最終更新:2022年6月8日

手取り25万円なら家賃はいくらにするべき?自分の生活レベルって適正なの?という疑問を解決します!
家賃がいくらなら余裕のある生活ができるか、家賃を抑えている人・家賃が高い人の生活費の比較など、詳しく解説します。
安いお部屋の探し方や、生活費の節約方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
手取り25万円の家賃目安
手取り25万円の家賃目安は約8.3万円です。これは「手取り金額の3分の1」で計算しています。
毎月家賃に8.3万円を用意できれば、東京23区内の新築や築浅のキレイな物件に一人暮らしをすることは難しくありません。
築年数に拘らなければ、広いお部屋や設備が充実してる物件もあるくらいの家賃相場です。
予算を検討するときは管理費・共益費を含めた「総家賃」で予算を決めてください。どちらも家賃引き落とし日にまとめて支払うお金です。
実際は限界まで家賃を抑える人が多い
家賃が手取りの3分の1以内に収まっていれば普通に生活できますが、実際にはもっと家賃を抑えてる人のほうが多いです。
わざわざ収入に合わせて家賃を上げるよりも、必要最低限の物件に住んでなるべく貯金したほうが将来のためになるからです。
できるだけ家賃を抑えたい人は、手取りの4分の1の約6.2万円の家賃を目安にお部屋を探してみてください。

家賃8.3万円の物件に住んだ人の生活費例
手取り25万円の人の生活費を4パターンシミュレーションしました。
自分の生活スタイルに近いものを参考にして、家計のバランスを調整してみてください。
自炊派の人の生活費
手取り3分の1家賃の部屋に住んで、毎食自炊をする人なら毎月の生活費を19.5万円に抑えられます。
手取り25万円の人なら、毎月5万円以上は貯金ができる計算です。
家賃 | 83,000円 |
---|---|
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
娯楽費 | 40,000円 |
スマホ・ネット代 | 12,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 10,000円 |
合計 | 195,000円 |
予備費・貯金 | 55,000円 |
食費を3万円に抑えるには、外食はほとんどできません。基本的に家で食事をする習慣がないと厳しい金額です。
お弁当を毎日作って職場でのランチを節約できれば、月に数回は外食に行けそうです。
食費を浮かせたうえで外食を我慢すれば、貯金にまわす額を増やせたり好きな物を買えるので、余裕のある生活ができます。
家賃を4分の1に抑えた人の生活費
家賃を手取りの4分の1の約6.2万円に抑えた人は毎月の生活費を約19.4万円に抑えられます。
手取り25万円の人なら、毎月5万円以上は貯金ができる計算です。
家賃 | 62,500円 |
---|---|
食費 | 40,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
娯楽費 | 50,000円 |
スマホ・ネット代 | 12,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 10,000円 |
合計 | 194,500円 |
予備費・貯金 | 55,500円 |
前述の自炊派の人と比べて食費、娯楽費に余裕ができます。
毎食でなくてもある程度自炊をしていれば、外食や趣味を我慢することなく満喫できます。
その上で貯金も十分にできるので、家賃を4分の1に抑えるとバランスのよい家計になることが分かります。
外食派の人の生活費
手取り3分の1家賃のお部屋に住んで、外食メインの人は、毎月の生活費が約23.8万円という結果になりました。
手取りの25万円に対してほとんど余裕がないので、うっかりお金を使い過ぎると貯金がほとんどできません。
家賃 | 83,000円 |
---|---|
食費 | 60,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
娯楽費 | 60,000円 |
スマホ・ネット代 | 12,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 |
交通費 | 10,000円 |
合計 | 245,000円 |
予備費・貯金 | 5,000円 |
手取り25万円なら、節約を意識しなくても毎日外食できるくらいの食費は確保できます。
仕事先のランチを1,000円以内にして、休日の飲み会は少なめにすれば問題ありません。
ただし飲み会の回数が多い人や、休日に贅沢な物を食べたい人は、特別な日以外の食事をできるだけ安いお店にしてください。
また、貯金をしたい人なら飲みに行く回数を減らしたり、格安チェーン店で食事を済ませるなどの工夫が必要です。

グレードの高いお部屋に住んだ人の生活費例
生活費を限界まで節約すれば、手取り25万円でも家賃11万円のお部屋に住むことができます。
都内のワンルームや1Kなら渋谷区や中央区相当の家賃相場です。
外食や好きな物を食べたりできますが、毎月の生活費はギリギリです。貯金をしたり急な出費に対応する余裕はありません。
以下は、家賃8.3万円と11万円の生活費比較です。家賃以外の内訳は同じ金額にしています。
家賃8.3万円の場合 | 家賃11万円の場合 | |
---|---|---|
食費 | 40,000円 | 40,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 | 10,000円 |
娯楽費 | 50,000円 | 50,000円 |
スマホ・ネット代 | 12,000円 | 12,000円 |
日用消耗品代 | 10,000円 | 10,000円 |
交通費 | 10,000円 | 10,000円 |
合計 | 215,000円 | 242,000円 |
貯金・予備費 | 35,000円 | 8,000円 |
手取り25万円なら家賃11万円のお部屋にも住めますが、外食が増えたり欲しい物を買い過ぎたりするとすぐ赤字になります。
急な食事の誘いや、冠婚葬祭などの急な出費が続くと対応が難しくなります。
貯金をしながら急な出費にも対応するためには、目安の8.3万円以内に家賃を抑える必要があります。
家賃を抑えると生活費が多めに確保できる
毎月の固定費である家賃を抑えておけば、その分生活費を多めに確保できます。食費や養育費、貯金額を増やせます。
ただし、安すぎる物件はそれなりの理由があります。家賃が安くて質が良い物件を探すには、チャット不動産「イエプラ」がおすすめです!
SUUMOやHOME’Sに載っていない未公開物件を紹介してくれるので、物件の選択肢が広く、快適な暮らしが送れるお部屋を選べます!
プロのスタッフが深夜0時までチャットやLINEで対応しているので、寝る前のちょっとした時間であっても、家賃や間取り、買い物環境などについて相談できます!
家賃が安いお部屋の探し方
以下の5つのことに気を付けてお部屋を探すと、相場よりも安いお部屋が見つかりやすいです。
・譲れない条件以外は柔軟に決める
・繁忙期を避けて引っ越す
・各駅停車の駅を狙う
・戸数の少ない物件にする
家賃相場が低いエリアを狙う
家賃相場が低いエリアに条件を絞れば、安い物件の中から自分に合った設備のお部屋を探しやすいです。
東京23区を例にすると家賃相場が低い区は「江戸川区」「葛飾区」「足立区」「練馬区」「板橋区」の5つです。各区の一人暮らし向けの間取りの家賃相場は以下の通りです。
江戸川区 | 約6.2万円 |
---|---|
葛飾区 | 約6.2万円 |
足立区 | 約6.3万円 |
練馬区 | 約6.7万円 |
板橋区 | 約6.8万円 |
とくに「葛飾区」「江戸川区」は東京23区内で家賃相場の安いエリア2トップです。とにかく家賃を抑えたい人におすすめです。
家賃が安ければ敷金礼金も安くなります。引っ越しにお金をかけたくない人はエリアを絞りましょう。
譲れない条件以外は柔軟に決める
お部屋に求める条件は少なければ少ないほど、家賃は抑えられます。
「駅から◯分以内」「風呂・トイレ別」などの条件が重なる物件は人気があるので、高い家賃でもすぐに空室が埋まってしまいます。
家賃を第一に考えるなら希望条件を緩めてください。物件の選択肢が広がります。
自転車を持っている人は、駅までの徒歩分数を20分以内にしてみてください。設備が充実した物件に出会えます。

繁忙期を避けて引っ越す
新生活に向けて引っ越す人の多い1~3月、人事異動のシーズンの9~10月は不動産屋の繁忙期です。この時期は値下げやフリーレントの交渉が成功しにくいです。
繁忙期が空けた6~8月、11月上旬は閑散期です。繁忙期に借り手が見つからなかったお部屋が安く出回ることがあります。
初期費用と引っ越し費用の変化を一覧にまとめました。引っ越し時期の参考にしてください。
賃貸物件の初期費用 | 引っ越し費用 | |
---|---|---|
1月 | 高い | 普通 |
2月 | 高い | 普通 |
3月 | 高い | 高い |
4月 | 普通 | 高い |
5月 | 安い | 普通 |
6月 | 安い | 安い |
7月 | 安い | 普通 |
8月 | 安い | 普通 |
9月 | 普通 | 普通 |
10月 | 普通 | 高い |
11月 | 普通 | 安い |
12月 | 普通 | 普通 |
上記の一覧で分かるように、賃貸物件の費用・引っ越し業者費用ともに1番安くなる時期は「6月」です。
各駅停車の駅を狙う
各停列車しか停まらない駅は人気がないので、そのぶん家賃相場が低いことが多いです。
とくに「特急」や「快速」が停まる駅のいくつか隣の駅を狙うと、安い物件が見つかりやすいです。
戸数の少ない物件にする
戸数の多い物件は、維持費がかかる防犯設備があることが多く、家賃や管理費が高めに設定されやすいです。
戸数が少ない中低層マンションやアパートは最低限の設備しかない場合が多く、家賃相場が安めです。
中でも特に木造アパートは家賃が安いです。防犯面や防音性が低く、家賃を下げないと入居者が集まらないからです。
毎月の生活費を抑える方法
毎月の生活費を抑えるために、簡単にできる節約方法を5つ紹介します。
・電気代の安い会社を選ぶ
・コスパの良い食材で自炊をする
・格安SIMのスマホに変更する
・光回線サービスを見直す
都市ガスのお部屋を選ぶ
プロパンガスではなく、都市ガスのお部屋を選びましょう。都市ガスは公共料金なので、金額が一定なうえ、急な値上がりはありません。
以下の表は、都市ガスとプロパンガスの料金の違いをまとめたものです。一人暮らしの人が平均的に使用する1ヶ月のガスの量(5㎥)で計算しています。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 750円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,320円 | 4,094円 |
電気代の安い会社を選ぶ
2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました。
一人暮らしの電力使用量では、月1,000円ほど節約になり年間10,000円以上お得になることがあります。
電力会社比較ナビでは、電話で相談するだけで自分の生活に合った一番お得な会社を紹介してくれます。
以下のサイトから申し込むと最大1万円のキャッシュバック特典を受け取れます。開通工事も必要ないので、簡単に切り替えられます。
コスパの良い食材で自炊をする
コスパの良い食材で自炊をすれば、1食300円ほどに収められます。とくに使い勝手の良い、安い食材の一部をまとめました。
豆腐:1パック20~30円
パスタ麺:1袋100~200円
納豆:3パックセット50~150円
鶏胸肉:100g70円
ひき肉:100g60円
キャベツ:半玉200円
じゃがいも:1個25~35円
人参:1個35~45円
たまご:1パック100~200円
カレーやシチュー、お好み焼き、ハンバーグ、ポトフなどは、上記の食材メインで作れます。
格安SIMのスマホに変更する
大手の携帯会社だと利用料金は6,000円以上かかりますが、格安SIMであれば3,000円前後まで固定費を下げられます。
キャリアにこだわりがある人は、契約中のプランを見直して、電話代や通信料を安いものにすれば1,000~2,000円は節約できます。
光回線サービスを見直す
ネット代を節約するために、スマホのキャリアなど自分に合わせた光回線を選ぶべきです。自分に合っていない光回線は、逆に損をすることになります。
スマホのキャリアに合った光回線を選ぶとセット割が適用され、スマホ1台につき毎月最大1000円も割引されます。
光回線の多くは2年契約なので24ヶ月で24000円もお得になります。
お得に使えるおすすめの光回線については、私たちの運営している別のサイトで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
一人暮らしするまでに必要な費用目安
一人暮らしするまでに必要な費用目安は以下の通りです。家賃8.3万円なら最低60万円は準備しておきましょう。
賃貸の初期費用 | 家賃4.5ヶ月~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し費用 | 約5~7万円 |
家具家電購入費 | 約10~15万円 |
賃貸の初期費用は、敷金・礼金や仲介手数料など、お部屋を借りる際に必要なお金で、一般的に家賃の4.5ヶ月~5ヶ月分と言われています。
引っ越し費用は、引っ越し業者の利用料や自分で引っ越した際のレンタカー代です。家具家電購入費は、新居に設置する家具や家電を新しく購入した際の費用です。

引っ越し業者は相見積もりで決める
引っ越し業者は「相見積もり」と言って、複数の業者からの見積もりをもらい、比較して1番安いところを選ぶと良いです。
業者同士が客を獲得するために価格競争をするので、正規の値段よりもかなり値下げしてもらいます。
また「A社は〇円だったので、同じくらいの金額でやってもらえないか」など、金額の交渉もしやすくなります。
とくに「引越し侍 」は一括見積もりサイトの中でも提携業者数が多いのでおすすめです。2021年8月現在で約320社と提携しています。
初期費用がかからない物件なら生活に余裕が生まれる
敷金礼金、仲介手数料などの初期費用が必要ないお部屋なら、もっと少ない出費で引っ越しができます。浮いたお金を貯金に回せるので日々の生活に余裕が生まれます。
家賃が安く、初期費用のかからないお部屋を探すならネット不動産屋の「イエプラ」がおすすめです。
一部の業者が使う有料の専門データベースからお部屋を探しているので、SUUMOやHOME’Sに載っていないお部屋を無料で提案してもらえます。
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