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賃貸の初期費用を抑える6つの裏ワザ!安く引っ越す方法を公開

交渉をしている女性と不動産屋のイラスト

賃貸を契約した際は、高額な初期費用を支払う必要があります。賃貸契約における初期費用の相場は家賃の4.5~5ヶ月分といわれています。

しかし、初めて賃貸契約を結ぶ人は「初期費用を安く抑える術がわからない」という人も多いです。

そこで当記事では、少しでもお得に入居できるように、賃貸の初期費用を抑える6つのコツを大公開します。

また、初期費用の値引き交渉はできるのかや、交渉時のポイントなどを解説するので、ぜひ参考にしてください。

監修 岩井 勇太
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。

賃貸の初期費用の内訳と相場

初期費用の項目 相場 用語解説
敷金 家賃0.5~1ヶ月分 あらかじめ預けておくお金で、退去時にお部屋の修繕や原状回復などに使用される。退去時に費用を精算して、残金があれば返金される。
礼金 家賃0.5~1ヶ月分 お部屋を貸してくれる大家さんへのお礼の意味を込めた費用。敷金とは違い退去時に返金されない。
前家賃 家賃1ヶ月分 入居開始する月の翌月分の家賃。事前に前家賃を支払えば、入居した月は翌月分の家賃を請求されない。
日割り家賃 入居日によって変動 入居開始日から月末までの家賃を日割り計算した費用。月ごとの日数に合わせて計算する「実日数割」や、月の日数に関係なく30日で計算する「30日割」など、不動産屋によって計算方法が異なる。
鍵交換費用 15,000~20,000円+税 前の入居者が利用していた鍵を、新しい入居者が利用する鍵に交換するための費用。ほとんどの物件はセキュリティの関係から交換必須。
火災保険料 15,000~20,000円 火事や台風、雷など自然災害で建物・家具に損害を受けた場合に補償してくれる保険の利用料金。指定された保険会社に加入することが多い。
仲介手数料 家賃0.5~1ヶ月分+税 借り主と大家さんの仲介をしてくれた不動産屋に支払う手数料。宅地建物取引法で「上限は家賃1ヶ月+税」と決まっていて、それ以上請求されることはない。
保証会社手数料 家賃と管理費の合計
50~100%
連帯保証人の代わりの役割を果たしてくれる会社を利用するための費用。大家さんに対して、家賃や債務の代位弁済(立替払い)してくれる。
初期費用の項目 相場 用語解説
敷金 家賃0.5~1ヶ月分 あらかじめ預けておくお金で、退去時にお部屋の修繕や原状回復などに使用される。退去時に費用を精算して、残金があれば返金される。
礼金 家賃0.5~1ヶ月分 お部屋を貸してくれる大家さんへのお礼の意味を込めた費用。敷金とは違い退去時に返金されない。
前家賃 家賃1ヶ月分 入居開始する月の翌月分の家賃。事前に前家賃を支払えば、入居した月は翌月分の家賃を請求されない。
日割り家賃 入居日によって変動 入居開始日から月末までの家賃を日割り計算した費用。月ごとの日数に合わせて計算する「実日数割」や、月の日数に関係なく30日で計算する「30日割」など、不動産屋によって計算方法が異なる。
鍵交換費用 15,000~20,000円+税 前の入居者が利用していた鍵を、新しい入居者が利用する鍵に交換するための費用。ほとんどの物件はセキュリティの関係から交換必須。
火災保険料 15,000~20,000円 火事や台風、雷など自然災害で建物・家具に損害を受けた場合に補償してくれる保険の利用料金。指定された保険会社に加入することが多い。
仲介手数料 家賃0.5~1ヶ月分+税 借り主と大家さんの仲介をしてくれた不動産屋に支払う手数料。宅地建物取引法で「上限は家賃1ヶ月+税」と決まっていて、それ以上請求されることはない。
保証会社手数料 家賃と管理費の合計
50~100%
連帯保証人の代わりの役割を果たしてくれる会社を利用するための費用。大家さんに対して、家賃や債務の代位弁済(立替払い)してくれる。

物件によっては相場よりも高くなることがあります。とくに日割り家賃や仲介手数料は、契約する不動産屋や入居する日で大きく変わってきます。

そのほかの費用として「24時間サポート費用」や「クリーニング費用」が含まれる物件は、家賃6~7ヶ月分になることも少なくありません。

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賃貸の初期費用を抑える6つの裏技

  1. 敷金礼金なしの物件にする
  2. 仲介手数料が安い不動産屋を探す
  3. なるべく月初を入居日にする
  4. 不動産屋の閑散期を狙う
  5. 希望条件を緩和する
  6. フリーレント期間のある物件にする

1.敷金礼金なしの物件にする

敷金礼金がかからない物件を選べば、大幅に初期費用を抑えられます。

ただし、敷金なしの物件は入居前に支払わない分、退去時にお部屋の退去費用を高額請求される可能性があります。

岩井さんのアイコン 岩井
退去時に借り主が負担するものは契約書に書いてあるので、入居前に確認しましょう。

初期費用を家賃2~3ヶ月分抑えられる

敷金礼金ありの場合 敷金礼金なしの場合
敷金 70,000円 0円
礼金 70,000円 0円
前家賃 70,000円 70,000円
鍵交換費用 15,000円 15,000円
火災保険料 15,000円 15,000円
仲介手数料 77,000円 77,000円
保証会社利用料 70,000円 70,000円
合計 387,000円 247,000円

敷金礼金は合計で家賃の2~3ヶ月分が必要になります。敷金礼金なしの物件を契約すれば大きく初期費用を抑えられます。

たとえば、敷金礼金なしで家賃7万円の物件の場合、14万円も初期費用を削ることができます。

敷金礼金なし物件の探し方

敷金礼金なしの物件を探すには、物件検索サイトや不動産屋のホームページで検索すると良いです。「敷金礼金なし」で絞って探せば、簡単にお部屋を探せます。

敷金礼金なしで絞れない場合は、条件が整っていないものを探してみましょう。

駅徒歩10分以上や、築年数が古い物件で探すと敷金礼金なしの物件が見つかりやすいです。

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不動産屋で探してもらう場合は、来店時に「敷金礼金なしの物件を探している」と伝えましょう。ネット上に公開されていない物件も紹介してくれることもあります。

2.仲介手数料が安い不動産屋を探す

仲介手数料が無料や半額の不動産屋がある

仲介手数料の上限は「家賃1ヶ月+税」と決められていますが、無料~半額でお部屋を紹介してくれる不動産屋もあります。

ネット上に公開されているほとんどの物件は、別の不動産屋でも紹介可能です。なるべく仲介手数料が安い不動産屋で契約するようにしましょう。

ただし、仲介手数料が安いものは自社で管理している物件や、大家さんから紹介料(広告料)がもらえる物件などに限られる場合があります。

仲介手数料は不動産屋の公式サイトで確認する

多くの不動産屋は公式サイトに仲介手数料が書かれています。不動産屋に行く前にいくらかかるのかを確認してみましょう。

1~3月、9~10月の繁忙期の時期は、仲介手数料の割引キャンペーンがおこなわれることがあります。定期的に公式サイトや店頭のチラシなどを確認しておくと良いです。

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フランチャイズ展開している不動産屋は、店舗によって仲介手数料が異なることがあります。来店予約の際に問い合わせてみましょう。

3.なるべく月初を入居日にする

前家賃を支払わずに済むケースがある

不動産屋によっては入居日が月初であれば、前家賃を支払わずに済むことがあります。

支払い総額は変わりませんが、初期費用を少しでも抑えたい人は、なるべく月初に入居することをおすすめします。

ただし、初期費用で支払わなくても、入居月の月末には来月の家賃を請求されるので、あらかじめお金を用意しておく必要はあります。

退去予定の物件は入居日を調整しやすい

まだ居住者がいる「退去予定」の物件は、入居日を月初に調整しやすいです。物件情報の「引き渡し可能日」や「入居状況」に記載があるので確認してみましょう。

賃貸は退去後に次の入居者が住める状態にするために、クリーニングや修繕をおこないます。

引き渡しできるまでに1ヶ月ほどかかるので、入居のタイミングを合わせやすくなります。

交渉次第では月初に入居できる

入居日の先延ばしは基本的にできませんが、交渉次第では可能です。入居日を月初めまで延ばしたい人は相談してみましょう。

ただし、1ヶ月以上入居日の先延ばしはできないので申し込むタイミングに注意しましょう。

4.不動産屋の閑散期を狙う

不動産屋の閑散期(6~8月)にお部屋探しすると、初期費用の値引き交渉に応じてもらいやすいです。

大家さんは「空室が続くよりは安くしてでも入居してもらったほうが良い」と考えるため、引っ越す人が少ない閑散期は交渉が成功しやすいです。

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繁忙期の1月~3月と9月~10月は、引っ越す人が多く、何もしなくても入居者が決まるので、交渉すらできないことがあります。

5.希望条件を緩和する

人気がない物件は初期費用が安いことがある

お部屋の設備や条件が整っていない物件は、人気のないものが多いです。入居希望者を集めるため、初期費用を安くしてお得な物件として掲載することがあります。

お部屋に求める条件で、なくても困らない設備や気にならないものをリストアップして探すと良いです。

初期費用が安い可能性がある物件の特徴

  • ・バストイレが一緒のお部屋
  • ・洗濯機置場が屋外にある
  • ・1階のお部屋
  • ・大通り沿いの物件
  • ・繁華街の近所にある物件
  • ・旧耐震構造
  • ・リノベーションされてから5年以上経っている

大通り沿いや繁華街の近くは、騒音被害が考えられるので空室が埋まりにくいです。そのため、家賃や初期費用を安くしている可能性があります。

1980年より前に建てられた旧耐震構造の物件で、お部屋をきれいにリノベーションしている物件は狙い目です。

リノベーションされてから5年以上経過しているお部屋は、ほかの入居者が使った中古品なので家賃や初期費用が安くなる傾向にあります。

6.フリーレント期間のある物件にする

フリーレント付き物件はお得に入居できる

物件情報に「フリーレント付き」などと記載がある物件は、通常の契約よりもお得に入居できます。

フリーレントとは、入居後の一定期間の家賃が無料になることです。

期間は2週間~1ヶ月程度になっていることが多いです。前家賃や日割り家賃分がそのまま無料になることもあります。

フリーレントはキャンペーンで付けられる

フリーレントは、なかなか入居希望者が集まらないときにキャンペーンとして設けられるケースが多いです。住み続けられるお部屋かよく考えて契約しましょう。

不動産屋に「フリーレント付きの物件を探している」と伝えれば紹介してくれます。

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フリーレント付きの物件は数が少ないので、取り扱っていない不動産屋もあります。空き物件があったらラッキー程度で考えておくと良いです。

交渉次第ではフリーレントをつけてもらえる

フリーレントは交渉次第で付けてもらえる可能性があります。

空室期間が長い物件や閑散期のお部屋探しなら、交渉に応じてもらいやすいです。

交渉は「フリーレントが付けば契約したい」と自分の意志を伝えると良いです。大家さんは契約の意志があれば、交渉に乗ってくれます。

賃貸の初期費用は値引き交渉できる

交渉の窓口は不動産屋のスタッフ

値引き交渉の相手は大家さんですが、実際に交渉のやり取りをするのは不動産屋の担当スタッフです。

初期費用の見積もりをもらったタイミングで、値下げの相談をすると良いです。

交渉の成功率は不動産屋の関係性で決まる

交渉で重要なのは、大家さんと不動産屋の関係性です。取引様態によって、交渉の成功率が変わってくるからです。

取引様態が「媒介」となっていれば大家さんと不動産屋が直接契約しています。ある程度の関係性が築かれているので、成功しやすいです。

一方、取引様態が「仲介」の場合は、大家さんと直接の契約がありません。物件の紹介はできますが、値引き交渉できるほど関係性が築かれていない可能性が高いです。

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気になった物件が複数の不動産屋で扱われているときは、取引様態を確認してどこの不動産屋で交渉するか判断しましょう。

全ての不動産屋が交渉に強いわけではない

初期費用の交渉を成功させるには、まず親身になってくれる良い不動産屋を見つけるべきです。しかし、全ての営業マンが交渉してくれるとは限りません。

ネット上の不動産屋「イエプラ」には交渉に強いスタッフが多数在籍しています。初期費用をできるだけ抑えたい人をサポートしてきた実績があるので、安心して相談できます。

深夜0時までチャット対応しているので、いつでもどこでもすぐに相談できます。わざわざお店に行く時間がない、行くのは面倒…という人におすすめです!

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初期費用で絶対に払わなくていい項目4選

初期費用には、実は入居者側が払わなくていい項目があります。引っ越し費用を抑えるためにも「できることなら拒否したい!」と考えるのは当然です。

そこで、初期費用の中で払わなくても良いものを仲介会社『家AGENT』岩井さんに聞いてみました。具体的な断り方も紹介しているので実践してみてください!

監修 岩井 勇太
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

仲介会社『家AGENT』所属の宅地建物取引士。専門知識と経験を活かして、これまでに初期費用を抑えた物件を多数紹介しています。賃貸契約の初期費用について知り尽くしている。

賃貸物件の初期費用の例拡大する

24時間かけつけサービス

24時間かけつけサービス代

24時間かけつけサービスとは、電話一本で鍵の紛失などのトラブルに対応してくれるサポートのことです。火災保険の補償内容と被っている項目が多くメリットが少ないです。

加入が強制かどうかは物件によります。任意の物件であれば断りたい、という人なら「契約書に24時間サービスが必須と書かれていないなら断ります」とメールで伝えましょう。

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悪質なケースだと、任意の物件でも必須と嘘をついて契約を迫る不動産屋があります。証拠になるので、メールでやり取りを保存しておくのがおすすめです。

消臭消毒代

消臭消毒代

消臭消毒代は、お部屋をキレイにしたり虫駆除をするための費用です。1本1,000円のスプレーで10倍以上取るような不動産屋が存在するので断るのを強くおすすめします。

もし見積もり書に記載されていたら「任意だと思うので外してください」と伝えれば、ほとんどの場合スムーズに外せます。

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不要と伝えても引き下がってくる不動産屋に対しては「国道交通省のガイドラインで借り主負担と書かれていない」と伝えれば外してくれます。

簡易消火器代

簡易消火器代

簡易消火器はホームセンターなら5,000円以下ですが、不動産屋では10,000円以上することもざらです。設置したい場合でも自分で購入したほうが良いです。

断る場合は「自分で購入するのでいりません」と伝えれば大丈夫です。

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そもそも消火器の設置は貸主側の義務です。断っても罰則等は無いので安心してください。

契約事務手数料

契約事務手数料
契約事務手数料は書類の作成や書類の郵送などにかかった費用です。ただし、本来は仲介手数料に含まれる項目のため、追加で払わせようとする不動産屋は信頼できません。

不動産屋が請求していい仲介手数料は家賃の1ヶ月分+税までです。断る際には「仲介手数料に含まれているので払いたくない」と伝えると良いです。

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仲介手数料0円や半額の不動産屋では、契約事務手数料を請求される場合が多いです。トータルで本当にお得になっているかよく確認してください。

初期費用を交渉する5つのポイント

  • ・値下げしやすい項目から交渉する
  • ・条件をつけて交渉する
  • ・お願いベースで交渉を持ちかける
  • ・交渉は電話で確認してメールで詳細内容を送る
  • ・値下げ交渉にこだわりすぎない

値下げしやすい項目から交渉する

交渉しやすい項目(値下げしやすい順)
  1. 仲介手数料
  2. 付帯サービスの利用料金
  3. 鍵交換費用
  4. 礼金
  5. 前家賃
  6. 家賃
  7. 管理費

仲介手数料は不動産屋の利益となる費用で、大家さんと交渉する必要がないので値下げしやすいです。

ただし、仲介手数料の交渉は営業マンと信頼関係を築いてからのほうが良いです。初めから交渉の話を持ち出すと雑な接客をされたり、入居後の対応が悪くなることがあります。

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礼金や家賃は大家さんの収入になる費用なので、少し交渉が難しくなります。礼金は一時的な収入なので、家賃よりは比較的交渉しやすいです。

交換条件をつけて交渉する

契約する代わりに、初期費用の値下げを交換条件として提示すると効果的です。

単に「値下げしてほしい」と言うよりも、大家さんにメリットがあるので成功しやすいです。

具体的には「予算内に収めたいから、値下げできたら契約したい」「礼金を無料にする代わりに家賃を高くしても良い」などと不動産屋に伝えてください。

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長く住み続ける場合は、大きな損をしないように気をつけてください。交渉の条件でトータルの支払いが本当に安くなるかを見極める必要があります。

お願いベースで交渉を持ちかける

交渉するときは「値下げして当然」という態度は取らずに、お願いベースで相談してください。不動産屋や大家さんに悪い印象を与えかねません。

「少し予算オーバーしているので費用の相談をしたい」などと、値下げしてもらたらラッキーというスタンスでお願いすると良いです。

タメ口で話したり、偉そうな態度で接すると、入居後のトラブルを心配されて申し込みを断られる場合があります。

交渉は電話で確認してメールで詳細内容を送る

内見や来店の際に値引き交渉できない場合は、電話で交渉できるかどうかを確認してから、メールで詳細内容を送るのがベストです。

交渉相手の営業マンは相性が良い人や、対応が良かったスタッフを選びましょう。理由は、契約するときに自分が交渉内容に納得して契約できるからです。

メールで送るときのポイント

  • ・値引きができる項目があるかを確認する
  • ・具体的な金額は明言しない
  • ・交渉結果次第では契約するかどうかを伝える

値引きしてほしい金額は明確に示さないようにしましょう。あくまでも、どのくらい値引きできそうかを確認してください。

「必ず交渉する」と明言するのは避けてください。わずかな値引きだけで契約するとなると、自分が損をする可能性があります。

値下げ交渉にこだわりすぎない

初期費用の交渉にこだわりすぎると、大家さんや不動産屋に悪い印象を与えてしまい入居を断られることがあります。

値下げしてもらって当然のような態度はとらず、丁寧にお願いする気持ちを持って交渉してください。

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不動産屋や大家さんへの悪い印象を与えてしまうと、入居審査に影響することがあるので注意しましょう。

予算オーバーしてしまった場合

どうしても初期費用が予算オーバーしてしまった場合には、家賃を下げてお部屋を探すようにしましょう。

初期費用は、家賃をもとに計算されています。家賃を5千円下げるだけでも、初期費用を5万円以上抑えられることがあります。

賃貸契約の初期費用シミュレーション

家賃6万円に一人暮らしする場合

家賃6万円の場合
敷金 60,000円
礼金 60,000円
前家賃 60,000円
日割り家賃 0円
(月初に入居する場合)
鍵交換費用 16,500円
火災保険料 15,000円
仲介手数料 66,000円
保証会社利用料 60,000円
合計 337,500円

敷金礼金がそれぞれ1ヶ月分で、仲介手数料が家賃1ヶ月分+税の場合、初期費用は家賃の5.5ヶ月分ほどです。

仲介手数料は不動産屋によって金額が異なります。仲介手数料無料や半額の不動産屋も多いので、別の不動産屋で見積もりを取ってみると良いです。

岩井さんのアイコン 岩井
物件によって「24時間サポート料金」や「消毒・クリーニング費用」など、追加で費用がかかる場合があります。不要なサービスなら、外せるかどうかを確認しましょう。

家賃11万円に同棲する場合

家賃11万円の場合
敷金 110,000円
礼金 0円
前家賃 110,000円
日割り家賃 0円
(月初に入居する場合)
鍵交換費用 20,000円
火災保険料 15,000円
仲介手数料 60,500円
保証会社利用料 110,000円
合計 425,500円

礼金なしで、仲介手数料が家賃の0.5ヶ月分+税の場合、初期費用を家賃4ヶ月分ほどに抑えられます。

敷金と礼金は家賃1ヶ月分の費用がかかります。「敷金礼金なし」の物件を選べば、さらに費用を抑えられます。

鍵交換費用はセキュリティが高いものほど、交換費用がかかります。とくに新築物件や高層マンション、オートロック付きの物件は高くなるので注意が必要です。

初期費用が無理なら設備の取り付けを交渉

取り付けてくれる可能性がある設備

  • ・エアコン
  • ・ガスコンロ
  • ・温水洗浄便座
  • ・照明器具

とくに照明器具やガスコンロは、入居時に設置されていない物件が多いです。不動産屋が対応してくれる可能性が高いです。

設備の用意から取り付けまで不動産屋でおこなってもらえれば、トータルの費用は安く抑えられます。

古い設備との交換の提案もアリ

設備が古いものを新しいものに交換する提案もアリです。もともと設置されている装備なので対応してもらいやすいです。

築年数が古い物件は、お部屋の設備も当時のまま残っていることがあります。

また、既に家賃や初期費用が安くなっているので、設備の取り替えの提案は効果的です。

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初期費用が支払えないときの対処方法

  • ・親族に立て替えてもらう
  • ・クレジットカードで分割払いにする
  • ・利用できる助成金がないか確認する

親族に立て替えてもらう

初期費用を払えない人は、両親や兄弟にお金を立て替えてもらう方法があります。

立て替えてもらうときはいつまでに返すのか、毎月何円ずつ返していくのかを必ず伝えてください。親族でも信頼関係は大切です。

返済が滞るようなお金の借り方は避けたほうが良いです。引っ越しまでに時間があるなら、ある程度自分でお金を用意しましょう。

クレジットカードで分割払いにする

初期費用をクレジットカードで分割払いできるか相談してみましょう。カード会社によって分割回数が違いますが、最大で24~36回の分割が可能です。

分割払いを対応しているかは不動産屋によります。分割を検討しているなら先に「分割払いは可能か」「自分が所有しているカードは対応しているか」を確認しましょう。

岩井さんのアイコン 岩井
ちなみに、現金での分割払いは基本的にできません。まれに大家さんとの交渉次第で対応してくれることがありますが、可能性は低いです。

利用できる助成金がないか確認する

自治体によって、学生や単身、ファミリー向けの引っ越し代を援助する、助成金制度がある地域があるので確認しましょう。

たとえば、豊島区の場合はファミリー向けの助成金があり、子どもの人数に合わせて月額上限1.5万円の支給があります。

助成金を受けるには自治体が定める条件をクリアしないといけません。詳しくは、各自治体のホームページで確認してください。

引っ越し費用を安くする方法

引っ越しをする人のイラスト

相場が低い時期に引っ越す

距離 通常期(5~2月) 繁忙期(3~4月)
~15km未満
(東京~東京)
平均27,000円 平均35,640円
~50km未満
(東京~神奈川)
平均30,000円 平均44,000円
~200km未満
(東京~静岡)
平均41,750円 平均61,000円
~500km未満
(東京~大阪)
平均54,000円 平均90,000円
500km以上
(東京~九州地方)
平均65,940円 平均100,000円

出典:引越し侍

荷物量や移動距離、引っ越し時期などによっても金額が変わりますが平均で約3~7万円です。

引っ越しのスケジュールを調整できるなら、なるべく閑散期に引っ越すようにしましょう。

岩井さんのアイコン 岩井
閑散期と比べて、繁忙期は2倍以上も高くなることがあります。とくにピークになる3月下旬は、200km以上の引っ越しで10万円以上かかります。

安い引っ越し業者やプランを選ぶ

  • ・Web割引やフリー便を使う
  • ・単身引っ越しパックがある業者を選ぶ
  • ・複数の引っ越し業者の見積もりを比べる

フリー便とは、日程だけ指定して、搬入・搬出は業者都合に合わせるプランです。通常より5千円ほどお得です。

複数の引っ越し会社から見積もりをもらって、少しでも安いところを選びましょう。

岩井さんのアイコン 岩井
繁忙期はキャンペーンをしている引っ越し会社があります。費用の値引きができなくても、その他の特典でお得に入居できます。
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遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。

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