撃音を約2分の1にカットしてくれます。
申し込みが早ければ角部屋に住める
新築物件は申し込みが早ければ、角部屋に住めるチャンスが高いです。全てのお部屋が一斉に募集されるからです。
角部屋は隣に面する部屋数が少なくて、周りの生活音が聞こえにくいです。特に最上階の角部屋なら、上階からの足音も気になりません。
虫が出にくい
新築物件は虫が出にくいメリットもあります。経年劣化による壁のひび割れや、網戸の故障が起きていないからです。
虫の侵入経路が少ないほど遭遇率は下がります。「ゴキブリに絶対遭遇したくない」という人には向いています。
賃貸で新築物件に向いている人は?
最新設備が整ったお部屋に住みたい人は新築が向いている
- ・最新の設備が整ったお部屋がいい
- ・誰かが使った設備は使いたくない
- ・見た目重視で探している
- ・防音性を重視している
- ・お部屋で虫を見たくない
- ・家賃の予算に余裕がある
- ・好条件なお部屋なら内見なしで問題ない
- ・引っ越し時期が未定
賃貸の新築物件に向いているのは、最新設備が整ったお部屋に住みたい人です。新築であれば、システムキッチンや宅配ボックスといった便利な設備を使えます。
引っ越し時期が未定な人にもおすすめです。早めに申し込んで完成を待てば、ライバルに物件を取られる心配がないからです。
費用の安さを重視するなら新築はやめた方がいい
- ・家賃や初期費用などのお金を抑えたい
- ・内見した上で引っ越すか決めたい
- ・引っ越しの期限が迫っている
- ・アレルギーの体質がある
- ・お部屋を雑に扱いやすい
賃貸の新築物件に向いていないのは、費用の安さを重視する人です。家賃が比較的高くて、初期費用も予算オーバーしやすいからです。
工事日程が伸びると、入居予定日がズレる可能性もあります。引っ越し日が確定している人は、即入居可などの物件を探してください。
自分に合う物件は不動産屋に探してもらうのが手っ取り早い
自分に合う物件は、不動産屋に探してもらうのが手っ取り早いです。プロに頼めば、好みのお部屋を提案してくれます。
当サイト運営の「イエプラ」は、不動産の知識が豊富なスタッフが多数在籍しています。物件の提案だけでなく、希望条件の整理も手伝ってくれます。
チャットやLINEから「条件が多くていい物件が出ない」「何を妥協すべき?」などと送るだけで、専門スタッフが対応してくれます!
賃貸の新築物件を探す際のポイント
- ・家賃は「手取りの3分の1まで」に抑える
- ・2階以上のお部屋を選ぶ
- ・完成前なら類似物件を内見する
- ・周辺環境は現地で確認する
- ・入居時の室内チェック表がある物件を選ぶ
家賃は「手取りの3分の1まで」に抑える
月の手取り | 家賃目安(手取りの3分の1) |
---|---|
15万円 | 約50,000円 |
16万円 | 約53,000円 |
17万円 | 約56,000円 |
18万円 | 約60,000円 |
19万円 | 約63,000円 |
20万円 | 約66,000円 |
- 手取り21~30万円の家賃目安はこちら
賃貸の新築物件を探す際は、家賃を「手取りの3分の1」まで抑えるといいです。3分の1までに抑えれば、無理なく家賃を払っていけます。
先ほど解説した通り、家賃が上がるほど初期費用も高くなります。一定期間の前家賃が免除される「フリーレント」物件に絞れば、家賃1ヶ月分ほど節約できます。
見た目重視ならリノベーション物件も検討する
見た目重視なら、リノベーション物件も検討するといいです。内装・室内設備が新しく取り替えられていて、新築ライクな生活を送れます。
主に築年数が経った物件に多いため、家賃は新築の3分の2ほどで済みます。「安くてキレイなお部屋がいい」「外装の見た目は気にしない」という人に向いています。
2階以上のお部屋を選ぶ
賃貸の新築物件を探すときは、2階以上のお部屋を選びましょう。換気したときの風通しがよくて、シックハウス症候群を避けられます。
家賃が上がってしまったら、駅徒歩やエリアの条件を緩めるといいです。2階以上の安いお部屋が見つかりやすいです。
完成前なら類似物件を内見する
住みたいお部屋が完成前なら、類似物件を内見してください。お部屋の広さや内装を見れば、新居のイメージを掴めます。
類似物件は、同じ賃貸シリーズの物件が好ましいです。ハウスメーカーが同じなら、お部屋の雰囲気も似ているので参考にできます。
周辺環境は現地で確認する
- ・線路や大通りは近くないか
- ・買い物施設まで徒歩で行けるか
- ・実際の駅徒歩は何分か
- ・周辺に墓地などの嫌悪施設はないか
完成前の新築物件であっても、周辺環境は現地で確認すべきです。募集図面だけでは分からないことを確かめられます。
現地では線路は近くないか、買い物施設は利用しやすいかなどを調べます。実際に駅まで歩いて何分かかるか計るのもアリです。
入居時の室内チェック表がある物件を選ぶ
拡大する | 拡大する |
賃貸の新築物件を探す際は、入居時の室内チェック表がある物件を選んでください。入居時の様子を記録しておけば、退去費用のトラブルを防げます。
基本的に、新築物件でも室内チェック表は渡されます。鍵と一緒に渡されるので、荷物の搬入前にチェックしてください。
賃貸の新築物件に関するよくある質問
賃貸を借りるなら新築にこだわるべき?
家賃を抑えたい人なら、無理にこだわらなくて大丈夫です。新築物件は家賃が割高だからです。安くてキレイなお部屋に住みたい人は、リノベーション物件を検討してみてください。
新築の賃貸に住むデメリットはある?
新築のデメリットは、初期費用が高くなりやすい点です。駅近などの好条件な物件では「礼金2ヶ月分」で募集されることがあります。
新築アパートなのに空室だらけならやめた方がいいの?
空室が多い理由を確かめるべきです。駅までの距離が離れていたり、買い物環境が悪い可能性があります。住みにくい要素が多いなら、入居はやめた方がいいです。
新築の賃貸でも住まない方がいい間取りはある?
お部屋の形がいびつな間取りです。生活動線が悪くて、ストレスが溜まるからです。特に、デザイナーズ物件に多い傾向があります。
新築や築浅でも避けた方がいいお部屋の特徴は?
日当たりが悪いお部屋です。湿気が溜まって、カビが発生しやすくなるからです。日当たりを求めるなら、南向きのお部屋を選んでください。
新築の一軒家賃貸はやめた方がいい?
豊富な物件数から探したいならやめた方がいいです。新築戸建ての数はかなり少ないからです。築年数の条件を緩めれば、候補にできる物件が増やせます。
当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。
家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。