最終更新:2022年2月17日

手取り18万円なら家賃はいくらにするべき?貯金はできる?という疑問を解決します!
手取り18万円で生活した人の体験談や、家賃8万円と家賃5万円の物件に住んだ場合の生活費の実例などを紹介します。
安い物件の探し方や節約方法も紹介しているので、一人暮らししたいと思っている人は是非参考にしてください。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
手取り18万円の家賃目安は6万円
手取り18万円の場合、家賃は6万円までにするべきです。6万円以上になると生活が圧迫され苦しくなります。
6万円には管理費(共益費)が含まれます。管理費も家賃と一緒に毎月払うお金なので、全て含んだ「総家賃」で考えないと予算オーバーになるので注意しましょう。
家賃目安は一般的に「手取りの3分の1」と言われています。ただ、手取りが低い人が3分の1を目安にしてしまうと貯金や遊びに使うお金がなくなります。
人によってどこにお金をかけるかは違うので目安は参考程度にし、余裕を持って暮らせる金額のお部屋を選んでください。

家賃6万円で住めるお部屋の例
東京23区内で家賃6万円(管理費込み)で探すと、ワンルームや1Kで6畳ほどのお部屋がほとんどです。
都内で6万円は家賃が安い部類に入るので、バストイレ別や築浅などの人気条件を加えると選べるお部屋が減ってしまいます。
港区や品川区などの家賃相場が高いエリアに住むのは難しいです。江川区や足立区など、家賃相場が安いエリアであれば希望に合うお部屋が見つかりやすいです。
都心から離れた23区外や、埼玉・千葉エリアであればバス・トイレ別で広めのお部屋も見つかります。
家賃8万円だと節約しても貯金できない
目安より高い家賃8万円の物件を選ぶと、常に節約していても生活が厳しいです。余るお金がかなり少ないので、貯金に回せません。
一人暮らしの1ヶ月の生活費は、家賃を除いて10万円ほど必要です。以下は、家賃8万円で1ヶ月の支出額をシミュレーションした結果です。
支出金額 | |
---|---|
家賃 | 80,000円 |
食費 | 約30,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
衣類・日用品購入費 | 約10,000円 |
スマホ・ネット代 | 約10,000円 |
娯楽・交際費 | 約20,000円 |
医療・保険代 | 約5,000円 |
その他雑費 | 約5,000円 |
貯金・予備費 | 約10,000円 |
合計 | 約180,000円 |
食費や娯楽費などを削っても約1万円しか残りません。ただし、急な出費に対応するための「予備費」が必要なので、貯金に回せるお金は数千円程度です。
手取り18万円で家賃8万円のお部屋に住むのであれば、贅沢な生活はできないので覚悟したほうが良いです。
後ほど、実際に手取り18万円で、家賃8万円のお部屋に住んだ人の生活費を解説します。
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月収23万円の人が手取り18万円になる
手取り18万円になるのは、月収23万円もらっている人です。
月収はまるごともらえるわけではありません。税金や保険料などが差し引かれたものが実際に手元に入ってきます。これを「手取り」といいます。
以下で差し引かれる金額例を紹介します。
月収23万円の控除額と手取り額の例 | |
---|---|
厚生年金保険料 | 21,960円 |
健康保険料 | 11,808円 |
雇用保険料 | 690円 |
所得税(源泉徴収税額) | 4,630円 |
住民税 | 8,404円 |
月の手取り額 | 182,508円 |
※東京都内の正規雇用会社員の例
前年度の給料や勤務先、住んでいる地域によって手取り金額は変わるので参考程度にお考えください。
一人暮らしの理想の生活費割合
手取り18万円を想定して、FPである岩井さんに、一人暮らしの理想の支出割合を算出してもらいました。
支出割合 | 支出金額 | |
---|---|---|
家賃 | 約30% | 約54,000円 |
食費 | 約20% | 約36,000円 |
水道光熱費 | 約5% | 約8,500円 |
衣類・日用品購入費 | 約5% | 約9,000円 |
スマホ・ネット代 | 約5% | 約9,000円 |
娯楽・交際費 | 約20% | 約36,000円 |
医療・保険代 | 約3% | 約5,400円 |
その他雑費 | 約2% | 約3,600円 |
貯金・予備費 | 約10% | 約18,000円 |

実際は理想の出費よりもかさんでしまう可能性が高いです。なるべく目安の割合よりも上回らないように意識して生活しましょう。
給料が上がるまでは貯金・予備費は、スーツ代や会社関係の急な出費、冠婚葬祭時の予備費として考えたほうが良いです。
手取り18万円の一人暮らしは貯金が難しい
Twitterで手取り18万円で一人暮らしの経験がある人のツイートを見てみると「きつい」「貯金するのは無理」など、厳しいと感じている人が多いです。
正直、手取り18万の一人暮らしも相当キツかった、というか、ほぼ毎月マイナスで賞与で帳尻合わせしてたよ。理事長にきついから家賃補助もっと欲しいって打診したら「私たちの頃はもっと少なくて どーたらこーたら」言われたから昔と比べるのはナンセンスだなーって思って辞めました
— は@ (@__haaay) October 27, 2021
手取り18万だと一人暮らしで精いっぱいだよ
— べにさらさどうだん (@sarasa_2nd) October 17, 2021
手取り18万とない一人暮らしで貯金毎月3万は……無理………
— N (@PwqXwx) November 16, 2020
都内だと家賃が高いので、貯金したい人は家賃の安いエリアで一人暮らしするなどの工夫が必要です。
家賃を抑えれば生活費に余裕が出る
毎月の固定費である家賃を抑えれば、無理に節約しなくても生活費に余裕がでます。
ただし、家賃が安すぎる物件は欠陥があったり、騒音トラブルにる可能性があります。不動産屋に相談したほうが、お部屋の状態を細く確認しましょう。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、LINEやチャットから気軽に相談できます。「近くに物価が安いお店がある物件」など、検索サイトでは探せない条件でもお部屋を探してくれます。
深夜0時まで営業しているので、学校や仕事が忙しくてお店に行けない人や、移動中や寝る前のスキマ時間を活用したい人にもおすすめです。
手取り18万円で一人暮らししている人の生活費実例
手取り18万円で一人暮らししている人の生活費例を紹介します。体験談もあるので、どんな生活になるのかイメージしてみてください。
家賃6万円の物件に住んだ人の生活費例
手取り18万円で家賃6万円のお部屋に住んだ人の生活費の例です。
食費は約4万円で、基本的に自炊が必要です。週に1回ほどであれば、安いチェーン店で外食も可能です。
予備費として約2万円は残せるので、貯金や他の費用に充てる余裕があります。
家賃 | 60,000円 |
---|---|
食費 | 40,000円 |
水道光熱費 | 12,000円 |
交際費・娯楽費 | 20,000円 |
スマホ・ネット代 | 8,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 3,000円 |
予備費・貯金 | 25,000円 |
合計 | 178,000円 |

家賃目安を標準の6万円に押さえて、基本的に自炊する生活を送れば一人暮らしは可能です。
「もっと貯金を増やしたい」「遊びにお金を使いたい」という人は、自炊のやり方を工夫して3万円ほどに抑えると良いです。
目安より高い家賃8万円の物件に住んだ人の生活費例
手取り18万円で家賃8万円のお部屋に住んだ人の生活費の例です。家賃が生活費を圧迫しているため、予備費や貯金にまわせるお金がほとんどありません。
家賃 | 80,000円 |
---|---|
食費 | 40,000円 |
水道光熱費 | 12,000円 |
交際費・娯楽費 | 20,000円 |
スマホ・ネット代 | 8,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 3,000円 |
予備費・貯金 | 5,000円 |
合計 | 178,000円 |

予備費として5千円ほどしか残らないため、冠婚葬祭などの急な出費に対応できません。2020年以降は新型コロナウイルスの影響で収入が下がってしまった人も多いです。
貯金を切り崩すか、借金する必要があるため非常に苦労します。特別な理由がない限り、目安よりも高い家賃のお部屋に住むのはやめておきましょう。
目安より安い家賃5万円の物件に住んだ人の生活費例
手取り18万円で家賃5万円のお部屋に住んだ人の生活費の例です。家賃が安いため、自由に使えるお金が多いです。
家賃 | 50,000円 |
---|---|
食費 | 50,000円 |
水道光熱費 | 12,000円 |
交際費・娯楽費 | 20,000円 |
スマホ・ネット代 | 8,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 3,000円 |
予備費・貯金 | 26,000円 |
合計 | 179,000円 |

毎月の家賃が手取りの4分の1ほどなので、贅沢な生活でなければ節約をしなくても貯金できます。食費に5万円かけても余裕があるので、自炊できない人は家賃を抑えるのがおすすめです。
家賃や生活費が抑えられるお部屋の探し方
家賃や生活費が抑えられるお部屋の選び方を4つ紹介します。これから探す人は以下のポイントを抑えて探しましょう。
- ・家賃相場が低いエリアを狙う
- ・各駅停車の駅を狙う
- ・駅徒歩や築年数などの条件を緩和する
- ・都市ガスのお部屋を選ぶ
家賃相場が低いエリアを狙う
もともと家賃相場が低いエリアを狙えば、安い物件を見つけやすいです。
とくに、東京23区内なら「葛飾区」や「練馬区」の家賃相場が低いので、なるべく家賃を抑えたい人におすすめです。
各駅停車の駅を狙う
各駅停車の駅は、急行や快速が停まる駅に比べて人気がないので、家賃相場が低いです。
都心へ出る時間や乗換回数は増えますが、そのぶん家賃を下げられます。
駅徒歩や築年数などの条件を緩和する
こだわりの条件をいくつか妥協するだけでも、安い物件は見つけられます。
駅から徒歩10分以内を15分以内に延ばしてみたり、2階以上希望を1階も含めてみることで、物件の幅が広がります。
とくに気をつけたいのが、築年数です。築浅に絞ってしまうとリフォーム済みでキレイだけど築年数が古い物件が除外されてしまいます。
キレイな物件を探したいなら、築年数を指定しないほうが良い物件に出会いやすいです。
都市ガスのお部屋を選ぶ
プロパンガスではなく、都市ガスのお部屋を選びましょう。都市ガスは公共料金なので、金額が一定なうえ、急な値上がりはありません。
以下の表は、都市ガスとプロパンガスの料金の違いをまとめたものです。一人暮らしの人が平均的に使用する1ヶ月のガスの量(5㎥)で計算しています。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 750円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,320円 | 4,094円 |
都市ガスのほうが約2倍も安いです。特に冬はガス代が高くなりがちなので、都市ガスのお部屋にして節約できるようにしましょう。
毎月の生活費を抑える方法
毎月の生活費を抑えるために、簡単にできる節約方法をいくつか紹介します。一人暮らしの人は是非試してみてください。
- ・電気代の安い会社を選ぶ
- ・コスパの良い食材で自炊をする
- ・エアコンの温度を一定に保つ
- ・格安SIMのスマホに変更する
- ・タップ式のコンセントにして待機電力を抑える
電気代の安い会社を選ぶ
2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました。
電力会社によって、料金プランや割引キャンペーンがことなります。自分のライフスタイルに合った新電力に乗り換えるべきです。
一人暮らしの電力使用量では、1ヶ月あたり千円ほど節約になり年間1万円以上お得になることがあります。
電力会社比較ナビでは、電話で相談するだけで自分の生活に合った一番お得な会社を紹介してくれます。
以下のサイトから申し込むと最大1万円のキャッシュバック特典を受け取れます。開通工事も必要ないので、簡単に切り替えられます。
コスパの良い食材で自炊をする
コスパの良い食材で自炊をすれば、1食300円ほどに収められます。とくに使い勝手の良い、安い食材の一部をまとめました。
- もやし:1袋10~20円
- 豆腐:1パック20~30円
- パスタ麺:1袋100~200円
- 納豆:3パックセット50~150円
- 鶏胸肉:100g70円
- ひき肉:100g60円
- キャベツ:半玉200円
- じゃがいも:1個25~35円
- 人参:1個35~45円
- たまご:1パック100~200円
カレーやシチュー、お好み焼き、ハンバーグ、ポトフなどは、上記の食材メインで作れます。
エアコンの温度を一定に保つ
エアコンの温度設定を夏は26度、冬は20度で固定するだけで、年間で約1.5万円も電気代を節約できます。
エアコンは設定温度を1度変えるだけで、13%も電力の消費量が変わります。どうしても温度を変えたい場合は、なるべく長時間、同じ温度設定にしましょう。
格安SIMのスマホに変更する
大手の携帯会社だと利用料金は6千円以上かかりますが、格安SIMであれば3千円前後まで固定費を下げられます。
キャリアにこだわりがある人は、契約中のプランを見直して、電話代や通信料を安いものにすれば1~2千円は節約できます。
タップ式のコンセントにして待機電力を抑える
タップ式の延長コンセントにして、使用していない家電製品の電源をオフにしてください。毎月150~300円ほど、電気代を節約できます。
とくに消費電力が多い、テレビ・ブルーレイレコーダー・パソコン・ドライヤーは、寝ている時間だけでもオフにすべきです。
一人暮らしするまでに必要な費用目安
一人暮らしするまでに必要な費用目安は以下の通りです。家賃6万円なら最低50万円は準備しておきましょう。
賃貸の初期費用 | 家賃4.5ヶ月~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し費用 | 約5~7万円 |
家具家電購入費 | 約10~15万円 |
賃貸の初期費用は、敷金・礼金や仲介手数料など、お部屋を借りる際に必要なお金で、一般的に家賃の4.5ヶ月~5ヶ月分と言われています。
引っ越し費用は、引っ越し業者の利用料や自分で引っ越した際のレンタカー代です。家具家電購入費は、新居に設置する家具や家電を新しくした際の費用です。
引っ越し業者は相見積もりで決める
引っ越し業者は「相見積もり」と言って、複数の業者から見積を貰もらい、比較して1番安いところを選ぶと良いです。
業者同士がお客を獲得するために価格競争をするので、正規の値段よりもかなり値下げしてもらいます。
また「A社は〇円だったので、同じくらいの金額でやってもらえないか」など、金額の交渉もしやすくなります。
とくに「引越し侍」は一括見積もりサイトの中でも提携業者数が多いのでおすすめです。2022年2月現在で約330社と提携しています。
キャンペーンを使ってお得に引っ越す
業者を使って引っ越す場合は、キャンペーンをおこなっているところを狙うと良いです。
ネットから予約をすると適用される「Web割」や、最低限の荷物だけで引っ越す「単身引っ越しパック」などを活用するとお得に引っ越しできます。
キャンペーンは引っ越しシーズンである1~3月にわれていることが多いです。引っ越し料金の割引以外にも、新生活に役立つ特典がつくこともあるので複数の業者で比較してみましょう。
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