「賃貸の入居日を延ばす交渉はできる?」
「入居日は指定されるって本当?」
賃貸の入居日が自由に決められると、新生活のスケジュールが立てやすくなります!入居日によっては無駄な家賃が抑えられて、家具や家電にお金を回せるメリットもあるんですよ。
しかし、入居日は思った通りには決められないことも多いんです。お部屋によっては、自分が住みたいタイミングと1ヶ月以上も違う入居日を指定されてしまうことも…。
そこで当記事では、賃貸の入居日とは何を指すのかや、交渉やお部屋の選び方で予算を抑えるコツをわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。
- 賃貸の入居日は後ろに延ばせても入居申込から約2週間が原則で交渉は難しい
- 希望する入居日があれば、申し込む前に不動産屋に伝えると良い
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の入居日とは?
賃貸の入居日とは物件に住めるようになる日のこと
賃貸の入居日とは借りたお部屋に住めるようになる日のことです。契約の義務や家賃が始まる日なので「契約開始日」や「家賃発生日」とも呼ばれます。
入居日を含む月と翌月の家賃までは、入居前に敷金や礼金などの初期費用と一緒に支払うのが一般的です。
入居日は実際に引っ越す日を指すこともある
「実際に住み始める日」も入居日と言います。不動産屋や大家さんが言うときは契約開始日や家賃発生日を指すケースが多いです。
シチュエーションで意味が変わる用語があるので、日程の希望を伝えるときは不動産屋と認識のズレが起きないように気を付けましょう。
- 引っ越すまでに出てくる用語まとめはこちら
お部屋ごとに最短の入居日は異なる
入居日の目安 | |
---|---|
即入居可 | 入居申込から10日~2週間後 |
入居中(退去予定) | 退去から2週間~1ヶ月後 |
リフォーム中 | 工事完了後に入居可能になる日 |
新築(建築中) | 完成後に入居可能になる日 |
もっとも早く入居できる「即入居可」のお部屋でも、すぐには引っ越せません。入居日より前に、入居審査や契約などの手続きを終わらせる必要があるからです。
まだ退去予定の人が住んでいる場合、入居日は退去から2週間~1ヶ月後が目安です。室内の状態によって、クリーニングや修繕にかかる日数に差があります。
建築中の新築は、入居日をどのお部屋も同じにしてある「一斉入居」の形を取るケースが多いです。工事が長引いて入居日が後ろ倒しになることもあります。
最終的な入居日は審査通過後に決まる
- お部屋に申し込み
- 入居審査
- 審査通過~入居日の決定
- 初期費用の支払い
- 契約手続き
- 鍵の受け取り
- 引っ越し
入居日は、通常は入居審査が終わった段階で決めます。入居日を決めないと、初期費用の請求書や契約書類を作成できないからです。
審査通過の連絡は不動産屋から知らされます。そのときに「入居日は○日~○日の間で決めてください」と幅を指定されます。
物件にもよりますが、入居日は申し込みから2週間付近が目安です。実際の引っ越しが2週間以上先なら、不動産屋に入居日について事前に相談しておきましょう。
賃貸の入居日は交渉次第で延ばせる?
入居申込から約2週間が原則で交渉は難しい
大家さんや管理会社が「早く空室を埋めたい」と考えている場合、入居日は後ろに延ばせても入居申込から約2週間が原則です。
早すぎる日程だと手続きが間に合わず、遅すぎる日程でも、貸す側の家賃収入が減るため敬遠されやすいです。
入居日の希望が貸す側の希望とかけ離れていると、入居審査に落ちたり、申し込みを受付してもらえないこともあります。
申込前に伝えた希望は考慮してもらえる
入居日の希望があれば、必ず申し込む前に伝えましょう。伝えるのが早いほど、不動産屋が交渉したりお部屋を探し直したりできます。
希望の入居日を伝えるときは、具体的な日程で伝えてください。「できるだけ延ばしたい」といった曖昧な伝え方だと交渉を受ける側も対応しづらいです。
交渉が成功すれば申し込みから3~4週間後まで延ばせる
大家さんの厚意で入居日を通常より延ばせても、住める状態のお部屋なら申し込みから3~4週間後が限度です。
実際の引っ越しが2ヶ月先なら、住み始めるのは2ヶ月先で問題ありません。ただ、家賃は2週間~1ヶ月後からかかると考えておきましょう。
引っ越しを急がないなら、入居可能日が2~3ヶ月後の物件などを選べば住まない期間の家賃を抑えられます。
交渉が通りやすい物件の特徴
- ・空室期間が長い
- ・主要駅から遠い
- ・日当りや周辺環境が良くない
- ・築年数や設備が古い など
空いてから入居者が決まらずに時間が経っているお部屋は、入居日の交渉が通りやすいです。
貸す側にとって、今後も空室が続くより希望を受け入れて入居してもらったほうがお得だからです。
同じお部屋を狙うライバルがいたり、引っ越しシーズンですぐ他の入居希望者が見つかる状況なら、交渉は高確率で断られます。
入居日を延ばせないと「二重家賃」が負担になる
二重家賃とは今の家と新居の家賃が重なる期間のこと
新居の入居日が2週間先までしか延ばせないと、どうしても「二重家賃」の期間が長くなってしまいます。
退去するときは「解約予告期間」があり、申請から1ヶ月は家賃がかかるためです。お部屋によっては2ヶ月かかるケースもあります。
リスクを取って今の家の退去を早めに出す人もいますが、新居の審査に落ちると住む家がなくなってしまうこともあるので要注意です。
今の家と新居の家賃の重なりを抑える方法4選
- 新居の申し込みと旧居の解約のタイミングを見極める
- 先行申込・先行契約の募集から探す
- フリーレント付き物件を選ぶ
- 学生は4月入居できるサービスを活用する
①新居の申し込みと旧居の解約のタイミングを見極める
図のように、今の家の退去日をふまえて新居の入居日と切れ目なく繋げられれば、二重家賃がほぼないスケジュールが組めます。
しかし、早めに解約を申請して良いのは、入居審査に落ちたり入居日が遅れるリスクが取れる人だけです。仮住まいの費用が発生しても補填してもらえません。
今の家の解約予告期間が2ヶ月以上なら、解約はできるだけ早めに出したほうが良いです。解約届を出すときの流れや注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。
②先行申込・先行契約の募集から探す
入居中や工事中でまだ住めない「先行申込」「先行契約」の募集なら、入居日は1ヶ月以上先を予定している物件がほとんどです。
先行申込の募集は、お部屋が見れる状態になってから内見して、気に入らなければキャンセルもできます。
新築で多く見られる「先行契約」は、キャンセルできないので要注意です。工事の遅延などで入居が遅れることもあるので、注意点まで把握して申し込みましょう。
③フリーレント付き物件を選ぶ
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる契約のことです。無料になる期間の相場は0.5ヶ月分~1ヶ月分です。
「短期解約違約金」とセットが基本なので気を付けてください。1~2年以内に退去すると無料になったのと同額が請求される契約内容が多いです。
最初からフリーレントがある物件の他に、交渉して付けてもらえるケースもあります。
④学生は4月入居できるサービスを活用する
4月から新生活を始める学生向け物件では、いつ契約しても4月を入居日にできる「事前予約サービス」が使える場合があります。
大学や専門学校が提携している学生マンションや、学生会館で適用されることが多いです。進学する学校のホームページなどでも情報が確認できることが多いです。
一般向けの募集から探すなら、家賃発生日は延ばせても3週間~1ヶ月程度と考えて予定を組みましょう。
入居日を延ばす以外の予算を抑える5つのコツ
- 礼金など交渉が通りやすい費用から相談する
- 敷金礼金なしで探す
- キャンペーン中の物件を選ぶ
- 仲介手数料を交渉する
- 初期費用をクレジットカードで分割払いする
①礼金など交渉が通りやすい費用から相談する
一般的な初期費用の項目 | 費用の相場 |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
前家賃(翌月家賃) | 1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
その他オプション | 不動産屋によって変動 |
合計 | 家賃の4.5~5ヶ月分 |
入居日を延ばす交渉は難易度が高いです。入居日が先すぎると、物件を管理する上での心配や、入居前の解約希望に伴うトラブルが増えるからです。
契約する意思をしっかり伝えて、礼金の減額や不要なオプションを外してもらう交渉をしたほうがうまくいく確率が高いです。
入居日を遅らせるより、結果的にお得な条件にできる可能性もあります。
②敷金礼金なしで探す
敷金と礼金がない「ゼロゼロ物件」に絞って探せば、両方ある物件と比べて家賃の2ヶ月分は初期費用が抑えられます。
最初から安くて希望条件を満たす物件があれば、入居日にこだわらず、ライバルに取られる前に契約したほうが良いです。
気に入るゼロゼロ物件がなければ、礼金なしで探してみてください。敷金は家賃滞納や退去時に備えて預けておくお金なので、払っても損はしません。
③キャンペーン中の物件を選ぶ
フリーレントより数は少ないですが、キャンペーンで仲介手数料が無料だったり、キャッシュバックが受けられる物件があります。
初期費用は入居日だけでなく、トータルで考えることが大切です。不動産屋のホームページもチェックしておくと良いです。
④仲介手数料を交渉する
不動産屋に払う「仲介手数料」は、他の交渉が通らなかったときのみ交渉しましょう。
予算や希望を最初からしっかり相談していれば、採算が取れる範囲内なら値引いてもらえる場合があります。
⑤初期費用をクレジットカードで分割払いする
初期費用を安くできなかったときは、クレジットカードで分割払いすればまとまった出費が抑えられます。
分割で決済できない場合、後から変更する方法をカード会社に確認しておきましょう。
支払い方法を伝えるのが遅いとカードで決済できない場合があります。カードを使いたい人は早めに不動産屋に相談してください。
賃貸の入居日に関するよくあるQ&A
賃貸契約の入居日の目安は?
多くの物件で申し込みから約2週間後です。
申し込みから2週間はあくまで目安で、入居日は室内の状況や時期、貸す側の考え方などで前後します。
引っ越しが急ぎなら、申し込みから1週間ほどで入居できる物件もあります。人気のお部屋は、ゆっくり入居したくても入居日を1週間後に指定される場合もあります。
自分が引っ越したい日と入居日を近づけられる候補物件から、希望に合うお部屋に申し込むと良いです。
賃貸の入居日はいつまでに交渉すべき?
遅くても申込前までに交渉しましょう。
申込後に入居日を延ばしたいと言うのでは遅いです。不動産屋の見積もりを見て、家賃や初期費用、入居日の目安に納得したうえで申し込むのが基本です。
交渉を頼むときは「いつまで延ばしたいか」「なぜその日まで延ばしたいのか」を明確に伝えると不動産屋が交渉しやすいです。
対応エリアは一都三県のみ賃貸の入居日はいつまで延ばせるの?
大家さんの判断次第です。
交渉して大家さんや管理会社に許可がもらえれば、空室でも入居日を2ヶ月後などにできます。1ヶ月を超える入居日に許可がもらえるケースは稀です。
費用を抑えるために入居日を延ばしたいなら、紹介したような初期費用が安いお部屋も含めて探すと良いです。
賃貸契約の入居日を決めるときの注意点って何?
二重家賃と鍵を受け取る日程に気をつけてください。
入居日を決めるときは、二重家賃だけでなく鍵を受け取る日程まで考えましょう。
多くの物件で、最短で鍵を受け取れるのは入居日の前日からです。
鍵を受け取る場所は不動産屋の店舗、管理会社、物件現地などです。受け取りたい日が定休日だと、入居日を1日早めないといけないこともあるので要注意です。
入居って何日前からできるの?
お部屋に入れるのは入居日(家賃発生日)以降です。
入居日より前に鍵を受け取っても、入室や荷物の搬入はできません。
採寸などで入室したいときは不動産屋に早めに相談してください。手続きが進むと鍵が交換されて、入居日まで入室できなくなります。
入居日以降ならいつでも引っ越しができます。早めの入居日を設定して、余裕を持って引っ越し作業を進める人も多いです。
入居日の0時になった瞬間から入居して良いの?
大丈夫ですが注意点があります。
賃貸借契約上は、入居日当日の0時になった瞬間から入室が可能です。
注意点として、深夜の搬入作業は騒音などで近所迷惑になる場合があります。火災保険の開始が0時になっているかも念の為チェックしておきましょう。
近所と揉めたり、万が一何かあったときに保険が出ないといったトラブルが起きなければ様子を見に行っても問題はありません。
入居日当日に引っ越さなきゃダメなの?
入居日に引っ越しをしなくても問題ありません。
決めた入居日より後なら、自分のタイミングで引っ越して大丈夫です。
入居日より引っ越し日がしばらく先になる場合、大体のタイミングは管理会社にあらかじめ伝えておいてください。
2週間~1ヶ月以上お部屋を不在にするときは、事前に伝えておくルールがある場合が多いからです。
現住所のライフラインはどうすれば良い?
退去日が確定した段階で自分で手続きしましょう。
お部屋の退去届を出しても、電気・水道・ガスなどのライフラインの解約はされません。
基本的に自分で手続きをしますが、不動産屋によっては代行してくれるサービスもあります。
新居のガスは開栓に立ち会いが必要なので特に注意です。予約をしておかないと入居日にお湯が使えません。
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初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
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