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軽量鉄骨アパートはやめとけ?うるさいって本当?後悔する7つのデメリットとは

「軽量鉄骨アパート やめとけ」のアイキャッチ

軽量鉄骨はやめとけと言われる理由は?
軽量鉄骨アパートはうるさいって本当?

軽量鉄骨アパートは家賃が安いのが魅力で、気になっている人も多いのではないでしょうか。物件数が豊富なので、初めてのお部屋探しで選ばれがちです。

しかし「軽量鉄骨アパートはやめとけ」という声が多いんです。音漏れがやばい、話し声がうるさいといった理由で、住んでから後悔することも…。

そこで当記事では、軽量鉄骨アパートはやめとけと言われるデメリット7つを解説します。軽量鉄骨造に住んでも騒音が気にならない人の特徴や、音がどれくらい響くかも紹介します。

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

軽量鉄骨のアパートがやめとけと言われる7つのデメリット

  1. 防音性が低くてうるさい
  2. 耐震性能が不安視される
  3. 火事による倒壊の危険性が高い
  4. セキュリティの不十分な物件が多い
  5. モラルのやばい住民が多い
  6. 建物自体の劣化が早い
  7. 気密性が低いため夏は暑く冬は寒い

①防音性が低くてうるさい

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-75 木造 隣室のテレビや電話の音など、生活音がかなり聞こえる
L-70 - L-75よりマシなレベルで大差はあまりない
L-65 軽量鉄骨造 多少音量が軽減されるが、生活音は基本的に聞こえる
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる
L-55 - 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる
L-40 SRC造 防音性が高く外からの音も軽減されている
L-35 - 日常生活で気になるような音は基本的に聞こえてこない

参考:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」

軽量鉄骨のアパートはやめとけと言われる大きな理由は、他の建築構造より防音性が低くてうるさいためです。防音性が最も低い木造と比べてもほぼ変わりません。

軽量鉄骨造は骨組みに6mm未満の鉄骨を使った建物ですが、壁や床、天井などに使う素材は木造と同じく石膏ボードが多いです。

話し声やドライヤーレベルの生活音は聞こえる可能性が高いです。過去に騒音トラブルに巻き込まれた経験のある人や、神経質で寝つきが悪い人は軽量鉄骨を避けましょう。

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②耐震性能が不安視される

軽量鉄骨のアパートは耐震性能が不安視されて、やめとけと言われることが多いです。Twitterのつぶやきでは「大地震が心配」「簡単に揺れる」との声が多いです。

ただし、実際の耐震性能は、建築構造より築年数の影響の方が大きいです。軽量鉄骨造のアパートに住むなら、新耐震基準を満たした物件に住めば問題ありません。

新耐震基準を満たした物件とは

建築確認申請の時期 地震への強さの目安
旧耐震基準 1981年5月以前 震度5強程度の地震で倒壊しない
新耐震基準 1981年6月以降 震度6強~7の地震で倒壊しない

参考:国土交通省「住宅・建築物の耐震化に関する現状と課題関係」

新耐震基準を満たした物件とは、1981年6月以降に建築許可が下りた建物を指します。震度6強~7の地震でも倒壊しないほど耐震性が高いため安心です。

建築期間を考量して、2023年4月現在で築42年以内の軽量鉄骨アパートがおすすめです。

③火事による倒壊リスクが高い

軽量鉄骨のアパートは、耐火性能が低くやめとけと言われます。使われている建材が木造と同じで燃えやすいうえ、鉄骨自体が熱に弱く火事で倒壊する恐れがあります。

1部屋燃えただけでも、鉄骨が歪んでアパート自体に住めなくなるケースもあります。火事による倒壊や延焼が心配なら、耐火性能が高いRC造やSRC造に住むのがおすすめです。

④セキュリティの不十分な物件が多い

軽量鉄骨のアパートは、オートロックや防犯カメラなどの防犯設備が付いていない物件が多く、セキュリティー面で不安な思いをした人からやめとけと言われます。

2~3階建て中心なので外から室内を見られやすく、玄関や窓からの侵入も容易です。とくに女性の一人暮らしでは避けたほうが良いです。

⑤モラルのやばい住民が多い

軽量鉄骨アパートは家賃が安いため、生活ルールを守らない住民が集まりやすいです。夜中に掃除機をかける、廊下に私物を置く、ゴミ捨て日を無視するなどトラブルが多いです。

隣人にどんな人が住むかは運が絡みますが、内見である程度把握できます。ベランダ・ポスト・ゴミ捨て場などの共用部分のキレイさは必ず確認しましょう。

阿部さんのアイコン 阿部
不動産屋に相談するのもおすすめです。過去にクレームがあったか、前入居者の居住期間や退去理由を聞くことで、トラブルを起こす住民がいるか予測できます。

⑥建物自体の劣化が早い

建物構造 耐用年数
木造 22年
軽量鉄骨造(厚み3mm以下) 19年
軽量鉄骨造(厚み4mm以下) 27年
軽量鉄骨造(厚み6mm以下) 34年
鉄筋コンクリート(RC造) 47年
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) 47年

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

軽量鉄骨のアパートは経年劣化によって建物の価値がなくなるまでの期間が27~34年と短いです。素材の鉄がさびやすいため、コンクリートを使うRC造・SRC造より劣化が早いです。

耐用年数を過ぎたからといって住めなくなる訳ではありませんが、メンテナンス不足の物件は設備や外装などに問題を抱えているためおすすめしません。

阿部さんのアイコン 阿部
厚み3mm以下の軽量鉄骨造は、基本的にアパートへ用いられることはありません。

⑦気密性が低いため夏は暑く冬は寒い

軽量鉄骨のアパートは、風通しを良くするためにわざと隙間をあけています。湿気がこもりにくい反面、外気の熱が伝わりやすいので、夏は暑く冬は寒いです。

エアコンの使用頻度が増えて電気代がかさみやすい点もデメリットです。リモートワークが多い人や、インドア派の人は軽量鉄骨のアパートに住むと後悔しやすいです。

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軽量鉄骨に住んだ人のリアルな声

音漏れがやばいからやめとけとの声が多い

軽量鉄骨アパートの口コミをTwitter上で探してみたところ「うるさい」「寒い」「民度がやばい」など、住んでから後悔している人が多かったです。

物件の住み心地を最重要視する人は、軽量鉄骨アパートは避けたほうが良い構造と言えます。

意外と気にならないとの声もある

軽量鉄骨アパートに住んだ人の中には「全く生活音が聞こえない」「隣人の民度が良ければ静か」といった声もありました。

壁に使われている防音素材や、入居者の質に住み心地が左右されることが分かります。内見である程度事前に把握できるので、実際に自分の目で確かめてください。

内見でチェックするポイントはこの後詳しく解説します。

軽量鉄骨造は家賃が安いのがメリット

建築構造の中では家賃が安め

建物の構造と間取り別の家賃相場
建物の構造 1R 1K 1DK
木造 45,000円 49,000円 72,000円
軽量鉄骨造
(重量鉄骨造も含む)
55,000円 55,000円 76,000円
RC造 61,000円 59,000円 71,000円
SRC造 77,000円 72,000円 108,000円
表の平均家賃の算出方法
  • 調査実施日:2023年4月
  • 調査媒体:業者専用のデータベース「ATBB」
  • 対象エリア:東京23区内
  • 条件:専有面積15m²以上、築20年以内、駅徒歩15分以内
  • 算出方法:家賃が安い上位30件の平均家賃

軽量鉄骨アパートはやめとけ、と言われるにも関わらず人気があるのは、家賃が安いのが大きな理由です。最も安い木造よりは高めですが、RC造やSRC造に比べると手ごろです。

新社会人や学生、フリーターなど収入に余裕のない人が、家賃を抑えるために軽量鉄骨アパートを選択しているケースが多いです。

家賃の安いお部屋は不動産屋に理由を聞くべき

安すぎる物件は「設備に欠陥がある」「住民トラブルが多い」など、住みづらい条件が揃っている可能性があります。安い理由を不動産屋に確認しましょう

ネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEでやりとりをします。気になる点をを伝えれば、直接管理会社まで確認してくれます。

深夜0時まで営業しているので、忙しい社会人や学生にピッタリです。移動中や寝る前のスキマ時間に利用して、効率よくお部屋を探してみてください。

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築浅の軽量鉄骨アパートは騒音が気にならない

築年数が新しいほど防音性に期待できる

建築の技術は日々発展していて、コストをかけた最新の軽量鉄骨アパートは十分な防音性を備えています。

騒音対策が不十分だと入居者が決まりにくいうえ、住民トラブルで退去される可能性も高いです。そのため、新築や築浅の物件ほど遮音性が高い建築素材が使われる傾向があります。

築年数が古い軽量鉄骨アパートは、石膏ボードを使った薄くて簡素な壁の物件が多く防音性に期待できません。

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大手ハウスメーカーが騒音対策に力を入れている

シャーメゾン(積水ハウス)

シャーメゾンの軽量鉄骨アパートは、鉄筋コンクリート造に匹敵する独自の遮音システムを導入しています。「シャイド55」「シャイド50」という名称で、特許を取得しています。

シャイド55は、上の階からの床衝撃音を一般的な物件の約2分の1に低減します。シャイド50は、さらに防音性を強化しており、子どもの走り回る足音も軽減します。

どちらも2010年9月から採用されているので、2023年4月時点で築12年以内の物件を選ぶと良いです。

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D-room(大和ハウス)

D-roomの軽量鉄骨アパートは、遮音床の「サイレントハイブリッドスラブ50」が下の階に聞こえる足音を軽減してくれます。

一般的な床の素材に、吸音性があるクッション素材を挟み、フローリングを敷いています。従来の物音を1/3まで軽減します。

2012年11月から導入されているので、2023年4月時点で築10年以内の物件がおすすめです。

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軽量鉄骨でも後悔しないお部屋の選び方

  • ・築年数の浅い物件で探す
  • ・最上階かつ角部屋に絞る
  • ・間取りは1Rか1Kでファミリー物件を避ける
  • ・大きな音が出る施設や大通りが近くないか
  • ・住民のマナーが悪くないか

築年数の浅い物件で探す

築年数が古い軽量鉄骨アパートは防音性・耐震性ともに低いのでおすすめしません。耐震性優先なら築40年以内、防音性優先なら築10年以内を目安にすると良いです。

最上階かつ角部屋に絞る

軽量鉄骨アパートで騒音トラブルに巻き込まれたくないなら、最上階かつ角部屋に絞って探すと良いです。隣り合う部屋が2部屋しかないので多少静かです。

自分がトラブルメーカーにならないように防音対策は必須です。室内ではスリッパをはく、厚手のカーペットを敷くなど、とくに足音には気を付けましょう。

間取りは1Rか1Kでファミリー物件を避ける

軽量鉄骨アパートに住むなら、1Rや1Kといった単身用の間取りを選びましょう。ファミリー物件は、子どもの走り回る足音や、夜泣きの声がストレスになる可能性があります。

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大きな音が出る施設や大通りが近くないか

避けるべき周辺環境
  • ・幼稚園、保育園、小学校
  • ・自動車やバイクの修理工場
  • ・音楽教室
  • ・運送会社の倉庫
  • ・線路沿い
  • ・トラックが通る大通り

物件周辺に上記のような施設や道路があると、うるさいと感じやすいです。内見で実際に歩いてみるのが一番ですが、Googleマップでもある程度確認できます。

「駅徒歩1分」など駅近だと好条件に見えますが、実際は線路沿いで騒音に悩まされるリスクがあります。メリットだけでなく、デメリットまで慎重に見極めましょう。

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住民のマナーが悪くないか

住民マナーのチェックポイント
  • ・マナーを注意する張り紙の有無
  • ・郵便物があふれてないか
  • ・ゴミ捨て場がキレイか
  • ・駐車場や駐輪場がキレイか
  • ・廊下に私物が置かれてないか

内見時にルールを守らない住民がいないかチェックしてください。エントランスに騒音やゴミ出しに関する注意喚起の張り紙がある物件は避けましょう。

軽量鉄骨アパートでおすすめの防音対策

  • ・遮音カーテンをつける
  • ・壁に防音シートやボードを貼る
  • ・TVなどの裏に吸音パネルを貼る
  • ・壁際に本棚やタンスを置く
  • ・壁から5cmほど離して家具や家電を置く
  • ・家電に防振ゴムをつける
  • ・室内ではスリッパを履く
  • ・厚手のカーペットを敷く

賃貸の軽量鉄骨アパートでおすすめの防音対策をまとめました。騒音トラブルに巻き込まれたくないなら、ぜひ実践してみてください。

壁や窓に貼るグッズは、退去時に剥がしやすいものを選んでください。遮音フィルターは水で貼れるタイプ、防音シート・吸音パネルは画鋲で止めるタイプのがおすすめです。

軽量鉄骨造と木造やRC造との比較

建物構造 家賃の安さ 防音性の高さ 耐震・耐火の高さ 通気性の良さ
木造 ×
軽量鉄骨造
重量鉄骨造
RC造 ×
SRC造 × ×
ALC造
PC造 × ×

家賃を抑えたいなら木造

住み心地よりも家賃の安さを最重要視するなら、木造アパートを選択肢に入れましょう。建物構造の中でもっとも家賃相場が低いです。

駅徒歩やBT別など希望条件を妥協できるなら、相場よりもさらに安いお部屋が見つかります。

耐震性や防音性を重視するならRC造

建物の性能が良い物件を選ぶなら「RC造(鉄筋コンクリート造)」がおすすめです。低層マンションに主に用いられる建物構造です。

木造・軽量鉄骨造と比べると家賃が高いですが、一人暮らしでも手を出せる価格帯が多いです。素材にコンクリートが使われているので、防音性もそこそこあります。

予算に余裕があって更に高性能の物件を求めるなら、SRC造も含めて探すと良いです。

家賃を抑えつつ最低限の防音性が欲しいなら軽量鉄骨造

軽量鉄骨造は、木造とRC造の中間に位置する性能です。防音性・耐震性・防火性などに強みのある建築構造ではありませんが、代わりに家賃相場が低いです。

「家賃は抑えたいけど、防音性も気になる」という人におすすめです。木造やRC造と比較しながら、予算の範囲内で自分に合ったものを選んでください。

もし建物構造に迷ったら、不動産屋に相談してみてください。希望条件を伝えるだけで、ピッタリのお部屋を探してもらえます。

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