
「即入居可物件なら審査なしで引っ越せる?」
「審査不要で借りられる賃貸物件はある?」
収入が低かったり過去に家賃滞納したことがあっても、入居できるお部屋は存在します!即入居可物件などを借りられるケースがあります。
ただし、お部屋を借りるには対策が必要です。不動産屋のアドバイスを受けないと、最悪の場合引っ越し出来なくなってしまいます…。
そこで当記事では、即入居可物件の仕組みを解説します。スムーズに引っ越す方法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
即入居可物件でも審査なしには出来ない
即入居可とは契約後すぐに引っ越せる物件
「即入居可」とは、契約が完了すればすぐに住めるお部屋のことです。入居審査が通ったあとに契約するので、審査なしで住める訳ではありません。
引っ越しには、最低でも申し込みから1週間かかります。申し込み書類の確認・保証会社や大家さんの審査・契約書類の作成・鍵の準備などの工数が発生するからです。
即入居可物件の4つのメリット
- ・いつでも内見できる
- ・清掃が終わっていて室内が綺麗
- ・初期費用の交渉をしやすい
- ・掘り出し物を見つけやすい
即入居可の物件はいつでも綺麗なお部屋を内見できます。室内クリーニングを実施したあとだからです。実際にお部屋を見ないと決められない人に向いています。
空室が1ヶ月ほど続いているなら初期費用の交渉がしやすいです。大家さんはなるべく早く入居してもらいたいと考え、募集条件をゆるめてくれる可能性があります。
引っ越しする人が少ない閑散期なら、掘り出し物を見つけられるケースがあります。
即入居可物件の2つのデメリット
- ・空室中にカビが生えやすい
- ・良い条件の物件が少ない
空室期間が長いお部屋は注意です。しばらく手入れがされてないと、排水溝にカビが生えてしまうお部屋があります。
また、空室が続く何か悪い原因がある可能性もあります。現地を内見して、気になることがあれば相談しましょう。
引っ越しまでのスケジュール
物件の申し込み後そのまま入居審査に移ります。審査結果は早いと2~3日ほどで出ます。
審査に通過すると契約手続きに入ります。宅地建物取引士から契約内容の説明(重要事項説明)を受けて契約を結びます。初期費用の入金が済めば鍵がもらえます。
すべて最短で進めば1週間で引っ越しできます。しかし、審査時や契約時の書類に不備があると手続きが止まってしまいます。

運が良ければ最短即日に引っ越せる
- ・月末
- ・管理会社がノルマに困っている
- ・保証会社の審査結果が2~3時間で出る
- ・宅地建物取引士の予定が空いている
- ・入居希望者がすぐ動ける状況にある
- ・初期費用の用意ができている
運が良ければ即日入居できるケースがあります。保証会社の審査が数時間で出て、すべての関係者の都合が合った場合に限ります。
どうしても急いでいる場合は朝一に不動産屋に行き、事情を説明しておくと良いです。審査が早い保証会社のお部屋や、管理会社の事情を考慮してお部屋を探してくれます。
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審査なしに出来ない理由は?
安心して貸せる入居者なのかを調べるため
大家さん(貸主)は申込書の内容を見て、安心して物件を貸せる人なのかをチェックします。職業や年齢などから、入居させても問題ないか判断したいからです。
入居審査に影響するのは書類上の情報だけではありません。人柄や身なりなども審査の判断材料となります。
審査時には管理会社から本人確認の電話が入ります。横暴な態度で対応すると「常識がない人」だと大家さんに報告されてしまいます。
本人確認の電話が来たら適当に済まさず、物腰を柔らかくするなどの対策をしましょう。

反社会的勢力や暴力団員だと審査に落ちる
2022年7月現在、47都道府県で暴力団排除条例が制定されています。該当するような人は賃貸物件を借りられません。
不動産屋側では本人が反社会的勢力かどうか調べられます。嘘をついてもいずれバレます。
安定して家賃を払えるのか確かめるため
収入面を審査するのは主に保証会社です。家賃が無理なく払える人なのかチェックされます。
保証会社は、過去の滞納歴や借金の有無が分かる「個人信用情報」を調べます。万が一問題があると「家賃を払わない可能性がある」と判断され、審査に落ちます。
心当たりがあれば、不動産屋に正直に伝えてください。審査に落ちたあとからは対策できないからです。
審査に通る確率が上がるように、不動産屋からアドバイスをもらうと良いです。

入居審査は対策次第で通りやすくなる
- 審査がゆるい保証会社を使う
- 家賃は手取りの3分の1に抑える
- 収入のある連帯保証人を立てる
- 親族に代理契約を頼んでみる
- 預金残高での審査をお願いする
①審査がゆるい保証会社を使う
保証会社は審査が厳しい順に「信販系」「LICC系」「独立系」の3種類に分けられます。
審査に自信がない人は、独立系の保証会社がおすすめです。他社の家賃滞納やクレジットの信用情報を調査せず、独自の基準で判断しているからです。
ただし、利用する保証会社は自分では選べません。お部屋ごとに指定の保証会社があります。自分で調べるのは大変なので、不動産屋を頼りましょう。
独立系ならフォーシーズが最もゆるい
フォーシーズの審査通過率は、2022年5月の数字で98.75%です。賃貸業界では「最後の砦」と言われています。
家賃の支払い能力に、極端な問題がなければ審査に通ります。無職や生活保護など、審査に落ちやすい人でも通りやすいです。
全国に16拠点あり、取り扱っている不動産屋は年々増えています。急ぎの引っ越しで、どうしても審査に通りたいときの強い味方です。
審査がゆるいその他の保証会社はこちら | |
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日本セーフティー | Casa(カーサ) |
エルズサポート | ジェイリース |
②家賃は手取りの3分の1に抑える
手取り3分の1 | |
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手取り13万円 | 約43,000円 |
手取り14万円 | 約46,000円 |
手取り15万円 | 約50,000円 |
手取り16万円 | 約53,000円 |
手取り17万円 | 約56,000円 |
手取り18万円 | 約60,000円 |
手取り19万円 | 約63,000円 |
手取り20万円 | 約66,000円 |
手取り21万円 | 約70,000円 |
手取り22万円 | 約73,000円 |
家賃を手取りの3分の1に抑えると、審査に通りやすくなります。3分の1までなら、無理なく払っていけると判断されるからです。
引っ越すと家賃の他に生活費などもかかります。可能な限り抑えておくと、暮らしにもゆとりが作れます。
気になっているお部屋が、家賃の目安より高すぎないかチェックしておきましょう。リンク先で各手取りの金額ごとに生活費などを解説しています。
③収入のある連帯保証人を立てる
審査に自信がない人は「連帯保証人」をつけると審査に通る確率が上がります。滞納のリスクを減らせるからです。
金銭的なフォローに加えて、入居者が生活上のトラブルを起こした際も責任を取ってもらえるので、大家さんにもメリットがあります。
親や兄弟といった1~2親等の親族だと好ましいです。ただし、連帯保証人にも収入面の審査があるので、現役で働いている人が良いです。
④親族に代理契約を頼んでみる
実際に住む人の代わりに、親や兄弟などが契約する「代理契約」は問題ありません。入居者本人による契約が難しい場合、代理契約がよく使われます。
連帯保証人と同じく、代理で契約する人は2親等までの親族にお願いしましょう。関係性が薄い人にお願いすると、申し込みを拒否される可能性があります。
代理契約で進めるケース
- ・未成年、学生、無職で所得がない
- ・フリーターで収入が少ない
- ・水商売系で審査が不利
- ・生活保護受給者
- ・破産したばかり
- ・高齢者、外国籍で代理人が必要と言われた
代理契約は、入居者自身で契約できない事情があるときに使います。安定した職についていなかったり、個人信用情報に傷がある場合です。
保証会社の入居審査が通らなかった人も、代理契約であれば通過できるケースがあります。事前に「代理契約で申し込みたい」と伝えておきましょう。
⑤預金残高での審査をお願いする
収入が少ない人は、預金残高(貯金額)での審査をお願いするのも手です。通帳のコピーで預金残高を証明します。
預金審査をおこなう場合は、最低でも家賃2年分の貯金が必要です。
即入居可物件にスムーズに引っ越す方法
- ・引っ越し予定日を不動産屋に伝えておく
- ・必要書類を不備なく揃える
- ・初期費用を用意しておく
- ・かかってきた電話はなるべく出る
- ・ライフラインの開通手続きをする
引っ越し予定日を不動産屋に伝えておく
急いで引っ越しする事情があれば、引っ越し予定日を不動産屋に伝えましょう。入居が間に合うようにサポートしてもらえます。
各関係者へ事情を話してくれて、審査や契約手続きがスムーズに進むよう動いてくれます。必要書類など、入居者が準備しておくことを前もって教えてくれます。
必要書類を不備なく揃える
審査時に必要なもの
- ・運転免許証
- ・パスポート
- ・健康保険証
- ・マイナンバーカード
- ・住民基本台帳カード
- ・在留カード(外国籍)
- ・特別永住者証明書(外国籍)
審査時は、申込書と入居希望者の身分が分かる「本人確認書類」があれば大丈夫です。
書類は審査時にコピーを提出します。写真データでも受付してもらえるので、原本は手元に用意しておきましょう。
- 職業などによる追加書類
契約時に必要なもの
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・印鑑(認印、実印、銀行届出印など)
- ・住民票(同居人がいる場合は全員分)
- ・収入証明書(源泉徴収票など)
- ・車検証(駐車場を借りる場合)
- ・印鑑登録証明書(実印契約の場合)
身分証と認印は必ず必要です。そのほか必要な書類があれば、管理会社や不動産屋から求められます。契約時に不備がないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
住民票や印鑑登録証明書など役所で取得する書類は、取得3ヶ月以内のものを求められるのが一般的です。
連帯保証人が必要なもの
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・印鑑(実印)
- ・印鑑登録証明書
- ・住民票(必要なとき)
- ・収入証明書(必要なとき)
連帯保証人は、必ず実印と印鑑登録証明書が必要です。契約書の原本には、連帯保証人も署名(サイン)と捺印をするからです。
別居していたら用意しておくように伝えてください。遠方なら郵送で対応できます。
初期費用を用意しておく
初期費用の目安 | |
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家賃5万円 | 225,000~250,000円 |
家賃6万円 | 270,000~300,000円 |
家賃7万円 | 315,000~350,000円 |
家賃8万円 | 360,000~400,000円 |
家賃9万円 | 405,000~450,000円 |
家賃10万円 | 450,000~500,000円 |
賃貸物件の初期費用は家賃の4.5~5倍程度と言われています。家賃が上がるほど金額が高くなりやすいです。
予算はあらかじめ不動産屋に伝えておくと、初期費用が予算に収まるお部屋に絞って紹介してもらえます。
物件が決まったら初期費用の概算書を作成してもらい、入金の準備を進めましょう。

- 初期費用の内訳はこちら
かかってきた電話はなるべく出る
- ・申し込み後の本人確認
- ・審査結果が出た
- ・契約手続きの日程調整
- ・鍵渡し日の日程調整
- ・その他不動産屋とのやり取り
急いで引っ越しするなら、電話はなるべく出ましょう。入居者と連絡が繋がらないと手続きが止まってしまいます。
入居審査中は保証会社や管理会社からも連絡が来ます。日中に電話があって出れなかった場合は、できるだけ早めに折り返しましょう。
知らない番号だからといって無視するのは絶対にやめてください。そのまま放置していると、審査に落ちる可能性があります。
ライフラインの開通手続きをする
審査に通ったら入居日(契約開始日)が確定します。新居ですぐ生活できるように、ライフラインの連絡を忘れずにしておきましょう。
ガス会社や電力会社は大家さん指定の場合があります。ライフラインの連絡先は不動産屋に聞いてください。
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