最終更新:2022年6月9日

「女性が一人暮らしするならオートロックは必要?」「オートロックなしでも防犯性が高い物件ってある?」という疑問を解決します!
そもそもオートロックとはどんな設備か、オートロック付き物件に住むメリット・デメリットを解説します。
オートロックなしでも防犯性の高い物件の特徴や自分で出来る防犯対策、注意すべきポイントなどを紹介するので是非参考にしてください。
この記事は、不動産屋「家AGENT」池袋店の阿部さんにも内容を監修してもらいました。
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
一人暮らしするならオートロックはあったほうが良い
一人暮らしするならオートロックはあったほうが良いです。オートロックは不審者の侵入を防ぎ、トラブルに巻き込まれるリスクを減らす効果が期待できます。
とくに、女性の一人暮らしは不審者やストーカーなどのトラブルに巻き込まれる可能性が高いので、できる限りの対策はしておくべきです。
実際に東京都が公表している「東京都安全安心まちづくり条例」の「住宅における犯罪の防止に関する指針」において、オートロックは防犯性の高い物件と言われています。
ただし、オートロックが付いているからといって100%安全なわけではありません。オートロックの特性を理解し、自分自身の防犯意識を高めることが重要です。
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そもそもオートロックとは
オートロックとは、建物内に共用のドアがあり、鍵で施錠しなくても自動でロックされるセキュリティ設備です。
オートロックはマンションのエントランスに付いており、24時間施錠されています。そのため、基本的には入居者以外は中に入れません。
エントランスの扉を開けて中に入るには、鍵や暗証番号で解錠するか、入居者に内側から開けてもらう必要があるからです。

オートロックの鍵の種類
物件によって導入されているオートロックのタイプが異なります。主に使われるものは鍵は以下の通りです。
鍵 | 玄関と同じまたは別の鍵を差し込んで解錠するタイプ。もっとも一般的だが複製される危険性が高い。 |
---|---|
ICチップ・ カードキー |
ICチップ入りの鍵やカードをかざして解錠するタイプ。複製が難しく防犯性が高い。 |
暗証番号 | 決められた暗証番号を入力して解錠するタイプ。鍵を持ち歩かなくて済むため、締め出される心配がない。 |
スマホ アプリ |
スマホを鍵にして解錠するタイプ。入退室の履歴を管理できるものもある。 |
生体認証 | 顔や指紋などをデータ登録して鍵にするタイプ。もっとも防犯性が高いが、非常にコストがかかるため一部の高級マンションで採用されている。 |

1番多いのは鍵を差し込んで解錠するタイプです。複製が難しい鍵が採用されているほど防犯効果が規定できます。
オートロックと言っても種類は様々ですので、内見時にしっかり確認しておきましょう。
オートロックは不審者を完璧に防げるわけではない
オートロックが付いていても不審者を完璧に防げるわけではありません。
不審者がオートロックをかいくぐる方法があります。以下で、主な手口を2つ紹介します。
入居者と一緒に入る「共連れ」
「共連れ」は入居者の後をつけて一緒に入る手口です。オートロックの解錠後はドアがしばらく開いたままなので、その隙を狙って侵入してきます。
共連れを防ぐためには、周りを確認して不審者がいないかどうか確かめてから解錠するのがおすすめです。
見知らぬ人がいたら、電話をかけるフリをしてエントランスを通るタイミングをずらすなどして、侵入を防ぎましょう。

外出する入居者とすれ違いで入る「入れ違え」
「入れ違え」は、エントランスで待ち伏せして、入居者や宅配業者が出てくるタイミングですれ違いざまに侵入する手口です。
建物内にいる人は、誰かしらに許可されたという認識があるので不審者がいても気づきにくいです。

オートロックだからと言って過信せず、しっかり防犯対策することが重要です。
オートロック付き物件に住むメリット
オートロック付き物件に住むメリットは、以下の4つです。オートロック付き物件に住むかどうかを決めるときの参考にしてください。
- ・不審者の侵入を防げる可能性が高くなる
- ・訪問セールスや宗教勧誘に対応しなくて済む
- ・守られているという安心感が得られる
- ・建物の管理状況や入居者の質が良い傾向にある
不審者の侵入を防げる可能性が高くなる
オートロックがない物件と比べると、侵入に時間がかかるため不審者の侵入を防げる効果が期待できます。
オートロック付き物件は、入居者が許可しないとエントランス内に訪問者が入れない、監視カメラがついている物件が多いからです。

訪問セールスや宗教勧誘に対応しなくて済む
オートロックと連動しているモニター付きインターホンで、建物内に入れる前の訪問者の顔を確認できます。
訪問セールスや宗教勧誘など、身に覚えのない人と対面で対応しなくて済みます。

守られているという安心感が得られる
オートロックはエントランスのドアと玄関ドアの2重ロックなので、守られているという安心感があります。
玄関ドアの前に知らない人が来ていると思うと「怖い」と感じますが、オートロックがあれば不安が和らぎます。

建物の管理状況や入居者の質が良い傾向にある
オートロック付き物件は、エントランスに管理人が在住していたり、年1回の定期メンテナンスが入るなど管理がしっかりしている傾向が高いです。
オートロック付き物件を希望する人は、女性や子育て世帯など防犯意識が高い人がメインです。モラルがある入居者が多いので、トラブルを起こす人が少ない傾向にあります。

「キレイな物件に住みたい」という人はオートロック付き物件を検討してみてください。
オートロック付き物件の3つのデメリットと注意点
オートロック付き物件に住むときにデメリットと注意すべきポイントを3つ紹介します。特徴を理解したうえで、オートロック付き物件に住むかどうかを判断しましょう。
- ・家賃や管理費が高くなる
- ・鍵を忘れたと締め出される可能性がある
- ・郵便物を取りに行くのに手間がかかる
家賃や管理費が高くなる
オートロック付き物件は、なしの物件よりも家賃が10,000~20,000円ほど高いです。建設コストが高く、定期的なメンテナンスに費用がかかるからです。
以下は、不動産屋専用物件情報サイト「ATBB」で、池袋駅から徒歩15分以内・1K・2階以上・風呂トイレ別・エアコンありの条件で出た30件の平均家賃です。
平均家賃 | |
---|---|
オートロックなしの物件 | 約72,000円 |
オートロック付きの物件 | 約83,000円 |
※2022年2月現在
オートロックなし物件の管理費は、3,000~5,000円程度ですが、オートロック付きのマンションの管理費は5,000~10,000円ほどです。
管理費も毎月支払うので、管理費込みの総家賃で考えるようにしましょう。
家賃を抑えてオートロック付き物件を探す方法
家賃が手頃なオートロック付きの物件は、決して多くありません。オートロック付きで家賃が安さを求めるなら、不動産屋に直接問い合わせたほうが見つかりやすいです。
業者専用のデータベース「ATBB」を使っている不動産屋なら、ネット上にない非公開物件も見れるので、希望の条件に合うお部屋が見つかりやすいです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEから「◯万円以下でオートロック付きのお部屋」と送るだけで、スタッフが理想のお部屋を紹介してくれます。
SUUMOやHOME’Sで気になったお部屋もまとめて紹介してくれるので、お部屋探しの手間が省けます。
鍵を忘れると締め出される可能性がある
鍵を持たないまま外出すると締め出される可能性があります。
鍵を忘れてしまったら管理会社などに電話して開けてもらう必要があるので、手間と時間がかかります。
万が一に備えて、連絡先をスマホに入れておくなど対策をしておきましょう。

郵便物を取りに行くのに手間がかかる
オートロック付きの場合は、エントランスの集合ポストであるケースが多いので、自分で取りに行く手間が発生します。
1度解錠してからでないと郵便物を受け取れないので、オートロックの鍵をもって行かなければなりません。

オートロックなしでも防犯性が高い物件の6つの特徴
オートロックなしでも防犯性が高い物件の特徴を6つ紹介します。
防犯性を重視したいけれど家賃も抑えたいという人は、是非参考にしてください。
・防犯サムターンが付いている
・録画機能付きモニターインターホンがある
・監視カメラがある
・宅配ボックスがある
・管理人が常駐している
玄関の鍵がディンプルキー
ディンプルキーとは、深さ・大きさの異なるくぼみでできた鍵です。空き巣の手口であるピッキング対策として、物件に導入されていることが多いです。
一般的な鍵は、数分あればピッキングで解錠できます。しかし、ディンプルキーはピッキングに10分以上かかってしまうので、見つかるリスクを避けて侵入を諦めます。

防犯サムターンが付いている

サムターンとは、ドアの内側から鍵を開け閉めするためのつまみのことです。防犯サムターンでは、スイッチを押しながらでしか回せない仕組みになっています。
ドアの外から細い棒などでつまみを回す「サムターン回し」と呼ばれる手段での侵入を、防ぐことができます。

録画機能付きモニターインターホンがある
録画機能付きのモニターインターホンであれば、玄関を開ける前に訪問者の顔を確認できるだけでなく、録画で証拠を残せます。
不審者情報を管理会社や警察に提供できるので、地域防犯が強化されます。また、万が一事件に巻き込まれた場合は、録画データを基に捜査可能です。

監視カメラがある
監視カメラがある物件は、泥棒に入られにくいです。泥棒は見られる・録画されるのを嫌うので、監視カメラがない物件よりはセキュリティが高くなります。

宅配ボックスがある
宅配ボックスがあれば、配達員と対面せずに物が受け取れます。配達員を装った強盗などが心配なら、郵便物などは宅配ボックスで受け取るようにしましょう。
宅配ボックスを使えば、荷物を受け取れなくても再配達の手間が減るのもメリットです。

管理人が常駐している
管理人がいる物件は、不審者が近寄りにくいです。ただし、管理人は人なので対応の仕方に個人差があります。24時間常駐している物件はほとんどないので、必須ではありません。

日中だけ管理人が在中している物件もあります。不動産屋に聞いて探してもらいましょう。
安心して一人暮らしするならエリア選びも意識する
安心して一人暮らしするためには、オートロックなど物件の設備だけでなく、住むエリアも重要です。以下のポイントを意識して住むエリアを決めましょう。
- ・犯罪発生率が低いエリア
- ・ファミリー層が多い地域
- ・繁華街から離れている
- ・交通量や人通りが多い
- ・物件周辺の夜道が明るい
犯罪発生率が高いエリアは、防犯性が高い物件に住んでいても犯罪に巻き込まれる可能性があります。
内見のときに物件周辺の人通りの多さや、夜道の明るさを確認しておくと良いです。
人の目があるだけで犯罪抑止につながります。大通り沿いや駅から離れすぎない物件を選ぶことをおすすめします。
一人暮らしの場合は自分で出来る防犯対策もするべき
防犯性が100%完璧な物件はありません。特に女性の一人暮らしの場合は、防犯対策はやりすぎくらいが丁度良いです。
以下で主な防犯対策について紹介します。
・ガラス破りの対策をする
・ミラーレースカーテンを取り付ける
・来客があっても不用意にドアを開けない
・ゴミは個人情報がわからないようにして捨てる
・男性物の下着と一緒に干すか室内干しする
・Web明細に切り替えポストに情報を残さない
・表札は出さない
短時間の外出でも必ず鍵をかける
警察庁が後悔している最新の防犯情報をまとめたサイト「住まいる防犯110番」によると、令和元年の侵入犯罪の手口としてもっとも多いのは「無締り」です。
1位 | 2位 | 3位 | |
---|---|---|---|
一戸建て住宅 | 無締り | ガラス破り | ドア破り |
共同住宅 (3階建以下) |
無締り | ガラス破り | 合い鍵 |
共同住宅 (4階建以上) |
無締り | 合い鍵 | ガラス破り |
鍵がかかっていないと簡単に侵入できてしまうため、出かけるときは必ず施錠してください。
ゴミ捨てや郵便物を取りに行くなど、短時間であっても必ず施錠することが重要です。

ガラス破りの対策をする
無締りの次に多いのが、窓ガラスを割って侵入する「ガラス破り」です。可能であれば「防犯合わせガラス」が付いているお部屋が望ましいです。
防犯合わせガラスは2枚のガラスの間に、約0.76ミリ以上の特殊な中間膜が挟み込まれているガラスを指します。
借りたいお部屋が防犯合わせガラスかどうかは、不動産屋に確認してみましょう。
普通のガラスでも、防犯グッズを使えば対策は可能です。以下でおすすめのグッズをいくつか紹介します。
防犯フィルムや警備シール
出典:https://www.amazon.co.jp/
簡単に割れそうな窓には、割れにくくするフィルムを貼っておくと良いです。また、セコムなど警備会社のシールを貼るのも、不審者が警戒するので効果があります。
窓の補助錠
出典:https://www.amazon.co.jp/
窓のサッシに取り付けて、外から窓を開けられないようにします。内側からはすぐ取り外しできるので、換気が可能です。500~1,000円ほどで買えます。
家庭用の防犯ブザー
出典:https://www.amazon.co.jp/
家庭用の防犯ブザーを玄関やベランダに設置しておくことで、防犯対策できます。
センサーに反応して大音量が鳴るタイプを置けば、泥棒は驚いて逃げます。3,000~5,000円ほどで手に入ります。
センサーライト
出典:https://www.amazon.co.jp/
センサーライトは人の動きを感知して自動で点灯するため、不審者は驚いて逃げます。ベランダや玄関外に置く場合は、電池式を利用すると良いです。
100円均一だとセンサーが弱い場合があるため、ホームセンターでの購入をおすすめします。価格は1,000~10,000円程度です。

ミラーレースカーテンを取り付ける
ミラーレースカーテンは、外から室内が見えにくい特殊な繊維のカーテンです。日光を取り入れつつ目隠しできる優れものなので、女性におすすめです。安いものは3,000円くらいです。

来客があっても不用意にドアを開けない
来客があった場合は、室内モニターまたはのぞき穴で相手の顔を確認してからドアを開けましょう。少しでも怪しいなら居留守を使って、対応しないのも対策のうちです。

ゴミは個人情報がわからないようにして捨てる
郵便物や明細書など個人情報が含まれているものは、シュレッダーにかけてから捨てるようにしましょう。
ゴミを漁られる危険性もあるので、捨てるときは収集日の朝に出すのがおすすめです。

男性物の下着と一緒に干すか室内干しする
一人暮らしの女性が洗濯物を干しっぱなしにすると、下着泥棒の標的になります。特に低層階で、外から洗濯物が見えてしまうお部屋なら、洗濯物は部屋干しをおすすめします。
外に干ししたい場合は、ベランダの外から見えない高さのベランダ物干しを使うか、男性の下着を一緒に干すと、標的になりにくいです。

Web明細に切り替えポストに情報を残さない
クレジットカードや携帯料金の明細などは、なるべくWEB明細に切り替えましょう。郵便物が盗まれるのを防げます。
郵便物には、住所から名前まで個人情報が詰まっています。旅行や帰省で長期間家を空けるときは注意したほうが良いです。
しばらく家を空けるときは、郵便局で「不在届」や「転送届」を出してください。ポストから郵便物が溢れかえることがなく、盗難を防げます。

表札は出さない
基本的に表札は出さなくて良いです。物件や大家さんによりますが、賃貸物件では表札を出す義務はありません。
表札を出していると、不特定多数の人に個人情報をさらけ出していることになるので、誰が住んでいるかがわかってしまいます。
宅配便やハガキなどは部屋番号だけできちんと届くので、玄関や郵便ポストに名前は載せないようにしましょう。

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