
「失敗しない住む場所の決め方は?」
「子育てする家族に合う街はどこ?」
せっかく引っ越すならエリアにはこだわりたいですよね。住みやすい街に引っ越せば、ストレスなく生活を送れます。
しかし、住む場所の決め方は、家族構成や年齢などによって大きく変わります。スーパーなど周辺環境が整っていないと、入居後に後悔してしまうことも…。
そこで当記事では、一人暮らし・子育て世帯・共働き夫婦・シニア世帯の4つの世帯別に、重視すべきポイントを解説します。東京23区内のおすすめの街も紹介します。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
【共通】住む場所の決め方
一人暮らし・子育て世帯・共働き夫婦・シニア世帯など、世帯問わず共有の、住む場所の決め方ポイントを3つ紹介します。
・周辺環境
・災害被害がない土地か
とくに、長期間同じ場所に住み続ける予定がある人は、上記の3つのポイントを重視してお部屋を選びましょう。
治安の良さ
治安の良さは世帯問わずに重視すべきポイントです。
とくに、ニュースになるような大きな事件が頻繁に起こるエリアや、粗暴・傷害事件が複数発生する地域は避けましょう。
東京23区だと文京区・杉並区・練馬区、大阪市内だと城東区・住吉区・西淀川区が、年間の犯罪発生率が低くておすすめです。
また、駅から家までのルートの街灯の多さも重視しましょう。夜遅くに暗い道を通ると、周りが見えずに不安なうえ、不審者と遭遇する可能性があります。
周辺環境
住む予定の周辺環境も事前に確認しておいてください。
たとえば、高速道路や線路、工場など大きな音が出やすい場所はないか、繁華街や風俗店など治安が微妙な場所がないかを確認しましょう。
ほかにも、買い物スポットや飲食店が近くにあるか、駅から家までの距離で急な坂道がないかも確認しておくと良いです。
事前に確認しておかないと、住んだ後に後悔することになるので必ず調べておきましょう。
災害被害がない土地か
地震や台風、津波や噴火などの自然災害の時に、被害が少ない土地かも確認しておくと良いです。
とくに、埋め立て地や海抜がマイナスになっている土地は、地震や台風の時に地割れや川の氾濫による浸水などの被害に合いやすいです。
国土交通省のハザードマップや、各自治体ホームページに公表されている災害マップなどを参考にしてください。
【一人暮らし】重視すべき選び方ポイント
一人暮らしの住む場所を選ぶときに重視すべきポイントは、利便性です。
とくに、交通アクセスの良さや買い物環境があるかは確認しましょう。
・買い物環境の良さ
・治安の良さ
・家賃の安さ
交通アクセスの良さ
学校や職場までの通学・通勤時間はもちろん、休日の出かけやすさなど交通の良さは必須です。
とくに通勤・通学は平日毎日関わるので、家から学校・職場まで約50分圏内がおすすめです。
この時間は、アットホームの「都内勤務の賃貸一人暮らしの電車通勤実態調査(2018年)」によると、一人暮らしをしている20~30代の平均通勤時間です。
電車の乗車時間に換算すると、約30分ほどです。これ以上の通勤・通学になると、通勤ラッシュのストレスなどで毎日が苦痛になります。
買い物環境の良さ
一人暮らしの場合、家に帰った後にわざわざ買い物に出るのが面倒になることが多々あるので、駅から家までに買い物環境があるか確認しておくべきです。
スーパーと薬局があれば、日常の生活に必要なものが大抵買い揃えられます。
また、帰宅時間が遅くなりがちな人は、営業時間も必ず確認しましょう。24時間営業のスーパーが近くにないと、コンビニで買い物することが多くなり、毎月の生活費が高くなります。
スーパーのほかには、ホームセンターや電気屋などが近くにあると便利です。
治安の良さ
とくに女性の一人暮らしの場合は、犯罪に巻き込まれやすいので治安の良さを重視すべきです。
犯罪発生率が低い街はもちろん、駅前や家のそばに交番があるか、街頭防犯カメラの設置が進んでいるか、街灯が多く夜でも明るいかなど、細かく確認しましょう。
また、お部屋を選ぶときは2階以上、道路に面してないお部屋、管理人在住やオートロック付きのマンションを選ぶなど、防犯を重視しておくと良いです。
家賃の安さ
一人暮らしは家賃や毎月の生活費など、すべて自分一人で支払わなくてはいけないので、なるべく家賃を抑えるべきです。
東京都内であれば練馬区や葛飾区、大阪であれば住吉区や平野区などの地域は相場が低めです。
「駅徒歩15分以内・築年数指定なし」まで条件を緩和すると、数多くのお部屋から家賃が安いお部屋を探しやすいです。
また敷金・礼金がない、仲介手数料が安い、フリーレント付きで一定期間の家賃がないなど、初期費用が安いお部屋を探してみてください。
【子育て世帯】重視すべき選び方ポイント
子育て世帯がお部屋選びで重視すべきポイントは、子どもを第一に考えているかです。以下の4点に当てはまるお部屋を探しましょう。
・子どもの成長に合わせた間取りか
・防音性がある物件か
・嫌悪施設が近くに無いか
子育てに必要な周辺施設が揃っているか
子どもが小学生以下の小さな子どもの場合、病気にかかることが多いので近くに病院がある場所を選びましょう。
また、近所に大きな公園や児童館があると、子どもだけでなく親同士のコミュニケーションを取れる場所になります。
逆に、歓楽街や風俗街は、子どもが危険な目に遭う確率が高くなるので避けたほうが良いです。
ほかにも、大型ショッピングモールがあると便利です。子どもの服や玩具を買ったり、家族そろって外食できます。
子どもの成長に合わせた間取りか
子どもがいる世帯は、子どもが成長して大きくなっても暮らせる間取りのお部屋を選びましょう。
子どもが1人なら成長するまでは1LDKにする、もしくは子ども部屋を別にしたいなら2LDKがおすすめです。
子どもが2人なら成長するまでは2LDK、子ども部屋をそれぞれ用意したいなら3LDKにするなど事前に吟味してください。
また、LDKでもリビングスペースが8~10畳ほどしかない狭いお部屋にしてしまうと、子どもの遊ぶスペースがなかったりして不便に感じます。
防音性がある物件か
子育て世帯は、お部屋の防音性も重視しましょう。赤ちゃんの夜泣きや子どもの遊び声・足音で近隣住民とトラブルになる可能性があります。
収入に余裕があるなら、防音性が一番高いSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造がおすすめです。
鉄筋を組んだ枠の中にコンクリートを流し込んで固めたものを、更にコンクリートで補強した構造のため音を通しにくいです。
少しでもコストを抑えたい場合は、RC(鉄筋コンクリート)造がおすすめです。コンクリートを使っている分、木造や鉄骨造のお部屋より防音性があります。
また、衝撃吸収クッションや厚手のカーペットを敷くなど、できる限りの防音対策をしておくと良いです。
嫌悪施設が近くに無いか
子どもの安全を考えて、近くに嫌悪施設がないかも事前に確認しておくと良いです。
嫌悪施設とは一般的に嫌われている施設や、トラブルに繋がる恐れのある施設のことです。下記のような施設が当てはまります。
・ゴミ処理所、下水処理所
・産業界器物処理所
・刑務所、隔離病棟など
・原子力発電所
・風俗店
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【共働き夫婦】重視すべき選び方ポイント
共働き夫婦が住む場所を決める場合に重視すべきポイントは、以下の3つです。とくにお互いの通勤面は、最重視してください。
・営業時間が遅い買い物スポットがあるか
・治安の良さ
お互いの職場に通勤しやすいか
共働きの夫婦は、お互いが通勤しやすい場所を選びましょう。おすすめは、お互いの職場から30分ほどの場所です。
2人とも通勤しやすい場所なら、帰宅にかかる時間が短くて済むので、夫婦で過ごす時間が作りやすく、コミュニケーションもとりやすいです。
また通勤にかかる時間だけでなく、乗り換えの少なさや混雑具合についても考慮したほうが、ツラい通勤をせずに済みます。
営業時間が遅い買い物スポットがあるか
共働きの場合、お互いが帰宅する時間帯に買い物をするため、少しでも営業時間が遅いスーパーがあるエリアでお部屋を探したほうが良いです。
また、買い物をした後に重い荷物を持って歩くことが苦になるので、なるべく駅から家までの帰宅ルートにスーパーがあると便利です。
治安の良さ
共働きだとと家を留守にする時間が長いので、治安の悪い場所を避けないと空き巣の被害に遭うかもしれません。
とくに治安が悪いのに周辺が閑散としている住宅街の場合、空き巣に狙われやすいので注意してください。
また、帰宅が夕方以降になることが多いので、帰宅ルートの街灯や人通りの多さも確認しておきましょう。
【シニア世帯】重視すべき選び方ポイント
定年した60歳以上のシニア世帯の場合は、生活のしやすさを重視して住む場所を決めましょう。主に以下の4つを重視すると良いです。
・買い物スポットが近くにあるか
・高齢者向けサービスが充実しているか
・治安が良いか
医療施設が近くにあるか
60歳以上の世帯は、かかりつけ医だけでなく総合診療できる大きな病院が近くにあると安心できます。
また、近くに処方箋薬局があると、病院帰りに薬をもらいやすいうえ、ちょっとしたときに市販薬を買いに行けるので便利です。
買い物スポットが近くにあるか
スーパーや薬局・コンビニが近いほうが、日常品の買い物がラクになります。様々なお店が集まっている商店街やショッピングモールが近いと、なお良いです。
また、地域密着型の商店街がある地域だと、店員や近所の人とコミュニケーションがとりやすいのでおすすめです。
高齢者向けサービスが充実しているか
駅がバリアフリーであったり、歩車分離式信号機があるなど、60歳以上の世帯でも安心して暮らせる街を選びましょう。お部屋探しの際に、街を歩いて確認すると良いです。
ほかにも、地域で交流できるイベントやワークショップが定期的に開催されていると、同世代の方々と知り合う機会が増え、万が一のときの助け合いに繋がります。
東京23区でおすすめの街
東京23区の中で住むのにおすすめの街をご紹介します。治安や家賃相場、どんな家庭におすすめかも解説しているので、参考にしてください。
荻窪 | 丸ノ内線の始発駅なので座って通勤できる |
---|---|
練馬 | 4路線が使えて都心に行きやすい |
武蔵小山 | 再開発されていて街並みが綺麗。学校や保育園が充実している |
赤羽 | 交通アクセス・買い物環境が充実している |
大山 | 下町の雰囲気がある静かな街。商店街が2つあり物価が安い |
【荻窪】丸ノ内線の始発駅
総合評価 | |
---|---|
治安 | |
家賃相場 (ワンルーム・1K・1DK) |
7.9万円 |
一人暮らし | ◎ |
子育てファミリー | ◎ |
共働き夫婦 | ◎ |
60歳以上の夫婦 | ◎ |
特徴 | ・通勤通学にとても便利 ・商店街がいくつもある |
荻窪は、丸ノ内線、中央線、総武線が通っている、通勤通学にとても便利な街です。新宿駅に約10分、渋谷駅に約22分で、乗り換えなしで行けます。
丸ノ内線の始発駅なので、座って通勤・通学できるのも大きなメリットです。
駅周辺には商店街が11ヶ所あり、買い物や外食環境が充実しています。病院や学習塾などもあるので、どんな家族構成でも住みやすい街です。
【練馬】4路線が使えて都心に行きやすい
総合評価 | |
---|---|
治安 | |
家賃相場 (ワンルーム・1K・1DK) |
8.3万円 |
一人暮らし | ○ |
子育てファミリー | ◎ |
共働き夫婦 | ◎ |
60歳以上の夫婦 | ◎ |
特徴 | ・計4路線が使える ・閑静な住宅街 |
練馬駅には、西武鉄道の池袋線・豊島線・有楽町線、都営地下鉄の大江戸線の計4路線が通っています。池袋や渋谷、新宿といった都内の主要駅に乗り換えなしで行ける街です。
駅前に区役所があるため、公的な手続きがしやすいのもメリットです。
また、2020年8月末に閉鎖の「としまえん」は、2023年度に「ハリー・ポッター」の体験型施設になる予定なので、休日の遊びに行く場所としても良さそうです。
【武蔵小山】学校や保育園が充実
総合評価 | |
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治安 | |
家賃相場 (ワンルーム・1K・1DK) |
9.4万円 |
一人暮らし | ○ |
子育てファミリー | ◎ |
共働き夫婦 | ○ |
60歳以上の夫婦 | ◎ |
特徴 | ・家賃相場が低い ・都心部にアクセスしやすい |
武蔵小山は、再開発が進んでいて、新しいマンションがどんどん建っている街です。「家賃が少し高くても、キレイな街に住みたい!」という人に最適です。
学校や保育園が多く、治安がとても良いので、子育てファミリーに向いています。
飲食店が豊富な「パルム商店街」があり、若者からお年寄りまで、世代を問わず多くの人で賑わっています。
【赤羽】交通アクセス・買い物環境が充実
総合評価 | |
---|---|
治安 | |
家賃相場 (ワンルーム・1K・1DK) |
8.9万円 |
一人暮らし | ◎ |
子育てファミリー | △ |
共働き夫婦 | ◎ |
60歳以上の夫婦 | △ |
特徴 | ・交通アクセスが抜群に良い ・治安はあまり良くない |
赤羽は「穴場だと思う街ランキング」で2位を獲得したことがあり、注目されている街です。
京浜東北・根岸線、埼京線、高崎線、湘南新宿ライン、東北本線の計5路線が通っており、交通アクセスが抜群に良いです。都内の主要駅だけでなく、横浜などにも乗り換えなしで行けます。
買い物スポット、飲食店も充実しています。ただ、駅の東口側に風俗店があり、治安が悪いので、女性の一人暮らしや子育てファミリーには、あまり向いていません。
【大山】下町の雰囲気がある静かな街
総合評価 | |
---|---|
治安 | |
家賃相場 (ワンルーム・1K・1DK) |
7.5万円 |
一人暮らし | ○ |
子育てファミリー | ○ |
共働き夫婦 | ○ |
60歳以上の夫婦 | ◎ |
特徴 | ・商店街が2つある ・お店の閉まる時間が早い |
大山は「ハッピーロード」と「遊座大山商店街」という昔ながらのアーケード街がある、下町の雰囲気の残る街です。買い物スポット、飲食店が充実しています。
ただ、住民の年齢層はやや高めで、閉まる時間の早いお店が多いため、帰りが遅くなりがちな人にはあまり向いていません。
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