お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

賃貸の引っ越し繁忙期と閑散期はいつ?不動産屋に行く時期を決めるポイントは?

不動産屋の繁忙期と閑散期のイメージイラスト

賃貸の引っ越し繁忙期はいつ?
不動産屋が忙しい曜日や時間帯は?

せっかく引っ越しするなら、家賃が安くて良い物件を厳選したいですよね!

しかし、繁忙期は不動産屋は混雑していてゆっくり相談できません。初期費用が高めに設定されており、閑散期に引っ越すより出費が増えることも…。

そこで当記事では、繁忙期と閑散期を踏まえていつ引っ越すのがおすすめなのかを解説しています。ぜひ参考にしてください。

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監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

賃貸の引っ越し繁忙期はいつ?

1~3月と9~10月の年2回

賃貸不動産屋の繁忙期は、1~3月と9~10月の年2回です。

1月~3月は、4月の新年度に向けて引っ越す人が増える「1年で最も不動産屋の利用客が多い時期」です。

特に大学進学や新社会人になる若い人が多いので、一人暮らし向けの物件が増える時期でもあります。

9月~10月は各企業の異動シーズンのため、転勤に合わせて引っ越しする人が増えます。

ファミリーで転勤先に引っ越しする人も多いので、一人暮らし向けだけでなく1LDK以上の広い間取りまで幅広く出回ります。ただし、1月~3月と比べると物件数は少なめです。

6~8月は引っ越す人が少ない閑散期

1年で最も不動産屋の利用客が少ない閑散期は「6月~8月」です。1~3月の繁忙期が終わり、引っ越しシーズンが落ち着く時期だからです。

6月は梅雨で雨が多い、7~8月は猛暑で引っ越し作業が大変になるため、引っ越す人が減ります。そのため、引っ越し業者の費用が最も安い時期でもあります。

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繁忙期と閑散期の違い

繁忙期の特徴
  • ・物件の数が増える
  • ・初期費用の交渉が難しい
  • ・ゆっくり相談する時間がない
  • ・引っ越し業者の料金が高い

繁忙期は物件の数が増える

物件数はそこそこ多い。のイメージイラスト
閑散期と比べると、繁忙期は物件の数が増えます。4月の新生活にあわせて引っ越す人が多く、物件の動きが活発になるからです。

この時期にあわせて一人暮らし向けのアパートやマンションが新しく建つので、新築物件も増えます。

物件の動きが多いので、物件情報サイトに登録されていない未公開の物件が増えるのも繁忙期です。

繁忙期は初期費用の交渉が難しい

繁忙期は初期費用の交渉が難しくなります。交渉に応じなくても、次から次へと入居希望者が現れるからです。

不動産屋も対応する利用客が増えて1人にかける時間が短くなり、交渉したくても手が回らないというケースも多いです。

一方の閑散期は家賃を値下げしたり、礼金なしで契約できる物件が増えます。

繁忙期に入居者が見つからなかった物件は、次の繁忙期が来るまで空室のままになる可能性が高く、その間の大家さんの収入がなくなるからです。

収入が0になるよりは値下げしてでも入居してもらいたいという大家さんが多いので、安くしてもらえる可能性が上がります。

繁忙期と閑散期の初期費用一例

繁忙期の例 閑散期の例
敷金 60,000円 60,000円
礼金 60,000円 0円
仲介手数料 66,000円 66,000円
前家賃 60,000円 0円
(フリーレント
1ヶ月分)
日割り家賃 30,000円
(15日分)
30,000円
(15日分)
鍵交換費用 15,000円 15,000円
保証会社利用料 60,000円 60,000円
火災保険料 15,000円 15,000円
合計 366,000円 246,000円

上記の表は繁忙期と閑散期で、6万円のお部屋を借りた時の初期費用の一例です。

閑散期に礼金なしにしてもらったり、一定期間の家賃が無料になるフリーレントを付けてもらうと12万円ほど安くできるケースもあります。

とにかく費用を抑えたい人は閑散期にお部屋を探しましょう。

繁忙期はゆっくり相談する時間がない

繁忙期は多くの人がお部屋を探すため、不動産屋が非常に混み合います。スタッフの数に限りがあるため対応してもらえる時間が短くなり、ゆっくり相談するのが難しいです。

他の人の内見時間が被ってしまい、物件の細かいところまで見られないということも珍しくありません。

一方、閑散期は不動産屋自体の利用客が少ないです。1人1人の利用客に対してスタッフが丁寧に対応してくれます。

時間をかけて丁寧に内見もできるので、お部屋探しが失敗しにくいです。

繁忙期は引っ越し業者の料金が高い

出発地 1月~4月
(繁忙期)
5月~12月
(閑散期)
横浜
(約45km)
平均47,000~61,000円 平均37,000~49,000円
宇都宮
(約90km)
平均48,000~77,000円 平均44,000~64,000円
名古屋
(約350km)
平均55,000~95,000円 平均54,000~79,000円
仙台
(約350km)
平均55,000~95,000円 平均54,000~79,000円
大阪
(約510km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円
広島
(約800km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円
福岡
(約1,000km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円

出典:https://hikkoshi.kakaku.com/

不動産屋だけでなく、引っ越し業者も繁忙期になるため料金が高くなります。

上記の表は、繁忙期と閑散期の料金の違いをまとめたものです。荷物の量や距離などにもよりますが、繁忙期は閑散期と比べると1~3万円ほど高いです。

繁忙期は料金が高いだけでなく、予約を取るのも難しいです。特に3月の土日祝日は早めに予約を取る必要があります。

繁忙期は来店予約しないと待たされることがある

基本的に予約客が優先される

不動産屋の相談は予約なしでも対応してくれますが、基本的に来店予約している人が優先されます。

繁忙期は予約なしで来店すると待たされる可能性が高いです。最悪の場合は対応を断られることもあるので、必ず予約していきましょう。

予約は直接電話するか、公式サイトの予約フォームからできます。不動産屋によっては対応してくれるスタッフを指名できるので、気になる人は問い合わせてみると良いです。

お部屋探しにおすすめの時期は?

物件数の多さ重視なら1~3月の繁忙期

「設備にこだわりたい」「いろいろな物件を見比べたい」など、物件数の多さを重視する人は1~3月の繁忙期に探すのがおすすめです。

繁忙期にお部屋を探すメリット

繁忙期は引っ越す人が多い分、市場に出回る物件が増えます。たくさんの選択肢の中から選びたい人にとってはメリットです。

4月からの新生活に合わせて新築マンションやアパートが建設されるので、キレイな物件を探したい人にも向いています。

繁忙期にお部屋を探すデメリット

引っ越す人が多い分、人気の物件は埋まるのが早いです。内見して後日申し込もうとしたら、先に申し込んだ人がいて審査にすすめなかったというケースも珍しくありません。

繁忙期に良い物件を契約するためには、こまめに情報収集し、できる限り早く申し込むなどの工夫が必要です。

費用の節約を重視するなら6~8月の閑散期

「値引きしてほしい」「少しでもお得に引っ越したい」など、費用の節約を重視する人は6~8月の閑散期にお部屋を探すのがおすすめです。

閑散期にお部屋を探すメリット

繁忙期に埋まらなかったお部屋に入居してもらうために、家賃が安く設定されていることが多いです。

家賃が一定期間無料になる「フリーレント」など、お得に契約できるキャンペーンが実施されていることもあります。

スタッフも手が空いているため、大家さんとの交渉に力を入れてくれることもあります。初期費用の値下げや古くなった設備の交換など、積極的に相談してみましょう。

閑散期にお部屋を探すデメリット

閑散期は引っ越す人が少ないため、選べる物件が限られています。繁忙期に決まらなかった物件ばかりなので、駅から遠い、築年数が古いなどデメリットが目立つ物件も多いです。

じっくり探したい人は4~5月か9~12月

「初めての引っ越しだからいろいろ相談したい」など、じっくり自分のペースで探したい人は4~5月・9~12月にお部屋を探すのがおすすめです。

手が空いているスタッフが多いので、お客さん1人1人のお部屋探しにじっくり付き合ってくれます。内見も時間をかけられるので失敗も少ないです。

繁忙期ほどではないですが、そこそこ物件も出回っているので気に入る物件に出会える確率も多いです。

9~10月は「第二の繁忙期」とも呼ばれており、ファミリー向けの物件が増えます。

月ごとの不動産業界の特徴まとめ

1月 ・早めに物件探しを始める人が動く時期
・前入居者がいて内見ができない場合が多い
・家賃は繁忙期なので高め
2月 ・入退去が最も多い時期
・1年の中で家賃相場が1番高い
・不動産屋へ行く際は事前連絡するべき
3月 ・引っ越しが最も盛んな時期
・引っ越し業者の料金が高い
・下旬は不動産屋の忙しさが少し落ち着く
4月 ・良い物件はほとんど埋まっている
・家賃交渉に応じてもらえる可能性がある
5月 ・カップル向けなどの物件情報が多く出始める
・一人暮らし向けの良い物件は見つかりにくい
・不動産屋でじっくり対応してもらえる
・GWは休みの不動産屋が多い
6月 ・1年で1番費用が安い時期
・一人暮らし向けの物件の値下げ交渉がしやすい
・ファミリー向けの物件はほとんど埋まっている
7月 ・物件数は少ないが値下げ交渉がしやすい
・不動産屋でじっくり相談に乗ってもらえる
8月 ・引っ越し業者の利用料が安い
・お盆は不動産屋が休みの場合が多い
・お盆明けから家賃が少し高くなり始める
9月 ・ファミリー向けの物件が多くなる
・家賃が少し高めに設定されている
・上旬はまだ不動産屋が落ち着いている
10月 ・転勤シーズンで物件の競争率が高い
・家賃が高めに設定されている
・不動産屋へ行く際は事前連絡するべき
11月 ・時間をかけてゆっくり探せる
・家賃の値下げはほとんどない
・一人暮らし向けの物件はまだ少ない
12月 ・中旬から一人暮らし向けの物件が増え始める
・中旬前ならじっくり対応してもらえる
・値下げ交渉はほとんど応じてもらえない

物件の多さや家賃の高さ、不動産屋の対応など、月ごとの不動産業界の特徴をまとめてみました。いつお部屋を探すか迷っている人は参考にしてください。

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不動産屋の繁忙期・閑散期についてよくある質問

不動産屋が忙しい曜日はある?

土曜日~月曜日は忙しいです。

土日は仕事が休みの人がほとんどで、相談や内見を希望する人が多いからです。月曜日は、土日に契約になった書類の手続きが忙しいです。

曜日を選べるなら金曜日がおすすめです。週末なので利用客が非常に少なく、1人の顧客に充てられる時間が長いのでじっくり相談できます。

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不動産屋が忙しい時間帯は何時?

お昼から夕方は利用客が多く忙しいです。

午前中は比較的空いていておすすめです。午前中から相談すれば、当日内見に行く余裕もあります。

▲よくある質問に戻る

繁忙期で狙い目の時期はある?

1月中旬までなら、比較的家賃が安い物件が多いです。下旬からは値下げが難しくなるので注意しましょう。

▲よくある質問に戻る

繁忙期にお部屋を探すコツは?

すぐに申し込めるように、必要な書類を事前に準備しておくと良いです。

繁忙期は良い物件がすぐに埋まってしまいます。契約は早いもの勝ちなので、事前の準備が大切です。

必要な書類に関してはこちらをご覧ください。

▲よくある質問に戻る

不動産の売買が忙しい時期はいつ?

賃貸と同じで2~3月が忙しいです。4月の新生活に合わせて引っ越す人が多いからです。

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