
「一人暮らしするなら月収はいくら必要?」
「無理なく生活できる目安は?」
進学や就職などで、初めて一人暮らしする人も多いですよね。田舎からの上京なら、憧れの都会暮らしにワクワクします!
しかし、お部屋を探すときは現実的な家賃帯で探す必要があります。生活がキツくなると家賃を滞納してしまうことも…。
そこで当記事では、一人暮らしするのに必要な月収の目安を解説します。おすすめな節約方法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
一人暮らしするなら月収はいくら必要?
金額 | |
---|---|
家賃(管理費込) | 約18,300円 |
食費 | 約34.900円 |
水道光熱費 | 約15,800円 |
通信・交通費 | 約17,900円 |
娯楽・交際費 | 約14,000円 |
日用消耗品 | 約13,000円 |
衣類代 | 約3,600円 |
医療費 | 約6,400円 |
その他の支出 | 約30,900円 |
合計 | 約154,800円 |
※100円未満は切り捨て
総務省統計局が公表した「家計調査(2022年1月~3月)」から、一人暮らしの生活費の1ヶ月の平均額をまとめました。
最低でも月収18万円は必要
一人暮らしをするなら月収18万円は必要です。年金や税金などが差し引かれると、実際に使える手取りのお金は14万円ほどです。
月収とは給料の総支給額のことです。年金や住民税、所得税などが差し引かれた「手取り」が実際に使えるお金です。
統計によると、一人暮らしの生活費の1ヶ月の平均額は約15.5万円です。節約すれば1~1.5万円は削れるので、月収18万円あれば一人暮らし可能と言えます。
ただし、表の生活費はあくまでも全国平均です。住む場所によっては月収18万円でも足りない場合があります。

東京なら月収20万円あると良い
東京近郊で一人暮らしするなら、月収20万円はあると良いです。実際に使えるお金は約16万円です。
物価が高いので、一人暮らし向けの1Rや1Kのお部屋でも家賃5~6万円必要です。都心で一人暮らしを予定しているのであれば、家賃7~8万円はかかります。

地方なら月収15万円あれば一人暮らし可能
地方で一人暮らしするなら、物価が安いので月収15万円あれば充分です。実際に使えるお金は12万円ほどです。
家賃だけでなく食費や衣類なども価格が低めなので、生活費全体で支出を抑えられます。
ただし、交通機関が発達していない地域は、車やバイクなどの維持費がかかります。月1.5~2万円ほど想定しておくと良いです。
アプリやLINEで気軽にお部屋探し! | |
---|---|
![]() |
▼メリットたくさん ・すべてチャットで完結(来店不要) ・スーモにない未公開物件も探せる ・0時まで営業で仕事終わりに使える |
▶無料でお部屋を探してみる |
年代別の平均月収一覧【全国版】
年収 | 月収 | |
---|---|---|
19歳以下 | 128.9万円 | 10.7万円 |
20~24歳 | 259.8万円 | 21.7万円 |
25~29歳 | 361.6万円 | 30.1万円 |
30~34歳 | 400.3万円 | 33.4万円 |
35~39歳 | 436.7万円 | 36.4万円 |
※小数点以下は四捨五入
国税庁公表の「令和2年度 民間給与実態統計調査」の業種別及び年齢階層別のデータをもとに、年代別の平均月収をまとめました。
一人暮らしには初任給ほどの月収が必要
平均月収を見ると、月収18万円は20~24歳の平均よりやや低いです。一人暮らしするには、最低でも新卒の初任給ほど必要というのが分かります。
業種にもよりますが、一般事務や小売業は平均月収が低めです。一人暮らしするなら節約は必須と言えます。
月収の15~20%ほど控除される
控除額 | |
---|---|
厚生年金保険料 | 18,000円 |
健康保険料 | 9,400円 |
雇用保険料 | 570円 |
所得税(源泉徴収税額) | 2,600円 |
住民税 | 6,700円 |
月の手取り額 | 142,730円 |
※東京都豊島区の正規雇用会社員の例
月収18万円もらっている人の、控除額と手取り額を表にまとめました。
フリーターは、給料に年金・保険料・所得税が含まれている場合が多いです。国民健康保険は自治体に支払う、年金と所得税は前年度(1年間)の金額に応じて変動するからです。
国民健康保険は社会保険より高いので、手取り14万円を切ると考えておきましょう。

一人暮らしの理想の生活費割合
支出割合 | 支出金額 | |
---|---|---|
家賃 | 約30% | 約42,000円 |
食費 | 約15% | 約21,000円 |
水道光熱費 | 約5% | 約7,000円 |
衣類・日用品購入費 | 約5% | 約7,000円 |
スマホ・ネット代 | 約5% | 約7,000円 |
娯楽・交際費 | 約15% | 約21,000円 |
医療・保険代 | 約3% | 約4,200円 |
その他雑費 | 約2% | 約2,800円 |
貯金・予備費 | 約20% | 約28,000円 |
一人暮らしの理想的な支出割合を、ファイナンシャルプランナーの岩井さんに算出して頂きました。月収18万円の例で紹介します。
家賃と食費の合計を手取りの45~50%に抑える
家賃と食費で45~50%に収めてください。オーバーすると、その他の支出が足りずに苦しい思いをします。残った50~65%で、その他の支出を分散してください。
生活費は、ライフスタイルによって変わります。一人暮らしをするうえで、家・食事や健康・趣味・貯金など、何を最重要視するかで生活費の目安を決めてください。
家賃は手取りの3分の1以下に抑えるべき
手取り3分の1 | 手取り4分の1 | |
---|---|---|
手取り13万円 | 約43,000円 | 約32,000円 |
手取り14万円 | 約46,000円 | 約35,000円 |
手取り15万円 | 約50,000円 | 約37,000円 |
手取り16万円 | 約53,000円 | 約40,000円 |
手取り17万円 | 約57,000円 | 約42,000円 |
手取り18万円 | 約60,000円 | 約45,000円 |
手取り19万円 | 約63,000円 | 約47,000円 |
手取り20万円 | 約67,000円 | 約50,000円 |
手取り21万円 | 約70,000円 | 約52,000円 |
一人暮らしするなら、家賃は「手取りの3分の1」以下に抑えましょう。月収で考えると生活費が足りなくなります。
節約が面倒、食費や貯金にまわす分を確保したいという人は「手取りの4分の1」を予算として考えると良いです。
家賃は管理費(共益費)を含んだ「総家賃」で考えるべきです。毎月支払う固定費だからです。

安いお部屋を探すなら不動産屋に相談すべき
家賃を最小限に抑えたいなら不動産屋に相談すべきです。安いお部屋は住みづらい理由があり、入居後に後悔するケースがあるからです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」なら、アプリやLINEでスタッフが理想のお部屋を紹介してくれます。
チャットやLINEから「安くておしゃれなお部屋は?」と送るだけです。スタッフが業者専用のデータベース「ATBB」からお部屋を探してくれるので、大手サイトにない非公開物件も出てきます。
深夜0時まで営業しているので、仕事が忙しくてお店に行く暇がない、遠方に住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けないという人にもおすすめです!
月収別の生活費シミュレーション
- ・月収15万円…節約必須
- ・月収18万円…多少節約が必要
- ・月収20万円…平均的な生活が送れる
- ・月収22万円…月2万円ほど貯金できる
月収15万円だと節約必須の生活になる
金額 | |
---|---|
家賃(管理費込) | 約40,000円 |
食費 | 約27,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
スマホ・ネット代 | 約8,000円 |
娯楽・交際費 | 約20,000円 |
衣類代・美容代 | 約5,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約7,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約112,000円 |
月収15万円(手取り約12万円)だと、節約しないと毎月金欠でキツい生活になります。
食費は月2.7万円が目安なので、コスパの良い食材で3食自炊しなければいけません。お菓子やお酒は我慢してください。
スマホ・ネット代は現在契約中のプランを見直すと良いです。大手キャリアから格安SIMに変更したり、スマホと自宅のWi-Fiのセットプランにすると良いです。
月収18万円なら多少節約が必要
金額 | |
---|---|
家賃(管理費込) | 約46,000円 |
食費 | 約32,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
スマホ・ネット代 | 約9,000円 |
娯楽・交際費 | 約25,000円 |
衣類代・美容代 | 約5,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約7,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約137,000円 |
月収18万円(手取り約14万円)なら、家賃が安いお部屋に住む、食費だけは抑えるようにするなど、多少の節約が必要です。
月収15万円と比較すると約2万円ゆとりがあります。家賃や食費、スマホ代などに余裕を持たせられます。
ただし、収入が上がるまでは無駄遣いや貯金はできません。毎月オーバーしないようにやりくりが必要です。
月収20万円あれば平均的な生活が送れる
金額 | |
---|---|
家賃(管理費込) | 約53,000円 |
食費 | 約35,000円 |
水道光熱費 | 約9,000円 |
スマホ・ネット代 | 約10,000円 |
娯楽・交際費 | 約30,000円 |
衣類代・美容代 | 約7,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約5,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約154,000円 |
月収20万円(手取り約16万円)は、新社会人1年目ほどの給料です。月2回ほどなら友人と飲みに行けるほど、ゆとりがあります。
無駄遣いさえしなければ、無理に節約を意識しなくても良いです。ただし、自炊できない人は食費が高くなるので注意してください。
月収22万円なら月2万円ほど貯金できる
金額 | |
---|---|
家賃(管理費込) | 約60,000円 |
食費 | 約35,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
スマホ・ネット代 | 約10,000円 |
娯楽・交際費 | 約30,000円 |
衣類代・美容代 | 約7,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約5,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約160,000円 |
貯金 | 約20,000円 |
貯金するなら、生活スタイルは月収20万円の人とほぼ同じです。無駄遣いはできないうえ、食事はなるべく自炊を心がけましょう。
貯金を考えていない場合は2万円ほど余るので、食費や娯楽費に回すと良いです。月4.5~5万円を食費として使えるので、自炊が苦手な人でも生活できます。
費用を抑えられるお部屋を探すポイント
- ・家賃相場が低いエリアで探す
- ・駅徒歩や築年数の条件は緩和する
- ・こだわり条件は2~3つに絞る
- ・アパートタイプの物件を選ぶ
- ・都市ガスのお部屋にする
家賃相場が低いエリアで探す
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 53,500円 | 62,000円 |
練馬区 | 55,400円 | 64,400円 |
足立区 | 55,600円 | 60,600円 |
板橋区 | 56,200円 | 62,600円 |
江戸川区 | 57,600円 | 62,900円 |
「公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会」が毎日更新している家賃相場:東京都(2022年7月11日更新)を参考に、ワンルーム・1Kの平均家賃相場が安い5区をまとめました。
できる限り家賃相場が低いエリアで探しましょう。都心に近いエリアや、駅周辺が栄えていて便利なエリアは家賃が高いからです。
23区にこだわらない人は、埼玉・神奈川・千葉の各駅停車しか停まらない駅を狙ってみてください。交通アクセスが微妙なので、周辺より相場が低めに設定されています。
駅徒歩や築年数の条件は緩和する
駅から近かったり、新築でキレイなお部屋は家賃が高めに設定されているので避けましょう。
駅徒歩5分と15分では、5~8千円ほど家賃に差があります。駅徒歩15分でも自転車があれば、駅徒歩5分と移動時間は大きく変わりません。

こだわり条件は2~3つに絞る
どうしても譲れないこだわり条件は2~3つまでにしましょう。条件が多すぎると家賃が上がります。
特にオートロック付きや、専有面積が広い間取りや家賃が上がりやすいので避けるのがおすすめです。

アパートタイプの物件を選ぶ
エレベーターやオートロックが付いているマンションタイプのお部屋は、家賃や管理費が高めに設定されています。共有部分の維持費にコストがかかるからです。
一方、2階建てのアパートタイプは共有部分が少ないので、家賃や管理費が抑えられます。
都市ガスのお部屋にする
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 750円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,320円 | 4,094円 |
表は、都市ガスとプロパンガスでどのくらい料金に違いがあるのかを比べたものです。表に記載している月間5㎥とは、一人暮らしの人が平均的に使用する1ヶ月のガスの量です。
お部屋を探す際は「都市ガス」のお部屋を選ぶべきです。都市ガスは、プロパンガスの約半分もガス代を抑えられるのでお得です。
都市ガスは公共料金なので、基本料金が明確に決まっているうえ、急に値段が高くなる心配もありません。
一人暮らしにおすすめの節約方法6選
- ・コスパの良い食材で自炊する
- ・スマホを格安SIMに変更する
- ・電気代の安い会社を選ぶ
- ・エアコンの温度を一定にする
- ・マイボトルを持ち歩く
- ・カットモデルで美容室代を浮かせる
コスパの良い食材で自炊する
- キャベツ:1玉あたり約200円
- もやし:1袋10~20円
- 玉ねぎ:1袋約200円(3個入り)
- じゃがいも:1袋約200円(3個入り)
- えのき:1袋約80~100円
- 豆腐:1丁約20~30円
- 納豆:3パックセット約50~100円
- 豚コマ切れ肉:100gあたり約130円
- 鶏むね肉:100gあたり約70円
- 合い挽きひき肉:100gあたり約100円
- 乾燥パスタ:1袋約100~200円
コスパの良い食材を使って自炊すれば、月の食費を3万円以下に抑えられます。
カレーやお好み焼きは、コスパの良い食材がメインなうえ、1度に大量に作れます。冷凍保存でストックすれば食材を無駄にしません。

スマホを格安SIMに変更する
大手キャリアから格安SIMに変更すると、毎月4千円ほど節約できます。大手キャリアは携帯料金が最低6千円かかりますが、格安SIMであれば約2千円で済むからです。
格安SIMに変えなくても、契約中のプランを見直すことで節約できます。プランによりますが、1~2千円も節約できる可能性があります。
電気代の安い会社を選ぶ
契約している電気会社が従来の地域電力会社の人は、新電力会社に切り替えましょう。工事も必要なく、電気の質はそのままで毎月の電気代が抑えられます。
また、ガスとセットにすることでさらに割引になるプランもあります。他にもポイントが貯まったり、ギフト券がもらえるキャンペーンもあるので活用してみてください。
エアコンの温度を一定にする
エアコンは長時間つけっぱなしのほうがお得です。つけたり消したりすると、起動させたときの消費電力が大きいからです。
エアコンの温度を夏は26度、冬は20度に固定すれば、毎月2千円近くも電気代を節約できます。1度設定温度を変更するだけで、13%も消費電力が増えると言われています。
一人暮らし向けの狭い間取りであれば、1日中つけっぱなしでも高額になりにくいです。
マイボトルを持ち歩く
コンビニやカフェで飲み物を買うと高いので、家で作ったお茶をマイボトルで持ち歩くようにしましょう。
1本150円のペットボトルの飲み物を毎日買うとすると、1ヶ月あたり4千円以上必要です。
自分で淹れたお茶をマイボトルで持っていくと、1本あたり約14円で済みます。1ヶ月約420円の節約ができます。
カットモデルで美容室代を浮かせる
美容室やネイルサロンなどは、モデル(練習台)になると無料~格安で施術してもらえます。
アシスタントや見習いの人が担当するため、仕上がりにはバラツキがありますが費用を抑えたい人にはぴったりです。
モデルになるにはSNSでの募集から応募したり、カットモデル募集専用のアプリを使うのがおすすめです。
お店に行かなくても「イエプラ」なら、アプリやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
SUUMOやHOMESに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが有料で見ることができる更新が早い物件情報サイトからお部屋を探して見つけてくれます!
遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。
![]() |
▼こんな人におすすめ ・仕事が忙しくて不動産屋に行けない ・スーモに載っていない物件を見たい ・他サイトの物件が空室か確認したい |
▶一人暮らし向けのお部屋を探す |