「失敗しないお部屋探しのコツは?」
「物件探しはどんな流れで進むの?」
お部屋探しを成功させるなら、押さえておくべきコツがあります!就職や転勤などきっかけは様々ですが、せっかく引っ越すなら理想通りのお部屋に住んでみたいですよね。
しかし、物件探しの手順は複雑で、なにがポイントなのか分かりにくいです。無計画にお部屋探しすると、引っ越しが失敗することも…。
そこで当記事では、プロの不動産屋がお部屋探しのコツを7つに分けて紹介します。家探しを成功させたい人はぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
お部屋探しの流れ
お部屋探しの流れやスケジュール例
コツを知る前に、お部屋探し全体の流れを把握しておきましょう。かかる日数には個人差がありますが、1~2ヶ月程度の人が多いです。
繁忙期だと利用客が多く、不動産屋の予約が取れなかったり、問い合わせたお部屋がほかの人で埋まるケースがよくあります。焦らないために、前倒しで動くのがおすすめです。
まとまった時間が必要なタイミングは「お部屋の内見日」と「お部屋を契約する日」の2日です。休みにおこなう可能性が高いので、自分のスケジュールを踏まえて日程を組みましょう。
引っ越し予定日が決まっていれば不動産屋が相談に乗ってくれる
引っ越し予定日が決まっていれば、不動産屋がお部屋探しの相談に乗ってくれます。分からない点は遠慮せずに聞くのがコツです。
当サイト運営の不動産屋「イエプラ」は来店不要なので、LINEやチャットでお部屋探しに関することならなんでも気軽に相談できます。
遠方から引っ越す人や、忙しくて不動産屋へ行けない人におすすめです。
コツ1:お部屋探しは2ヶ月前から始める
遅すぎると人気のお部屋は埋まってしまう
お部屋探しを始めるタイミングは2ヶ月前が目安です。賃貸物件の申し込みは早い者勝ちなので、のんびりしているとライバルに好条件のお部屋が取られます。
2ヶ月前から動くと好条件の「退去待ち物件」も見つかります。豊富な物件数から、理想のお部屋が見つかりやすいです。
早過ぎても物件のキープができない
良い空き物件を見つけても、物件をキープする「仮押さえ」はできません。お部屋を押さえるには申し込みが必須だからです。
即入居可のお部屋なら、申し込みから約2週間後が契約日です。入居の有無に関わらず家賃が発生するので、すぐに住めないなら引っ越しまでの家賃が無駄になります。
また、入居希望日が2ヶ月以上先だと、入居日が早い人を優先されます。時間を無駄にしたくない人は、早めに不動産屋を利用しないほうが良いです。
コツ2:家賃は手取りの3分の1まで
家賃を下げておくと生活費に余裕が出る
月の手取り | 家賃目安 |
---|---|
15万円 | 約50,000円 |
16万円 | 約53,000円 |
17万円 | 約57,000円 |
18万円 | 約60,000円 |
19万円 | 約63,000円 |
20万円 | 約67,000円 |
21万円 | 約70,000円 |
22万円 | 約73,000円 |
23万円 | 約77,000円 |
24万円 | 約80,000円 |
家賃は手取りの3分の1以下で考えましょう。入居審査の基準をクリアできるうえ、充分な生活費も確保できます。毎月支払う管理費や共益費を含めた「総家賃」で計算してください。
手取りとは給料として支給された金額から、税金や保険料などが差し引かれて手元に残ったお金のことです。大まかな目安として、月収の約80%程度が手取りになります。
家賃は1度決めると引っ越す以外で変更できません。後悔しないように慎重に決めましょう。
初期費用は家賃が安いほど抑えられる
相場 | |
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敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
前家賃 | 1ヶ月分 |
管理費(共益費) | 1ヶ月分 |
日割り家賃・管理費 | 入居日によって変動 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
初回保証料 | 総賃料の50~100% |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 |
オプションサービス | 10,000~15,000円 |
- 各費用の解説はこちら
賃貸契約の初期費用は家賃を基準にして決められます。一般的な物件は家賃4.5~5ヶ月分かかるので、家賃が5万円なら初期費用の目安は約22.5~25万円です。
家賃を変えずに初期費用を抑える方法もあります。敷金・礼金なし物件なら、初期費用が家賃2ヶ月分安くなります。一定期間の家賃が無料になるフリーレント物件もおすすめです。
コツ3:自分に合った希望条件を決める
通勤・通学に便利なエリアを選ぶ
お部屋の条件を考える前段階として、住みたいエリアを決めておきましょう。通勤・通学のしやすさを基準に、2~3駅ピックアップしておくと良いです。
通勤時間の全国平均は、総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査」によると、片道で約40分です。自分の時間を確保したい人は、片道30分以内のエリアに絞ってみてください。
座って移動したい人は、電車の始発駅か途中始発駅がおすすめです。遅延の少ない路線を選ぶのも、ストレスを溜めないコツです。
各駅停車の駅周辺は狙い目
各駅停車しか停まらない街は、周辺エリアの家賃相場よりも低いケースが多いです。
特に狙い目なのが、特急駅の隣です。相場が5千円以上変わることがあります。住む場所によっては徒歩や自転車で特急の駅まで行けるので便利です。
自分に合った間取りを選ぶ
一人暮らしにおすすめの間取り
ワンルーム | 1K |
---|---|
ワンルームと1Kは、一人暮らし向けの間取りで最もスタンダートなお部屋です。違いは、キッチンと居室の間に仕切りがあるかどうかだけです。広さや設備はほとんど同じです。
実際にお部屋を探すときは、畳数ではなく「専有面積」で見ましょう。一人暮らしなら18~22㎡ほどあれば生活できます。ソファーなどの大型家具を置きたいなら25㎡以上欲しいです。
二人暮らしにおすすめの間取り
1LDK | 2DK |
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二人暮らしなら、1LDKや2DKがおすすめの間取りです。
1LDKは居室が1つの代わりにリビングが広く、ゆったりと過ごしやすいです。2DKは居室が2部屋あるため、それぞれ個室を持てる点がメリットです。
築年数としては、1LDKの方が新しい物件が多いです。築浅で設備の整った物件なら1LDKですが、築古でも居室を増やしたいなら2DKが向いています。
3人暮らし向けの間取り
2LDK | 3DK |
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3人暮らしには、2LDKが定番の間取りです。リビングが10畳以上と過ごしやすく、物件数も豊富で理想のお部屋が見つかりやすいです。
家族それぞれの個室が欲しいなら、3DKがおすすめです。キッチンスペースはやや狭くなりますが、家賃も手ごろな物件が多いです。
防音性が気になるなら木造を避ける
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-75 | 木造 | 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音やテレビ音、洗濯機の音がうるさく感じる。 |
L-65 | 鉄骨造 | 木造より音が響きにくいが、家具家電など振動を伴う音などの生活音は聞こえる。 |
L-50 | RC造 | 振動を伴う音は響くが気にならない程度。テレビ音やシャワー音ならほぼ聞こえない。 |
L-40 | SRC造 | 上階の音がわずかに聞こえるが気にならない。子どもの足音や落下音が若干聞こえる程度。 |
お部屋の防音性を重視する人は、木造物件を避けましょう。一般的に、SRC造やRC造といったコンクリートで建てられた物件は音が響きづらいです。
注意点としては、防音性が高い建物構造ほど家賃も高い点です。木造とSRC造では、同じようなお部屋でも家賃が1万円以上違うこともよくあります。
築年数にはこだわりすぎない
築年数は指定しないほうが良いです。リフォームで内装がきれいなお部屋を見逃す可能性があります。築年数自体は変わらないので、家賃が安く狙い目です。
耐震性を気にする人は、築40年以内の物件にしましょう。法改正を受けて、震度5以上の地震でも倒壊しない設計になっています。
ライフスタイルごとのおすすめ希望条件
おすすめの希望条件 | |
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一人暮らし | ・駅徒歩10分以内 ・オートロック ・2階以上のお部屋 |
二人暮らし | ・お互いの通勤エリアが同程度のエリア ・独立洗面所 ・バストイレ別 |
ファミリー | ・追い炊き機能 ・1階のお部屋 ・和室 ・バストイレ別 |
ライフスタイル別におすすめの希望条件をまとめました。一人暮らしなら、駅からの距離や防犯性の高さなど「自分が快適に過ごせる条件」を優先するのがポイントです。
二人暮らしなら、通勤時間のバランスを考えましょう。どちらかの通勤場所に偏ったエリアに住むと不満がでます。
ファミリーなら、子どもと過ごしやすいお部屋かどうかが重要です。1階は、下の階がないのでに子どもが走りなわってもトラブルが起きにくいです。郊外だと庭付きのお部屋もあります。
コツ4:賃貸サイト・物件探しアプリで検索する
賃貸サイトや物件探しアプリが効率的
希望条件が決まったら、スーモやホームズなどの賃貸サイトで実際にお部屋探ししてみましょう。大手ならアプリ版も出しているので、使いやすい方を選ぶと良いです。
賃貸サイトやアプリは24時間いつでも探せるうえ、複数の不動産屋が情報を載せているので物件数が圧倒的です。就寝前のすきま時間でも理想の物件が見つかりやすいです。
検索結果が30件以下になるまで絞る
検索では物件数が30件以下になるまで条件を絞るのがコツです。物件数が多すぎると、迷ってしまって自分が本当に住みたいお部屋が分からなくなります。
初めは検索結果が0件になるほど条件を厳しくして問題ありません。優先度の低いものから徐々に緩和すると良いです。
気になった物件はお気入り保存しておくと便利
間取り図や室内の写真を確認して、少しでも気になったらお気に入り登録しましょう。後で比較する際に便利です。
安すぎるお部屋はおとり物件の危険がある
安すぎるお部屋は、おとり物件の危険があります。おとり物件とは、募集中にも関わらず「物件自体が存在しない」「入居者がいる」などの理由で借りられない物件のことです。
周辺相場に比べて5千円以上安いお部屋を見つけたら、複数の不動産屋に問い合わせましょう。
近くに便利な施設があるか確認しておく
- ・コンビニ
- ・24時間スーパー
- ・ドラッグストア
- ・100円ショップ
- ・ファストフード店
- ・銀行、ATM
- ・病院
- ・郵便局
- ・役所
物件の住所を検索して、近くにどんな施設があるか確認しておきましょう。自炊派の人は深夜営業のスーパー、外食派の人はファストフード店があると便利です。
ドラッグストアや100円ショップが近くにあれば、生活費の節約にも繋がります。ペットを飼う人は動物病院など、自分にとって暮らしやすい環境かどうか見極めてください。
オプション代が高いお部屋は避けるべき
相場 | |
---|---|
消臭消毒代(害虫駆除代) | 15,000円 |
24時間安心サポート | 15,000~18,000円 |
簡易消火器 | 5,000~10,000円 |
書類作成代 | 3,000~5,000円 |
オプション代が高いお部屋は、初期費用がかさむので避けましょう。緊急時にスタッフがかけつける「24時間サポート代」や、入居前のお部屋を消毒する「消臭消毒代」などです。
加入が必須のオプションは、物件情報の備考欄に「簡易消火器代1万円」などと書いてあります。見落とさないように注意してください。
コツ5:複数の不動産屋に問い合わせる
複数の不動産屋を使うメリット
- ・相談しやすい営業マンと出会える
- ・対応の早い不動産屋を見極められる
- ・様々な視点の情報を得られる
- ・お部屋の選択肢が増える
- ・初期費用を抑えられる可能性がある
複数の不動産屋を利用すると、相談しやすくて対応の早い営業マンに出会える可能性が高まります。お部屋探しに満足できるかどうかは、営業マンの質に大きく左右されます。
良い営業マンは、お部屋探しや審査のノウハウに長けています。「他の不動産屋では教えてくれなかった!」という情報を知れることがあります。
お部屋探し初心者の人ほど、複数の不動産屋に行って視野を広げたほうが良いです。
良い不動産屋を見分けるポイント
- ・問い合わせの返信が早い
- ・希望条件のヒアリングをしてくれる
- ・来店を急かしてこない
- ・周辺環境についても解説してくれる
問い合わせの返信が早いだけでなく、ほかに希望条件はないか、気になる点はあるか丁寧にヒアリングしてくれる不動産屋がおすすめです。
また、エリア情報に詳しい不動産屋は「物件周辺にスーパーが多い」「街灯が多く治安が良い」などの情報も教えてくれます。見極める際の参考にしてください。
コツ6:内見は必ずおこなうべき
イメージとずれがないか確かめられる
写真のイメージと、自分の目で見たお部屋の印象がずれていることはよくあります。納得できる物件なのか確かめてから申しこむべきです。
内見せずに契約すると、あとから「思ったより狭い」「騒音がひどい」「部屋から変なにおいがする」などで後悔します。入居後に困らないように、必ず内見したほうが良いです。
確認しておくべきポイント
- ・物件情報と違う点がないか
- ・共用部分が汚くないか
- ・住民のマナーを注意する張り紙がないか
- ・収納スペースが足りそうか
- ・騒音が聞こえないか
- ・ゴミ捨て場が汚くないか など
お部屋を見に行った際に、確認しておくべきポイントをまとめました。物件情報に載っている間取りや設備が、実物と同じとは限りません。
共用部分のきれいさや、収納スペースの広さは写真で確かめづらいです。内見で見るべき点は下記の記事で詳しく解説しています。
当日は現地集合するのがおすすめ
内見の当日は現地集合がおすすめです。不動産屋に向かう交通費や時間が節約できます。
現地集合は、周辺環境を自分で確かめられるのも魅力です。駅からお部屋までに急な坂がないか、待ち時間の長い信号がないか歩いてチェックしてみましょう。
可能なら日時を変えて2回見に行くと良い
可能なら、内見は昼と夜で2回以上おこなってください。時間帯によって、周りの騒音や人通りは大きく違います。
繁華街の近くでは、日中は静かでも夜になると賑やかです。反対に夜の人通りがないエリアは、帰宅時の治安が心配です。
道路沿いの物件は、交通量もチェックしたほうが良いです。交通量は昼と夜でかなり違うので、どの時間帯でも耐えられそうか確認しましょう。
コツ7:必要な書類を準備しておくとスムーズ
- ・本人確認書類(運転免許証など)
- ・健康保険証
- ・収入証明書(源泉徴収票など)
気に入った物件にスムーズに申し込むために、必要書類を準備しておくと良いです。必須なのは主に3点で、顔写真付きの身分証・健康保険証・収入証明書です。
連帯保証人の有無や、職業によって追加書類の提出が求められる可能性があります。不動産屋にあらかじめ相談して、何を用意するかアドバイスをもらうと良いです。
まとめ:早めの動き出しと情報収集がお部屋探しのコツ
- ・入居したい日の2ヶ月前から動き出す
- ・家賃は手取りの3分の1を超えないようにする
- ・希望条件はあらかじめ決めておく
- ・賃貸サイトかアプリで物件検索する
- ・不動産屋は複数使う
- ・内見せずに申し込むのは後悔の元
- ・不動産屋に聞いて必要書類を準備しておく
お部屋探しを成功させるうえで、大切なコツを段階的に紹介しました。まとめると、早めの動き出しと情報収集がポイントです。
様々なお部屋を見ていく中で、自分にどんな物件が合っているか分からなくなったら、悩まずに不動産屋からアドバイスをもらいましょう。
不動産屋は相談をしてみて、気に入ったら本格的にお願いする程度の気構えで問題ありません。遠慮せず積極的に頼ってみてください。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!