
「賃貸の初期費用が高すぎる!」
「払えないときはどうすれば良い?」
せっかく引っ越すなら、初期費用はなるべく安く抑えたいですよね!浮いたお金で家具家電を買えば、新生活を気持ちよく過ごせます。
しかし、初期費用が高額でお金が足りなくなる人もいます。入金が間に合わないと、鍵がもらえず引っ越しがストップしてしまうことも…。
そこで当記事では、初期費用が高すぎるときの対処法を解説します。金額を安くする方法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の初期費用は高すぎる?
初期費用の相場は家賃の4.5~5ヶ月分
費用の相場 | |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
前家賃(翌月家賃) | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
火災保険料 | 18,000~25,000円 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
その他オプションサービス | 不動産屋によって変動 |
初期費用とは、契約するときに必要な手数料や保険料などをまとめたお金のことです。敷金や礼金、仲介手数料などが含まれます。
賃貸契約でかかる初期費用の目安は「家賃の4.5~5ヶ月分」です。家賃8万円のお部屋なら36~40万円が必要です。
- 各費用の解説はこちら
家賃ごとの初期費用の目安
初期費用の目安 | |
---|---|
家賃7万円 | 315,000~350,000円 |
家賃8万円 | 360,000~400,000円 |
家賃9万円 | 405,000~450,000円 |
家賃10万円 | 450,000~500,000円 |
家賃11万円 | 495,000~550,000円 |
家賃12万円 | 540,000~600,000円 |
敷金や礼金の有無によって初期費用は大きく変わります。基本的には、両方とも1ヶ月分かかる認識でいたほうが予算オーバーを防げます。
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不動産屋が教える初期費用が高くなる5つの原因
- ・そもそも家賃が高い
- ・物件のグレードが高い
- ・敷金礼金が両方付いている
- ・保証料が高い保証会社を使っている
- ・オプションサービスが多い
- ・鍵交換費用が高い
初期費用が高くなる最大の原因は「家賃」にあります。初期費用は家賃をもとに計算される項目が多いからです。敷金や礼金、保証料が該当します。
保証料は、保証会社を利用するときにかかるお金です。相場は総賃料の50%ですが、なかには100%かかる物件もあります。家賃のほぼ半月分が多くかかってしまいます。
管理会社から案内されるオプションも要注意です。よく見かけるのは消臭代や24時間サポートです。それぞれ1.5~2万円ほどと少額ですが、複数付けると金額が膨れ上がります。

賃貸の初期費用が払えないときは分割払いする
クレジットカードを使えば分割払いできる
分割払い | リボ払い | |
---|---|---|
VISA | 1~24回 | 可能 |
JCB | ||
Mastercard | ||
American Express | ||
Diners Club | 1回払いのみ |
賃貸の初期費用はクレジットカードがあれば分割払いできます。チェーン展開している不動産屋なら、ほぼクレジットカードが使えます。
一括で決済したあと、自分で手続きすれば分割払いに変更可能です。ネット申し込みか電話から手続きができます。
ただし、街の小さい不動産屋ではクレカ決済ができないことが多いです。事前に利用可能か確かめておく必要があります。
すべての物件でクレジットカードが使える不動産屋
「初期費用が現金で払えない」「クレジットカードで払いたい」という人は、ネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです!
VISAやJCBといった大手カード会社であれば、すべての物件でクレジットカードが使えます。
イエプラはチャットやLINEでやり取りしながらお部屋が探せるサービスです。返信をするのは賃貸経験が豊富なプロのスタッフです。
「初期費用が10万円以下で引っ越せる物件は?」などと送れば深夜0時まで返信が来ます。仕事帰りや寝る前のスキマ時間でお部屋探しができるので便利です。
分割払いするときの注意点
- ・金利手数料がかかる
- ・支払い総額が増える
- ・完済まで生活がキツくなる
- ・大家さんからの信用を落としやすい
- ・引き落としの日付を覚えておく必要がある
- ・滞納を起こすと個人信用情報に傷が付く
クレジットカードで分割払いすると、年利15%ほどの金利手数料がかかります。手数料を含めた総支払額が本来の初期費用を超えます。
入居後は家賃と分割したお金を払わなければいけないので、完済までの生活が圧迫されやすいです。
万が一支払いを滞納したら信用情報に傷が付きます。5~10年間、クレジットカードが使えなくなるので要注意です。

賃貸の初期費用を抑える6つのコツ
- ・家賃を下げて探す
- ・敷金礼金なしの物件を選ぶ
- ・フリーレント付き物件を探す
- ・不要なオプションを外す
- ・入居日を月初にする
- ・仲介手数料が安い不動産屋に行く
家賃を下げて探す
紹介した通り、初期費用は家賃をもとに計算されるものが多いです。探す家賃帯を下げれば、相対的に初期費用の金額も下がります。
家賃を1万円下げると初期費用を5万円ほど節約できます。家賃が安いお部屋なら入居後の生活にも余裕が生まれます。
希望条件を緩めると家賃が安くなる
- ・築年数
- ・駅徒歩の時間
- ・お部屋の向き
- ・階数
お部屋に求める条件を緩和すれば、家賃が安い物件が見つかります。築年数や駅徒歩の条件は絞りすぎないほうが良いです。
築年数が古くても、リノベーションされていてキレイな物件があります。内装を重視する人は「リノベーション済み」の物件も探してみると良いです。
敷金礼金なしの物件を選ぶ
敷金礼金ありの場合 | 敷金礼金なしの場合 | |
---|---|---|
敷金 | 80,000円 | 0円 |
礼金 | 80,000円 | 0円 |
前家賃 | 80,000円 | 80,000円 |
鍵交換費用 | 15,000円 | 15,000円 |
火災保険料 | 18,000円 | 18,000円 |
仲介手数料 | 88,000円 | 88,000円 |
保証会社利用料 | 40,000円 | 40,000円 |
合計 | 401,000円 | 241,000円 |
敷金礼金なしのお部屋なら約2ヶ月分の初期費用を抑えられます。家賃8万円の物件なら16万円も節約できます。
浮いたお金は、引越し費用や家具家電の購入費用に回せます。予算に余裕がない人は敷金礼金なしで探しましょう。
ただし、敷金なしの物件は先に退去時のクリーニング代を払うことが多いです。費用は大家さんによって異なるので、物件を申し込む前に確認しておきましょう。
フリーレント付き物件を探す
フリーレントとは、入居後の家賃を一定期間タダにしてもらうことです。「FR1ヶ月」などと表記されます。
入居日から2週間~1ヶ月ほどの家賃がかからないので、日割り家賃分の初期費用を抑えられます。フリーレント付きなら、今の家との二重家賃を心配せずに済みます。

不要なオプションを外す
- ・消臭消毒代
- ・24時間サポート
- ・簡易消化器 など
よく見るオプションサービスをまとめました。夜間などの緊急時にかけつける「24時間サポート代」や、入居前のお部屋を消毒する「消臭消毒代」などがあります。
不要なオプションを外せば、初期費用を2~3万円節約できます。なかには便利なものもあるので、内容を確認してから判断しましょう。
入居日を月初にする
月初に入居すれば日割り家賃がなくなり、家賃0.5~1ヶ月分の初期費用を抑えられます。
一般的に入居日(家賃発生日)は、申し込みから約2週間後に設定されます。即入居可のお部屋なら、15日あたりの申し込みがおすすめです。

仲介手数料が安い不動産屋に行く
仲介手数料は家賃の1ヶ月分+消費税がかかりますが、割引キャンペーンやキャッシュバックを実施している店舗もあります。
なるべく手数料を抑えたい人は、大家さんと直接契約できる物件を探すのも手です。不動産屋が間に入らなければ仲介手数料は無料です。
- 大家さんが直接募集している賃貸サイトはこちら
賃貸の初期費用が高すぎるときは値下げ交渉してみる
交渉方法はさまざま
- ・礼金を下げてもらう
- ・仲介手数料を安くしてもらう
- ・日割り家賃をフリーレントにしてもらう
- ・火災保険を自分で手配できるか聞く
値下げ交渉できる可能性が高いのは「礼金」「仲介手数料」です。1ヶ月分をタダにするのは無理です。最大でも半額まで下げてもらえるか交渉してみましょう。
大家さんに交渉してフリーレントを付けてもらうケースがあります。日割り家賃が1、2万円ほどなら成功しやすいです。
管理会社の許可が出れば、火災保険を自分で手配するのも手です。ネット等で手配すれば1万円ほど節約できる場合があります。
値下げ交渉が成功しやすいタイミング
- ・引っ越す人が少ない閑散期
- ・物件の空室が続いている
- ・AD(広告料)が付いている
- ・近隣の類似物件より初期費用があきらかに高い
交渉が最も通りやすい時期は、引っ越しシーズンが落ち着いた閑散期です。5~8月、もしくは11~12月あたりです。
空室で困っている大家さんなら、募集条件を緩めてくれる可能性があります。
AD(広告料)が付いているお部屋も狙い目です。広告料とは、大家さんが物件を紹介してくれた不動産屋に払うお金のことを指します。
大家さんからもらえる報酬があるので、仲介手数料の値下げ交渉が通りやすいです。

値下げ交渉が難しいケース
- ・引っ越す人が多い繁忙期
- ・人気のエリアに建っている物件
- ・新築や築浅物件
- ・デザイナーズ物件
- ・駅近などの好条件の物件
1~3月、9~10月の繁忙期は値引き交渉が難しいです。引っ越す人が多い時期は、交渉に応じなくても空室が埋まるからです。
申し込みが殺到する人気物件も交渉は諦めたほうが良いです。好条件なお部屋なら、交渉なしで住みたいと考える人が多いです。
賃貸の初期費用とは別に引っ越し代などがかかる
引っ越し代の平均費用
出発地 | 1月~4月 (繁忙期) |
5月~12月 (閑散期) |
---|---|---|
横浜 (約45km) |
平均47,000~61,000円 | 平均37,000~49,000円 |
宇都宮 (約90km) |
平均48,000~77,000円 | 平均44,000~64,000円 |
名古屋 (約350km) |
平均55,000~95,000円 | 平均54,000~79,000円 |
仙台 (約350km) |
平均55,000~95,000円 | 平均54,000~79,000円 |
大阪 (約510km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
広島 (約800km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
福岡 (約1,000km) |
平均67,000~120,000円 | 平均62,000~98,000円 |
一人暮らしの一般的な荷物量で、引っ越し料金を計算してみました。ファミリーで引っ越すときは、表の1.5~2倍の料金がかかります。
閑散期は料金が低いです。繁忙期と比べると引っ越す人が少ないので、20~30%ほど安く引っ越せます。
引っ越し料金は荷物の量が多いと高くなります。長い間使っていない家具や家電は思い切って処分しましょう。
新居に必要な家具家電も揃える
金額 | 備考 | |
---|---|---|
シングルベッド | 約30,000円 | マットレス・枕などの寝具込み |
センターテーブル | 約5,000円 | - |
カーテン | 約18,000円 | レースカーテン込み・2窓分 |
冷蔵庫 | 約30,000円 | 150Lタイプ |
電子レンジ | 約25,000円 | - |
炊飯器 | 約10,000円 | 3合炊き |
縦型洗濯機 | 約30,000円 | 4.5kgタイプ |
掃除機 | 約20,000円 | キャニスタータイプ |
その他日用品 | 約30,000円 | - |
入居してすぐ生活を始めるために、必要な家具家電を揃える必要があります。一人暮らしなら、最低でも5~10万円は用意しておいたほうが良いです。
家具や家電を購入するときは、通販ではなく実店舗で買うのがおすすめです。まとめ買いすると値引きしてくれる場合があります。

賃貸の初期費用に関するよくある質問
賃貸の初期費用を安くする方法は?
以下6つの方法を試してください。
- ・家賃を下げて探す
- ・敷金礼金なしの物件を選ぶ
- ・フリーレント付き物件を探す
- ・不要なオプションを外す
- ・入居日を月初にする
- ・仲介手数料が安い不動産屋に行く
敷金礼金なし物件やフリーレント付き物件にすると、家賃の1~3ヶ月分節約できるケースがあります。
初期費用は家賃をもとに計算する項目が多いので、探す家賃帯を下げるのも手です。
賃貸の初期費用を10万円以下にできる?
基本的には難しいです。以下の費用がすべて0円の物件を探す必要があります。
- ・敷金
- ・礼金
- ・仲介手数料
- ・前家賃、日割り家賃
- ・保証料
不動産屋が実施する「契約金◯万円」といったキャンペーンを使えば、10万円以下で契約できる場合があります。
お部屋探しの幅が狭まりやすいため、物件よりも費用を優先する人には向いています。
賃貸の初期費用ゼロで借りられる物件ってある?
少ないですが存在します。
初期費用にかかるすべての費用を、大家さんが負担してくれるお部屋なら0円で契約できます。ただし、希望エリアで見つかる可能性は極めて低いです。
賃貸の初期費用でかかる仲介手数料は値引き交渉できる?
できるときが多いです。
売上ノルマが迫っている月末がおすすめです。「交渉が通れば契約する」と意思を伝えれば、交渉が成功しやすくなります。
賃貸の初期費用っていつ払うの?
入居審査に通過したあとです。
入居日(家賃発生日)が決まると、初期費用の金額が確定します。不動産屋から請求書が来るので、入金期日までに支払う必要があります。
賃貸の初期費用の支払いを待ってもらうことはできる?
基本的には待ってもらえません。
入金が遅れると契約が成立せず、お部屋の鍵がもらえなくなります。引っ越し日に間に合わなくなるので、事前にお金の用意をしておいてください。
賃貸の初期費用の支払いが間に合わないときはどうすれば良い?
まずは不動産屋に相談しましょう。
やむを得ない事情があれば、入金期日を延ばしてもらえる可能性があります。
クレジットカードで初期費用を払える物件もあるので、やり取りをしているスタッフに聞いてみてください。
賃貸の初期費用は後払いできる?
基本的には不可能です。
初期費用を払わないと契約を結べないため、先払いが必須です。
なかには初期費用を立て替えてくれる不動産屋もいます。「スムーズ」は入居後に分割払い(後払い)できるシステムがあり好評です。
リンク先でサービス内容を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
賃貸の初期費用を銀行で借りるのはアリ?
おすすめしません。
銀行でお金が借りられる「フリーローン」は審査に時間がかかります。2週間~1ヶ月ほどかかるところが多いです。
入金期日に間に合わない可能性が高いのでおすすめしません。
賃貸の初期費用はカード決済できる?
可能な物件が多いです。
チェーン展開している不動産屋なら、ほぼクレジットカードが使えます。街の小さい不動産屋だと対応していないところが多いので、事前に確認する必要があります。
お店に行かなくても「イエプラ」なら、アプリやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
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遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。
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