「マンスリーマンションのデメリットは何?」
「やばい人や危ない噂があるって本当?」
マンスリーマンションは、1ヶ月単位の短期で借りられることから、長期出張や観光する人に人気の物件です!高額な敷金・礼金がないのもうれしいポイントです。
しかし、マンスリーマンションは普通のマンションと比べてデメリットが目立つのも事実です。上手に使わないと、のちのちトラブルになることも…。
そこで当記事では、マンスリーマンションのデメリットやメリットを徹底解説します。実際に住んでいた人の経験談や契約の流れも紹介するので、ぜひ参考にしてください!
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
マンスリーマンションとは?
マンスリーマンションとは、1ヶ月単位で契約をして短い期間入居できるマンションです。
ほとんどの場合、身分を証明できれば入居審査は通過できます。保証人や保証会社の利用が必要ない物件が多いので、突然の出張などの際に役立ちます。
備え付けの家具や家電があり、水道や電気、ネットの手続きをする必要がありません。ホテルのように気軽に利用できるのも利点です。
マンスリーマンションのデメリット
マンスリーマンションは普通の賃貸と比べて、賃料の支払い方や契約内容などで違う点がいくつもあります。
通常の賃貸物件と比較した場合のデメリットをまとめました。
・賃料を一括払いしないといけない
・入居前に内見ができない
・契約しても住民票がうつせない
・隣人とのトラブルが起きやすい
・防音性能が低い
・入居後にインテリアを変更できない
・普通の賃貸とは契約条件が大きく違う
項目ごとに解説していきます。
賃料が割高
マンスリーマンションは備え付けの家具家電が揃っていたり、海外からの旅行者など短期間住む人のニーズが多いので、普通の賃貸物件の2割ほど家賃が高く設定されています。
また、水道や電気、ガスは予め契約されていいて、入居者は会社やプランの変更ができません。料金は定額で通常一人暮らしをするよりも高めの設定になっています。
吉祥寺駅から徒歩5分以内・築20年・1Kの物件を参考に3ヶ月間入居した場合、どれくらい賃料に差ができるかを比較しました。
マンスリー | 普通の賃貸 | |
---|---|---|
家賃 | 99,000円×3ヶ月 | 70,000円×3ヶ月 |
管理共益費 | 3,000円×3ヶ月 | 3,000円×3ヶ月 |
水道光熱費 | 18,000円×3ヶ月 | 10,000円×3ヶ月 |
合計 | 360,000円 | 249,000円 |
マンスリーマンションに3ヶ月住むと、賃料だけで約9万円の差が生まれました。
賃料を一括払いしないといけない
マンスリーマンションは入居時に滞在期間分の賃料をまとめて支払う必要があります。
元々割高な家賃や水道光熱費を一度に支払うので、かなり大きな負担になります。
入居前に内見ができない
マンスリーマンションは内見ができないので、入居してはじめて実際のお部屋の内装や設備を目にすることになります。
入居後のギャップを少しでも減らすためにも、物件情報の写真や周辺地図をよく確認して、不明点があれば不動産屋や管理会社に問い合わせてください。
どうしても気にいらない場合は途中解約もできますが、ほとんどの場合は差額分の賃料は戻ってきません。
契約しても住民票がうつせない
1年以上の長い期間契約する場合でも、マンスリーマンションには住民票をうつせません。物件情報や契約書にも「住民票移動不可」と明記されています。
法律上では生活の拠点となる「住所」とは違い、一時的に滞在するための「居所」として扱われるからです。
住民票を移せないと公的な通知が来なかったり、自治体のサービスが受けられなくなるなどのデメリットがあります。
隣人とのトラブルが起きやすい
マンスリーマンションのほとんどが身元を証明できればすぐに審査が通ります。普通の賃貸に比べて入居のハードルが低いので、入居者の質が悪い事があります。
観光地には外国人旅行客が多く集まるので、文化の違いによるトラブルが起きやすいです。
また、出張や単身赴任の人、受験生、イベントなどで集まった旅行客など、多様な属性の人が集まることが多いです。生活スタイルが合わずストレスが溜まりやすい環境です。
防音性能が低い
マンスリーマンションは軽量鉄骨を建材に使った物件が多く、防音性の低さから隣室との騒音トラブルが起きやすいです。
物件によって差はありますが、廊下を歩く足音が丸聞こえだったり両隣や上の階の生活音が筒抜けになることもあります。
物音に敏感な人だと、なかなか寝付けなかったり深夜に目が覚めてしまうことがあるかもしれません。
少しでも防音性を重視するなら、家賃の高いRC造(鉄筋コンクリート造)で作られているマンスリーマンションを探してください。
入居後にインテリアを変更できない
マンスリーマンションにはあらかじめ家具家電が備え付けられているので、自分好みにインテリアを変更できません。
引っ越し先で家具や家電製品を準備しなくてもいいのは便利ですが、不用な物を処分できないのでインテリアや家具の配置はかなり制限されます。
備え付けの設備を故意に壊すと、退去時にお部屋の現状回復と同じように弁償しなくてはいけません。
普通の賃貸とは契約条件が大きく違う
マンスリーマンションは普通の賃貸物件とは契約内容が大きく違います。一人暮らしや引っ越しに慣れている人ほど勘違いをしてトラブルに遭いやすいです。
例えば、契約期間が過ぎても自動更新される通常の賃貸とは違い、マンスリーマンションは契約期間が終了したら原則退去しなくてはいけません。
契約を延長できる場合もありますが、後住人が決まっているなどの理由で同じお部屋は続けて契約できないことがほとんどです。
マンスリーマンション間でも契約内容は大きく違うことがあります。トラブルが起きたときや退去時に慌てることのないよう、入居前に必ず確認してください。
マンスリーマンションのメリット
マンスリーマンションならではのメリットをまとめました。
・最小限の荷物で引っ越せる
・入居審査が緩い
・セキュリティが高い
・ライフラインの手続きが不要
賢く利用すれば普通の賃貸やホテルよりも賃料が安く、身軽に引っ越しできるのが最大の魅力です。
以下で項目ごとに詳しく解説していきます。
短期間なら安く暮らせる
マンスリーマンションに入居するときには敷金礼金、仲介手数料などの初期費用がかからないので、短期間なら安く暮らせます。
吉祥寺駅から徒歩5分以内・築20年・1Kの物件を参考に3ヶ月間入居した場合、どれくらい賃料に差が出るかを比較しました。
マンスリー | 普通の賃貸 | |
---|---|---|
敷金 | なし | 70,000円 |
礼金 | なし | 70,000円 |
保険料 | なし | 15,000円 |
仲介手数料 | なし | 70,000円 |
清掃費 | 16,200円 | 退去時に決まる |
家具家電購入費 | なし | 100,000円 |
家賃 | 99,000円×3ヶ月 | 70,000円×3ヶ月 |
管理共益費 | 3,000円×3ヶ月 | 3,000円×3ヶ月 |
水道光熱費 | 18,000円×3ヶ月 | 10,000円×3ヶ月 |
合計 | 376,200円 | 514,000円 |
不動産屋に支払う初期費用の他、保険料や鍵交換費用も不用な場合が多いです。3ヶ月から半年ほどの短期間の滞在に向いています。
長期滞在には向いていない
マンスリーマンションは通常の賃貸に比べて家賃や光熱費が割高なので、契約期間が長いほど出費が大きくなります。
同じ物件に8ヶ月間住み続けたときの賃料の違いをまとめました。利用する期間や契約する物件の参考にしてください。
マンスリー | 普通の賃貸 | |
---|---|---|
1ヶ月 | 136,200円 | 348,000円 |
2ヶ月 | 256,200円 | 431,000円 |
3ヶ月 | 376,200円 | 514,000円 |
4ヶ月 | 496,200円 | 597,000円 |
5ヶ月 | 616,200円 | 680,000円 |
6ヶ月 | 736,200円 | 763,000円 |
7ヶ月 | 856,200円 | 846,000円 |
8ヶ月 | 976,200円 | 929,000円 |
家賃と管理共益費、水道光熱費合わせて毎月約4万円多く支払うことになるので、入居から7ヶ月経つとマンスリーマンションの方が賃料多くかかります。
また、物件によっては清掃費とは別に退去費用を請求されることがあるので、トラブルにならないよう事前に確認しておきましょう。
最小限の荷物で引っ越せる
マンスリーマンションは家具家電が備え付けられているので、最低限の荷物で引っ越しできます。基本的に、下記の家具家電が設置されています。
・電子レンジ
・カーテン
・冷蔵庫/冷凍庫
・ベッド
・エアコン
・テレビ
また、備え付けの家具家電だけでなく、レンタル可能な家具家電もあります。
滞在日数に応じて必要な物を厳選して引っ越しましょう。トースターや電気ケトルなど他の家電で代用が利くものは短期間の滞在なら必要ありません。
・トースター
・DVDプレイヤー
・アイロン
・アイロン台
・電気ケトル
・カーテン
・照明
・掃除機
・寝具セット
・ダイニングセット
物件によって備え付けられている家具家電が違うので、事前にホームページ上で確認しておきましょう。
入居審査が緩い
マンスリーマンションの入居審査は、基本的に身元確認がとれれば通過できるのでかなり緩いです。必要書類も少なく、身分証明書の写しと申込書類をFAXやメールで送るだけです。
審査に関わる人数が少ないので、通常の賃貸に比べて短期間で入居できます。
なかには、審査不要で事前に家賃の振込が済めば、そのまま入居出来るマンスリーマンションもあります。
セキュリティが高い
マンスリーマンションは通常の賃貸と比べて人の入れ替わりが激しく、セキュリティが整っている物件がほとんどです。
余程古い物件でなければ、建物の入り口にオートロックや防犯カメラが備わっています。
ライフラインの手続きが不要
マンスリーマンションは普通の賃貸と違い、自分でガス会社や電気会社と契約する必要がありません。
基本的に料金が固定されており、水・ガス・電気をどれだけ使っても1日当たり約700円、1ヶ月で約20,000円が相場です。
また、ほとんどのマンスリーマンションがWi-Fiの接続が可能です。もしくは、家賃の中にすでにインターネット料金が含まれているケースが多いです。
マンスリーマンションに向いてる人の特徴
マンスリーマンションは基本的に1ヶ月~半年間ほどの短い入居期間で、最低限の荷物で身軽に引っ越しをしたい人に向いています。
下記に当てはまる人は、普通の賃貸物件やビジネスホテルに泊まるより、マンスリーマンションを借りたほうが費用を抑えられます。
・短期間の単身赴任
・海外からの一時帰国
・1ヶ月以上滞在が必要な就職活動や大学受験
・持ち家のリフォームや建て替え時の仮住まい
・遠方で入院している人の付き添い
1ヶ月未満の入居予定の人は、マンスリーマンションで1ヶ月契約をして早めに退去するか、1週間単位で借りられるウィークリーマンションがおすすめです。
マンスリーマンションに住んだ人の体験談
実際にマンスリーマンションに暮らした人のリアルな体験段を紹介します。
マンスリーマンション契約までの流れ
マンスリーマンションを契約するまでの流れは主に以下のように進みます。
普通の賃貸物件と違って内見や住民票の提出がない分、契約に必要な手順や用意する書類は少ないです。
ネットなどで気になるマンスリーマンションを探し、電話やメールで空室があるか確認します。空いていた場合は、お部屋の予約手続きをしましょう。
通常の賃貸サイトでは物件数が少ないことがあるので、専門の物件サイトがおすすめです。「◯◯(地域) マンスリーマンション」などの検索ワードで簡単に探せます。
予約後は、身分証明書の写し(顔写真付き)と申込書類をFAXやメールで送ります。書類が問題なく届けば自動的に入居審査に進み、審査通過後に予約確定になります。
予約確定後に、契約書と請求書が郵送されてくるので、期日までに入金や必要書類の返信を済ませてください。不備が無ければ、あとは入居するだけです。
当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。
家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。