お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

軽量鉄骨造の防音性は?音の気にならない物件の選び方や騒音対策をプロが解説

軽量鉄骨造の防音性のイメージイラスト

軽量鉄骨造はやめとけって本当?
防音性は低い?高い?

軽量鉄骨造の物件は家賃が安くて気になりますよね!物件数が多く探しやすいので、初めてのお部屋探しで候補に選ぶ人は大勢います。

しかし、物件の構造や防音性の違いを知らずに即決すると後悔しやすいです…。安く借りれるお部屋には、安くできるそれなりの理由があります。

そこで当記事では、現役の賃貸営業マン30名の経験に基づいて、家賃が安くて魅力的な「軽量鉄骨造」を選ぶときのコツを解説しています。ぜひ参考にしてください。

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

軽量鉄骨造とは

鉄骨の鋼材が厚さ6mm未満の建物のこと

軽量鉄骨造とは、骨組みに使われている鉄骨の厚さが6mm未満の建物のことです。アパートや小型店舗など、高さがない建物に多いです。

壁や床、天井などに使う素材は木造とほぼ同じです。石膏ボードやパネルは、ハウスメーカーごとに独自の材料が用いられます。

骨組みに軽量鉄骨を使う理由は、建物の強度を上げるためです。厚さ6mm以上の重量鉄骨や、コンクリートを使うよりコストを抑えて、木造より高い強度を実現しています。

阿部さんのアイコン 阿部
骨組みに軽量鉄骨が使われているかどうかは、物件ごとに確認が必要です。物件資料には、大まかに「鉄骨造」「S造」などと書かれます。壁などが軽量コンクリートの「鉄骨ALC造」の物件も多いです。

防音性は木造と同じと考えたほうが良い

軽量鉄骨造の防音性は木造より少しマシな程度です。骨組み以外の建築材料に大きな差がないからです。

木造より気密性がやや高いぶん多少は音を防げます。しかし、車や電車の振動音、上階からの足音、生活騒音などは聞こえると考えたほうが良いです。

阿部さんのアイコン 阿部
防音性はお部屋の位置や周辺環境によっても変わります。後ほど、軽量鉄骨造でも騒音に悩まされにくいお部屋を探すコツを紹介します。

主な建物構造との比較表

家賃 防音性 耐震・
耐火
通気性
木造 安い 低い 低い 良い
軽量鉄骨造 やや安い やや低い 普通 良い
重量鉄骨造 普通 普通 やや高い 良い
RC造 やや高い 高い 高い 悪い
SRC造 高い 高い 高い 悪い

軽量鉄骨造は「限界までコストを抑えたいけど木造は強度が心配な人」におすすめです。

騒音が心配な人は、振動音などにも強い「RC造(鉄筋コンクリート造)」か「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」を選んだほうが良いです。

ただ、コンクリート造のマンションは家賃が高いです。物件によっては通気性が極端に悪く、湿気がたまりやすい、カビが生えやすいなどのデメリットにも注意が必要です。

▶木造やコンクリート造の解説記事はこちら

マンションはアパートより平均2~3万円高い

東京23区の家賃相場の例【1R】
マンション アパート
台東区 74,500円 53,000円
文京区 74,200円 60,600円
新宿区 76,600円 62,700円
江東区 71,200円 57,800円
豊島区 67,700円 56,000円

出典:全国宅地建物取引業協会連合会 賃料相場

東京23区内のいくつかのエリアで、マンションとアパートの家賃を比較してみました。間取りは1Rです。

同じ間取りでも、コンクリート造のマンションは、木造や鉄骨造のアパートより平均2~3万円高いです。

候補物件の構造や設備は、予算や希望の条件によって変わります。予算内でどんな物件が借りられるのかは、不動産屋に気軽に相談してみてください。

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軽量鉄骨造の防音性を他の構造と徹底比較

軽量鉄骨造の防音性は木造に近い

床への衝撃音の防音性(L値)と構造の対応表
L値 建物構造 音の聞こえ方
L-35 - 日常生活で気になるような音は、ほぼ聞こえてこない。防音設備などで用いられるほどの等級。
L-40 SRC造 子どもの泣き声や走り回る音や、落下音はかすかに聞こえる。上の階の音がわずかに聞こえるが、気にならない。建物構造で最も防音性が良い。
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる。踵で歩く足音も軽減される。ライフスタイルが同じなら、他の生活音は気にならない。
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる。振動を伴う音は聞こえるが、気にならない程度。テレビ音やシャワー音は、ほぼ聞こえない。
L-55 - 洗濯機や掃除機など、振動を伴う音は聞こえるが我慢できる範囲。日常で見るテレビ音は聞こえてこない。
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる。隣よりも上下の音が響きやすい。落下音や振動を伴う音がうるさい。
L-65 軽量鉄骨造 木造よりはマシなレベル。ドアの開閉音、家具家電など振動を伴う音など生活音は、ほぼ聞こえる。上の階の足音が響く。
L-70 - L-75よりマシなレベルで大差は、ほぼ無い。生活音が筒抜けなのでうるさく感じる。
L-75 木造 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音、テレビ音、冷蔵庫や洗濯機の音はうるさく感じる。人の位置がわかるほどで、プライバシーの確保がしづらい。

引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版

日本建築学会公表の遮音等級によると、軽量鉄骨造は上階のドアの開閉音や、モノを落としたときの音が聞こえるレベルです。

神経質でない人や寝たら朝まで起きない人なら、軽量鉄骨造でも快適に暮らせます。眠りが浅い人は、生活リズムが合わないと寝ていても起こされてしまいます。

阿部さんのアイコン 阿部
2~3LDKなど広い間取りの物件には子育て世代が多く、子どもが走り回る音や、はしゃぐ声が響く可能性が高いです。どんな世帯が住んでいるかは、内見や不動産屋への質問で事前に確かめたほうが良いです。

軽量鉄骨造の壁の厚さは木造とほぼ同じ

壁の厚さ 素材
RC造 150~200㎜ 鉄の骨組とコンクリートを合わせたもの
重量鉄骨造 125~150㎜ 厚さ6mm以上の鋼材の柱に石膏ボードを貼りつけたもの
軽量鉄骨造 100~125㎜ 厚さ6mm以下の鋼材の柱に石膏ボードを貼りつけたもの
木造 100~125㎜ 木材の柱に石膏ボードを貼りつけたもの

参考:建築基準法施行令 第3章 構造強度

一般的に、壁の厚さが150mm~180mmあれば隣人の生活音が防げると言われています。しかし、多くの軽量鉄骨造は厚くても125mmです。

壁は基本的に薄く、隣のお部屋の生活音は防音対策をしないとほとんど聞こえてきます。自分が出す生活音にも気を遣う必要があります。

立地や駅までの距離を見直せるなら、予算内で防音性が高い構造の物件を、不動産屋に探してもらったほうが良いです。

軽量鉄骨造のメリットとデメリットは?

軽量鉄骨造のメリットはコスパの良さ

  • ・家賃や管理費が安い
  • ・建物の品質に差が出にくい
  • ・耐震性が木造より高い

軽量鉄骨造の最大のメリットは家賃の安さです。家賃相場が高い東京23区内でも、駅徒歩10分の1Kが4万円台から見つかるほどです。

家賃が安いのは、コストを抑えて短期間で建てられている物件が多いためです。建物の材料を工場で事前に加工しておく「プレハブ工法」が活用されています。

木造のように職人の技術で仕上がりが左右されにくく、品質が安定しているのもメリットです。骨組みが鉄なので、シロアリ被害を防ぐための維持費も抑えられます。

阿部さんのアイコン 阿部
建築コストやメンテナンス費用がかさむと、家賃や管理費が高く設定されます。軽量鉄骨造は家賃が安い他に、火災保険料も比較的安いです。

築年数で耐震性が推測できる

耐震性の大まかな目安
築20年以内 現行の耐震基準(木造・鉄骨造)
築40年以内 新耐震基準(震度6強~7までの地震を想定)
築40年以上 旧耐震基準(震度5強までの地震を想定)の可能性が高い

軽量鉄骨造の物件は、大まかに築20年以内で探すと良いです。1995年の阪神・淡路大震災の教訓から、2000年に建築基準法が改正されているからです。

築20年以内なら、鉄骨の繋ぎ目や柱の基準が厳しくなった後の建築です。築20年より古い場合、耐震性が心配なら避けるべきです。メンテナンス状況によっては劣化しています。

鉄骨には折れにくい性質があり、地震による倒壊のリスクは低いです。重量鉄骨造やRC造よりは劣りますが、十分な耐震性があります。

軽量鉄骨造のデメリットは性能の低さ

  • ・防音性が低い
  • ・断熱性が低い
  • ・気密性が低い
  • ・定期的なメンテナンスが必要
  • ・耐火性に劣る

骨組み以外は木造とほぼ同じなので、防音性が期待できないのはデメリットです。

また、コンクリート造と比べると断熱性と気密性が低いです。夏は暑く、冬は寒くなりやすいので、電気代がかさむ可能性があります。

耐久力を保つため、定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。鉄骨は錆びやすく熱に弱い特徴があり、メンテナンスが不十分だと劣化が早いです。

阿部さんのアイコン 阿部
軽量鉄骨造に住むなら、メリットがデメリットを上回る物件を選びましょう。住んだ後に騒音や光熱費が気になり引っ越すと、退去費用や引っ越し先の初期費用で余計にコストがかかってしまいます。

軽量鉄骨造の防音性に関するネット上の声

ネットでよく見かける口コミ
  1. 木造よりマシな程度でうるさい
  2. 隣の生活音が筒抜け
  3. 防音性が良い物件もある

Twitter上で、実際に軽量鉄骨造のお部屋に住んだ経験がある人の体験談を集めました。ほとんどの人が防音性に不満を持っていました。

①木造よりマシな程度でうるさい

上階の足音が気になる人の口コミが多く見つかりました。他には、外の階段を歩く音や車の音が気になるといった口コミも多かったです。

住人の生活リズムがバラバラだと騒音トラブルが起きやすいです。2階以上に住む場合、自分が歩く音にも気を付ける必要があります。

②隣の生活音が筒抜け

隣人の生活騒音がうるさいと感じている人が多いです。壁が薄い物件が多く、扉の開け閉めや掃除機の音は聞こえてくると思ったほうが良いです。

洗濯機や冷蔵庫の機械音が響いたり、くしゃみやテレビの音を気にしている人も多いです。間取りによってはシャワー音なども筒抜けです。

ただ、木造と比べるとマシな物件が多いです。木造のお部屋から引っ越した人の「我慢できる範囲内」という口コミもありました。

③防音性が良い物件もある

実際のところ、軽量鉄骨造の防音性はお部屋によって大幅に異なります。

音の聞こえ方は、壁や天井に使われている建築素材や、他の住人の質、間取りなどさまざまな要素で変わります。

予算的にコンクリート造の物件を選べない人は不動産屋に相談してみてください。可能な限り騒音が気にならない物件に絞って紹介してもらえます。

騒音に悩まない軽量鉄骨造の探し方【不動産屋解説】

騒音に悩まない軽量鉄骨造を探す7つのコツ
  1. 過去に騒音トラブルがないか確認
  2. 築10年以内の物件を選ぶ
  3. 居室同士が隣り合っていないか見る
  4. 壁に厚みはあるかチェック
  5. 共用部分が綺麗か見る
  6. 周辺に音が出る施設がある物件は避ける
  7. 駅や大通りなどから離れた物件を選ぶ

弊社「家AGENT 池袋店」の営業マン30名に、騒音に悩まない軽量鉄骨造を探すコツをヒアリングしています。

実体験に基づくアドバイスとあわせて、7つ解説していきます。

①過去に騒音トラブルがないか確認

過去の騒音トラブルの有無を、不動産屋に確認しておきましょう。ある場合、同じような問題が起きる可能性が高いです。

また、前入居者の退去理由と、上下階と両隣にどんな人が住んでいるかも一緒に聞いておくと良いです。

前入居者が騒音を気にして引っ越していたり、生活リズムが真逆の人が上下左右に住んでいるお部屋は避けたほうが良いです。

豊田さんのアイコン 豊田
個人情報保護のため、他の住人について原則は詳細まで教えてもらえません。しかし、昼夜逆転している仕事の人がいるかどうかや、問題のある住人がいるかどうか程度なら教えてもらえる場合があります。

②築10年以内の物件を選ぶ

築年数の違いを表した図解

築年数が新しいほど最新の建築技術が使われています。築20年の物件よりは、築10年の物件のほうが性能は期待できます。

特に、ハウスメーカーが手掛ける賃貸物件では独自の素材などで防音性が高められています。

例えば、遮音性が高い床には大東建託の「ノイズレスフロア」や、積水ハウスの「シャイド55」などがあります。

村野さんのアイコン 村野
物件の施工会社がわかる場合は、公式ホームページなどで防音性能の解説を見ておくと良いです。新しい技術が導入されているか心配な場合は、事前に不動産屋を通して確かめましょう。

③居室同士が隣り合っていないか見る

居室同士が隣り合っていないお部屋の間取り図例

図のように居室同士が離れている間取りなら、居室が隣接している物件より生活音が響きにくいです。角部屋や最上階もおすすめです。

音の発生源に面している箇所が少ないほど騒音は抑えられます。廊下が外に面していない「内廊下」の物件は、窓側が静かなら外からの音が防げます。

物件情報や間取り図、外観などで隣室の状況がわからない場合は不動産屋に質問しましょう。他のお部屋の間取りを確認してもらえます。

鈴木さんのアイコン 鈴木
居室が隣接している場合は、隣のお部屋との間に収納スペースがある間取りだと音が気になりにくいです。寝る場所が隣り合っていると、生活リズムが少し違うだけでうるさく感じてしまいます。

④壁に厚みはあるかチェック

軽量鉄骨造の物件は、借りる前に必ず内見して防音性を確かめましょう。壁が薄くて防音性が低い物件を見分けられます。

実際に音がどう聞こえるかを、現地で念入りに確かめてください。壁の厚みが十分でも、周辺環境やお部屋の位置によってはうるさい場合があります。

中村さんのアイコン 中村
音の感じ方は人それぞれ違うので、必ず自分で確かめて納得したうえで契約しましょう。2人以上で住むときは、全員で内見したほうが良いです。

▼内見時に防音性を確認する手順まで移動する

⑤共用部分が綺麗か見る

管理人に挨拶する女性

みんなで使う共用部分が綺麗な物件は「住人のマナーが良い」「管理体制がしっかりしている」と判断できます。

住人のマナーが良い物件は深刻な騒音トラブルが起きにくいです。入居者同士に配慮があって多少の騒音は「お互い様」と我慢ができます。

また、管理体制が良いと万が一騒音トラブルがあったとき迅速に対応してもらえます。

石塚さんのアイコン 石塚
共用ポストや廊下が散らかっていたり、ゴミ捨てルールが守られていない物件は避けたほうが良いです。マナーが守られていない物件は、夜に洗濯音や騒ぐ音が聞こえてきて悩まされる可能性が高いです。

⑥周辺に音が出る施設がある物件は避ける

避けるべき周辺施設
  • ・公園や飲み屋など人が集まる場所
  • ・学校など子どもが集まる施設
  • ・警察署や消防署
  • ・救急病院
  • ・大型トラックが出入りする施設
  • ・車やバイクの修理工場
  • ・音楽ホールやスタジアム など

内見するときは、周辺にうるさい施設がないか確認しておきましょう。軽量鉄骨造の物件は、生活音だけでなく外からの音も響きます。

近くに何があるかによって、うるさい時間帯は異なります。例えば、子どもが集まる場所や修理工場は、朝や昼うるさくても夜は静かです。

警察署や消防署、救急病院が近くにあると、時間に関係なくサイレンや車の音が聞こえるので要注意です。

藤本さんのアイコン 藤本
女性の一人暮らしの場合は、交番の近くや人通りがある場所のほうが安心できる場合があります。騒音も重要ですが、さまざまな視点から物件の良し悪しを見極めましょう。

⑦駅や大通りなどから離れた物件を選ぶ

車や電車の振動音は、コンクリート造のマンションでもうるさく感じます。軽量鉄骨造で耐えられる人は少ないです。

駅からの徒歩距離が近いほどうるさい傾向があります。5分以内だと便利ですが、軽量鉄骨造のお部屋は「15分以内」くらいまで広げて探したほうが良いです。

阿部さんのアイコン 阿部
道路や線路と物件の位置関係、音の聞こえ方は必ず実際にチェックするべきです。閑静な住宅街にある物件なら、お部屋自体の防音性が低くても住みやすい場合があります。

防音性が高い物件は不動産屋に探してもらうと良い

防音性や住みやすさは建物の構造だけでは決まりません。経験豊富な不動産屋に、予算に収まる住みやすい物件を紹介してもらいましょう。

当サイト運営の不動産屋「イエプラ」は、LINEで最適なお部屋を提案できます。SUUMOやHOME’Sには載っていない未公開物件も取り扱っているので、お部屋探しの幅が広がります。

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避けるべき軽量鉄骨造の見分け方は?

避けるべき軽量鉄骨造の特徴8選

  1. 過去に騒音トラブルがある
  2. 築年数が20年を超える
  3. 居室同士が隣り合っている
  4. 壁が薄い
  5. 共有部分が散らかっている
  6. 周辺に音が出る施設がある
  7. 線路や大通り沿いにある
  8. 家賃が相場とかけ離れている

騒音に悩まない軽量鉄骨造を探すコツに沿って探せば、ほとんどの内容が避けられます。当てはまる数が多い場合、他に候補がないか探してみたほうが良いです。

家賃が相場とかけ離れていないかも要チェックです。周辺の相場より極端に安い場合、問題を抱えている不人気な物件の可能性があります。

相場より高い場合は、コンクリート造で探し直したほうが、住みやすい物件が見つかる可能性が高いです。

阿部さんのアイコン 阿部
家賃が高い場合、あえて軽量鉄骨造を選ぶのはメリットが薄いです。エリアや駅からの徒歩距離を見直すと、同じ予算でより住みやすい物件が見つかるケースは多いです。

内見で失敗は防げる

内見するカップルのイラスト

内見でチェックするべき箇所に漏れがなければ、ほとんどの失敗が防げます。見るべき箇所を押さえて、ライバルに取られないように効率良く回る必要があります。

遠方に住んでいたり忙しくて見に行けないときは、TV電話などでおこなう「オンライン内見」が便利です。ただ、騒音やニオイを自分の感覚で確かめられません。

軽量鉄骨造は注意点が多いので実際に見に行くべきです。オンライン内見で済ませる場合は、不動産屋に防音性を念入りに確かめてもらいましょう。

▶内見のチェックポイントの解説はこちら

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内見時の防音性の確認方法7ステップ

  1. 隣のお部屋とのドアの距離をチェック
  2. お部屋の中で壁をノックしてみる
  3. 壁に耳を当ててみる
  4. お部屋の中央で手を叩いて反響を確認
  5. 同行スタッフに共用部分を歩いてもらう
  6. ベランダに出て外の音をチェック
  7. 時間をずらして2回内見する

内見時に防音性を効率良く確かめる手順を7ステップにまとめました。騒音が心配な人は、ぜひ参考にしてみてください。

  • STEP1
    隣のお部屋とのドアの距離をチェック

    隣のお部屋とのドアの距離で、壁の厚みがイメージできます。ドア同士が近い物件は、壁が薄い可能性が高いです。

    壁の厚さや使われている素材は、物件によっては不動産屋に詳しく教えてもらえます。

  • STEP2
    お部屋の中で壁をノックしてみる

    音を確認している女性

    壁をノックして軽い音がしたり高い音が響く場合は、壁が薄い可能性が高いです。ゴツゴツと鈍く低い音がする壁は、防音性が期待できます。

    防音性が低い木造や、防音性が高いコンクリート造の物件で、壁を叩いて感覚を掴んでおくと良いです。

    また、ノックする前には不動産屋に許可をとりましょう。隣に人が住んでいることも多いです。

  • STEP3
    壁に耳を当ててみる

    隣に人が住んでいて在宅中のときに有効な確認方法です。

    壁に耳を当てて、歩く音やテレビの音がどのくらい聞こえてくるか確かめてみてください。鮮明に聞き取れる物件は避けたほうが良いです。

  • STEP4
    お部屋の中央で手を叩いて反響を確認

    手を叩いた音が大きく響く場合、防音性が低い可能性が高いです。

    防音性が高いお部屋では、音があまり響かずに詰まった感じがします。防音性が明らかに高い物件と低い物件で比較して、感覚を掴んでおくと良いです。

  • STEP5
    同行スタッフに共用部分を歩いてもらう

    不動産屋に外を歩いてもらい防音性を確認するイメージ

    不動産屋に協力してもらえば、外からの音の聞こえ方と、中から出ている音の聞こえ方どちらも確かめられます。

    特に、共用部分の階段を歩く音は確かめておいたほうが良いです。他の住人の足音が大きく響く物件は、寝ているときに行き来されると大変です。

  • STEP6
    ベランダに出て外の音をチェック

    車や電車の音がどのくらい響くかで、お部屋の防音性が確かめられます。窓を開閉して、室内と外の聞こえ方の違いを確認してみてください。

    近くに音が出る施設があるかどうかは、マップなどでも確かめましょう。うるさい施設が、内見に行った日にちょうど休みの場合があるからです。

  • STEP7
    時間をずらして2回内見する

    夜の繁華街

    内見は時間帯や曜日を変えて2回は行ったほうが良いです。曜日や時間帯によって、音の聞こえ方や印象が変わります。

    何度も行けない人は、自分が家に長くいる時間帯に行きましょう。出かけている時間帯なら、ある程度うるさくても問題はありません。

    室内を見るためには、不動産屋とのスケジュール調整が必要です。外はいつでも見に行けるので、夜の街の雰囲気も確認しておきましょう。

    ▶内見時間による違いの解説はこちら

軽量鉄骨造に住むなら防音対策をすべき

賃貸でも防音対策はできる

賃貸でもできる防音対策の例
  • ・遮音カーテンをつける
  • ・壁に防音シートやボードを貼る
  • ・TVなどの裏に吸音パネルを貼る
  • ・壁際に本棚やタンスを置く
  • ・壁から5cmほど話して家具や家電を置く
  • ・家電に防振ゴムをつける
  • ・室内ではスリッパを履く
  • ・厚手のカーペットを敷く など

市販の防音グッズで、外からの音と自分が出す音どちらも軽減できます。退去時は撤去する必要があるので、簡単に取り外しできるグッズを使いましょう。

あまりお金をかけたくない人は、100円均一などで手に入る組み立て式のマットや防振ゴムを活用してください。

壁に穴を開けるタイプのグッズは避けたほうが良いです。開けた穴の大きさにもよりますが、退去費用が高額になる可能性があります。

▶賃貸の防音対策について詳しくはこちら

コストは長期的に考えたほうが良い

家賃や初期費用が安くても、長期的に考えると損をする物件があります。防音対策にかけるコストやストレス、電気代やガス代なども総合的に考える必要があります。

軽量鉄骨造に絞って探すよりは、経験豊富な不動産屋にアドバイスを受けて探したほうが良いです。

予算の上限や希望条件をふまえて、人それぞれの要望にピッタリの住みやすい物件を提案してもらえます。

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