最終更新:2022年3月25日

木造アパートはどれくらい音漏れする?やめとけって言われるけど実際どうなの?といった疑問を解決します!
木造アパートに住むメリット・デメリットや騒音トラブルが少ない木造物件の特徴、内見時の防音確認方法を紹介しています。
賃貸物件でも出来る防音対策や、自分の音漏れに関することも解説しているので是非参考にしてください。
この記事は、不動産屋「家AGENT」池袋店の阿部さんにも内容を監修してもらいました。
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
木造アパートは家賃の安さが最大の魅力
そもそも木造アパートとは、柱や壁など建物の主要な部分に木材を使った住宅のことです。

以下は、不動産業者の専用検索サイト「ATBB」で、東京都23区内の家賃を建物構造ごとにまとめたものです。
ワンルーム | 1K | 1DK | |
---|---|---|---|
木造 | 38,000円 | 46,000円 | 55,000円 |
鉄骨造 | 48,000円 | 52,000円 | 64,000円 |
RC造 | 55,000円 | 61,000円 | 76,000円 |
SRC造 | 71,000円 | 72,000円 | 87,000円 |
※2022年2月現在、家賃安い順30件の平均家賃
以下のような理由から、ほかの建物構造と比べても家賃が安めに設定されています。
- ・建物に使われている素材が安い
- ・3階建て以下の低層物件が多い
- ・全体的に戸数が少ない
- ・セキュリティ設備が少ない
そのほか木造アパートに住む4つのメリット
家賃の安さ以外に、木造アパートに住むメリットは4つあります。
- ・管理費、共益費が安い
- ・通気性が良い
- ・梁がないのでレイアウトしやすい
- ・火災発生時でもすぐには倒壊しない
木造アパートは、マンションと違ってエントランスやエレベーターなどの共有部分が少なく、管理費・共益費が安いです。家賃自体も低めなので、賃貸契約の初期費用を抑えられます。

また、お部屋の四隅に梁(はり)という出っ張りがないので、レイアウトしやすいです。
木造アパートは火事に弱いと言われますが、太い木材は熱伝導が遅く倒壊するまでに時間がかかります。万が一の時でも逃げやすいです。
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木造アパートは防音性が低いことが難点
木造アパートは家賃が安いので、若い単身者に人気です。ですが、防音性がかなり低いというデメリットがあるので、音に敏感な人には不向きです。

昼夜逆転の人がいると、お互いに睡眠を妨げられてストレスが溜まりやすくなります。最悪の場合、ニュースになるようなトラブルに発展するリスクがあります。
ほかの建物構造との防音性比較
日本建築学会の発表をもとに、他の建物構造と防音性を比較したところ、木造が最も低いという結果でした。
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-35 | - | 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえてこない |
L-40 | SRC造 | 防音性が高く外からの音も軽減されている |
L-45 | - | 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる |
L-50 | RC造 | 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる |
L-55 | - | 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない |
L-60 | 重量鉄骨造 | 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる |
L-65 | 軽量鉄骨造 | 多少音量が軽減されるが、生活音はほぼ聞こえる |
L-70 | - | L-75よりマシなレベルで大差はあまりない |
L-75 | 木造 | 隣室のテレビや電話の音など、生活音がかなり聞こえる |
引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」
鉄骨造のアパートも、ほとんど木造と同じです。防音性を重視する人は、RC造(鉄筋コンクリート)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)のマンションがおすすめです。
木造アパートの実際の音の聞こえ方
Twitterで木造アパートに住んでいる人の声を集めました。ほとんどの人が、音による不満を抱えています。
木造アパート、上下左右の生活音めっちゃ響くし(上階の住人の足音で今どこにいるか分かる)虫はめっちゃ出るし空調止めると一瞬で外気温に戻っていくし、お金に余裕があるなら絶対RC造の方がいい。数少ないメリットは、柱と梁の存在感が薄くて部屋が広く見える。
— ゆう (@yu_kanishi) November 23, 2021
少しでも神経質な自覚がある人は木造アパートはやめた方が良いですよ…音めちゃ聞こえるよ…
隣人が友人をしょっちゅう招き入れるタイプだと地獄だしつくりが本当に酷いと下の階で動き回る音まで聞こえるとですよ
一括りに木造と言ってもマシなとことそうでないとこがある気がする(経験上)— なぽ (@7poo4_onigiri) December 25, 2021
木造アパートに住んでるんだけど、隣人の声がデカすぎて隣人の彼女の名前、普段の会話にはじまり喧嘩の内容と流れ、電話相手との会話など全部聞こえてくる。しんどい。上の階の赤ちゃんや隣人の飼ってる小型犬の鳴き声は生活音として聞き流せるんだけど、隣人の活動時間がこちらの休んでいる午前3~5時
— いも (@ft_ue6) October 26, 2021
周辺住民の質でも左右されますが、少しでも音が気になる人は木造アパートを避けたほうが良いです。
木造アパートに住むなら築浅がおすすめ
家賃の安さ重視で木造アパートを選ぶなら、築浅の物件がおすすめです。理由は、建物自体の耐震性能が向上しているからです。
2000年に建築法が改正され地盤に応じた基礎の設計」「柱頭などの接合方法」「耐力壁をバランス計算して配置すること」などの明確な基準が義務付けられました。

各ハウスメーカーも防音性に力を入れている
近年、賃貸物件で騒音トラブルによる大きな事件が発生しています。このことを受け、各ハウスメーカーが防音性に力を入れ始めています。
大東建託は「ノイズレスフロア」という足音の振動を吸収する床を採用しています。積水ハウスは、高遮音床システム「シャイド」というものを導入しています。
また、最新技術を導入した石膏ボードが使われていたりと、築年数が古い物件よりは防音性が向上しています。
防音性が高い木造アパートを効率的に探す方法
防音性の高い素材を使った木造アパートを自分で探すのは非常に手間です。手っ取り早く防音性が高い物件だけを紹介してもらうなら不動産屋に依頼しましょう。
わざわざ不動産屋に行くのが面倒と感じるなら、ネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。
「家賃○万円以下で防音性の高いの物件を探している」など、チャットで条件を言うだけでプロのスタッフが厳選したお部屋を紹介してくれます。
不動産屋だけが使えるデータベースから物件を探してくれるので、スーモやHOME’Sにはない未公開物件も見られます!
快適に暮らせる木造アパートの特徴
木造でも比較的快適に暮らせる物件の特徴を紹介します。木造アパートに住もうと思っている人は参考にしてください。
- ・築年数15年以内
- ・居室が隣り合っていない間取り
- ・角部屋かつ最上階
- ・遮音性能を高めた建築素材が使われている
- ・静かな場所に建てられている
築年数15年以内
木造アパートに住むなら、目安として築15年以内で選びましょう。新しい物件ほど木造の弱点に対策した物件が多いからです。
例えば、築浅の木造アパートは壁や床に防音素材を使用してあったり、排水管まで防音性を高めてあったりします。
耐震基準についても、2000年以降の基準で建てられた建物には「地盤の強さ」や「建物の重量バランス」が追加され、より強い耐震性が備わっています。
居室が隣り合っていない間取り
居室と居室の間に、押し入れなどがある間取りであれば、お互いの生活音が響きにくいです。
物件全体の間取りはネットの情報だけでは確認でないので、不動産屋にフロアの図面を取り寄せてもらうなどしてください。
角部屋かつ最上階
騒音が気になる人は、角部屋・最上階がおすすめです。角部屋なら隣り合うお部屋が1つで、最上階なら上階からの足音がないので騒音リスクを減らせます。

遮音性能を高めた建築素材が使われている
木造アパートを選ぶなら、大東建託やシャーメゾンなど、独自の遮音性を高めた建築素材が使われている物件を選びましょう。
無名の場合は、不動産屋に「壁が石膏ボードじゃないお部屋が良い」と伝えてみてください。
静かな場所に建てられている
駅から離れている、周辺に高速道路や小学校など音が出る施設がない静かなエリアを選んでください。
内見時に、物件の近くを15分ほど散歩してみると良いです。閑静な住宅街と言われる場所でも、個人の修理工場などが近くにある可能性があります。
木造アパートは内見時に防音性を確認しておくべき
木造アパートは、内見時に防音性を必ず確認すべきです。とくにおこなってほしい確認方法を6つ紹介します。
- ・壁をノックしてみる
- ・お部屋の中心で手を叩く
- ・同行者に共有廊下や階段を歩いてもらう
- ・近隣の建物の窓と近くないか見る
- ・騒音に関する貼り紙がないか確認する
- ・時間を変えて2回内見する
壁をノックしてみる
拳で壁の中央をノックしてください。ゴツゴツと鈍い音がした場合は、防音性があります。
1箇所では把握できない場合があるので、違う面の壁もノックして同じ音かどうかも確かめてみてください。
お部屋の中心で手を叩く
お部屋の中央で、大きな音が鳴るように手を叩いてください。

同行者に共有廊下や階段を歩いてもらう
不動産屋のスタッフが同行しているときは、窓やドアを閉めた状態で、外の共有部分を歩いてもらいましょう。
リアルな音が聞こえるので、防音性が確認しやすいです。
近隣の建物の窓と近くないか見る
窓やベランダを空けて、近隣の建物の窓と近くないかも確かめてください。
窓は防音性が最も低い部分です。近い距離にあると、お互いの生活音が筒抜けになります。
騒音に関する貼り紙がないか確認する
エントランスに騒音に関する貼り紙がないかも確認してください。
貼り紙があると、騒音トラブルに悩まされている住人がいるという証拠になります。

時間を変えて2回内見する
時間がある人は、2回内見したほうが良いです。平日と休日、昼と夜で、周辺の生活音が異なるからです。
例えば、繁華街の近くなど、日中は静かでも夜はうるさい場合があります。
事情により1度しか内見に行けない人は「自分が1番家にいる時間が長い時間帯」に行ったほうが良いです。
賃貸物件でも出来る防音対策
賃貸でも簡単にできる防音対策を紹介します。木造アパートに住むときは是非取り入れてみてください。
- ・騒音がうるさい壁側に家具を配置する
- ・厚手のカーペットを敷く
- ・防音カーテンに変更する
- ・遮音フィルムを窓に貼る
- ・隙間テープで窓やドアの隙間を埋める
騒音がうるさい壁側に家具を配置する
隣のお部屋からの騒音を聞こえにくくするために、騒音がうるさい壁側に本棚などの家具を配置しましょう。

厚手のカーペットを敷く
厚手のカーペットを敷けば、音が響きにくいです。自分の歩く音も軽減されるので、騒音対策としておすすめです。
踵歩きをする人は、厚手の防音マットを床に敷きましょう。ゴムやウレタン製のものがより効果が出ます。
防音カーテンに変更する
防音カーテンは、外からの音を防ぐのに効果的です。主に2種類あり、防音対策として使用するなら「遮音」効果があるものがおすすめです。
特殊な繊維が組み込まれており、音からの音を跳ね返してくれます。
もう1種類は「吸音」効果のあるカーテンで、自分が出す音の対策として効果を発揮します。
遮音フィルムを窓に貼る
窓に、貼って剥がせる遮音フィルムを貼るものアリです。安いものだと、2枚で1,500円ほどで手に入ります。
防音カーテンと合わせて活用してください。
隙間テープで窓やドアの隙間を埋める
窓やドアの隙間を、ゴムやウレタンなどのテープで埋めるのも良いです。隙間があると音が筒抜けになります。
隙間テープの中には「防音テープ」「遮音テープ」など、音に特化したものもあります。
音漏れしやすいので自分の生活音にも注意
木造アパートは音漏れしやすいので、自分自身の生活音にも注意してください。
テレビやゲームをするときはヘッドフォンを着用する、洗濯機や掃除機など音が出る機会は21時以降に使わないなど徹底しましょう。

踵歩きの人は、スリッパやルームシューズを準備するなど、より対策を心がけてください。
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