「新卒の一人暮らしはいつから始めるべき?」
「お部屋探しに最適な時期は?」
4月入社の新卒が一人暮らしするなら、お部屋探しは年末年始から始めると良いです。早めに探しておけば、3月末に間に合うスケジュールで進められます。
しかし「後で良い物件が出てくるかも」「2月中が良いのでは」という意見も見られます。お部屋探しのタイミングが遅れると、4月の入社式に間に合わない恐れも…。
そこで当記事では、一人暮らしする新卒はいつからお部屋探しすべきなのか解説します。お部屋探しの段階で確かめることもまとめました。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
一人暮らしする新卒のお部屋探しは年末年始からが最適
年末年始はライバルに物件を取られにくい時期
新卒で一人暮らしを考えているなら、お部屋探しは年末年始からが最適です。年末年始はお部屋を探す人が少なくて、ライバルに物件を取られにくい時期だからです。
不動産屋に行くタイミングは、正月休みが明けたときがおすすめです。休み明けは物件数が一気に増えるので、良い物件に出会える確率が上がります。
貯金に余裕があるなら12月から始めると良い
貯金に余裕があるなら、12月から探し始めるのもおすすめです。1~2月頃から家賃が発生しますが、良い物件を早い段階で決められます。
12~1月は不動産業界の閑散期なので、初期費用が安い物件も多いです。安く引っ越しできるため、家賃分を踏まえてもトータルコストはあまり変わりません。
年末年始からお部屋を探すその他のメリット
- ・内見時間を長く確保できる
- ・退去予定の新着物件を早く知れる
- ・引っ越し料金が安い時期に移動できる
年末年始にお部屋探しに始めると、内見時間を長く確保できます。引っ越しシーズン前なら、不動産屋側の予約状況に余裕があるからです。
他には、退去予定の新着物件をライバルより早く知れます。良いお部屋を見つけたら、先行申込といった方法でキープも可能です。
1~2月頃に入居する場合、安い料金で引っ越し業者を利用できます。2~3月の繁忙期に入ると、同じサービスでも割高な金額に設定されるので注意です。
遅くても2月中には契約を済ませておく
新卒で一人暮らしするなら、遅くても2月中には契約を済ませておきます。3月末入居に向けて、スケジュールに余裕を持たせるためです。
3月に突入すると、契約日の予約が取りづらくなります。都合が合わない日時しか空きがない、といった状況になりやすいので注意です。
新卒のお部屋探しはスピード感が重要
新卒のお部屋探しはライバルが多いため、物件はスピード感を持って決めるのが重要です。
当サイト運営のネット不動産屋「イエプラ」なら、チャットやLINEから問い合わせできます。スキマの時間を活用してスムーズにお部屋探しを進められます。
チャットでは「気になっている物件をすぐ見たい」「この物件はまだ空いてる?」などと送ればOKです。経験豊富なスタッフが空室確認をしてから、物件を提案してくれます。
内見や契約手続きもオンラインで対応できるため、わざわざ来店する必要がありません。遠方から引っ越す新卒の人にぴったりなので、ぜひ利用してみてください!
一人暮らしする新卒がお部屋探しで確かめること
- 家賃補助が受けられる条件
- お部屋の家賃発生日
1.家賃補助が受けられる条件
- ・勤務地から2㎞以内
- ・勤務地の最寄り駅から3駅以内のエリアに住む
- ・入居者本人がお部屋の契約者である
新卒が一人暮らしする時は、家賃補助が受けられる条件を確認します。補助が適用される物件を選べば、家賃の負担を軽減できます。
条件の多くは「勤務地から〇㎞以内」という内容が多いです。お部屋探し前に知っておけば、後から探し直す手間が省けます。
2.お部屋の家賃発生日
新卒が一人暮らしする際、お部屋の家賃が発生する日も確認してください。入居日までに必要な家賃(費用)を把握するためです。
即入居可の物件だと、申し込みから約2週間後に契約がスタートします。お金を無駄にしたくない人は、家賃発生日を後ろ倒しできないか交渉してみてください。
物件の仮押さえは原則できない
賃貸では物件の仮押さえができません。賃貸では気軽にキャンセルする人が多くて、大家さんが許可を出さないからです。
申込書と必要書類を不備なく提出できれば「1番手」になれます。他の人より優先的に内見できて、お部屋探しを有利に進められます。
新卒で一人暮らしするお部屋の探し方
- ・物件の家賃は手取りの4分の1までにする
- ・家賃相場が低いエリアで探す
- ・通勤時間は30分以内を目安にする
- ・都市ガス物件を選ぶ
- ・お部屋に求める条件は5つまでに絞る
家賃は手取りの4分の1までにする
3分の1 | 4分の1 | |
---|---|---|
手取り16万円 | 約53,000円 | 約40,000円 |
手取り17万円 | 約56,000円 | 約42,000円 |
手取り18万円 | 約60,000円 | 約45,000円 |
手取り19万円 | 約63,000円 | 約47,000円 |
手取り20万円 | 約67,000円 | 約50,000円 |
手取り21万円 | 約70,000円 | 約52,000円 |
手取り22万円 | 約73,000円 | 約55,000円 |
新卒で一人暮らしするなら、家賃は「手取りの4分の1まで」に抑えます。4分の1までに抑えると、生活費に余裕が生まれやすいからです。
入社1年目は給与から税金が差し引かれないので、あまり生活費が圧迫されません。2年目以降は税金が引かれて、入社時より手取りが下がる恐れがあります。
安いお部屋が見つかりやすい条件例
- ・アパートタイプ
- ・間取りはワンルームか1K
- ・3点ユニットバス
- ・1階のお部屋
- ・北向き
- ・駅徒歩10分以上 など
上記で、安いお部屋が見つかりやすい条件をまとめました。アパートタイプのワンルームや1Kであれば、新卒でも手が届きやすいです。
基本的には、人気が低い物件ほど安い傾向にあります。こだわり条件がなければ、安く借りられる確率が上がります。
家賃相場が低いエリアで探す
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 6.27万円 | 7.14万円 |
江戸川区 | 6.32万円 | 7.10万円 |
足立区 | 6.44万円 | 7.15万円 |
練馬区 | 6.83万円 | 7.44万円 |
板橋区 | 7.02万円 | 7.75万円 |
新卒で一人暮らしする際は、家賃相場が低いエリアで探してみてください。先ほど解説した「手取り4分の1まで」の家賃に収まりやすいからです。
表には、東京23区内で家賃相場が低いエリアをまとめました。葛飾区・足立区・江戸川区などは、単身者向けの物件が安くておすすめです。
通勤時間は30分以内を目安にする
新卒の場合、会社までの通勤時間は30分以内が目安です。通いやすい距離感で、環境に慣れない時期でもストレスを感じにくいです。
都市ガス物件を選ぶ
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 992円 | 145円 |
5㎥使用した場合の 従量料金 |
4,964円 | 725円 |
基本料金 | 1,752円 | 1,056円 |
月額合計 | 6,716円 | 1,781円 |
※2023年7月時点の情報
新卒の一人暮らしでは、都市ガス物件がおすすめです。都市ガスは公共料金なので、料金が安く設定されています。
東京ガスの「ガス料金表」と、石油情報センターの「LPガス月別」をもとに、都内のガス料金を比較しました。都市ガスは、プロパンガスの約3.5倍安く利用できます。
都市ガスの物件は、人口密度が高い地域に多いです。地方エリアだと、プロパンガスが主流のところもあるので注意です。
お部屋に求める条件は5つまでに絞る
新卒がお部屋を探す時は、お部屋の条件を5つまでに絞った方が良いです。こだわりすぎると家賃が上がってしまうからです。
希望条件に100%合う物件には、なかなか出会えません。希望条件に優先順位を付けるのも、お部屋探しが成功するコツです。
新卒の一人暮らしにかかる費用は50~75万円
目安金額 | |
---|---|
賃貸契約の初期費用 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
引っ越し費用 | 50,000~100,000円 |
家具家電の購入費用 | 100,000~150,000円 |
1ヶ月分の生活費 | 150,000~180,000円 |
選ぶ物件にもよりますが、新卒の一人暮らしでかかる費用は総額50~75万円です。各項目ごとに詳細を解説します。
賃貸契約の初期費用
初期費用の目安金額 | |
---|---|
家賃5万円 | 225,000~250,000円 |
家賃6万円 | 270,000~300,000円 |
家賃7万円 | 315,000~350,000円 |
家賃8万円 | 360,000~400,000円 |
家賃9万円 | 405,000~450,000円 |
- 初期費用の内訳と解説
賃貸契約の初期費用は、家賃の4.5~5ヶ月分かかると言われています。家賃6万円のお部屋だと、契約時に27~30万円が必要です。
引っ越し費用
出発地 | 1月~4月 (繁忙期) |
5月~12月 (閑散期) |
---|---|---|
横浜 (約45km) |
平均47,000~61,000円 | 平均37,000~49,000円 |
宇都宮 (約90km) |
平均48,000~77,000円 | 平均44,000~64,000円 |
名古屋 (約350km) |
平均55,000~95,000円 | 平均54,000~79,000円 |
仙台 (約350km) |
平均55,000~95,000円 | 平均54,000~79,000円 |
大阪 (約510km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
広島 (約800km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
福岡 (約1,000km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
出典:https://hikkoshi.kakaku.com/
引っ越し費用の相場は5~10万円です。距離や荷物の量によって金額が変動します。荷物が少ない人なら、2万円ほどで利用できる「単身パック」もおすすめです。
家具家電の購入費用
金額 | |
---|---|
ベッド | 約15,000円 |
テーブル | 約7,000円 |
タンス・チェスト | 約7,000円 |
収納棚 | 約7,000円 |
冷蔵庫 | 約26,000円 |
洗濯機 | 約30,000円 |
電子レンジ | 約8,000円 |
炊飯器 | 約7,000円 |
掃除機 | 約5,000円 |
テレビ | 約25,000円 |
エアコン(新居にない場合) | 約40,000円 |
コンロ(新居にない場合) | 約15,000円 |
家具家電の購入費用は10~15万円ほど見ておきます。実家からの引っ越しだと、ほとんどの家具家電を新品で購入するからです。
引っ越しシーズンである2~3月は、家電量販店でキャンペーンをおこなっています。「新生活応援セット」などのセット商品なら、大幅に費用を抑えられます。
1ヶ月分の生活費
引っ越し後の生活費として15~18万円は用意した方が良いです。家賃・食費・日用品の購入に備える必要ああります。
翌月払いの会社だと、初任給がもらえるのは5月末です。収入がない期間が約2ヶ月続く人は、2ヶ月分の生活費を用意してください。
新卒の一人暮らしの費用を抑える方法
賃貸契約の初期費用を抑える方法
- ・敷金、礼金がない物件にする
- ・仲介手数料が無料の不動産屋に行く
- ・不要なオプションサービスは断る
- ・フリーレント付き物件を選ぶ
- ・不動産業界の閑散期を狙う
賃貸契約の初期費用が抑えられる方法をまとめました。表の内容を意識すれば、家賃4ヶ月分以上の節約に繋がります。
敷金礼金なしのお部屋は、初期費用を家賃2ヶ月分ほど抑えられます。仲介手数料もタダで済めば、家賃1ヶ月分のお金が浮きます。
フリーレントが付いていると、一定期間の家賃が無料になります。全てうまくいくことで、5万円以下で契約することもできます。
引っ越し費用を抑える方法
- ・複数の会社で相見積もりを取る
- ・不用品を処分する
- ・大型の家具家電は現地で買い揃える
引っ越し費用を抑えるには、複数の会社で相見積もりを取ると良いです。引っ越し屋さんは、他社の見積もりを参考に値下げするからです。
他にも持っていく荷物を処分したり、家具家電を引っ越し先で買い揃えるのも手です。遠い地域への引っ越しだったら、ほとんどのケースで買い揃えた方が安くなります。
家具家電の購入費用を抑える方法
- ・リサイクルショップで揃える
- ・家具家電が付いている物件を選ぶ
- ・家具家電をレンタルする
家具家電の購入費を抑えるには、リサイクルショップで揃えると負担が減ります。使用するのに問題がない製品で、クリーニングもしてくれているので安心です。
家具家電が付いているお部屋を選ぶことで、大幅に費用を抑えられます。短い期間で引っ越しすることが決まっている場合は、レンタルするのもアリです。
新卒の一人暮らしでよくある質問
社会人の一人暮らしはいつからお部屋探しすると良い?
多くの物件から選びたいなら2月、ゆっくり検討したいなら6~8月がおすすめです。
新卒が12月からお部屋探しするのはアリ?
初期費用が安い物件が多いのでアリです。動くのが早い人だと10月から見始めて、エリアの相場を調べる人もいます。
新卒の部屋探しで効率の良いやり方は?
すぐに不動産屋を予約するのではなく、条件を固めてから内見してください。物件を選ぶ際も悩みにくいです。
新社会人の内見時期はいつが良い?
3月末に入居したいなら、1月には内見へ行ってください。繁忙期はライバルが少なくて、良い物件を早く決めれます。
お部屋探しの時期は大学生でも同じ?
ほぼ同じです。年末年始から探し始めれば、ライバルより先に好条件の物件を押さえられます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!