「東京は家賃が高すぎる!」
「みんなはどうやって生活しているの?」
進学や就職がきっかけで、東京へ引っ越す人は多いです。交通の便が良く、買い物や外食にも便利など、東京暮らしのメリットは多いです。
しかし、地方暮らしの人は、東京の家賃が高いと感じるものです。家賃の支払いで生活費が足りなくならないか不安になりますよね。
そこで当記事では、家賃が高い東京でどうやって生活すればいいか解説します。家賃の目安やみんなの実体験、生活費の節約方法まで大公開します。
- 家賃を手取りの3分の1以内に抑えるのがコツ
- 条件にこだわり過ぎなければ東京でも安いお部屋は見つかる
- 家賃を抑えたい人はネット不動産屋のイエプラを利用するのがおすすめ
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
・オリコン顧客満足度1位の接客サービス
・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
東京の家賃が日本で最も高いのはなぜ?
東京の家賃が高い5つの理由
- ・日本経済の中心でオフィスや人が集まる
- ・人口密度が高くニーズが多い
- ・情報や流行の最先端
- ・イベントごとが多い
- ・交通アクセスが良く移動に便利
東京は、家賃相場が全国で最も高いエリアです。日本経済の中心で、オフィスや人が集まるためです。土地のニーズが多いので、自然と家賃が高くなります。
東京では人口密度の高さと交通アクセスの良さから、最先端の流行に触れられます。大きなイベントやライブの開催地にも選ばれやすく、家賃が高くても住みたい人が多いです。
他の大都市より家賃が1~1.5万円高い
平均家賃 | |
---|---|
東京都 | 71,765円 |
大阪府 | 60,503円 |
愛知県 | 55,331円 |
福岡県 | 55,541円 |
全国賃貸管理ビジネス協会が公表している「全国家賃動向(2023年8月)」によると、東京の家賃は大阪や愛知と比べて1~1.5万円高いです。
東京在住者の1ヶ月の家賃は約7.1万円です。新卒の平均的な手取りが15~18万円なことを考慮すると、東京に住むハードルは高く見えます。
しかし、上記のデータはあくまでも平均で、実際の家賃相場はエリアごとに大きく異なります。安いエリアを選べば、収入に不安がある人でも、無理なく住めるお部屋が見つかります。
お部屋の条件次第では東京でも安い物件がある
- ・各駅停車の駅周辺
- ・築年数40年以上
- ・駅徒歩15分以上
- ・アパートタイプ
- ・1階のお部屋
- ・3点ユニットバス など
家賃の高い東京でも、お部屋の条件によっては安い物件が見つかります。収入に不安のある人や、貯金を頑張りたい人は、家賃を抑えるのが手っ取り早いです。
東京は家賃が高いのにどうやって生活しているの?【みんなの生活費実例】
一人暮らし×家賃6.5万円の生活費例
- ・手取り18万円
- ・1K、専有面積20平米、駅徒歩10分
金額 | |
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家賃 | 65,000円 |
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
家具・家事用品代 | 3,000円 |
衣類・履物代 | 10,000円 |
保険・医療費 | 15,000円 |
交通・通信費 | 10,000円 |
教育費 | 0円 |
娯楽費 | 20,000円 |
その他の支出 | 10,000円 |
合計 | 171,000円 |
20代前半
ボーナス月以外は赤字じゃなければOK
お金を使う趣味がないので、家賃の予算を少し上げて「駅近・風呂トイレ別」で探しました。毎月の収支が赤字にならないことを目標にして、ボーナス分を貯金に回しています。
手取り18万円の場合、家賃6~7万円まで抑えればなんとか生活できます。毎日の自炊はもちろん、日用品や趣味に使うお金はギリギリまで削る必要があります。
家賃が5万円を超えると、基本的に貯金は難しいです。昇給が見込める・ボーナスがもらえるなどの見込みがない限り、東京23区外で探したほうが良いです。
二人暮らし×家賃12.3万円の生活費例
- ・世帯手取り45万円
- ・1LDK、専有面積40平米、駅徒歩10分
金額 | |
---|---|
家賃 | 123,000円 |
食費 | 80,000円 |
水道光熱費 | 15,000円 |
家具・家事用品代 | 10,000円 |
衣類・履物代 | 30,000円 |
保険・医療費 | 20,000円 |
交通・通信費 | 20,000円 |
教育費 | 3,000円 |
娯楽費 | 40,000円 |
その他の支出 | 20,000円 |
合計 | 361,000円 |
30代前半
【食費以外で贅沢しなければ貯金できる】
2人の通勤時間と、家賃相場のバランスを重視して江東区に住んでいます。話し合って決めた方針は2つで「贅沢するときは食費に使う」「年間で100万円貯金する」です。旅行やブランド品の購入は、お金がかかりすぎるので禁止しています。外食なら、多少贅沢しても2人で3万円程度なのでコスパが良いですよ。
二人暮らしで手取りが40万円以上あれば、東京23区でもほとんどのエリアで1LDK以上のお部屋を借りられます。節約を意識しなくてもラクに暮らせます。
ただ、生活費に余裕があるからといって贅沢しすぎないように注意してください。生活レベルを上げすぎると、子どもが生まれたときや収入が減った際に苦労します。
4人暮らし×家賃14.1万円の生活費例
- ・世帯手取り46万円
- ・3LDK、専有面積65平米、駅徒歩20分
- ・子ども2人(8歳、4歳)
金額 | |
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家賃 | 141,000円 |
食費 | 65,000円 |
水道光熱費 | 20,000円 |
家具・家事用品代 | 15,000円 |
衣類・履物代 | 20,000円 |
保険・医療費 | 40,000円 |
交通・通信費 | 50,000円 |
教育費 | 30,000円 |
娯楽費 | 20,000円 |
その他の支出 | 15,000円 |
合計 | 416,000円 |
30代後半
【生活費の余裕はない】
三鷹市の駅から離れたエリアなので、23区に比べるとかなり安いです。ただ、生活費の余裕は一切ないです。子どもがもう少し大きくなったら、妻にパートを増やしてもらう予定です。児童手当には手を付けずに、子どもが大学に行った際の学費に充てます。
4人家族の世帯手取りが45万円の場合は、中学生未満の子どもが2人ならやりくり可能です。家賃と食費さえ抑えてしまえば、ほぼ全国平均通りの出費となります。
注意点として、将来的な教育費が高額になる可能性が高いです。私立大学なら年間100万円程度は必要なので、計画的に貯金しないと足りません。
東京に住む際の家賃はどのくらいが良い?
手取りの3分の1以内が理想
手取り20万円 | 約67,000円 |
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手取り25万円 | 約83,000円 |
手取り30万円 | 約100,000円 |
手取り35万円 | 約117,000円 |
手取り40万円 | 約133,000円 |
手取り45万円 | 約150,000円 |
手取り50万円 | 約167,000円 |
手取り55万円 | 約183,000円 |
家賃目安は「手取りの3分の1」です。手元に残るお金で考えれば、実際の暮らしをイメージしやすいからです。世帯で収入のある人全員の手取りを合算してください。
予算を決める時は家賃+管理費の「総家賃」で考えるべきです。管理費・共益費も、家賃と一緒で毎月支払うお金です。
家賃相場が低いエリアで探すと良い
エリア | 1Rの家賃相場 | |
---|---|---|
1位 | 葛飾区 | 62,900円 |
2位 | 江戸川区 | 63,700円 |
3位 | 足立区 | 65,300円 |
4位 | 練馬区 | 68,700円 |
5位 | 板橋区 | 70,100円 |
- そのほか18区の家賃相場はこちら
東京に住むなら、家賃相場の低いエリアで探すと良いです。23区内であれば「葛飾区」「江戸川区」「足立区」などがおすすめです。
共通する特徴として、都心や副都心エリアからは遠いです。通勤・通学時間が長すぎてストレスにならないかどうか、家賃とのバランスを取りながら判断しましょう。
東京で家賃の安いお部屋を探すコツ
- ・各駅停車の駅周辺を狙う
- ・駅徒歩や築年数は緩和する
- ・室内設備は最低限のものに絞る
- ・安さだけを求めるならアパートにする
- ・4~8月の閑散期にお部屋を探す
各駅停車の駅周辺を狙う
各駅停車しか停まらない駅周辺は、家賃相場が低いケースが多いです。通勤時間を重視する人から人気のないエリアだからです。
狙い目は特急駅の隣です。相場が5千円以上変わることがあります。住む場所によっては、徒歩や自転車で特急の駅まで行けるので便利です。
駅徒歩や築年数は緩和する
駅徒歩は無理のない範囲で緩和します。駅徒歩5分と15分では、家賃相場が5千円以上違うからです。内見の際に歩いてみて、坂のキツさや信号の数を確かめてみてください。
築年数は、指定しないほうが良いです。古くてもリフォームされて、内装がキレイなお部屋は多いからです。耐震性が気になるなら、築40年以内を目安にしましょう。
室内設備は最低限のものに絞る
- ・室内洗濯機置き場
- ・モニター付きインターホン
- ・エアコン
- ・バルコニー など
室内設備は、必要最低限のものに絞るのがおすすめです。条件が増えるほど、お部屋の家賃相場が高いからです。自分にとって絶対に譲れないものだけ選びましょう。
一人暮らしなら、3点ユニットバスのお部屋にするのも手です。風呂トイレ別のお部屋に比べて、家賃相場が5千円以上低いです。
安さだけを求めるならアパートにする
安さだけを求めるなら、マンションを諦めてアパートタイプの物件にしましょう。家賃や管理費が安い傾向にあります。
注意点として、建築構造は木造・軽量鉄骨造が中心で防音性が低いです。壁の厚みや周辺環境の静かさは、内見で必ず確認してください。
4~8月の閑散期にお部屋を探す
引っ越す時期が選べるなら、不動産屋の閑散期である4月中旬~8月上旬、10~12月のお部屋探しがおすすめです。
閑散期は引っ越す人が少なく、空室が埋まりづらいです。大家さんが家賃や管理費を値引くケースが増えるので、お得に引っ越せます。
東京で暮らすなら必要な生活費はいくら?
一人暮らしは家賃以外の生活費で約15万円
食費 | 41,376円 |
---|---|
水道光熱費 | 12,383円 |
家具・家事用品 | 5,270円 |
被服及び履物 | 6,015円 |
保健医療 | 8,396円 |
交通・通信 | 19,549円 |
教養娯楽費 | 22,548円 |
その他の支出 | 33,623円 |
消費支出合計 | 149,160円 |
※関東地方の平均
総務省統計局公表の「家計調査2022年度(表番号3)」によると、関東地方の一人暮らしの生活費は、家賃を除いて約15万円です。
家賃を5万円とした場合、東京での平均的な暮らしには手取りで20万円必要です。
世帯人数別の平均的な生活費
2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|
食費 | 67,573円 | 80,554円 | 88,102円 |
水道光熱費 | 22,037円 | 25,657円 | 26,577円 |
家具・家事用品代 | 10,840円 | 12,837円 | 13,892円 |
衣類・履物代 | 6,820円 | 9,343円 | 12,651円 |
保険・医療費 | 14,895円 | 15,099円 | 14,102円 |
交通・通信費 | 34,348円 | 44,465円 | 48,887円 |
教育費 | 413円 | 10,750円 | 28,165円 |
娯楽費 | 23,118円 | 26,428円 | 32,130円 |
その他の支出 | 55,981円 | 59,167円 | 48,601円 |
合計 | 236,024円 | 284,299円 | 313,106円 |
2~4人暮らしの1ヶ月の生活費を比較してみたところ、世帯人数が1人増えると生活費が約4万円上がります。4人家族なら月31万円ほどが生活費の目安です。
内訳的には、食費・衣類代・教育費・娯楽費の主に4項目で金額が増加します。
東京で暮らす人におすすめの節約方法
食費の節約方法7選
- ・食材にこだわり過ぎない
- ・コスパの良い食材をメインで使う
- ・1つの食材で複数の料理を作る
- ・1度にまとめて料理する
- ・お徳用や業務用を購入する
- ・ポイントカードやクーポンを活用する
- ・買い物に行く頻度を減らす
食費の手っ取り早い節約方法は「コスパの良い食材で自炊」をすることです。食材は、複数品で使いまわせば1食300円以下にできます。
また、お得パックや業務用などを購入すれば、通常価格よりも安く買えます。余ったものは冷凍しておくと良いです。
時間がある時に、一気に作り置きするのもおすすめです。食材を使いきれるので食材ロスを削減できます。コンロを使う時間の短縮にもなるので、ガス代の節約にも繋がります。
水道光熱費の節約方法3選
- ・エアコンの温度を一定にする
- ・お湯の温度を一定にする
- ・都市ガスのお部屋を選ぶ
エアコンやお湯の温度は、一定を保ちましょう。エアコンの場合、夏は26度、冬は20度がおすすめです。お湯は40℃以下にしてください。
1度設定温度を変更するだけで、13%も熱量が増えるからです。とくに冬は、消費エネルギーが大きいので温度を変えないほうが良いです。
都市ガスとプロパンガスの料金の差
プロパンガス (都心平均) |
都市ガス | |
---|---|---|
基本料金 | 1,849円 | 759円 |
1m³あたりの従量料金 | 619円 | 145円 |
5m³使用した場合の 合計料金 |
4,944円 | 2,494円 |
10m³使用した場合の 合計料金 |
8,039円 | 4,199円 |
20m³使用した場合の 合計料金 |
14,229円 | 7,343円 |
30m³使用した場合の 合計料金 |
20,419円 | 10,487円 |
- ▶ガス料金の算出方法
プロパンガス(LPガス)ではなく、都市ガスのお部屋を選ぶべきです。毎月のガス代が、約2倍安いです。
日本エネルギー経済研究所が集計したプロパンガス料金と、大手ガス会社の東京ガスの都市ガス料金を比べてみました。都心で節約したイメージの使用量でも、2千円以上差があります。
世帯人数が増えるほど、ガス代の差は広がります。都市ガス物件のほうが家賃が高い傾向にあるものの、二人暮らし以上ならガス代の安さで元が取れます。
スマホ・ネット代の節約方法2選
- ・現在契約中のプランを見直す
- ・格安SIMに変更する
現在契約中のスマホプランを見直してください。家にWiFiがあるなら、通信量に制限がある格安プランで問題ありません。
キャリアにこだわりがない人は、格安SIMにしたほうが半額近く安くなります。1台4千円前後と、かなり安いです。
そのほかおすすめな節約方法
- ・国や自治体の助成制度を活用する
- ・クレジットカードで支払ってポイントを貯める
- ・日用消耗品もブランドにこだわり過ぎない
- ・悩んだものは買わない
- ・衣類は質を優先させて長く着まわす
- ・化粧品をプチプラに変更する
- ・薬類はジェネリック品に変更する
- ・家計簿をつけて無駄な支出を抑える
国や自治体の子育て支援制度は活用すべきです。子どもがいるなら「児童手当」「子ども医療費助成」は最低でも受けましょう。
現金払いにこだわりがなければ、支払いはクレジットカードでおこないましょう。還元率が高いものを利用するだけで、年間1~2万円はお得です。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!