「家具家電付き賃貸はデメリットが多い?」
「家具付き賃貸はやめとけ?」
家具家電付き賃貸はデメリットが多いと言われがちですが、借りる際の初期費用が安かったり、退去時の荷物が少ないといった魅力があります。
しかし、ネット上では「家具付き賃貸はやめとけ」とのネガティブな意見が目立ちます。中にはストレスが溜まって、すぐに引っ越してしまう人も…
そこで当記事では、家具家電付き賃貸のメリット・デメリットを解説します。向いている人の特徴や実際の住み心地も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
家具家電付き賃貸がやめとけと言われる8つのデメリット
- 普通の賃貸に比べて家賃が2~3割高い
- すべての家具家電が付くわけではない
- 家電の性能が良くない
- 家具がいらない場合でも撤去できない
- お部屋のレイアウトがしにくい
- 中古品が多く汚いと感じやすい
- 修理費用を負担する可能性がある
- ネット回線が選べない場合がある
1.普通の賃貸に比べて家賃が2~3割高い
家具家電付き | 普通の物件 | |
---|---|---|
エリア | 千代田区岩本町1丁目 | 千代田区岩本町3丁目 |
築年数 | 19年 | 17年 |
間取り | 1K | 1K |
専有面積 | 22.49㎡ | 22.80㎡ |
建物構造 | RC造 | SRC造 |
階数 | 7階 | 6階 |
家賃 (管理費込み) |
11.2万円 | 9.5万円 |
※リブマックスで募集中の物件を参照
家具家電付き賃貸の大きなデメリットは家賃の高さです。普通の賃貸に比べて、家賃相場が2~3割高く設定されていることが多いです。
リブマックスで、家具家電付き物件と普通の物件の家賃を比較しました。同じような条件でも、家具家電付きのほうが1.5万円以上高かったです。
引っ越し時の初期費用は抑えられますが、長期的に住むと割高になりやすいです。
2.すべての家具家電が付くわけではない
- ・炊飯器
- ・アイロン
- ・加湿器
- ・扇風機
- ・ホットカーペット
- ・電気ヒーター
- ・調理器具(フライパン、鍋など)
- ・収納棚
- ・食器類(皿、箸など)
- ・消耗品(ティッシュ、歯ブラシなど)
- ・来客用の布団
家具家電付き賃貸でも、自分で用意しなければならないものは存在します。備えつけられているのは、生活に最低限必要な家具家電だけだからです。
加湿器やホットカーペットなど、生活を豊かにする家電はついていません。調理器具も基本的に自己負担なので、自炊予定の人は注意してください。
3.家電の性能が良くない
家電の性能は基本的に良くないです。冷蔵庫の容量は100L前後と狭く、電子レンジは温め機能のみとシンプルです。
テレビのサイズは最大でも32型程度で、大画面で映画を見たりゲームをするのには物足りません。エアコンの型番が古く、冷暖房効率が悪いケースも多いです。
入居前にメーカーや機能の指定は難しいので、不安であれば一般的な賃貸に住んで自分で購入するべきです。
4.家具がいらない場合でも撤去できない
備え付けられている家具家電は、いらない場合でも撤去できないことが多いです。使わなかったり、センスに合わないものがあるとデメリットに感じます。
レオパレスの公式サイトでも「お部屋に設置してある備品の撤去・引き上げはしていない」と明言しています。入居前にどの家具家電が備え付けられているのか確認しておきましょう。
5.お部屋のレイアウトがしにくい
家具家電付き賃貸のデメリットとしては、レイアウトのしにくさも挙げられます。備え付けの家具家電が、固定されているケースがあるからです。
お部屋全体を好みのカラーで統一するのも難しいです。インテリアにこだわりたいほど、後悔する可能性が高いです。
6.中古品が多く汚いと感じやすい
基本的には、前の入居者が使っていた中古の家具や家電を使います。「汚い」「気持ち悪い」と感じる人なら、デメリットになる部分です。
入居前にクリーニングされるものの、ベッドやカーテンなどの布製品はシミ・臭いが残りがちです。毎日使うものなので、住んでも問題ないか慎重に検討してください。
7.修理費用を負担する可能性がある
過失や故意で家具家電が壊れた場合、修理費用は自己負担です。テレビや洗濯機などは、高額な代金を請求されます。
物件によっては、経年劣化で壊れた家電の修理代も自己負担です。家具家電付き賃貸に入居するなら、故障時の対応がどうなるのか契約書を確認してください。
8.自分でネット回線を引けない
家具家電付き賃貸は、ネット回線を自分で引けない物件が多いです。代わりに無料で使えるWi-Fiが設置されていますが、共同で使用するので速度が遅いです。
自宅でオンラインゲームをやりたい人や、動画配信サービスを見たい人はストレスを溜めやすいです。
家具家電付き賃貸にはメリットもある
- ・家具家電の購入費用を抑えられる
- ・引っ越し費用が安い
- ・退去時の処分代や手間が不要
家具家電の購入費用を抑えられる
- ・ベッド
- ・テレビ
- ・カーテン
- ・テーブル
- ・ソファー
- ・照明器具
- ・洗濯機
- ・エアコン
- ・電子レンジ
- ・冷蔵庫
家具家電付き賃貸の最大のメリットは、家具家電の購入費用を抑えられることです。生活するうえで最低限必要なものは、入居時点で揃っています。
自分ですべて購入した場合、10~15万円はかかります。貯金が少ない人や、他に買いたいものがあるなら、住んでも後悔しにくいです。
引っ越し費用が安い
家具家電付き賃貸を出て行く場合、荷物が少ないので引っ越し費用も安くなります。軽トラックの運送業者「赤帽」に頼めば、2万円以下で引っ越せます。
一般的な賃貸物件から引っ越す場合、一人暮らし向けのプランでも3~4万円はかかります。
退去時の処分代や手間が不要
退去時にいらなくなった家具や家電の処分代が不要です。粗大ごみとして自分で捨てる場合は、1つあたり数百~数千円かかります。
購入店やリサイクル業者に連絡する手間も省けます。面倒くさがりな人や、実家に戻って家電が不要になる人ならメリットです。
家具家電付き賃貸に向いている人の特徴
短期間しか住まない人ならアリ
- ・出張や転職が多い
- ・住む期間が1年以下
- ・実家戻る予定のある学生
- ・インテリアにこだわりがない
- ・初期費用を抑えたい
短期間しか住む予定がないなら、家具家電付き賃貸が向いています。転勤が多かったり、自宅に戻る予定がある人などです。身軽になるので簡単に引っ越せます。
初期費用を抑えるのが最優先な人も、選択肢としてはアリです。家具や家電を買わなくて済むので、予算に余裕がなくても新生活を始められます。
長期間住む人ならやめたほうが良い
- ・2年以上住む予定がある
- ・初期費用の予算に余裕がある
- ・卒業後も一人暮らしを続ける学生
- ・お部屋のインテリアにこだわる
- ・中古品を使いたくない
2年以上住む予定があるなら、家具家電付き賃貸はやめたほうが良いです。上乗せされた家賃の支払い総額が、家具や家電の購入費用を超える可能性が高いからです。
お部屋にこだわりがある人もおすすめしません。中古品を使い続ける必要があるうえ、いらない場合も撤去できません。
家具家電付き物件はどうなの?住んだ人の体験談
住んで良かった人の声
20代後半
【引っ越しがラク】
単身赴任で1年しか住まないので、家具家電付きのお部屋はすごく助かります。引っ越し代や家具家電を買う費用を抑えられました。
20代前半
【退去時の荷造りがすぐ終わる】
学生の間だけ住んで、卒業したら実家に戻る予定で住み始めました。実家に戻る時の荷造りがすぐに終わって引っ越し作業がラクでした。車1台に荷物が入ったので、業者を呼ばずに引っ越しできました。
30代前半
【貯金がなかったのでピッタリ】
貯金がほとんどない状態で転職したので、家具家電が付いている物件はピッタリでした。中古品でしたが、動作に問題はなかったので快適に過ごせました。
家具家電付き賃貸に住んで良かった人の声をまとめました。初期費用を抑えられた、引っ越しがラクといった声が多いです。
住む期間が短いならお得に住めるので、単身赴任の人や学生からは高評価でした。
住んで後悔している人の声
20代後半
【長く住むなら買い揃えれば良かった】
4年くらい住み続けているので、家賃が高いぶんもったいなかったです。早めに普通の物件へ引っ越して、家電を買い揃えれば良かったと後悔しています。
20代前半
【お部屋にスペースがなくて収納しにくい】
服や小物が多くて、収納スペースがなくなってきました。アルミラックを増やしたいけど、備え付けの家具が邪魔で置く場所がないです。次の更新時に引っ越して、家具家電を一から買おうと思います。
20代後半
【家電の性能が悪かった】
備え付けの家電の性能が悪くがっかりしました。レンジには温め機能しか付いていないし、冷蔵庫には野菜室がありません。毎日ちょっとずつストレスが溜まり、結局半年くらいで引っ越しました。
長期間住んだ人からは、家具家電付き賃貸の評判が良くないです。「長く住むと損だからやめとけ」「備え付けの家具が邪魔」などの意見が集まりました。
家電の性能が悪いという声もありました。入居前に不動産屋へ冷蔵庫・エアコンなどの型番を聞いて、機能面でストレスを溜めないか調べたほうが良いです。
家賃を抑えて家具家電を揃えるのがベスト
トータル費用を安くしたい場合、家賃を抑えて家具家電を自分で買ったほうが良いです。
メーカーにこだわらなければ、15万円以下で一通り揃えられます。とくに1~3月は、新生活に向けたお得なセット商品が多いです。
家電の性能やインテリアにこだわりたい人は、フリマアプリを活用しましょう。不要なものを処分したがる人が多く、新品の半額以下で購入できることもよくあります。
家具家電付き賃貸に関するよくある質問
レオパレス以外で家具家電付き賃貸を扱う不動産屋はどこ?
大手不動産屋なら、リブマックスやミニミニ、エイブルなどが取り扱っています。
家具家電が壊れたらどうなる?
経年劣化による故障なら、基本的に自己負担なしで修理・交換してくれます。ただし、不注意や故意で壊すと費用を請求される可能性が高いです。
家具家電付き賃貸って汚い?
入居前にクリーニング業者が入るので汚くないです。ベッドやカーテンに臭いが残るケースはあるので、入居前にチェックしましょう。
家具だけ付いてる賃貸ってある?
ほとんどありません。家電を自分で選びたいなら、一般的な賃貸物件に住んだほうが良いです。
退去時に家具家電をもらえる?
もらえません。入居時に備え付けられていた家具や家電は、退去時に全て返します。
いらない家具家電は変更できる?
変更できません。こだわりがあるなら、家具家電付き賃貸は避けたほうが良いです。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
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また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
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初期費用の分割払いに対応している
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