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軽量鉄骨アパートはうるさいからやめとけ?やばいといわれる理由を徹底解説

「軽量鉄骨アパート やめとけ」のアイキャッチ

軽量鉄骨アパートはやめとけ!?
住むのはやめたほうがいい?

軽量鉄骨アパートは安い家賃で借りられるのが魅力的です。柱や梁に鉄骨が使われていて、木造よりは耐震性に優れています。

しかし、ネット上には「軽量鉄骨アパートはやめとけ」という声が多いんです。防音性が低くてうるさいと感じたり、騒音トラブルが起きて入居を後悔することも…。

そこで当記事では、軽量鉄骨アパートはやめとけと言われる理由について解説します。実際に軽量鉄骨アパートに住んでいる人の体験談もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

そもそも軽量鉄骨造とは

骨組みに厚さ6ミリ未満の鋼材が使われている建物のこと

軽量鉄骨造の建設現場

軽量鉄骨造とは、柱や梁といった骨組みに厚さ6ミリ未満の鋼材が使われている建物のことです。主に、2~3階建てのアパートや戸建てに見られます。

軽量鉄骨アパートはプレハブ工法で建てられることが多い

軽量鉄骨アパートは「プレハブ工法」で建てられることがほとんどです。あらかじめ工場で柱や床材を加工して、現場で組み立てる方法です。

同じサイズの建材を大量生産するため、建築コストが抑えられる特徴があります。現場で組み立てるだけという効率性から、人件費もコストカットできています。

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軽量鉄骨アパートはやめとけと言われる理由7選

  • ・防音性が低くてうるさい
  • ・湿気が溜まりやすい
  • ・火事による倒壊の危険性が高い
  • ・セキュリティ設備が少ない
  • ・アパートによっては入居者の民度が低い
  • ・間取りのバリエーションが少ない

防音性が低くてうるさい

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-75 木造 隣室のテレビや電話の音など、生活音がかなり聞こえる
L-70 - 木造より音は多少軽減されるが、あまり大差はない
L-65 軽量鉄骨造 木造より防音性はあるが、生活音は基本的に聞こえる
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる
L-55 - 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる
L-40 SRC造 防音性が高く外からの音も軽減されている
L-35 - 日常生活で気になるような音は基本的に聞こえてこない

参考:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」

軽量鉄骨アパートはやめとけと言われるのは、防音性が低いためです。話し声やドライヤーの音といった生活音は基本的に聞こえます。

建物の骨組み部分は鉄骨ですが、壁や天井には木造と同じ石膏ボードが使用されます。音の聞こえ方は木造と大差ありません。

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湿気が溜まりやすい

軽量鉄骨アパートは湿気が溜まりやすい特徴があります。柱などに使われる鉄骨には、室内の湿度を調整する機能がないからです。

建物の構造上、通気性もあまり高くありません。梅雨の時期や夏場は、溜まった湿気によってカビが発生しやすくなります。

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外気の影響を強く受けるため、夏は暑く冬は寒いと感じやすいです。エアコンを使いすぎると、電気代が高くなるので注意です。

火事による倒壊の危険性が高い

軽量鉄骨のアパートは、耐火性能が低くやめとけと言われます。使われている建材が木造と同じで燃えやすいうえ、鉄骨自体が熱に弱く火事で倒壊する恐れがあります。

1部屋燃えただけでも、鉄骨が歪んでアパート自体に住めなくなるケースもあります。火事による倒壊や延焼が心配なら、耐火性能が高いRC造やSRC造に住むのがおすすめです。

セキュリティ設備が少ない

軽量鉄骨アパートは、オートロックや防犯カメラなどの防犯設備が付いていない物件が多く、セキュリティ面で不安な思いをした人からやめとけと言われます。

さらに、2~3階建ての物件が中心なので、外から室内を見られやすく、簡単に玄関や窓から侵入されます。一人暮らしする女性であれば、防犯設備が整っている

アパートによっては入居者の民度が低い

アパートによっては、入居者の民度が低い可能性があります。安い家賃で借りられる物件ほど、マナーの悪い人が集まりやすいためです。

よくあるトラブルは、共用部分の使い方に関するものです。廊下に私物を置く、ゴミ出しルールを守らないといったトラブルが起きやすいです。

どんな入居者が住んでいるかは、内見である程度知れます。ベランダ・ポスト・ゴミ捨て場など、共用部分がキレイに保たれているか確認しましょう。

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不動産屋に相談するのもおすすめです。過去にクレームがあったか、前入居者の居住期間や退去理由を聞くことで、トラブルを起こす住民がいるか予測できます。

間取りのバリエーションが少ない

軽量鉄骨アパートは、間取りのバリエーションが少なめです。基本的にプレハブ工法で建てられるためです。どの物件でも、似たサイズの建材を使って建てられています。

「ウォークインクローゼット付き」といった特殊な間取りは見つかりにくいので注意です。

やめとけと言われる軽量鉄骨アパートにもメリットはある

軽量鉄骨アパートのメリットは
  • ・比較的家賃が安い
  • ・木造より耐震性に優れている
  • ・建物の耐用年数が長め
  • ・施工不良が起きにくい

比較的家賃が安い

建物の構造と間取り別の家賃相場
建物の構造 1R 1K 1DK
木造 45,000円 49,000円 72,000円
軽量鉄骨造
(重量鉄骨造も含む)
55,000円 55,000円 76,000円
RC造 61,000円 59,000円 71,000円
SRC造 77,000円 72,000円 108,000円
表の平均家賃の算出方法
  • 調査実施日:2023年4月
  • 調査媒体:業者専用のデータベース「ATBB」
  • 対象エリア:東京23区内
  • 条件:専有面積15m²以上、築20年以内、駅徒歩15分以内
  • 算出方法:家賃が安い上位30件の平均家賃

軽量鉄骨アパートはやめとけ、と言われるにも関わらず人気があるのは、家賃が安いのが大きな理由です。最も安い木造よりは高めですが、RC造やSRC造に比べると手ごろです。

新社会人や学生、フリーターなど収入に余裕のない人が、家賃を抑えるために軽量鉄骨アパートを選択しているケースが多いです。

木造より耐震性に優れている

軽量鉄骨アパートは、木造よりも耐震性に優れています。骨組みといった建物の重要な部分に、丈夫な鋼材が使われているからです。

地震による揺れは感じますが、倒壊リスクは低いです。地震が頻発に起きている近年、耐震性の高い軽量鉄骨アパートは安心できると言えます。

建物の耐用年数が長め

建物構造 耐用年数
木造 22年
軽量鉄骨造(厚み3mm以下) 19年
軽量鉄骨造(厚み4mm以下) 27年
軽量鉄骨造(厚み4mmを超えるもの) 34年
鉄筋コンクリート(RC造) 47年
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) 47年

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

軽量鉄骨アパートは、耐用年数が長めに設定されています。耐用年数とは、建物の安全性など考慮して、資産価値があるとみなされる期間のことです。

国税庁の資料によれば、鋼材の厚みが4ミリ以下なら27年、4ミリを超えるものは34年と定まっています。木造は22年なので、ある程度の耐久性は保たれています。

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耐用年数が過ぎたら全く住めないという訳ではありません。定期的な管理がされていれば、築年数の経った物件でも十分住めます。

施工不良が起きにくい

プレハブ工法で建てられる軽量鉄骨アパートでは、施工不良が起きにくいです。ある程度のテンプレートが決まっていて、仕上がりにムラが出ないからです。

気候による柱や梁の変形も起きにくいです。温度差で建材が収縮して起こる「家鳴り」に悩まされる心配がありません。

軽量鉄骨アパートに住むか悩んだら不動産屋に相談する

「軽量鉄骨アパートはやめたほうがいい?」「住んでも後悔しない?」と思ったら、不動産屋に相談しましょう。予算や希望条件を考慮して、最適なアドバイスを教えてくれます。

当サイト運営の不動産屋「イエプラ」には、賃貸経験が豊富なスタッフが多く在籍しています。

軽量鉄骨アパートのメリット・デメリットを丁寧に説明しているので、不安点を解消しながら納得の行くお部屋を見つけられます。

お部屋探しの相談はチャットやLINEから可能です。「軽量鉄骨アパートってどう?」「防音性は重視したい」など、来店不要でアレコレ相談できて便利です!

実際に軽量鉄骨アパートに住む人の体験談

軽量鉄骨アパートはやめとけという人の声

軽量鉄骨アパートに住む人の口コミでは「うるさい」といった意見が多かったです。防音性の低さから、特に音漏れによる悩みを抱えやすいと推測されます。

他には「結露がひどい」など、通気性の悪さを指摘する声もありました。住む際は、定期的な換気や除湿機の活用が必須です。

意外と気にならないとの声もある

軽量鉄骨アパートに住んだ人の中には「騒音は気にならない」「隣人の民度が良ければ静か」といった声もありました。

壁に使われている防音素材や入居者の民度によって、住み心地が左右されることが分かります。

やばい物件かどうかは、内見時にある程度把握できます。内見時にチェックするポイントはこの後詳しく解説します。

軽量鉄骨造はやめたほうがいい人は?

防音性を最重視する人は軽量鉄骨アパートはやめたほうがいい

軽量鉄骨アパートはやめたほうがいい人の特徴
  • ・室外からの音に敏感
  • ・騒音に悩まされたくない
  • ・入居者の民度が悪い物件を避けたい
  • ・予算に余裕がある
  • ・防犯設備が充実した物件がいい

防音性を最重視する人の場合、軽量鉄骨アパートはやめたほうがいいです。周りからの生活音が聞こえやすく、騒音に悩まされる恐れがあります。

予算に余裕がある人は、RC造かSRC造の物件を選びましょう。家賃は上がりますが、防音性の高いお部屋に住めます。

防音性よりも家賃の安さを重視する人は後悔しにくい

軽量鉄骨アパートでも後悔しにくい人の特徴
  • ・多少の音漏れは気にならない
  • ・できるだけ家賃を抑えたい
  • ・木造より丈夫な物件に住みたい
  • ・欠陥住宅やハズレ物件を避けたい

軽量鉄骨アパートでも後悔しにくいのは、建物の防音性よりも家賃の安さを重視する人です。「音漏れはお互い様」と思える人なら、安い家賃でお得に生活できます。

木造より柱などが丈夫なので「耐震性を重視したいけど家賃は安くしたい」という人も軽量鉄骨アパートに向いています。

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築浅の軽量鉄骨アパートはうるさいと感じにくい

防音性を高める目的で建築コストをかけたアパートが多い

建築の技術は日々発展していて、コストをかけた最新の軽量鉄骨アパートは十分な防音性を備えています。

騒音対策が不十分だと入居者が決まりにくいうえ、住民トラブルで退去される可能性も高いです。そのため、新築や築浅の物件ほど遮音性が高い建築素材が使われる傾向があります。

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防音性能に力を入れている大手ハウスメーカーの賃貸シリーズ

シャーメゾン(積水ハウス)

シャーメゾンの軽量鉄骨アパートは、鉄筋コンクリート造に匹敵する独自の遮音システムを導入しています。「シャイド55」「シャイド50」という名称で、特許を取得しています。

シャイド55は、上の階からの床衝撃音を一般的な物件の約2分の1に低減します。シャイド50は、さらに防音性を強化しており、子どもの走り回る足音も軽減します。

どちらも2010年9月から採用されているので、2023年4月時点で築12年以内の物件を選ぶといいです。

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D-room(大和ハウス)

D-roomの軽量鉄骨アパートは、遮音床の「サイレントハイブリッドスラブ50」が下の階に聞こえる足音を軽減してくれます。

一般的な床の素材に、吸音性があるクッション素材を挟み、フローリングを敷いています。従来の物音を1/3まで軽減します。

2012年11月から導入されているので、2023年4月時点で築10年以内の物件がおすすめです。

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後悔しない軽量鉄骨アパートの選び方

  • ・築年数の浅い物件で探す
  • ・最上階かつ角部屋に絞る
  • ・間取りは1Rか1Kでファミリー物件を避ける
  • ・大きな音が出る施設や大通りが近くないか
  • ・住民のマナーが悪くないか

築年数の浅い物件で探す

築年数が古い軽量鉄骨アパートは防音性・耐震性ともに低いのでおすすめしません。耐震性優先なら築40年以内、防音性優先なら築10年以内を目安にするといいです。

最上階かつ角部屋に絞る

軽量鉄骨アパートで騒音トラブルに巻き込まれたくないなら、最上階かつ角部屋に絞って探すといいです。隣り合う部屋が2部屋しかないので多少静かです。

自分がトラブルメーカーにならないように防音対策は必須です。室内ではスリッパをはく、厚手のカーペットを敷くなど、とくに足音には気を付けましょう。

間取りは1Rか1Kでファミリー物件を避ける

軽量鉄骨アパートに住むなら、1Rや1Kといった単身用の間取りを選びましょう。ファミリー物件は、子どもの走り回る足音や、夜泣きの声がストレスになる可能性があります。

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大きな音が出る施設や大通りが近くないか

避けるべき周辺環境
  • ・幼稚園、保育園、小学校
  • ・自動車やバイクの修理工場
  • ・音楽教室
  • ・運送会社の倉庫
  • ・線路沿い
  • ・トラックが通る大通り

物件周辺に上記のような施設や道路があると、うるさいと感じやすいです。内見で実際に歩いてみるのが一番ですが、Googleマップでもある程度確認できます。

「駅徒歩1分」など駅近だと好条件に見えますが、実際は線路沿いで騒音に悩まされるリスクがあります。メリットだけでなく、デメリットまで慎重に見極めましょう。

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住民のマナーが悪くないか

住民マナーのチェックポイント
  • ・マナーを注意する張り紙の有無
  • ・郵便物があふれてないか
  • ・ゴミ捨て場がキレイか
  • ・駐車場や駐輪場がキレイか
  • ・廊下に私物が置かれてないか

内見時にルールを守らない住民がいないかチェックしてください。エントランスに騒音やゴミ出しに関する注意喚起の張り紙がある物件は避けましょう。

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軽量鉄骨アパートでおすすめの防音対策

  • ・遮音カーテンをつける
  • ・壁に防音シートやボードを貼る
  • ・TVなどの裏に吸音パネルを貼る
  • ・壁際に本棚やタンスを置く
  • ・壁から5cmほど離して家具や家電を置く
  • ・家電に防振ゴムをつける
  • ・室内ではスリッパを履く
  • ・厚手のカーペットを敷く

賃貸の軽量鉄骨アパートでおすすめの防音対策をまとめました。騒音トラブルに巻き込まれたくないなら、ぜひ実践してみてください。

壁や窓に貼るグッズは、退去時に剥がしやすいものを選んでください。遮音フィルターは水で貼れるタイプ、防音シート・吸音パネルは画鋲で止めるタイプのがおすすめです。

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軽量鉄骨造と木造やRC造との比較

建物構造 家賃の安さ 防音性の高さ 耐震・耐火の高さ 通気性の良さ
木造 ×
軽量鉄骨造
重量鉄骨造
RC造 ×
SRC造 × ×
ALC造
PC造 × ×

家賃を抑えたいなら木造

住み心地よりも家賃の安さを最重要視するなら、木造アパートを選択肢に入れましょう。建物構造の中でもっとも家賃相場が低いです。

駅徒歩やBT別など希望条件を妥協できるなら、相場よりもさらに安いお部屋が見つかります。

耐震性や防音性を重視するならRC造

建物の性能がいい物件を選ぶなら「RC造(鉄筋コンクリート造)」がおすすめです。低層マンションに主に用いられる建物構造です。

木造・軽量鉄骨造と比べると家賃が高いですが、一人暮らしでも手を出せる価格帯が多いです。素材にコンクリートが使われているので、防音性もそこそこあります。

予算に余裕があって更に高性能の物件を求めるなら、SRC造も含めて探すといいです。

家賃を抑えつつ最低限の防音性が欲しいなら軽量鉄骨造

軽量鉄骨造は、木造とRC造の中間に位置する性能です。防音性・耐震性・防火性などに強みのある建築構造ではありませんが、代わりに家賃相場が低いです。

「家賃は抑えたいけど、防音性も気になる」という人におすすめです。木造やRC造と比較しながら、予算の範囲内で自分に合ったものを選んでください。

もし建物構造に迷ったら、不動産屋に相談してみてください。希望条件を伝えるだけで、ピッタリのお部屋を探してもらえます。

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部屋探しならアエラスがおすすめ

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