
「賃貸の初期費用っていつ払うの?」
「支払いのタイミングが遅れたらどうなる?」
賃貸の初期費用は高額なので、支払い期日をできるだけ伸ばしてほしいですよね。予算が限られていると「まとまったお金が入ったときまで待ってほしい」と思う人は多いです。
しかし、初期費用を支払わないとそもそも契約が結べません。支払いのタイミングを知らないままでは、期日までにお金を用意できず契約が白紙になることも…。
そこで当記事では、賃貸の初期費用はいつ払うべきなのかを解説します。そもそも初期費用はいくらか、支払いまでの流れも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
賃貸の初期費用はいつ払う?
支払いのタイミングは賃貸契約前
賃貸の初期費用を払うタイミングは賃貸契約前です。時期で言うと、申し込みから約1週間後に設定されます。
契約前に支払う理由は、管理会社や不動産屋がキャンセルを恐れているからです。先に入金してもらえば、キャンセルのリスクが減るという仕組みです。
契約後に支払うケースもある
地域密着型の不動産屋だと、契約を結んだ後に初期費用を支払うときもあります。鍵の引き渡し条件を「初期費用の入金」と決めているところが多いからです。
契約を結ぶ前に初期費用の支払いはしたくない人は、住みたい駅や町にある不動産屋を回るのがおすすめです。
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賃貸の初期費用の支払いまでの流れ
- お部屋を探して内見へ行く
- 気に入ったお部屋を申し込む
- 入居審査を受ける
- 家賃発生日が決まり初期費用が確定する
- 入金期日までに初期費用を振り込む
初期費用の支払いのタイミングを知るには、賃貸契約の流れを理解するのが大切です。以降では、内見から初期費用の支払いまでの流れを解説します。
①お部屋を探して内見へ行く
まずは、不動産屋へ来店して物件を探してもらいます。どの業者でも紹介される物件は同じなので、事前に希望条件をしっかりまとめておくとスムーズです。
見たい物件が見つかったら内見へ向かいます。入居後の生活を想像して見学すれば、引っ越しが失敗しにくいです。廊下やゴミ置き場などの共用部分も確認してください。
内見は何度も行ける訳ではありません。不動産屋のスタッフに同行してもらう必要があるからです。内見時は室内を細かくチェックや採寸をしましょう。
②気に入ったお部屋を申し込む
住みたいお部屋が見つかったら、実際に申し込みをおこないます。ただの申し込みなので、入居自体は確定していません。
申し込み時には、顔写真付き身分証や健康保険証など多くの必要書類が必要です。提出が遅くなると審査に落ちてしまうので、事前に準備しておきましょう。
③入居審査を受ける
申し込みをしたら入居審査が開始されます。審査結果は2~3日ほどで出ますが、書類に不備があると1週間以上かかります。
審査中は、管理会社や保証会社から本人確認の電話が入ります。対応できないと、音信不通が原因で審査に落ちてしまうので注意です。
④家賃発生日が決まり初期費用が確定する
審査に通過したら家賃発生日(入居日)を打ち合わせます。入居日は、大家さんや管理会社が指定した候補日から選びます。
家賃発生日が決まり次第、初期費用の金額が確定します。請求書は書類やメールなどで送付されるので、忘れずに確認してください。
⑤入金期日までに初期費用を振り込む
初期費用は期日までの支払いが必要です。入金が間に合わないと、契約を断られてしまうので気を付けましょう。
契約準備がスムーズに進めば、申し込みから1週間ほどで初期費用を振り込みます。審査が長引いたとしても、入居日の前日までに振り込みが必須です。
初期費用は交渉で待ってもらえる
理由を伝えれば成功しやすい
初期費用の支払いは交渉次第で待ってもらえます。交渉するときは、明確な理由を伝えると成功しやすいです。
なぜ入金期日に間に合わないのか、いつまでに払えるのかの2点を伝えるのがコツです。寛大な大家さんなら、入金を数日待ってくれる可能性があります。

支払いを無視すると契約が白紙になる
支払期日を守らずに放置していると、契約自体が白紙になります。法律上だと口頭でも契約が成立するため、損害賠償を求められる恐れがあります。
何かあったときに連絡しないと、トラブルに発展しやすいです。不安なことがあれば、事前に不動産屋へ相談しておきましょう。
経験豊富な不動産屋に任せると良い
入金期日を伸ばしてもらう交渉は、経験豊富な不動産屋に任せると良いです。大家さんとの間に入って、上手く調整してくれます。
チャット不動産屋の「イエプラ」なら、交渉経験が豊富なスタッフが対応してくれます。チャットやLINEで相談できるので、対面での交渉が苦手な人におすすめです。
イエプラは費用の交渉にも強いです。初期費用の予算が限られている人も、ぜひ利用してみてください!
賃貸の初期費用はどれくらいかかる?
相場 | |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
前家賃 | 1ヶ月分 |
管理費(共益費) | 1ヶ月分 |
日割り家賃・管理費 | 入居日によって変動 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
初回保証料 | 総賃料の50~100% |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 |
オプションサービス | 15,000円+税 |
賃貸の初期費用は「家賃の4.5~5ヶ月分」と言われています。以降では、各項目の詳細や相場などを解説していきます。
敷金は1ヶ月分が相場
敷金は契約時に預けるお金で1ヶ月分が相場です。退去時の原状回復や家賃払えなかったときに充てられるお金で、残った部分は後日返金されます。
敷金が家賃2~3ヶ月分の物件もあります。2~3LDKなどのファミリー向けのお部屋や、ペット飼育可の物件です。修繕費用が高くなるのを予測して、多めに敷金を預けています。
礼金は1ヶ月分までが多い
礼金は、大家さんへのお礼に支払うお金で、相場は1ヶ月です。条件が良いお部屋や新築のお部屋は、礼金が高額になりやすいです。
不動産屋によっては「保証金」や「入居契約金」など名目を変えて、礼金0円と記載しているところも多いです。募集図面の詳細は細かく確かめるべきです。
前家賃は入居月の翌月分の家賃
前家賃は入居開始月の翌月の家賃のことで、相場は1ヶ月分です。4月に入居を開始した場合、5月の家賃が前家賃となります。
管理費(共益費)は建物の設備で変動する
「管理費」とは、マンションやアパートを維持・管理するための費用です。相場はなく建物のグレードや設備によって変動します。
エレベーターや24時間ゴミ出し可、管理人さんがいるなどのサービスがある物件は、管理費が高いです。
日割り家賃・管理費は入居日で変動する
日割り家賃(管理費)は、入居日で変動します。月の前半に入居すると金額が高くなるので、できるだけ後半に設定すると良いです。
仲介手数料は1ヶ月分+税が相場
仲介手数料とは、物件を紹介してくれた仲介会社に払うお金です。相場は家賃1ヶ月分+税です。成功報酬型のお金なので、契約を結ぶまでは無料で不動産屋を利用できます。
初回保証料は総賃料の50~100%かかる
保証会社の初回保証料の相場は、総賃料の50~100%です。総賃料とは、家賃・管理費・その他月額で払うものをまとめた金額を指します。
入居後は「継続保証料」も発生します。年に1度1万円を払うか、総賃料の1~2%を家賃とあわせて払う方法が一般的です。
鍵交換代は1.5~2万円+税が目安
鍵交換代は1.5~2万円+税が目安です。形状やシリンダーの種類によって、値段が大幅に変わります。
先がギザギザしている「U9キー」は価格が安く、複製も作りやすいため防犯性能が低めです。先に凹凸がある「ディンプルキー」だと、値段は高いですが防犯性に優れています。
鍵交換を断れる物件もありますが、セキュリティ面を考えると交換したほうが良いです。前の入居者が鍵の複製を作っている可能性が高いからです。

火災保険の相場は1.5~2万円
賃貸の火災保険料は1.5~2万円が相場です。基本的に管理会社から案内されて、保険への加入は必須です。
中には、火災保険を自分で手配するケースも存在します。安く済ませたいなら、ネット上の火災保険がおすすめです。2年契約のプランを1万円ほどで契約できます。
オプションサービスは1.5万円+税が相場
オプションサービスの多くは「消臭消毒」「24時間サポート」の2つです。相場はどちらも1.5万円+税です。
24時間サポートは、管理会社の営業時間外に起きたトラブルに対応するサービスです。深夜に鍵を失くしたときなどに便利です。
初期費用が払えないときの対処法【賃貸営業マン直伝】
分割払いできる不動産屋にお願いする
初期費用が払えないときの対処法を、弊社「家AGENT」で実際に働いている営業マン10名にインタビューしてみました。
特に目立った意見は「分割払いできる不動産屋に頼る」でした。対応可能な不動産屋は限られますが、親身になってくれます。
分割払いが利用できる不動産屋だと「スムーズ(smooth)」が有名です。会社独自の審査はありますが、通過すれば初期費用を立て替えてくれます。
クレジットカード払いを活用する
すぐ払えないときの対処法として、クレジットカードを活用するのも1つの方法です。クレカ払いができる不動産屋に限られますが、決済後に自分で手配すれば分割で返済できます。
不動産屋によっては一括払いにしか対応していません。決済後に自分で手続きするとに分割払いに変更できます。

賃貸の初期費用は物件次第で抑えられる
- ・敷金礼金なし
- ・フリーレント付き
- ・仲介手数料が半額以下
- ・連帯保証人だけで借りられる物件
賃貸の初期費用は、物件次第で大きく抑えられます。以下では、特に金額を下げられる4つの項目について解説します。
敷金礼金なしだと家賃2ヶ月分抑えられる
賃貸の初期費用を抑えるなら、敷金礼金なしのお部屋がおすすめです。それぞれの相場が家賃1ヶ月分なので、2ヶ月分安く抑えられます。
敷金礼金なしのお部屋の特徴として、空室の期間が長い、駅から遠いなどのデメリットが目立ちます。入居した後に気付くものも多いので、事前に確かめるべきです。

フリーレントは基本1ヶ月分以上
初期費用を抑える方法として、フリーレント物件を狙うのもおすすめです。日割り分の家賃や前家賃の負担を減らせます。
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になるサービスです。家賃が無料になる期間は、だいたい2週間~1ヶ月です。
注意点として、ほとんどの物件で「短期解約違約金」が設定されています。2年未満の退去で家賃1ヶ月分を支払うといった内容なので、すぐ引っ越す人には向いていません。
仲介手数料が半額以下の不動産屋を選ぶ
初期費用を抑えたいとき、仲介手数料が安いところにお願いするのもアリです。実際、相場の半額~無料で契約できる業者も存在します。
仲介手数料の安さが好評なのは、エイブルやミニミニなどです。手数料が家賃の0.5ヶ月分+税なので、交渉が苦手な人に向いています。
連帯保証人だけで借りられる物件なら保証料が浮く
保証会社での契約が増えていますが、連帯保証人のみで契約できるお部屋もあります。保証人だけなら、初回保証料などがかかりません。
実際に90%以上のお部屋が「保証会社必須」で募集されています。連帯保証人のみで借りたい人は、事前に不動産屋に相談してください。
賃貸の初期費用を払うタイミングに関するQ&A
不動産屋によって初期費用の支払うタイミングは違う?
不動産屋によって支払いのタイミングは違います。
仲介会社を挟んで契約する際、契約前に初期費用を支払うケースが多いです。管理会社の自社物件であれば、柔軟に対応してくれる可能性があります。
新築賃貸だと初期費用の支払うタイミングは早くなる?
新築物件でも支払いのタイミングは変わりません。
新築物件だからと言って契約や入金を急かされません。内見なしで契約する「未内見契約」だと、申し込みから1週間程度で入金と契約することもあります。
初期費用は振込以外のやり方でも払える?
クレジットカード決済が可能です。
最近は、クレジットカード決済で初期費用を払えるお部屋が増えています。数は少ないですが、電子マネーやバーコード決済に対応している不動産屋もあります。
初期費用の支払い方法を知りたいときは、事前にホームページや電話で確認すると確実です。
敷金礼金を払うタイミングはいつ?
契約を結ぶ前に払います。
初期費用は名目に関係なくまとめて払います。支払うタイミングが異なるのは火災保険と保証会社の初回保証料です。
入金期日は請求元で変動するので、送られてきた請求書の「入金期日」を確認してください。
初期費用の支払いは待ってもらえる?
正当な理由があれば待ってもらえます。
本人の意思とは関係なく支払いができなくなってしまったときは、不動産屋も期日を伸ばしてくれることが多いです。
お金が足りなくなってしまったなどの、本人の責任と判断される理由のときは契約を断られてしまいます。
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