お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

木造アパートはやめとけ?避けるべき7つの理由や後悔した人のリアルな声を公開

木造アパートはやめとけ!のアイキャッチイラスト

木造アパートは後悔するからやめとけ!?
木造アパートはうるさいって本当?

木造アパートは家賃が安いので費用を抑えたい人に人気です!日本一物価が高い東京23区でも、条件次第では家賃5万円を切るお部屋が出てくるほどです。

しかし「木造アパートはやめとけ」という声が多いんです。住んだ後にほか住民の生活音がうるさくて後悔することも…。

そこで当記事では、木造アパートはやめとけと言われる7つの理由を徹底解説します。実際に住んでいる人の声や、選ぶ際の注意点もあるのでぜひ参考にしてください。

木造アパートはやめとけと言われる7つの理由

  1. 防音性が低くうるさいと感じやすい
  2. 冷暖房が効きづらく光熱費がかさむ
  3. 耐震基準を満たさない物件がある
  4. 建物自体の劣化が早い
  5. 民度が低い住民が集まりやすい
  6. 防犯性が低い
  7. 虫が出やすい

防音性が低くうるさいと感じやすい

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-75 木造 隣室のテレビや電話の音など、生活音がかなり聞こえる
L-70 - L-75よりマシなレベルで大差はあまりない
L-65 軽量鉄骨造 多少音量が軽減されるが、生活音は聞こえる
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる
L-55 - 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる
L-40 SRC造 防音性が高く外からの音も軽減されている
L-35 - 日常生活で気になるような音は聞こえてこない

参考:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」

木造アパートは、他の建物構造と比べて最も防音性が低いです。隣人や上下階の生活音が、かなり聞こえてくることを覚悟すべきです。

テレビやスマホのアラーム音、洗濯機や掃除機の音は基本的に聞こえます。壁が薄い木造アパートだと、いびきやトイレの音なども聞こえてくるほどです。

ほか住民と生活スタイルが同じであれば気にならない人もいますが、1人でも昼夜逆転している人がいると騒音トラブルに発展する可能性が高くなります。

冷暖房が効きづらく光熱費がかさむ

木造とコンクリート造の通気性の違い

木造アパートは湿気がこもらないように、わざと柱に隙間を開けて通気性を良くしています。そのため、エアコンをつけても空気が逃げやすく、光熱費がかさみます。

夏は、エアコンと扇風機を併用して冷たい空気を循環させましょう。冬は窓に断熱シートを貼ったり、衣類を重ね着するなどで調整してください。

耐震基準を満たさない物件がある

建築確認申請の時期 地震への強さの目安
旧耐震基準 1981年5月以前 震度5強程度の地震で倒壊しない
新耐震基準 1981年6月以降 震度6強~7の地震で倒壊しない
2000年基準 2000年6月以降 木造の耐震基準に見直しが入った

木造アパートの耐震基準は、2000年6月に見直しされています。2023年3月時点で、築22年以上の物件は最新の耐震基準を満たしていない可能性が高いです。

耐震基準とは、建築基準法で定められた「地震への強さの指標」です。木造の新耐震基準では「地盤に応じた設計」や「建物の重量バランス」などの基準が追加されています。

建物自体の劣化が早い

建物構造 耐用年数
木造 22年
軽量鉄骨造(厚み3mm以下) 19年
軽量鉄骨造(厚み4mm以下) 27年
軽量鉄骨造(厚み6mm以下) 34年
鉄筋コンクリート(RC造) 47年
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) 47年

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

木造アパートは、経年劣化によって物件の価値がなくなる期間が22年と短いです。湿気やカビが骨組みになっている木を腐らせるからです。

厚み3mm以下の軽量鉄骨造の耐用年数のほうが低いですが、主にプレハブなどで用いられる厚みのため賃貸物件では少ないです。

民度が低い住民が集まりやすい

木造アパートは家賃が安いので、生活水準が低い人が集まりやすいです。夜中に大きな音を出す、共有部分の使い方が汚い、ゴミ出しルールを守らないなど、トラブルが増えます。

内見時に、騒音に関する貼り紙が無いか、共有部分やゴミ捨て場が綺麗かを見ることである程度の住民の質が把握できます。

防犯性が低い

防犯カメラやオートロックなどの設備が無い、誰でも簡単に玄関先に行けることから、木造アパートは防犯性が低いと言えます。

2~3階建ての物件が多く、玄関や窓から不審者が侵入しやすいことも防犯性が低いと言われる理由の1つです。とくに若い女性の一人暮らしにはおすすめできません。

虫が出やすい

木造アパートは構造上で隙間が空いているうえ、低層階にお部屋があります。外から虫が侵入してきやすいです。築年数が古いと、木材を食べるシロアリが発生することもあります。

アプリやLINEで気軽にお部屋探し!
イエプラのロゴ
イエプラ
▼メリットたくさん
・すべてチャットで完結(来店不要)
・スーモにない未公開物件も探せる
・0時まで営業で仕事終わりに使える
▶無料でお部屋を探してみる

実際に木造アパートに住んだ人の生の声

防音性で後悔した人が多い

Twitterで木造アパートの口コミを探してみたところ「うるさい」「寒い」という呟きばかり出てきました。住んでから後悔している人が多そうです。

意外と平気だったという声もある

木造アパートに住んだ人の中には「隣人が静かで快適だった」「築浅の木造は防音性がある」などの声もありました。

入居者の質や、壁に使われている防音素材によって住み心地が左右されることがわかります。

木造アパートが選ばれる理由は「家賃の安さ」

建物構造の中で木造アパートが1番安い

建物の構造と間取り別の家賃相場
建物の構造 ワンルーム 1K 1DK
木造 45,000円 52,000円 64,000円
鉄骨造 58,000円 63,000円 73,000円
RC造 66,000円 67,000円 72,000円
SRC造 78,000円 74,000円 112,000円
表の平均家賃の算出方法
  • 調査実施日:2023年3月16日(繁忙期中の金額)
  • 調査媒体:業者専用のデータベース「ATBB」
  • 対象エリア:東京23区内
  • 条件:専有面積15m²以上、築20年以内、駅徒歩15分以内
  • 算出方法:家賃が安い上位30件の平均家賃

木造アパートはやめとけと言われるのに、選ばれる理由は「家賃が安い」ことにあります。他の建物構造と比較しても、かなり安いです。

学生、フリーター、新卒など、収入が少ない人など、費用を抑えることを最優先している人が、木造アパートを選択しています。

家賃が安い理由を不動産屋に確認すべき

安すぎる物件は「築年数が古い」「住民のモラルがない」「設備が不十分」など住みづらい条件が揃っている可能性があります。なぜ安いのか、不動産屋に理由を確認しましょう。

ネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEでやりとりをします。不安なことを伝えれば、直接管理会社に確認してくれます。

深夜0時まで営業しているので、日中に時間を作れない人や、移動中や寝る前のスキマ時間を使って効率よくお部屋探ししたい人にもおすすめです。

木造アパートはやめとけバナー

新築の木造アパートは防音性が高め

木造アパートは、たびたび騒音問題がトラブルになっています。このことから、大手ハウスメーカがこぞって独自の防音対策に力を入れています。

大東建託の物件は足音の振動を吸収する高遮音床の「D-tone55」が採用されています。積水ハウスの物件は高遮音床システム「シャイド」を導入しています。

どちらも、上の階の足音や物音を吸収してくれます。隣人の生活音対策としては、多層構造の外壁(壁の厚み強化)を導入しているハウスメーカーが多いです。

2013年前後を境に木造アパートの防音性が強化されているので、2023年3月時点では「築10年以内」の物件を探すと良いです。

おすすめ関連記事
木造アパートの騒音のイメージイラスト
大東建託の木造アパートの防音対策と体験談を大公開!
記事を読む ▶

木造アパートを選ぶ際の5つの注意点

  1. 築年数が古い木造アパートは避ける
  2. 角部屋や最上階のお部屋を選ぶ
  3. ゴミ捨て場や階段付近のお部屋は避ける
  4. 内見時に共有部分が綺麗か確認する
  5. 周辺に音が出る施設や大通りが無いか確認する

1.築年数が古い木造アパートは避ける

築年数が古い木造アパートは、防音性・耐震性ともに低いので避けるべきです。耐震性優先なら築20年以内、防音性優先なら築10年以内を目安に探しましょう。

2.角部屋や最上階のお部屋を選ぶ

角部屋や最上階のお部屋を選べば、他のお部屋と接している部分が少ないので多少静かです。角部屋なら隣人1人と上の階だけ、最上階なら左右の壁の防音対策をしておけば良いです。

3.ゴミ捨て場や階段付近のお部屋は避ける

ゴミ捨て場や階段付近のお部屋は、人通りが多く話し声や足音がうるさいです。できるだけ、離れているお部屋を選びましょう。

4.内見時に共有部分が綺麗か確認する

内見時にアパートのポスト、階段、廊下などの共有部分をチェックしてください。荷物が大量に置かれている、汚い場合は他入居者のモラルが低い可能性が高いです。

5.周辺に音が出る施設や大通りが無いか確認する

避けるべき施設
  • ・保育園、幼稚園、小学校
  • ・修理工場
  • ・ピアノなどの楽器教室
  • ・運送会社の倉庫
  • ・線路沿い
  • ・大通り沿い

上記のような施設が近いと、うるさいと感じやすいです。内見時に周囲を歩いてみたり、Googleマップをチェックするなどで確かめてください。

工事は夜なら基本的に静かです。騒音規制法や条例で、作業時間や出していいデシベルが決められているためです。規則正しい生活をしているなら、優先度を下げても良いです。

おすすめ関連記事
選ばないほうがいい賃貸物件のイメージイラスト
選ばないほうがいい賃貸物件と徹底解説
記事を読む ▶

木造アパートに住むなら防音対策はすべき

  1. 騒音がうるさい壁側に家具を配置
  2. 窓に遮音フィルターを貼る
  3. 遮音カーテンに切り替える
  4. 防音シート、吸音パネルを取り付ける
  5. 隙間テープで窓やドアの隙間を埋める
  6. 厚手のカーペットや防音マットを敷く

賃貸物件でも出来る防音対策を6つまとめました。木造アパートに住むなら、全て対応しておくと安心できます。

遮音フィルターは、水で貼れるものがおすすめです。防音シート・吸音パネルは、虫ピンかマスキングした上から両面テープで貼り付けると良いです。

窓やドアの隙間を埋めれば、外からの音を軽減できるだけでなく、寒さ(隙間風)対策にもなります。

建物構造ごとの性能比較

建物構造 家賃の安さ 防音性の高さ 耐震・耐火の高さ 通気性の良さ
木造 ×
軽量鉄骨造
重量鉄骨造
RC造 ×
SRC造 × ×
ALC造
PC造 × ×

安さ重視なら「木造」

住み心地よりも家賃の安さを最重要視するなら、木造アパートはアリです。建物構造内で、もっとも家賃相場が低いです。

駅徒歩やBT別など希望条件を妥協できるなら、相場よりもさらに安いお部屋が見つかります。

バランスが良い物件が良いなら「RC造」

家賃と建物の性能のバランスが良い物件を選ぶなら「RC造(鉄筋コンクリート造)」がおすすめです。低層マンションに主に用いられる建物構造です。

木造・軽量鉄骨造と比べると家賃が高いですが、一人暮らしでも手を出せる価格帯が多いです。素材にコンクリートが使われているので、防音性もそこそこあります。

性能を重視するなら「SRC造」

建物の性能を最重要視するなら「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」1択です。鉄筋の枠の中にコンクリートを流し込んで固めたものをさらに補強した建物構造です。

非常に高い防音性・耐震性・耐火性を兼ね備えています。分譲マンションやタワーマンションなど、グレードの高い物件に用いられていることが多いです。

わざわざ不動産屋に行ってお部屋を探そうとしていませんか?

お店に行かなくても「イエプラ」なら、チャットやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!

SUUMOやHOME'Sに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが有料で見ることができる更新が早い物件情報サイトからお部屋を探して見つけてくれます!

遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。

イエプラのロゴイエプラ ▼こんな人におすすめ
・仕事が忙しくて不動産屋に行けない
・スーモに載っていない物件を見たい
・他サイトの物件が空室か確認したい
▶ 無料でお部屋探しを始める
follow us in feedly
お役立ちまとめページ
  • 東京大阪周辺の住みやすさ大図鑑東京大阪周辺の住みやすさ大図鑑
  • お部屋探しの前に知るべき知識お部屋探しの前に知るべき知識
  • 家賃の上手な決め方家賃の上手な決め方
  • お部屋の間取りや広さについてお部屋の間取りや広さについて
  • 賃貸契約の初期費用について賃貸契約の初期費用について
  • 入居審査についての疑問解決入居審査についての疑問解決
  • 不動産屋を賢く利用する知恵不動産屋を賢く利用する知恵
  • 引っ越しに必要な費用について引っ越しに必要な費用について