
「不動産屋に飛び込みで行っても大丈夫?」
「事前に予約するべき?」
出かけたついでに不動産屋でお部屋探しすれば、わざわざ仕事を休む必要もないし効率が良いですよね。
しかし、予約なしで行くと待たされたり、時期によっては対応を断られたりすることも…。
そこで当記事では、不動産屋に飛び込みで行ってもいいのか、事前に準備しておくことはなんなのかを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
飛び込みより予約したほうが良い
不動産屋に行くときは、飛び込みより予約したほうが良いです。余計な時間がかかる可能性が高いからです。
飛び込みでも対応してもらえますが、非効率な部分が多いです。予約をしないと以下のようなデメリットがあります。
- ・混んでいると待たされる
- ・繁忙期は対応してもらえない場合がある
- ・ヒアリングから始まるので時間がかかる
- ・当日は内見ができない可能性が高い
- ・忙しいと対応が良くない場合がある
- ・不動産屋の雰囲気が事前に確かめられない
混んでいると待たされる
混んでいると待たされる場合があります。予約している人が優先的に案内されるためです。
スタッフの予定が空いているなら、待ち時間は長くても20~30分です。しかし、繁忙期は1時間以上待たされることも多いです。
暇そうなスタッフがいても、実際は事務作業をしていたり、予定が控えている可能性があります。予定がないスタッフがいれば対応してもらえます。
繁忙期は対応してもらえない場合がある
繁忙期の1~3月は飛び込みで対応してもらえない場合があります。進学や就職のタイミングでお部屋を探している人が多く、予約が埋まっているからです。
また、転勤が多い9~10月も混みやすいです。忙しい時期ほど、事前に予約したほうがお部屋探しが効率良く進められます。
ヒアリングから始まるので時間がかかる
飛び込みで対応してもらえる場合、ヒアリングから始まるため時間がかかります。探しているお部屋、予算、収入面などを質問されます。
お部屋を借りる前には、貸す側の入居審査があります。不動産屋は希望に合うお部屋を紹介するうえで、審査に通るかも考えています。
少なくとも3時間は時間を確保しておくべきです。ヒアリングと物件紹介で1~2時間、内見に行く場合はさらに時間が必要です。

当日は内見ができない可能性が高い
飛び込みで相談に行った当日は、内見ができない可能性が高いです。ヒアリングに時間がかかる他、内見するための準備が必要だからです。
内見に進むのは、候補を2~3件に絞ったうえで、効率良く回るコースが決まってからです。来店後の流れは後ほど詳しく説明します。
忙しいと対応が良くない場合がある
不動産屋の仕事は時間に追われる内容が多く、忙しいと対応が良くない場合があります。
契約する気がないと思われると、対応を断られてしまう可能性が高いです。
予約をしていれば「即決できないけど引っ越ししたいので協力してほしい」といった状況でも対応してもらえます。
不動産屋の雰囲気が事前に確かめられない
不動産屋の雰囲気が事前に確かめられないのもデメリットです。接客マナーや対応が良くない担当者に当たると後悔しやすいです。
電話対応や問い合わせの返答でも、自分に合う不動産屋かどうかはチェックできます。
チャットやLINEで相談が始められるサービスもあります。事前にやりとりをしてみて、どんな不動産屋なのかチェックしておくべきです。
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事前予約すると効率良くお部屋が探せる
事前に予約すると効率良くお部屋が探せます。不動産屋があらかじめ準備できますし、お店で話す内容を先に伝えておけば時短できます。
予約してから不動産屋に行くメリットを以下で解説していきます。
- ・待ち時間が少ない
- ・ヒアリングに必要な時間が減らせる
- ・候補の物件を準備しておいてもらえる
- ・対応時間を確保してもらえる
- ・当日内見できる可能性が高い
待ち時間が少ない
事前に予約しておくと不動産屋での待ち時間が少なくできます。物件を選んで、内見に向かうまでの時間を早められます。
お部屋を確保するまでの時間は少しでも短縮するべきです。賃貸の申し込みは基本的に早い者勝ちで、良いお部屋ほど早く埋まるためです。
ヒアリングに必要な時間が減らせる
予約の電話のときに要望などを伝えておけば、ヒアリングに必要な時間が減らせます。
探しているエリアや予算、住む人数などを伝えておくと、不動産屋が準備しやすくなります。気になるお部屋があるなら、空いているか確認できます。
候補の物件を準備しておいてもらえる
希望条件を伝えておくと、来店当日までに候補物件を準備してもらえる場合があります。
来店日に探すとしても、どんなお部屋が良いか伝わっていれば、最新情報からスムーズに候補を探せます。
対応時間を確保してもらえる
予約をとっておけば、自分のお部屋探しの対応時間を確保してもらえます。
不動産屋のスタッフに次の予定がある場合でも、少なくとも3~4時間は対応してくれます。
飛び込みだと30分~1時間くらいで日を改めるケースが多いです。予定が空いているスキマの時間でしか対応できないためです。
当日内見できる可能性が高い
飛び込みよりも効率良く進められるので、来店当日に内見できる可能性が高いです。
内見方法はお部屋によって異なります。管理会社や大家さんが立会う物件など、事前に予約が必要なケースもあります。
急いでいるときほど、お店に行く前に済ませておける工程は電話やメール、チャットやLINEで進めておいたほうが良いです。
そもそも事前予約なしの不動産屋もある
事前に予約しなくても、チャット型の不動産屋を使えばもっと手軽にお部屋を探せます。
チャット不動産屋「イエプラ」なら、アプリやLINEで不動産スタッフとやりとりできます。わざわざお店に行かなくても、希望条件を入力するだけでお部屋を紹介してくれます。
気になる物件が見つかったらそのまま内見予約もできるので、他の不動産屋を使うより手っ取り早いです。
チャットは深夜0時まで対応しています。忙しくてお店に行けない人や遠方に引っ越す予定の人にもおすすめです!
飛び込みで行くなら事前準備が大切
飛び込みで行くなら事前準備が大切です。不動産屋が準備できないぶん、なるべくスムーズに進められる用意をしておきましょう。
あらかじめ準備しておくポイントを6つご紹介します。予約をとるときにも効果的な方法です。
- 家賃と初期費用の上限を決めておく
- 住みたいエリアを明確にする
- 希望の条件に優先順位をつけておく
- 身分証と収入証明を持っていく
- 清潔感のある服装を選ぶ
- ネットで不動産屋の情報を調べる
①家賃と初期費用の上限を決めておく
家賃と初期費用の上限は、あらかじめ決めておくべきです。理想に近づけるために予算を上げていくと、支払いが難しくなるためです。
不動産屋には「毎月払える限度」と「初期費用の限度」をしっかり伝えて、予算に収まる範囲でお部屋を提案してもらいましょう。
もし予算内で希望のお部屋がない場合、エリアや駅からの距離、築年数や階数などをゆるめていくと理想に近づけられます。
家賃と初期費用の決め方
家賃を決めるときは、税金や社会保険料を除いた「月の手取りの3分の1まで」に抑えると良いです。生活費を圧迫されすぎずに済みます。
例えば、毎月の手取りが「24万円」なら8万円まで家賃を抑えたほうが良いです。手取りで考えるのは、実際に払える金額で考えないと予算をオーバーするためです。
初期費用は、家賃の4.5~5ヶ月分が目安です。あくまで目安で、敷金礼金が0円の物件やフリーレント付きの物件は、より安く抑えられます。
②住みたいエリアを明確にする
住みたいエリアを明確にしておきましょう。「駅から徒歩○分以内」「職場まで○分以内」など具体的に伝えられると、不動産屋が候補を探しやすいです。
費用を抑えたいときは、具体的に何分までなら延ばせるか決めておくと良いです。電車を使うなら、駅まで徒歩15分以内で探すのがおすすめです。
5~10分以内だと家賃が高く、候補が少ないです。また、15分を超えると遠くて不便と感じやすいです。
周辺にコンビニやスーパーなど、どんな施設があると良いかも詳しく相談してみてください。理想に近い場所を探してもらえます。
③希望の条件に優先順位をつけておく
希望の条件に優先順位をつけておきましょう。理想をすべて満たすお部屋はなかなか見つからないためです。
絶対に譲れないポイントを2つか3つに絞って、優先順位が低い条件からゆるめていくのが基本です。
希望条件の例はこちら
- 予算:総家賃7~8万円、初期費用40万円
- 立地:①荻窪、②西荻窪、③国分寺
- 駅からの距離:徒歩10分以内
- 間取りと広さ:1K以上、居住スペース7畳以上
- 構造と築年数:コンクリート造、築20年以内
- 設備:お風呂とトイレ別、オートロック
- 周辺環境:コンビニやお弁当屋さんが近くにある
- 譲れないポイント:コンクリート造(防音性)、設備
- 妥協できるポイント:広さと築年数
不動産屋から提案を受けて候補を2~3件に絞れたら、早めに内見しましょう。
④身分証と収入証明を持っていく
不動産屋に行くときは「身分証明書」と「収入証明書」を持っていくと良いです。気に入ったお部屋が見つかったときに、申し込むのに必要です。
申し込みができないと、お部屋を確保できずに埋まってしまう確率が上がります。
身分証は免許証と保険証、パスポートのどれかで受付してもらえます。収入証明書は、お勤めなら源泉徴収票か3ヶ月分の給料明細です。
内見時のポイントや持ち物は次の記事で詳しく解説しています。
⑤清潔感のある服装を選ぶ
第一印象を良くするために、清潔感のある服装で行くと良いです。奇抜な服装や、露出の多い服は避けるべきです。
来店時の見た目は入居審査に関わってきます。大家さんに紹介しても問題ないかは、見た目や態度でチェックされています。
⑥ネットで不動産屋の情報を調べる
ネットで検索して、不動産屋の情報を調べておきましょう。どの不動産屋も、ホームページで対応エリアやサービス内容、セールスポイントをまとめています。
評判や口コミにも一通り目を通しておくと雰囲気がイメージできます。
ただし、どの不動産屋にも必ず良い評判と悪い評判があるので、参考程度にしてください。
不動産屋での実際のやり取り
不動産屋でのスタッフとのやり取りは、以下の手順で進んでいきます。
アンケートやヒアリングは、事前に電話などでも済ませられます。不動産屋によっては、物件紹介や内見もオンライン対応しています。
手順を1つずつ解説していきます。
①アンケートの記入
初めて来店する不動産屋では最初にアンケートの記入をお願いされます。記入欄には、以下のような項目があります。
- ・名前
- ・住所
- ・電話番号
- ・メールアドレス
- ・引っ越しの理由
- ・お部屋の希望条件
- ・来店理由(お店を知った経緯)
個人情報まで必要なのは、素性がわからない人を大家さんに紹介できないためです。基本的に記入が必要です。
デメリットとして、記入した個人情報をもとに営業電話やメールが来ます。
連絡が苦手な人や対応が面倒な場合は、記入するときに相談してみてください。不要な連絡が入らないように配慮してもらえます。
②営業マンによるヒアリング
営業マンから、アンケートをもとに家賃などの希望条件について詳しく質問されます。
世間話を挟みながら、お部屋探しに必要な情報を確認されます。聞かれる可能性がある内容を簡単にまとめてみました。
- ・引っ越し理由
- ・引っ越しの締切
- ・気になっているお部屋はあるか
- ・他の不動産屋には行ったか
- ・今どんなお住まいか
- ・住む人数と家族構成
- ・ご両親がお勤めかどうか
- ・希望の条件と優先順位
- ・自転車やバイク、車を使うか
- ・ペットを飼うか
- ・予算(毎月払える金額と初期費用)
- ・年収と勤続年数、雇用形態
- ・入居審査に不安なことはあるか など
ヒアリングは面倒くさがらずに、しっかりコミュニケーションをとったほうが良いです。
不動産屋が確認しておきたい項目を整理できているほど、理想に近いお部屋を紹介してもらえます。
③希望の条件に合う物件紹介
ヒアリングが終わったら、希望の条件に合うお部屋を紹介してもらえます。
営業マンと一緒にパソコン画面や資料を見て、内見する物件を2~3件に絞ります。希望条件の追加や変更は遠慮せずに伝えましょう。
④実際にお部屋を内見
内見方法の確認や予約が間に合えば、そのままお部屋の内見に向かいます。お部屋の広さや、室内での音の聞こえ方、近隣住人の居住マナーなどを自分の目で確かめます。
2~3件見に行く予定でも、1件目が理想的なら申し込むのはアリです。1件目が微妙なら、次を見て比較してください。
大切なのは、効率良く理想的なお部屋を見つけることです。1番手で申し込みができれば、優先的に契約に進められます。
飛び込みに関するよくあるQ&A
飛び込みに関するよくあるQ&Aを、弊社「家AGENT」池袋店店長の阿部さんに回答してもらいました。

実際に経験した内容を踏まえての回答なので、ぜひ参考にしてください。
- 行く前に電話したほうが良い?
- 時間帯はいつがおすすめ?
- 飛び込みに向いている時期はある?
- どんなときに飛び込みで行くべき?
- 大手と地域密着どっちが良い?
- 付き添いの人はいたほうが良い?
- 即決できないなら断っても良い?
Q1.行く前に電話したほうが良い?
飛び込みで行く前には、電話したほうが良いです。待たされそうなときは、他のお店に行ったほうが効率的です。
ホームページなどに掲載された番号にかけて「お部屋を探している」と伝えれば、その後の会話は誘導してもらえます。
電話での問い合わせ方法が詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
Q2.時間帯はいつがおすすめ?
11時までに店舗に行くのがおすすめです。ヒアリングや物件紹介に時間がかかっても、当日に内見までできる可能性が高いです。
管理会社への連絡や移動にも時間が必要です。時間に余裕があるほどお部屋探しは進めやすいです。
Q3.飛び込みに向いている時期はある?
引っ越しシーズンが落ち着く6~8月などの閑散期は、飛び込みの来店でも対応してもらいやすいです。
どの時期でもお客様は歓迎ですが、1~3月の繁忙期は飛び込みに向いていません。スタッフの予定が埋まっていると待たされて非効率です。
Q4.どんなときに飛び込みで行くべき?
不動産屋の店舗前などに貼ってある物件広告が気になったときは、飛び込みで確認してみると良いです。
ただし、おとり物件の可能性があります。おとり物件とは、見栄えが良い物件情報でお客様を釣る集客方法のことです。
店舗前の物件がその場で確認して埋まっているなら、他の不動産屋に相談したほうが良いかもしれません。
おとり物件を使っているか、対応がのんびりした不動産屋だと考えられるからです。
Q5.大手と地域密着どっちが良い?
大手と地域密着どちらの不動産屋を選ぶかは、探したい範囲で決めると良いです。
基本的にどの不動産屋も、業者専用の同じデータベースを使っています。特定の不動産屋でしか紹介してもらえない物件もありますが、数は少ないです。
借りたいお部屋が具体的にないなら、エリアを広げて探せる大手不動産屋がおすすめです。エリアの見直しで予算を調整しやすいためです。
地域密着の不動産屋は、地域の事情に詳しかったり、大家さんと関係が深く交渉に強い場合があります。次の記事も参考にしてください。
Q6.付き添いの人はいたほうが良い?
1人で行くのが心配なら、両親や兄弟などの親族に引率してもらいましょう。移動や内見があるので、合計で2~3人までが目安です。
4人以上の場合、あらかじめ不動産屋に伝えておいたほうが良いです。店舗の席が確保できない場合があるからです。
Q7.即決できないなら断っても良い?
内見したあとに即決できないなら断って大丈夫です。契約しないなら料金もかかりません。
どこが良くなかったかは、はっきりと担当者に伝えてください。引っ越し自体を辞めないなら、より理想に近いお部屋を探し直してもらえます。
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