お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
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築年数は何年が狙い目?目安や古い物件でも良いお部屋の探し方を解説

築年数は何年を目安にすべき?のアイキャッチ

築年数とは?古い物件はダメなの?
築年数は何年が狙い目?

築年数は浅いと設備が最新、古いと家賃が安いというそれぞれのメリットがあります。人によっては築年数にこだわらずに、別の条件を優先してお部屋探しすることも…。

しかし、築年数が古いと耐震性や老朽化が気になりますよね。新築・築浅だと家賃が高いので手を出せないという人もいます。

そこで当記事では、築年数は何年が狙い目かを徹底解説します。築浅・築古のメリットとデメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

築年数について最初に結論!
  • 築年数とは建物の完成から経った年数のこと
  • 家賃の安さ重視なら築30~40年、耐震性重視なら最大で築20年が狙い目!
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監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

そもそも築年数とは?

建物が完成してから経った年数のこと

築年数とは、建物が完成してから経った年数を示す数字です。

完成から1年未満かつ誰も住んでいない場合は「新築」と呼びます。築年数が新しめだと築浅、古めだと築古と言いますが、明確な線引きはありません。

建物自体の耐久性だけではなく家賃(価格)に大きく関わるので、不動産広告への記載が義務付けられています。物件情報に書いてあるので、お部屋探しの際はチェックしましょう。

築年数によって変化する要素

築浅と築古で大きく変化があるもの
  • ・外装や内装の劣化
  • ・コンクリートや鉄骨の老朽化
  • ・配管や設備の老朽化
  • ・たてつけが悪くなる
  • ・修繕工事が増えてうるさい
  • ・建物自体が劣化すると価値(家賃)が下がる

築年数が経過すると、物件の内装や外装、建材、設備などが老朽化していきます。大きいのは見た目の変化ですが、暮らしの中で不便に感じる点も増えます。

例えば扉が開かなくなったり、配管が詰まる、電気設備が故障するケースが多いです。給湯器が付かなくなって、真冬に水しか出なくなることもあり得ます。

築古の物件には上記のようなリスクがあることを踏まえたうえで、実際に内見して「隙間風が入らないか」「設備の年式が古すぎないか」確かめるべきです。

築年数を気にする人は意外と多い

条件 得票率
1位 家賃 96.0%
2位 バス・トイレ別 65.5%
3位 間取り 63.0%
4位 駅からの距離 55.0%
5位 周辺環境(スーパーやコンビニ) 54.0%
6位 治安 45.0%
7位 エアコン付き 42.0%
8位 築年数 37.5%
9位 最寄り駅 35.5%
10位 2階以上 33.0%
アンケート調査の内容
  • 調査実施日:2022年8月末
  • 調査媒体:ランサーズ
  • 対象:男女200名
  • 質問①:賃貸を借りるときのこだわり条件は?
  • 質問②:妥協しても良い条件は?
  • (質問①②は全28項目・複数回答可)

お部屋探しでどの条件を優先するか200人にアンケートを取ったところ、築年数は8位でした。意外と築年数を気にしてお部屋を探す人が多いです。

とくに女性は、少しでも綺麗なお部屋に住みたいという人が多く、築10年以内で探す傾向にあります。

築年数にこだわらない場合は、家賃を抑えて広い間取りを選択したり、駅チカなど立地を優先できます。

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築年数は何年まで?狙い目を不動産屋が解説

賃貸の築年数を決める狙い目
  • ・設備重視なら新築~築10年
  • ・家賃の安さ重視なら築30~40年
  • ・耐震性を気にするなら最大で築20年

設備を重視なら新築~築10年

お部屋の設備に機能性や新しさを求めるなら、新築~築10年以内の物件が狙い目です。各ハウスメーカーが新しい設備を導入しています。

IHコンロや宅配ボックス、録画機能付きモニターインターホンなど便利な設備が整っていることが多いです。家賃が高くても便利なお部屋に住みたい!という人におすすめです。

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築浅の物件は、収納や間取りも工夫されていることが多いです。築古のお部屋よりも使い勝手が良いです。

家賃の安さ重視なら築30~40年

新築 30年前後 40年前後
家賃相場 9.5万円 6.5万円 5.8万円

家賃の安さ重視なら、築30~40年以内が狙い目です。不動産屋の専用サイトATBBで、池袋駅周辺の20㎡以上で、1R~1Kの家賃相場を築年数ごとに比較しました。

調査の結果、新築物件の家賃相場に比べると築30年は3割築40年は4割ほど安かったです。外観や設備が古くても家賃を抑えたい、という人におすすめです。

築年数は指定しなくて良い

お部屋探しの段階では築年数を指定せず、家賃上限だけ設けると良いです。築年数指定なしなら、リフォームや大規模修繕で外装・内装が綺麗になったお部屋も出てくるので狙い目です。

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安すぎる物件は建物やお部屋に欠陥があったり、隣人トラブルに発展するケースがあります。安いからといって即決せずに、内見で設備や壁の厚さをしっかり確認しましょう。

耐震性を気にするなら最大で築20年

2000年基準での変更点
  • ・地盤調査が必須
  • ・不同沈下を防ぐため地盤に応じた基礎の設計
  • ・柱、梁、筋交いの接合部に金具の取り付け
  • ・偏心率0.3以下で耐力壁の配置に偏りをなくす

耐震性を気にするなら、2024年時点で築20年以内が狙い目です。2000年基準を満たしている可能性が高く、地震に強いためです。

2000年基準とは、木造住宅の耐震性を大きく高める法改正のことです。木造物件で家賃を抑えて暮らすなら、築15~20年で探すのがおすすめです。

木造以外なら最大で築40年まで住める

鉄骨造やRC造、SRC造に住むなら、2024年時点で築40年以内の物件がおすすめです。1981年改正の新耐震基準を満たしている可能性が高いので、安全に暮らせます。

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完成までにかかった年数次第では、築40年以内でも基準を満たしていないケースがあります。心配な人は不動産屋に「新耐震基準の物件ですか?」と聞くと確実です。

旧耐震基準と新耐震基準の違い

建築確認申請の時期 地震への強さの目安
旧耐震基準 1981年5月以前 震度5強程度の地震で倒壊しない
新耐震基準 1981年6月以降 震度6強~7の地震で倒壊しない

耐震基準とは、建築基準法で定められた「物件が最低限満たすべき基準」です。1950年に制定されて、大規模な地震が発生するたびに見直しが進んでいます。

新耐震基準と旧耐震基準の大きな違いは耐震性です。新耐震基準は、震度6度以上でも耐えられるようになっています。

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新築・築浅物件のメリット・デメリット

新築・築浅物件のメリットは3つ

  1. 外装、内装ともにキレイ
  2. 設備が充実している
  3. 前入居者がいない、少ない

新築の物件は、外装・内装や防音性、設備などを考慮すると住み心地の良い物件が多いです。全体的にハイグレードな暮らしが遅れるため、入居後の満足度が高いです。

築浅のお部屋は前入居者が少なく、新築物件であれば未使用の状態です。使用感があまりなく、お部屋全体がキレイなので気持ちよく過ごせます。

今のお部屋が汚くて人を呼べない、ウォークインクロゼットや独立洗面台などの設備にこだわりたい人は、新築・築浅の物件に住むのが向いています。

新築・築浅物件のデメリットは5つ

  1. 家賃が高い
  2. 礼金がある物件が多い
  3. 人気があって競争率が高い
  4. 内見できないことがある
  5. 新築独特のニオイがある

新築・築浅物件の大きなデメリットとしては、高い家賃や礼金など費用面の負担が大きい点です。築30年ほどの一人暮らし向け物件を比べると、2万円ほど家賃が高いです。

1~3月の引っ越しシーズンになると、人気が集中してライバルに先を越されるケースが増えます。内見せずに契約して、イメージと違うと後悔する人も多いです。

お部屋の家賃を抑えたい人や、入居申込を急かされたくないという人は、新築や築5年以内の物件は避けて探すのがおすすめです。

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築年数が古い物件のメリット・デメリット

古い物件のメリットは5つ

  1. 家賃が安い
  2. 初期費用を抑えられる
  3. 費用交渉しやすい
  4. 時間をかけて探せる
  5. 広めのお部屋が見つかることがある

古い物件の大きなメリットとしては、家賃・礼金など費用面の負担が少ないことです。人気のない物件が多いため、費用交渉に応じてくれる大家さんも多いです。

また、お部屋探しに時間をかけてもライバルに先を越されづらいです。納得いく物件が見つかるまで探せるので、住んでから後悔する可能性が低いです。

初期費用は30万円以下で礼金は絶対に無理!という人や引っ越しまで1ヶ月以上あるからじっくりお部屋探ししたい、という人は築20年以上のお部屋がおすすめです。

古い物件のデメリットは5つ

  1. 建物や設備の劣化が進んでいる
  2. 外観と内装が古びている
  3. 防音性や断熱性が低い
  4. 前入居者のニオイが気になる
  5. 和室のお部屋が多い

築古物件のデメリットしては、やはり築年数の経過による建物・設備の劣化です。外装や内装が変色していたり、剥がれているケースも珍しくありません。

防音性や断熱性は建設当時から手が加えられていないことが多く、隣室の生活音が聞こえる、夏は暑くて冬は寒いなどストレスの溜まりやすい物件も目立ちます。

ただし、古い物件でもリノベーション済みでキレイな物件はあります。選択肢を狭めずに、不動産屋に「築30年以上でリノベ済みの物件はある?」と聞いてみてください。

築年数が古い物件でも良いお部屋の見つけ方

築古で狙い目な物件
  • ・耐震補強工事が入っている
  • ・リノベーション済みで内装が綺麗
  • ・定期メンテナンスがおこなわれている
  • ・変な人が住んでいない

耐震補強工事が入っている

築年数が古い物件でも「耐震調査で基準をクリア」「耐震補強工事済」であれば、地震が来ても問題なく住めます。

物件情報の備考欄に記載があるか確認してください。ない場合は、不動産屋にお願いして管理会社に確認してもらうと良いです。

リノベーション済みで内装が綺麗

築年数が古くてもリノベーション済みであれば、きれいで住みやすいお部屋が多いです。リノベーションとは、建てたときよりも高い性能の物件に工事することです。

物件によっては和室をフローリングにしたり、2Kを広い1LDKにするなど住環境が改善されています。賃貸サイトで探す際は「リフォーム済み」でも検索すると漏れがありません。

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リノベ済み物件は、建物自体は古いので家賃が安いです。費用を抑えてキレイなお部屋に住めるので狙い目です。室内設備も新しくなっている可能性が高いです。

定期メンテナンスがおこなわれている

定期的にメンテナンスが入っている物件は、築年数の古さを感じさせないほど住みやすいです。住んだ後でトラブルが起きても、対応してくれる可能性が高く安心です。

管理状態の良さは共用部で判断できます。駐輪場や階段にゴミが貯まっていないか、ポストが壊れていないかなどを内見の際に確認してください。

また、お部屋の配管が問題ないかも合わせて確認して下さい。「水回りリノベ済」などの記載があれば、メンテナンスされています。

変な人が住んでいない

築古で家賃の安い物件には、民度の低い住民が集まることがあります。騒音やゴミ出しのマナーなどでトラブルになるのはできるだけ避けたいです。

内見の際に、エントランスに騒音に関する張り紙がないか、ゴミ出しマナーが守られているか、ベランダやポストが汚くないか可能な範囲でチェックしてください。

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築年数が古い物件は、防音性が低いです。騒音問題は集合住宅のトラブルの中でも圧倒的に多いので、隣の壁に耳を当てるなどして防音性を確かめてください。

賃貸物件の築年数に関するよくある質問

築30年の住み心地はどう?

築30年の賃貸は、使用感はあるものの古すぎるとは感じないので普通に暮らせます。

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築40年の物件は住んでも平気?

築40年の物件は、耐震基準をクリアしているなら住んでも平気です。

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築50年の賃貸マンションってやばい?

築50年の賃貸でも、定期メンテナンスがされている物件であれば大丈夫です。ただし、木造アパートだけは老朽化が不安なので避けましょう。

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築年数が古い物件は後悔する?

メンテナンスが不十分であれば後悔する可能性が高いです。内見時に、きちんと清掃されているか、設備は大丈夫かを確認すべきです。

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耐用年数が過ぎた建物は危ない?

耐用年数が過ぎた建物でも危なくないです。耐用年数とは、国税庁が定める「建物の価値がなくなるまで」の目安です。

建物の寿命ではなく、あくまでも「価値の目安」なので、耐震性や耐久性と直接関係がありません。メンテナンスさえされていれば、耐用年数が過ぎた建物でも住めます。

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築年数とお部屋の広さはどっちが優先?

ライフスタイルに寄ります。何十年以上住み続ける場合は「築年数」を気にしたほうが良いですが、そうでないなら安くて広いお部屋を選んで良いです。

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築何年からゴキブリに遭遇しやすい?

明確な年数はありませんが、築年数が古いほど遭遇しやすいです。建物の劣化で、柱などに隙間ができるからです。

ゴキブリの出やすさは、築年数の古さや階数、周辺環境などで変わります。場合によっては、築浅でも出てきます。

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賃貸の新築物件はやめた方がいいって本当?

収入が低い、引っ越し予定日まで時間が無い人は、新築物件はやめた方が良いです。

新築は人気があるので家賃が高めです。敷金礼金は基本設定されているので、初期費用も高くなりやすいです。また、工事の遅れがあれば希望日に入居できません。

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