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鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いは?どっちがいい?S造とRC造の特徴を解説

鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いは?のアイキャッチイラスト

鉄筋系と鉄骨系の賃貸物件の違いは?
防音性はRC造と鉄骨造ならどっちが高い?

お部屋探しにおいて建物構造は重要な項目の1つです。鉄骨や鉄筋が使われる賃貸物件は安心で防音性が高いというイメージを持つ人も多いと思います。

しかし、選ぶ構造によって物件の特徴や家賃が変わってきます。構造別の違いを理解しておかないと入居してから後悔する可能性があります。

そこで当記事では、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違い、それぞれの特徴や防音性について解説します。防音性が高い物件の見分け方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

鉄骨造と鉄筋コンクリート造の特徴は?

鉄骨造(S造)とは

鉄骨造のマンションの画像
鉄骨造とは、骨組みに鉄骨を使っている建物のことです。賃貸ではアパートタイプでよく見かける建物構造です。「Steel」の頭文字を取って「S造」とも呼ばれます。

柱や梁をボルトで結合しているので、木造よりも強度が高いです。地震の揺れにも強く倒壊しづらいです。

軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類に分かれる

鉄骨造は「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があります。大きな違いは鉄骨の厚みです。

軽量鉄骨造は、厚みが6mm未満の鉄骨を使ったものを指します。主に2~3階建てのアパートやプレハブ店舗、戸建てで用いられます。

重量鉄骨造は、厚みが6mm以上の強度が高い鉄骨を使っています。高い強度の建物を造れるので小・中規模のマンションや、商業施設に用いられます。

鉄筋コンクリート造(RC造)とは

鉄筋コンクリート造の高層マンションの画像

RC造とは、鉄筋の枠にコンクリートを流し固めたものを柱や梁に使用した建物です。補強されたコンクリートを意味する「Reinforced Concrete」を略して「RC造」と呼ばれます。

鉄筋とコンクリートの2つの材料を組み合わせることで、マンション建設に必要な強度を出しています。賃貸では高層マンションやタワーマンションに用いられます。

デザイナーズマンションでも鉄筋コンクリート造の物件を見かけます。鉄筋は加工しやすいので、複雑な間取りにも対応できます。

RC造は主に2種類の構造で建てられる

ラーメン構造と壁式構造のイラスト

RC造の建築工法は主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類です。

ラーメン構造は、柱と梁で構成して建物を支える構造です。壁を必要としないので自由な空間作りが可能です。低層から高層のマンションまで幅広い物件で採用されています。

壁式構造は、柱と梁の代わりに壁で建物を支える構造です。お部屋の内側に柱や梁が張り出さないので、スッキリとした空間になります。

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壁構造は低層・中層マンションで用いられます。鉄筋コンクリートで壁を造るので、重量の問題で高層マンションには採用されません。
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鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違い

鉄骨造 鉄筋コンクリート造
建築素材 鉄骨 鉄筋・コンクリート
防音性 隣人の生活音が
聞こえる
子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる
耐震性 木造よりは高い 高い
耐火性 熱に弱い 強い
通気性 やや良い 結露やカビが
発生しやすい
家賃 安い 高い

防音性は鉄筋コンクリート造のほうが高い

壁が厚く音が響きにくい

壁の厚さ 素材
RC造 150~200㎜ 鉄の骨組とコンクリートを合わせたもの
鉄骨造
(軽量・重量鉄骨)
100~125㎜ 鉄の柱に石膏ボードを貼りつけたもの

参考:建築基準法施行令 第3章 構造強度

RC造は鉄骨造よりも壁の厚みがあるので、防音性が高い物件が多いです。一般的に壁の厚さが150mm以上あれば、隣人の生活音が響きにくいとされています。

RC造は建物の強度を増すために柱や梁を太く頑丈に造ります。鉄骨造はRC造ほどの強度を必要としないので、壁が薄く生活音が聞こえやすいです。

建築素材のコンクリートは気密性が高いです。音は空気を伝って聞こえるので、隙間がなく詰まっていれば響きにくくなります。

生活音や話し声はほとんど気にならない

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-35 - 日常生活で気になるような音は、ほぼ聞こえてこない。防音設備などで用いられるほどの等級。
L-40 SRC造 子どもの泣き声や走り回る音や、落下音はかすかに聞こえる。上の階の音がわずかに聞こえるが、気にならない。建物構造で最も防音性が良い。
L-45 - 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる。踵で歩く足音も軽減される。ライフスタイルが同じなら、他の生活音は気にならない。
L-50 RC造 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる。振動を伴う音は響くが、気にならない程度。隣人のテレビ音やシャワー音は、ほぼ聞こえない。
L-55 - 洗濯機や掃除機など、振動を伴う音は聞こえるが我慢できる範囲。日常で見るテレビ音は聞こえてこない。
L-60 重量鉄骨造 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる。隣よりも上下の音が響きやすい。落下音や振動を伴う音がうるさい。
L-65 軽量鉄骨造 木造よりはマシなレベル。ドアの開閉音、家具家電など振動を伴う音などの生活音は、ほぼ聞こえる。上の階の足音が響く。
L-70 - L-75よりマシなレベルで大差は、ほぼ無い。生活音が筒抜けなのでうるさく感じる。
L-75 木造 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音、テレビ音、冷蔵庫や洗濯機の音はうるさく感じる。人の位置がわかるほどで、プライバシーの確保がしづらい。

引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版

「遮音等級」の数字が少ないほど、防音性が高いです。鉄筋コンクリート(RC)造の遮音等級は「L-50」に該当します。

話し声やテレビの音など、隣人の生活音はほとんど聞こえません。鉄骨造の場合は木造よりも多少マシな程度です。

RC造は横のお部屋の音は聞こえにくいですが、上の階の足音や物音は完全に防げません。重いモノを落としたり、子どもが走り回る音は聞こえる可能性が高いです。

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子どもの大きな泣き声は聞こえる可能性が高いです。子育て世代の住民が多い物件だと、うるさいと感じることがあります。

重量鉄骨造なら防音性は期待できる

鉄骨造でも、重量鉄骨造であれば防音性は期待できます。

重量鉄骨造は柱が太く造られるので、その分壁の厚みも増します。厚い壁が緩衝材の役目を果たすので、軽量鉄骨造よりは音が聞こえにくいです。

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重量鉄骨造でも、壁の中身が詰まっていない場合は防音性が低いです。重量鉄骨造のすべての物件で防音性が高いわけではありません。
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建物の耐久性は鉄筋コンクリート造のほうが高い

耐用年数
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
鉄筋コンクリート造(RC造)
47年
重量鉄骨造(S造) 34年
軽量鉄骨造(S造) 19~27年

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

法定耐用年数とは建物を使用できる期間をの目安です。定期的なメンテナンスをすれば、耐用年数が過ぎても住み続けることが可能です。

RC造の耐用年数は「47年」と建物構造のなかで最も長いです。鉄骨造は19~34年なので、RC造は耐久性が高いと言えます。

RC造の建物なら、築年数が古い賃貸物件でも安心して生活できます。

鉄筋コンクリート造は耐震性に優れている

鉄骨造でも十分な耐震性はありますが、RC造のほうが優れています。

RC造の建材で使われる鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮される力に強い性質があります。

地震の横揺れを鉄筋がカバーし、縦方向の負荷はコンクリートの圧縮の強さでカバーできるので耐震性が高くなります。

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鉄骨造に使われる鉄や鋼の「ねばり」の性質によって揺れに耐えます。地震で鉄骨が折れる心配はありません。

築40年以上の建物は耐震性が不安

耐震性の大まかな目安
現行の耐震基準
(2000年6月~)
震度6強~7程度で大きな損害を受けない
(建物の基礎や接合部などの基準改定)
新耐震基準
(1981年6月~)
震度6強~7程度で大きな損害を受けない
旧耐震基準
(~1981年6月)
震度5強程度で大きな損害を受けない

築40年以上経っている建物は耐震性に不安があります。耐震基準が古いので、剛性が低く大きな揺れに対応できない可能性があります。

建物構造に関わらず築20年以内の物件で探すと良いです。1995年の阪神・淡路大震災の教訓から、2000年に建築基準法が改正されているからです。

築20年より古い物件は、メンテナンス状況によっては劣化しています。

耐火性は鉄筋コンクリート造のほうが高い

建物が火事になった場合は、RC造のほうが燃えにくいです。倒壊や全焼の恐れはありません。

RC造に使われるコンクリートは「不燃素材」でなので耐火性が抜群です。火災の温度上昇で強度が変わらず有毒ガスも発生しないので、国土交通省で「耐火構造」と定められています。

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鉄骨造の場合は、耐火・断熱性の高い材料で鉄骨部分を覆うなどの対応をとらなければ耐火構造として認められません。

鉄骨造は火事による倒壊の危険性が高い

鉄骨造に使われる鉄や鋼は火や熱に強いイメージがありますが、火災による倒壊の恐れがあります。

実際は熱の上昇と共に、鉄骨が柔らかくなって強度が低下します。鉄骨が変形してしまうので建物を支えられず倒壊する危険があります。

そのため、外壁や天井、床材などに耐火性能の高い素材を使うなどして、火災への備えを高めている物件もあります。

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軽量鉄骨造の物件は、柱が細く熱で変形しやすいです。築年数が古い物件は、火災への対策がされていないことがあるので注意したほうが良いです。

お部屋の通気性はRC造のほうが悪い

RC造のお部屋はコンクリートで覆われて気密性が高い反面、通気性が悪いです。湿気が溜まるので、カビや結露が起きやすいです。

梅雨の時期や、外気の温度と差ができやすい冬場は定期的な換気が必要です。結露ができやすくカビの原因になります。

また、蓄熱性があるので物件によっては夏は暑く、冬は底冷えします。

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鉄骨造は決して通気性が良いわけではありません。RC造よりも湿度の調整がしやすいですが、カビや結露などの対策は必要です。

断熱方法によっては快適に過ごせる

断熱方法の違い

建物の断熱方法は大きく分けて2種類に分類されます。建物全体を断熱材で覆う「外断熱工法」と、内側に断熱材を敷く「内断熱工法」があります。

一般的には、気密性が高く外気の影響が少ない外断熱工法のほうが快適に過ごしやすいです。

ただし、外断熱工法を採用している賃貸物件は少ないです。建築コストが内断熱工法に比べて1~2割ほど高くなるからです。

家賃は鉄骨造のほうが安い

RC造は建築コストが家賃に影響する

RC造は素材に鉄筋とコンクリートなどの材料費がかかるうえ、工程が複雑になるので建築コストが高くなります。工事期間が長期化するので、家賃が高く設定されます。

鉄骨造はマンションやビルなどの大規模な建物には使われないので建築費用を抑えられます。

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RC造の物件は管理費が高くなる傾向にあります。マンションタイプの物件は、共有スペースや設備が充実しているのでメンテンナンスにお金がかかってしまいます。

RC造は鉄骨造より家賃が1万円以上高い

平均家賃
鉄骨造 約7.7万円
鉄筋コンクリート造 約8.9万円

不動産業者専用のデータベース「ATBB」で、鉄骨造とRC造の物件の家賃比較をおこないました。RC造の物件は鉄骨造と比べると1万円以上も高くなりました。

家賃の安さを重視するなら、RC造よりも鉄骨造を選びましょう。年間で考えると12万円以上も差が出ます。

RC造の防音性も手に入れたい人は、ほかの希望条件を緩和して家賃を抑えたほうが良いです。

平均家賃算出の検索条件
  • 平均家賃の計算方法:検索結果の家賃安い順30件の平均
  • エリア:池袋駅から徒歩15分圏内
  • 間取り:ワンルーム、1K、1DK
  • 築年数:築20年以内
  • 専有面積:20㎡以上
  • こだわり条件:バストイレ別

ほかの建物構造との比較

建物構造 防音性 耐震性 耐火性 通気性 家賃の安さ 物件数の多さ
木造
(W造)
軽量鉄骨造
(S造)
重量鉄骨造
(S造)
鉄筋コンクリート造
(RC造)
鉄骨鉄筋コンクリート造
(SRC造)
建物構造 防音性 耐震性 耐火性 通気性 家賃の安さ 物件数の多さ
木造
(W造)
軽量鉄骨造
(S造)
重量鉄骨造
(S造)
鉄筋コンクリート造
(RC造)
鉄骨鉄筋コンクリート造
(SRC造)

鉄骨造とRC造を含む、賃貸物件で見かける建物構造の特徴をまとめました。

木造は柱や梁などの骨組みに木材を用いた建物です。主にアパートタイプの物件に多く、マンションタイプの建物では採用されません。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた建物です。鉄骨の骨組みの周りに鉄筋を組んで、コンクリートで固めたものを柱や梁に使っています。

家賃を抑えるなら木造を選ぶべき

少しでも家賃を抑えたいという人は木造の賃貸物件を検討してください。

木造は建築コストがかからないので、鉄骨造やRC造よりも大幅に家賃を抑えられます。物件設備があまり充実していないことも家賃が安い理由の1つです。

防音性や耐震性などにこだわりがなく、安い物件に住みたいなら木造の物件を選ぶべきです。

ある程度の防音性も兼ねるなら築浅物件が良い

木造はの物件は、防音性が低く生活音が聞こえやすいです。「防音性が気になるけど、家賃も抑えたい」という人は築浅の木造を探すと良いです。

築年数が新しい木造の物件は、騒音トラブルを考慮して遮音性が高い素材が使われていることがあります。木造でも防音性が高い物件もあるので探してみましょう。

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安心をお金で買えるならSRC造がおすすめ

SRC造の物件は防音性や耐震性、耐火性がとても優れています。そのため、小さな子どもがいるファミリーに人気です。

ただ、SRC造の物件は家賃が高めです。十分な収入があって、予算に余裕がある人でないと入居するのは難しいです。

SRC造は、都心であれば比較的物件数は多いですが、地方では希望のお部屋を見つけにくいことがあります。

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建物構造で迷うなら不動産屋に相談すべき

どの建物構造に住んだら良いのか悩んだときは、不動産屋に相談するべきです。お部屋探しの経験が豊富なので、さまざまなアドバイスをもらえます。

ネット上の不動産屋「イエプラ」は、チャットやLINEから「鉄骨造とRC造どちらかで悩んでいる」「RC造の住み心地は?」など、気軽にお部屋探しができます。

不動産業者専用のデータベース「ATBB」を使って物件を探してくれるので、希望にあった物件も見つかりやすいです。SUUMOやHOME’Sにない未公開物件も紹介してくれます。

防音性が高い物件の見分け方

  • ・角部屋か最上階のお部屋を選ぶ
  • ・隣のお部屋の間取りを確認する
  • ・築年数が新しいまたはリノベーション済
  • ・大通りや線路沿いなど音が出やすい場所を避ける
  • ・繁華街の近くは避ける

角部屋か最上階のお部屋を選ぶ

角部屋か最上階のお部屋なら、上下左右に面しているお部屋の数が少ないので騒音も少なくなります。

お部屋の前を移動する人が少ないのでセキュリティ面でも安心できます。女性の一人暮らしは、できるだけ高い階を選ぶと良いです。

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角部屋や最上階のお部屋は、他のお部屋よりも家賃が高めです。物件によって異なりますが、相場から5千円ほど高いことが多いです。

隣のお部屋の間取りを確認する

生活スペースが隣接しない間取り

隣のお部屋と居室が隣り合わせになっている物件は、お互いの生活音が響きやすいです。不動産屋に同じフロアの別のお部屋の間取り図を見せてもらいましょう。

お部屋の間に収納や水まわりになっている場合は防音性が高いです。生活スペースが隣り合っていないので音が伝わりにくいです。

築年数が新しいまたはリノベーション済

築年数が比較的新しい、リノベーション済みのお部屋は老朽化が少なく、壁に防音素材が使われている可能性が高いです。

国税庁が発表している「法定耐用年数(建物/建物付随設備)」では、建物を使用できる期間の目安が定められています。

RC造の法的耐用年数47年未満、鉄骨造は34年未満です。長期的に住む予定なら築30年以内を目安にすると良いです。

大通りや線路沿いなど音が出やすい場所を避ける

大通り沿いのマンションで騒音に悩まされるイラスト

大通りや線路、高速道路近くの物件は外からの騒音が伝わりやすいので避けてください。

電車や大型トラックが通ると、騒音だけでなく振動も伝わってきます。人によってはストレスになります。

とくに高速道路や大通りの近くは、夜中だけでなく平日・休日問わず車の音が聞こえるので避けたほうが良いです。

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病院の近くは、夜中でも救急車のサイレンが聞こえることがあるので睡眠を妨げる可能性があります。

繁華街の近くは避ける

商店街や繁華街などお店が集まる場所の近くは避けるべきです。人通りが多く賑やかなので、騒がしくて眠れない可能性があります。

日中に内見した時は静かでも、夜になると活気づいて騒がしくなるというケースも少なくありません。

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繁華街の近くは、騒音だけではなく害虫に悩まされることがあります。飲食店が多いのでゴキブリやハエなどが入ってきやすいです。

内見で防音性を確かめる6つの方法

  • ・壁の厚みを調べる
  • ・窓が複層ガラスになっているか
  • ・窓枠やドアに隙間が無いか
  • ・近隣の建物の窓と近くないか
  • ・騒音に関する貼り紙がないか
  • ・時間帯を変えて2回内見してみる

壁の厚みを調べる

壁の厚みを調べる方法
  • ・壁をノックする
  • ・壁に耳を当ててみる
  • ・お部屋の中心で手を叩く
  • ・同行スタッフに共有部分を歩いてもらう

正確な壁の厚みはわかりませんが、ある程度の防音性は調べられます。

壁をノックしてゴツゴツと重い音がした場合は厚みがあります。壁に耳を当てて隣の音が聞こえないか確認するのも効果的です。

お部屋の中心で手を叩いて、反響した音で防音性を判断する方法があります。音が反響する場合は防音性が高いです。

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ドアを閉め切って、スタッフに共有部分を歩いてもらうのも手です。外からのリアルな音を確認できます。

窓が複層ガラスになっているか

複層ガラスの画像

複層ガラスとは、2枚以上のガラスを組み合わせてできたものです。ガラスの間に空気層ができるので外部からの音を軽減できます。

防音性だけでなく断熱性や結露のしにくさなどの効果もあります。

複層ガラスは、スマートフォンなどのフラッシュ機能を使えば見分けられます。ガラスにライトの反射が2つ確認できれば複層ガラスです。

窓枠やドアに隙間がないか

窓枠やドアに隙間がないか、建て付けが悪くなっていないかを確認してください。密閉状態でないとお部屋の音が外に漏れやすいです。

築年数が古い物件は経年劣化で隙間ができている可能性があります。細かなところまでよく確認したほうが良いです。

近隣の建物の窓と近くないか

窓やベランダをから近隣の建物の窓と近くないかを確かめてください。

窓はお部屋のなかで防音性が最も低い部分です。隣の建物と窓が近いと、お互いの生活音が筒抜けになります。

騒音に関する貼り紙がないか

エントランスの掲示物に、騒音に関する貼り紙がないかを確認しましょう。貼り紙がある場合、騒音トラブル起こっているという証拠になります。

貼り紙が確認できない場合は、直接不動産屋に聞いてみると良いです。過去にトラブルがあれば詳細を教えてくれます。

時間帯を変えて2回内見してみる

お部屋探しの時間に余裕がある人は、同じ物件を2回以上内見したほうが良いです。平日と休日、昼と夜で聞こえる音や印象が異なります。

1度しか内見に行けない人は「自分が1番家にいる時間が長い時間帯」に行くと良いです。お部屋にいる時間が苦痛にならないような物件を選びましょう。

阿部さんのアイコン 阿部
夕方や夜の遅い時間に内見したい場合は、不動産屋に相談してみてください。営業時間外でも対応してくれることがあります。
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鉄骨造やRC造などの建物構造に関するよくある質問

RC造の意味は?

鉄筋コンクリート造のことです。

RCは(Reinforced Concrete)の略です。

鉄筋を骨組みとして、周りにコンクリートを流し込んで固めたものを柱や梁に使用しています。

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重量鉄骨造でも音漏れはする?

重量鉄骨造でも音が響きやすい物件があります。

重量鉄骨造の物件は壁が厚いので音が聞こえにくいです。

しかし、断熱材がなかったり石膏ボードが薄いなどが原因で、隣人の生活音が響いてくることがあります。

内見時に壁の厚みや、隣人の生活音が聞こえるかどうかを確認しましょう。

▲よくある質問に戻る

鉄骨造のお部屋に向いている人の特徴は?

ある程度の防音性がありつつ、家賃を抑えたい人が向いています。

鉄骨造は木造よりも防音性はありますが、家賃が多少高くなります。主に、家賃を重視するか防音性を重視するかで決めると良いです。

音に敏感、ちょっとした生活音でもストレスになるという人は、RC造やSRC造を選ぶと良いです。

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鉄筋コンクリート造のお部屋に向いている人の特徴は?

防音性を重視する人が向いています。

RC造は鉄骨造よりも防音性が高いです。コンクリートで覆われているので、ほかのお部屋に自室の音が響きにくいです。

耐震性や耐火性が高いので、安心して生活を送りたい人にもおすすめです。

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鉄筋コンクリート造のお部屋なら防音対策しなくて良い?

RC造のお部屋でも防音対策をしたほうが良いです。

RC造は音を完璧に防げるわけではありません。自分の生活音で迷惑をかけたくない人やより防音性を高めたい人は対策するべきです。

床にクッションマットを敷いたり、防音シートを壁に貼るなど賃貸物件で手軽にできる対策があります。

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ALC造とRC造の違いは?

ALC造はRC造よりも軽量で断熱性能が高い建物です。

ALCは(autoclaved lightweight aerated Concreate)の略で、木材や鉄骨の骨組みにALCパネルというものを組み合わせてできた建物です。

特殊な素材で造られているので、軽量で耐火性や断熱性に優れています。

ただし、防音性は低く軽量鉄骨造よりもマシな程度です。

▲よくある質問に戻る

SRC造とRC造の違いは?

主に使う建材と工法が違います。

RC造は鉄筋とコンクリートを使うのに対し、SRC造は鉄筋とコンクリートに加えて鉄骨を骨組みに用いています。

SRC造は鉄骨を使っているので剛性はありますが、複雑な間取りには対応できません。RC造は加工しやすい鉄筋を使っているので設計の自由度が高いです。

SRC造のほうが防音性が高いです。RC造での防ぎきれない足音なども聞こえにくくなります。

▲よくある質問に戻る

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