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RC造はうるさいって本当?鉄筋コンクリートの防音性や音の聞こえ方を解説!

RC造の防音性のイメージイラスト

RC造の防音性はどう?
鉄筋コンクリートはうるさいって本当?

RC造(鉄筋コンクリート)は、壁が厚く防音性が高いと人気です。しかし、ネット上では「うるさい」「騒音が気になる」という意見もあり、不安になりますよね。

そこで当記事では、RC造の音の聞こえ方や、RC造で避けたほうが良い物件の特徴を解説します。実際に住んでいる人のリアルな声、賃貸でもできる防音対策などもまとめています。

当サイトが運営する「イエプラ」は、RC造の中でも騒音トラブルがない物件や、防音性が高いお部屋の提案が可能です!音に敏感な人は、気軽に相談してください。

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監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

RC造の防音性はやや高め

RC造(鉄筋コンクリート造)の防音性は、木造や鉄骨造に比べるとやや高めです。

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RC造は、鉄の骨組みとコンクリートを合わせたものを素材にしているので、壁の厚みがあるので音を通しにくいです。

木造や鉄骨造は、骨組みに石膏ボードを張り付けたものを壁にしています。厚みが最大でも150mmしかないので、やや薄いです。

壁の厚さ 素材
RC造 150~200㎜ 鉄の骨組とコンクリートを合わせたもの
木造 130~150㎜ 木材の柱に石膏ボードを貼りつけたもの
鉄骨造
(軽量・重量鉄骨)
100~125㎜ 鉄の柱に石膏ボードを貼りつけたもの

参考:建築基準法施行令 第3章 構造強度

一般的に壁の厚さは150mm~180mmあれば、隣人の生活音が響きにくいといわれています。RC造の壁の厚みが150mm以上あるので、防音性が高いといえます。

RC造の音の聞こえ方

日本建築学会公表の遮音等級によると、RC造は横のお部屋の音は聞こえにくいですが、上の階の足音や物音はうるさいことがわかります。

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-35 - 日常生活で気になるような音は聞こえてこない。防音設備などで用いられるほどの等級。
L-40 SRC造 子どもの泣き声や走り回る音や、落下音はかすかに聞こえる。上の階の音がわずかに聞こえるが、気にならない。建物構造で最も防音性が良い。
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる。踵で歩く足音も軽減される。ライフスタイルが同じなら、他の生活音は気にならない。
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる。振動を伴う音は響くが、気にならない程度。隣人のテレビ音やシャワー音は聞こえない。
L-55 - 洗濯機や掃除機など、振動を伴う音は聞こえるが我慢できる範囲。日常で見るテレビ音は聞こえてこない。
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる。隣よりも上下の音が響きやすい。落下音や振動を伴う音がうるさい。
L-65 軽量鉄骨造 木造よりはマシなレベル。ドアの開閉音、家具家電など振動を伴う音など、ほぼ生活音は聞こえる。上の階の足音が響く。
L-70 - L-75よりマシなレベルでほぼ大差は無い。生活音が筒抜けなのでうるさく感じる。
L-75 木造 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音、テレビ音、冷蔵庫や洗濯機の音はうるさく感じる。人の位置がわかるほどで、プライバシーの確保がしづらい。

引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版

「遮音等級」の数字が少ないほど、防音性が高いです。鉄筋コンクリート(RC)造の遮音等級は「L-50」に該当します。

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単身世帯が多いマンションだと物音は気になりませんが、子育て世代が多い物件だとうるさいと感じることが多いです。

ネット上では意見が半々に分かれる

Twitter上で「RC造 防音」「RC造 音」で検索した結果、快適に暮らせている人と騒音に悩んでいる人は半々でした。

RC造の防音性が高くても、他住民のライフスタイルによって左右されることは忘れないでください。

防音性を最重要視するなら「ファミリー層は多いか」「今まで騒音クレームはあったか」などを不動産屋に確認したほうが良いです。

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そもそもRC造とは?

そもそもRC造とは、鉄筋の枠にコンクリートを流し固めたものを、柱・梁・床・壁に使用している構造のことです。

コンクリートを使用している分、木造や鉄骨造より厚みが出るので防音性が高いです。

鉄筋は熱に弱く引っ張る力に強い、コンクリートは熱に強く引っ張る力に弱いです。お互いの弱点を補っており、耐久性が高めです。

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かなりの重量に耐えられる耐久性を持つので、戸数が多い大型マンションで主に用いられる構造です。

ただし、鉄筋もコンクリートも材料費が高くコンクリートを固める手間があるので、木造や鉄骨造のお部屋よりも家賃が高いです。

RC造は狙って探せる

RC造のマンションは狙って探せます。物件情報の「建物構造」の欄に、RC造もしくは鉄筋コンクリート造の記載があります。フリーワード検索である程度絞れます。

自分で探すのが面倒な人は、当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」を利用してみてください。

LINEなどから相談するだけで、スタッフが業者専用のデータベース「ATBB」から条件に合うお部屋を提案できます。ほかサイトの物件もまとめて確認可能ですし、仲介手数料も基本0円なので、ぜひお試しください。

RC造でも防音性が低い物件がある

RC造でも防音性が低い物件があります。騒音に悩まされやすいお部屋の特徴をまとめたので、以下に当てはまる物件は避けましょう。

RC造でも避けるべき物件の特徴
  • ・建築工法が「ラーメン構造」の物件
  • ・周辺のRC造より家賃が安い
  • ・居室同士が隣り合う間取り
  • ・建物自体の築年数が古すぎる
  • ・壁が薄すぎる
  • ・共有部分が汚い
  • ・過去に騒音トラブルがある

建築工法が「ラーメン構造」の物件

RC造の建築工法は「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類あります。ラーメン構造は骨組みで強度を保持しているため、壁自体は薄い可能性が高いです。

RC造の建築工法

壁式構造は、お部屋の四方(箱)を作る手法のため、壁や床などに厚みがあり防音性が期待できます。分譲マンションでは、壁式が採用されていることが多いです。

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不動産屋に「管理会社に建築工法を確認してもらえませんか?」と聞いてみましょう。設計書を出してくれるか、管理会社に問い合わせしてくれます。

周辺のRC造より家賃が安い

築年数や間取りが似ている周辺のRC造のお部屋と比較して、家賃が5~8千円ほど安い場合は防音性が低いことがあります。

建築コストを安く抑えるために、建物の周りだけをコンクリートで覆い、居室同士の壁が石膏ボードになっている可能性があるからです。

石膏ボードとは石膏(カルシウムを主成分とするもの)を紙で包んだ板です。空気の穴が多いため、音を通しやすいです。

居室同士が隣り合う間取り

居室同士が隣り合わせになっている場合は、お互いの生活音が響きやすいです。

居室が隣合わせの物件とそうでない物件の例

同じフロアのほかの間取り図を見せてもらい、お部屋とお部屋の間を確認してください。

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間に収納やトイレ、お風呂などがあると音が反響しにくいです。また、1フロアの部屋数が少ない物件や角部屋も、騒音リスクが低めです。

建物自体の築年数が古すぎる

建物自体の築年数が古くなったRC造も防音性が低い傾向があります。老朽化によりヒビや空洞ができるからです。

ヒビや空洞があると隙間ができるので、音が通りやすくなります。また、そもそも建築技術も古く、防音素材を使用していない可能性が高いです。

壁が薄すぎる

壁が薄すぎる物件は、お互いの生活音が筒抜けになります。RC造でもかなりうるさいと感じるので避けてください。

壁の厚みは、内見時に確認できます。後ほど、確認方法を紹介するので参考にしてください。

共有部分が汚い

エントランスや廊下、ゴミ捨て場などの共有部分が汚い場合は、質が悪い住民が住んでいる可能性があります。

騒音以外のトラブルにも発展しやすいので、できるだけ避けたほうが良いです。

過去に騒音トラブルがあった物件は要注意

過去に騒音トラブルがあった物件は、防音性が悪いか住民に問題がある可能性が高いです。不動産屋を通して管理会社に確認しましょう。

不動産屋に対面でお願いするのは緊張する…という人には、ネット上で相談できる不動産屋がおすすめです。

当サイトが運営する「イエプラ」なら、LINEなどから不動産スタッフに相談できます。細かい相談でも、直接管理会社に確認が可能ですし、なんと仲介手数料も基本0円です。

夜23時まで営業しているので、忙しくてお店に行く暇がない、移動中や寝る前のスキマ時間を活用してお部屋探ししたいという人にもおすすめです。

騒音に悩まされないお部屋の選び方

騒音に悩まされないお部屋を選ぶための、5つのコツを紹介します。

  • ・角部屋か最上階のお部屋を選ぶ
  • ・隣のお部屋の間取りを確認する
  • ・築年数が新しいもしくはリノベーション済
  • ・線路沿いなど音が出やすい場所を避ける
  • ・繁華街の近くは避ける

木造や鉄骨造のお部屋でも活用できる特徴ばかりです。騒音に悩まされたくない人は、お部屋探しのときに意識してみてください。

角部屋か最上階のお部屋を選ぶ

角部屋か最上階のお部屋なら、上下左右に面しているお部屋の数が少ないので騒音も少なくなります。

お部屋の前を移動する人が少ないのでセキュリティ面でも安心できます。女性の一人暮らしや小さな子どもがいる世帯に人気です。

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角部屋や最上階のお部屋は、他のお部屋よりも家賃が高めです。物件によって異なりますが、相場から5千円ほど高いことが多いです。

隣のお部屋の間取りを確認する

間取りのイメージ
不動産屋さんにフロア全体の平面図を見せてもらい、隣のお部屋の間取りを確認しましょう。

収納や浴室を隔てず、居室同士が隣り合っていると音が響きやすいので注意です。

部屋を区切る壁の厚さは不動産屋でも分からないことが多いです。管理会社に確認してもらうよう不動産屋に頼んでみてください。

築年数が浅いもしくはリノベーション済

新築や築年数が浅い、もしくはリノベーション済みのお部屋は、老朽化が少なく壁に防音素材が使われている可能性が高いです。

国税庁が発表している法定耐用年数では、建物を使用できる期間の目安が定められています。

RC造の法的耐用年数47年未満です。5年住むなら築42年未満、長期的に住む予定なら築30年以内を目安としましょう。

高い防音性を謳う賃貸物件を選ぶ

防音性が高いと謳っているハウスメーカーが手掛けた賃貸物件は、RC造でなくても騒音トラブルが起きにくいです。

大手ハウスメーカーである、積水ハウスの賃貸住宅「シャーメゾン」やダイワハウスの「D-room」などが、防音性に優れている賃貸物件として有名です。

物件設備が充実しているため、一般的な賃貸物件より家賃や初期費用が高めですが、メーカー独自の遮音システムによって落下音や足音が軽減されます。

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ただし、ハウスメーカーの物件はかなり人気で空室が少ないです。直営店に行っても、希望エリアのお部屋が空いていないことがあります。繁忙期をずらして探すなどした方が良いです。

線路沿いや繁華街の近くは避ける

線路や高速道路近くは、音や振動が伝わりやすいので避けてください。

屋外からの騒音は窓の防音性によって変わるので、築年数が古い物件や窓が2重サッシでないお部屋は、RC造でも騒音に悩まされる可能性が高いです。

また、商店街や繁華街、駅の近くなどお店が集まる場所は、人も多く集まり賑やかなので避けるべきです。

商店街や繁華街などは飲食店が多いので、夏場は虫が大量発生します。虫が苦手な人はおすすめできません。

内見時に必ず防音性を確認すべき

お部屋の防音性は、内見時にある程度確認できます。以下で紹介することを全て試してみてください。

内見時に防音性を確認する方法
  • ・拳で壁をノックする
  • ・壁に耳を当ててみる
  • ・お部屋の中央で手を叩く
  • ・同行スタッフに共有部分を歩いてもらう
  • ・窓を開けて音が出る施設が近くないか確かめる

拳で壁をノックした際、ゴツゴツと鈍い音がしたら壁が厚い証拠です。実際に耳を当てて、隣の部屋の音が聞こえないかも確認してみてください。

お部屋の中央で手を叩き、音が反響したお部屋も防音性が良いです。固い材質ほど、音を反射するからです。

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ドアを閉め切った状態で、同行スタッフに共有部分を歩いてもらうのも手です。リアルな音を確認できます。

別の時間帯に2回内見するのも良い

防音性を気にする人は、朝と夜、平日と休日など時間を変えて2回内見すると良いです。

平日の日中は、物件内に人がいないことが多いので静かです。住んだ後に、内見時と全く違うことが多いです。

ただし、夜間は管理会社が営業していないので内見できません。物件近くまで足を運び、外から周辺住民の生活音を確認しましょう。

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音が気になる人は自分でも対策すべき

音が気になる人は、RC造に入居した後に自分で出来る対策もすべきです。

賃貸で出来る防音・騒音対策
  • ・クッションマットや厚手のラグを敷く
  • ・防音シートを壁や天井に貼る
  • ・家具を壁から5cmほど離して設置する
  • ・遮音カーテンを取り付ける
  • ・窓に遮音シートを貼る
  • ・家電の足に防振ゴムを取り付ける

とくにRC造は、上からの音が響きやすいので、防音を天井に貼りましょう。画びょうよりも細い虫ピンや、貼って剥がせる両面テープで固定すると良いです。

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窓は防音性が低いです。遮音シートをガラスに貼り、遮音カーテンを取り付けるなど、対策すべきです。

上の足音が聞こえるということは、自分の足音も下の階に響きます。クッションマットや厚手のラグを敷くことも忘れないでください。

さらに防音性を求めるならSRC造が良い

防音性を最重要視するなら、SRC造が良いです。ほかの建物構造よりも、ダントツで防音性・耐震性・耐火性・耐久性に優れています。

SRC造とは、鉄骨鉄筋コンクリート造のことで、鉄筋の枠の中にコンクリートを流し込んで固めたものをさらに鉄骨で補強した素材を使っています。

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素材の厚みが200mm以上あります。足音や子どもの泣き声ですら、かすかに聞こえる程度です。

ただし、年数古い建物は、RC造同様に素材がゆがんだりヒビが入っていることがあるので、防音性は低めです。

SRC造は性能が良い代わりに家賃が高い

SRC造は、性能が良く人気が高いうえ、建設コストが高いので家賃相場が高めです。収入に余裕がある人でないと借りられません。

東京23区の築20年以内・駅徒歩15分の1Kの条件で、家賃が安い上位30件の平均家賃をまとめました。結果、RC造と比べて約5万円も高いことがわかります。

SRC造 15.6万円
RC造 10.8万円
鉄骨造 8.9万円
木造 8.2万円

※2022年2月時点、業者専用データベース「ATBB」参照

そのため、木造や鉄骨造より防音性を求めるが、予算を抑えたいという人はRC造のほうが手が出しやすいです。

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