「安い賃貸アパートの効率的な探し方は?」
「格安物件ならではの注意点はある?」
安いアパートを探すなら、築年数や駅徒歩の条件を緩めると良いです。こだわり条件が少ないほど家賃が下がって、入居後の生活費にも余裕が生まれます。
しかし、格安物件には安く募集される理由が必ず存在します。室内や物件周辺に問題があって、住み心地が悪いと後悔することも…。
そこで当記事では、安い賃貸アパートの探し方や格安物件の注意点について解説します。避けるべき安い賃貸アパートの特徴もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
安い賃貸アパートの効率的な探し方5選
- ・家賃相場の低いエリアで探す
- ・こだわり条件は3つまで絞る
- ・生活が便利になる設備は避ける
- ・不動産業界の閑散期を狙う
- ・未公開物件を紹介してもらう
家賃相場の低いエリアで探す
ワンルーム | 1K・1DK | |
---|---|---|
葛飾区 | 53,000円 | 61,800円 |
足立区 | 54,100円 | 62,500円 |
練馬区 | 54,700円 | 64,200円 |
板橋区 | 56,700円 | 63,600円 |
江戸川区 | 58,900円 | 61,900円 |
安い賃貸アパートは、家賃相場の低いエリアで探してください。こだわり条件が複数あっても、比較的安い物件が見つかりやすいからです。
東京23区内なら、葛飾区・足立区・練馬区がおすすめです。家賃5万円台でも、綺麗なワンルームや1Kのアパートが借りられます。
各駅停車の駅を狙うとさらに効果的
安いアパートを探すとき、各駅停車しか停まらない駅周辺を狙うと良いです。快速や急行が停まる駅より、家賃相場が10~20%低いためです。
乗車できる電車の本数は限られますが、学校や職場までのアクセスに大きな影響はありません。乗車率も低めなので、満員電車を避けたい人にも向いています。
こだわり条件は3つまで絞る
安いアパートを借りたい人は、エリアや家賃以外の譲れない条件を3つ程度まで絞ってください。こだわりすぎると、家賃が上がってしまいます。
3つまで絞れない場合、希望条件に優先順位を付けましょう。どの条件が妥協できるのか分かって、お部屋探しがスムーズに進みます。
安いアパートが見つかりやすい条件例
- ・築30年以上
- ・駅徒歩10~15分
- ・木造
- ・3点ユニットバス
- ・1階のお部屋
- ・北向き
上記には、安いアパートが見つかりやすい条件例をまとめました。築年数や駅徒歩などの条件を妥協できれば、家賃を大幅に抑えられます。
築年数は30年以上まで緩めてみると良いです。リノベーション済みの物件もあって、室内は新築同様にキレイです。
駅徒歩は15分程度まで伸ばしてみましょう。間取りや設備が似ているお部屋でも、駅徒歩5分と15分では家賃に1万円ほど差が出ます。
生活が便利になる設備は避ける
- ・オートロック
- ・宅配ボックス
- ・追い焚き機能
- ・浴室乾燥機 など
家賃の安さを重視する人は、生活が便利になる設備を避けるべきです。家賃への影響が大きく、予算オーバーしてしまいます。
オートロックは防犯設備として有名ですが、入居者の跡を付ければ誰でも侵入できます。アポなしの訪問者に対しては、TVモニター付きインターホンがあれば十分です。
不動産業界の閑散期を狙う
引っ越し時期が未定の人は、不動産業界の閑散期を狙うのも手です。入居希望者が集まりにくい時期で、空き部屋の家賃を下げる大家さんが増えるからです。
閑散期に当たるのは、4月中旬~8月上旬と10~12月です。初期費用の値引き交渉も通りやすくて、お得に引っ越せます。
未公開物件を紹介してもらう
予算に合うアパートが見つからないとき、不動産屋から未公開物件を紹介してもらうのも手です。好条件で安い賃貸アパートが見つかる可能性があります。
未公開物件は、不動産屋専用の有料データベース「ATBB」や「レインズ」に載っています。不動産屋の店舗まで行けば、基本的に紹介してくれます。
安い賃貸アパートを探せば初期費用が抑えられる
初期費用のほとんどが家賃をもとに計算される
費用相場 | |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分 |
前家賃・日割り家賃 | 1~1.5ヶ月分 |
保証会社利用料 | 総賃料の50~100% |
火災保険料 | 15,000~20,000円 |
鍵交換費用 | 15,000~18,000円 |
安い賃貸アパートを探すと、初期費用が抑えられるメリットがあります。費用のほとんどが家賃をもとに計算されるからです。
探す家賃を1万円下げるだけで、初期費用が5万円ほど安くなります。引っ越し費用をできるだけ抑えたい人も、安いアパートを探すべきです。
家賃ごとの初期費用の目安金額
家賃帯 | 初期費用目安 |
---|---|
家賃4万円 | 180,000~200,000円 |
家賃5万円 | 225,000~250,000円 |
家賃6万円 | 270,000~300,000円 |
家賃7万円 | 315,000~350,000円 |
家賃8万円 | 360,000~400,000円 |
賃貸契約の初期費用は「家賃の4.5~5ヶ月分」が相場と言われています。家賃5万円のお部屋なら、初期費用の目安は22.5~25万円です。
敷金・礼金・仲介手数料が全て1ヶ月分だと、家賃の6ヶ月分かかるケースもあります。予算が限られている人は、お部屋探しの段階で不動産屋に伝えておきましょう。
安い賃貸アパートを探す際の注意点
- ・管理費や共益費が高いケースがある
- ・光回線が引けない場合がある
- ・好条件なお部屋はおとり物件の恐れがある
管理費や共益費が高いケースがある
安いアパートを見つけても、管理費(共益費)が高いケースがあります。スーモなどのポータルサイトでは、家賃の安い順に物件を探す人が多いからです。
家賃が安くても、管理費が高いと月の予算をオーバーします。どちらも毎月支払うお金なので、管理費込みの金額で探してください。
光回線が引けない場合がある
築年数が古いアパートは、光回線を引けない場合があります。光回線を導入しないまま建設された物件が多いからです。
ネット環境にこだわりたいなら、設備欄に「光回線」「光ファイバー」と書いてある物件を選んでください。外付け工事をするキャリアだと、事前に大家さんの許可が必要です。
好条件なお部屋はおとり物件の恐れがある
好条件にも関わらず家賃が安いアパートは「おとり物件」の恐れがあります。おとり物件とは、成約済みなどの理由で借りられないお部屋のことです。
中には、存在しない架空の物件を掲載して集客する悪徳業者もいます。来店させた後「さっき埋まった」と伝えて、別物件を案内するやり口です。
おとり物件に引っかかると、お部屋探しの時間を無駄にします。希望条件とは異なる物件を案内されやすいので、できるだけ避けるべきです。
避けるべき安いアパートの特徴
- ・室内設備が古すぎてまともに動かない
- ・お部屋の広さや形に問題がある
- ・事故物件
- ・共用部分の管理が行き届いていない
- ・住民の民度が低い
- ・物件周辺の騒音が気になる
室内設備が古すぎてまともに動かない
家賃の安い物件は、室内設備が古すぎてまともに使えない可能性があります。大家さんが交換費用をケチっているためです。
入居前の交換交渉も断られるケースが多いです。内見時に、シャワーやエアコン、給湯器の使用感を確かめておきましょう。
お部屋の間取りに問題がある
- ・お部屋の形がいびつ
- ・邪魔な位置に柱がある
- ・キッチンが狭い
- ・洗濯機置き場が外にある
- ・コンセントが少ない
家賃の安いアパートは、お部屋の間取りに問題があるケースが多いです。お部屋の形がいびつだったり、邪魔な柱があるとストレスが溜まります。
洗濯機置き場が外にあるアパートは、雨風や砂ぼこりで洗濯機が故障しやすいです。洗濯物の盗難リスクもあるので、特に女性は避けたほうが良いです。
事故物件
家賃の安さ重視でも、事故物件に住むのはおすすめしません。精神的な負担を感じたり、怪奇現象に悩まされる危険があります。
事故物件とは、一般的に室内で人が亡くなったお部屋を指します。近隣の類似物件より家賃が極端に安い場合、事故物件を疑いましょう。
共用部分の管理が行き届いていない
安い賃貸アパートでも、共用部分の管理が行き届いていない物件は避けましょう。ゴミが貯まっていたり、電球が切れている物件は管理会社の質が悪いです。
廊下に自転車や靴などの私物が置いてある物件もおすすめしません。住民のマナーが悪く、入居後にトラブルが起きる可能性が高いです。
住民の民度が低い
家賃の安いアパートは、定職につかない人や外国人が多いです。生活リズムや文化の違いから、騒音・ゴミ出しに関するトラブルが起きやすいです。
内見時には、エントランスに注意喚起の張り紙がないか確認しましょう。近い日付で張り出されていたら、住むのは避けたほうが良いです。
物件周辺の騒音が気になる
- ・修理工場
- ・スタジアム
- ・学校、保育園
- ・公園
- ・線路沿いや遮断器の近く
- ・大通り沿い
アパート周辺に大きな音の出やすい施設や環境があると、騒音に悩まされます。休日の朝ゆっくり寝たい人は避けたほうが良いです。
内見のついでにアパート周辺を歩いて、気になる施設がないかチェックしておきましょう。
安い賃貸アパートの探し方に関するQ&A
賃貸の掘り出し物件の見つけ方は?
地域密着型の不動産屋へ行くことです。地元の大家さんとの繋がりが強く、データベース上にもない掘り出し物が見つかる可能性があります。
安い賃貸の一軒家はどうやって探す?
賃貸サイトの検索機能で「一戸建て」にチェックを入れて、希望賃料を入力します。
条件に合う一軒家がないときは、長屋建ての「テラスハウス」を検討してみてください。戸建て物件と間取りや広さが似ていて、比較的安い家賃で借りられます。
家賃が1番安い地域はどこ?
都道府県で言うと鳥取県です。ワンルーム~1LDKの家賃平均は約3.8万円で、全国平均より約1.2万円安いです。
安い物件は東京でも見つかる?
見つかります。23区内であれば、築年数や駅徒歩の条件を妥協すると良いです。4~5万円台のワンルーム・1Kなどが見つかります。
こだわり条件が多い人は23区外で探してみましょう。家賃相場が下がって、希望条件を満たすお部屋が見つかりやすいです。
賃貸物件を安く借りられるサイトってある?
あります。大家さんが直接掲載している「ウチコミ!」や「ジモティー」なら、初期費用を大きく抑えられます。
基本的に、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃が無料です。初期費用0円のお部屋もあって、予算が少ない人におすすめです。
家賃安いと危ないって本当?
建物全体で空室が目立つ場合、危険である可能性が高いです。物件や周辺環境に何かしらの問題があると推測されます。安心して暮らしたい人には向いていません。
事故物件の見分け方は?
募集図面に「告知事項あり」「心理的瑕疵(かし)あり」と記載されていたら事故物件です。室内の一部だけリフォームされているお部屋も疑うべきです。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!