
「家探しはいつから始めると良い?」
「3月入居なら何ヶ月前から動き出すべき?」
大学生や新卒として、4月から一人暮らしする人は多いです。新居にするアパートを探すため、賃貸サイトで毎日眺めている人もいるのではないでしょうか。
しかし、初めての引っ越しだと「いつから動いたら良いか分からない」といった悩みもあります。お部屋探しが遅れると、希望の入居日に間に合わなくなることも…。
そこで当記事では、物件探しを始める時期や、不動産屋に行くタイミングなどを解説します。「何ヶ月前から契約できるの?」という人も、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
お部屋探しはいつから始めるべき?
不動産屋に行くタイミングは入居の1~2ヶ月前から
お部屋探しのために不動産屋に行くなら、入居の1~2ヶ月前からが良いです。引っ越し希望日に間に合うスケジュールで動けます。
1~2ヶ月前から探しておくと、好条件な「退去待ち物件」も候補にできるメリットもあります。豊富な物件数から理想のお部屋が見つかりやすいです。
ちなみに、賃貸では物件をキープする「仮押さえ」はできません。他の人に取られたくない物件は「申し込み」をする必要があります。

3月入居なら年末年始から物件探しを始めたほうが良い
進学や就職で3月入居を考えているなら、お部屋探しは年末年始から始めるべきです。1~3月は引っ越しする人が最も多い時期で、好条件なお部屋ほどすぐに埋まってしまいます。
競争率が上がる繁忙期前なら、物件数に大きな変動はありませんし、不動産屋の予約も取りやすいです。
また、費用や募集条件を交渉しやすいメリットもあります。通常申し込みから2週間程度で家賃が発生しますが、フリーレントを付けてもらえれば、1ヶ月分の家賃を免除できます。
入居日が未定なら情報収集だけでも早めに始める
引っ越し時期が決まっていない人は、ネットでの情報収集だけでも始めると良いです。
どんなお部屋に住みたいのかイメージをまとめておけば、不動産屋に行ったときスムーズに相談できます。
あらかじめ住みたい地域の物件情報を見ておくのもアリです。だいたいの家賃相場が把握できて、予算に合うエリアを絞り込めます。
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お部屋探しから入居までの流れ【3月入居】
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年末年始
情報収集・スケジュールや予算決め
スーモやホームズなどの物件検索サイトで、どんな物件が募集されているか情報収集します。
住みたいエリアの家賃帯を見て、予算に合うか確かめましょう。ある程度の希望条件もまとめておくと良いです。
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1月上旬
物件の問い合わせ・内見予約
見に行きたい物件を絞れたら、掲載元の不動産屋に問い合わせします。まだ募集されているか確かめましょう。
空室であれば内見予約します。予約しておけば席を確保してもらえて、ゆっくり相談できます。
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1月中旬(内見前日まで)
内見前の準備を済ます
内見時の持ち物- ・スマートフォン
- ・スマートフォンの充電器
- ・メジャー
- ・ビー玉などの転がるもの
- ・メモ帳と筆記用具
- ・物件の募集図面(スクショ画像でも可)
- ・身分証、収入証明書
内見前日は表にまとめた持ち物を準備しておきましょう。
スマートフォンには、カメラなど内見に必要な機能のほとんどが入っています。カメラ以外には、懐中電灯や方位磁石として使えます。
お部屋の寸法を測るためメジャーと筆記用具も用意します。内見時にチェックしておけば、現地に何度も行き来するのを防げます。
内見当日に申し込むときは身分証なども必要です。引っ越し理由が進学なら合格通知書、就職なら内定通知書です。
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1月中旬
不動産屋へ行って内見する
来店予約して不動産屋に行きます。まずはスタッフと相談しながら内見するお部屋を決めます。
内見は1件につき60~90分見ておくと良いです。すぐに内見出来ない物件もあるので、物件選びには1ヶ月ほど期間を設けてください。
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1月中旬~下旬
物件の申し込み・入居審査
お部屋決まったら申し込み手続きに移ります。申込書には本人や緊急連絡先などの情報を記入してください。
書類に不備がなければ入居審査に移行します。審査日数の目安は3日~1週間程度です。
審査中は各関係者から本人確認の電話が入ります。知らない番号でも基本的に対応しましょう。
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1月下旬~2月上旬
入居審査の結果について連絡が来る
申し込みから数日後、入居審査が明けて不動産屋から入ります。
無事に通過していたときは家賃発生日を打ち合わせます。実際に入居する日ではなく、契約が開始する日のことです。
契約手続きに使う必要書類ついても案内されます。手続きのために来店できる候補日を伝えてください。
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2月上旬~中旬
初期費用の入金を済ます
家賃が発生する日(契約開始日)が決まるので、日割り家賃などが載った初期費用の請求書が届きます。
初期費用の入金期日は1週間程度です。なかには、クレジットカード払いできる物件もあります。
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2月上旬~中旬(契約日の前日まで)
必要書類や持ち物を揃えておく
必要書類や持ち物の例- ・認印
- ・銀行印、届け出印
- ・身分証
- ・現住所の住民票
- ・収入証明書
- ・家賃を引き落とす口座の通帳
- ・実印(実印契約の場合)
- ・印鑑登録証明書(実印契約の場合)
賃貸契約に必要な書類や持ち物を準備します。契約書に署名捺印するので、認印などの印鑑を用意してください。
住民票などは平日しか取得できない自治体もあります。余裕を持って用意しておくと良いです。
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2月中旬
不動産屋で賃貸契約を結ぶ
初めに宅地建物取引士による「重要事項説明」を受けます。契約する上で大事な部分について説明されるので、分からないことがあれば都度質問してください。
次に賃貸借契約書を見ます。内容は重要事項説明書とほぼ同じなので、再度お部屋の契約条件を確かめましょう。
読み合わせが終わったら、契約書類に署名捺印をします。鍵の受け取り日時を決めて、契約手続きは終了です。
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2月下旬
お部屋やライフラインの解約連絡を済ます
賃貸に入居中の人は、お部屋やライフラインの解約手続きを済まします。ライフラインに関しては、引っ越し先の開通連絡も忘れずにしましょう。
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2月下旬
引っ越し業者の選定・不要品の処分
引っ越しは複数の業者から見積りを出してもらい、安いところを選ぶのがおすすめです。
引っ越し先で不要になるものは早めに処分します。特に粗大ゴミは自治体に回収依頼すると時間がかかります。
鍵渡し日までに業者を決めて荷造りしておきましょう。季節外れのものや、普段使っていないものから梱包していくと効率が良いです。
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3月上旬~中旬
新居の鍵受け取り
鍵は不動産屋の店舗まで取りに行く必要があります。契約開始日の前日から受け取れるところが多いです。
「鍵預り証」という書類に署名捺印するので、契約時と同じ印鑑を持参してください。
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3月中旬~下旬
引っ越し(入居開始)
引っ越し自体は契約開始日を迎えてからおこないます。前日に入室してトラブルが起きても、火災保険が適用されないので注意です。
お部屋探しが来店不要で完結する不動産屋もある
ネット上の不動産屋「イエプラ」を利用すれば、来店不要でお部屋が決められます。遠方からの引っ越す人など、なかなか現地の不動産屋へ行けない人におすすめです。
やり取りは全てチャットやLINEで完結します。「家賃5万円で探して」「◯◯駅付近の治安は良い?」などアレコレ相談できます。
現地へ行けない人向けに「オンライン内見」も対応可能です。契約書は郵送してくれるので、わざわざ来店する必要がありません。
イエプラは深夜0時まで営業しているため、ほかの不動産屋が閉まっている時間でも相談できます。初めての一人暮らしで不安な人は、ぜひ利用してみてください。
お部屋探しをするなら希望条件をハッキリさせる
最低限決めるべきお部屋探しの条件
- ・入居希望日
- ・家賃(管理費込みの金額)
- ・住みたいエリア
- ・間取りや広さ
- ・室内設備
- ・共用設備(駐輪場など)
入居希望日は「3月下旬」「4月8日の入社日までには間に合わせたい」などの内容で大丈夫です。新卒の人なら、家賃は「手取りの3分の1」が目安です。
エリアは通勤・通学時間が30分以内に収まる場所で探しましょう。各駅停車の駅だと相場より安く見つかりやすいです。
一人暮らしの場合、間取りはワンルームか1Kで十分です。広さで言うとワンルームなら10~15㎡、1Kなら20~25㎡ほどです。
お部屋の設備は条件が増えるほど家賃が上がりやすいです。家賃をできるだけ抑えたいなら、必要最低限のものに絞って検索してください。

希望条件に優先順位を付けると物件探しがスムーズ
希望条件は優先順位を付けておくと、物件探しがスムーズです。自分の条件を整理できるメリットもあります。
譲れない条件は5つまでに絞るのがコツです。物件数が減りにくいので、お部屋探しの幅が狭くなりにくいです。
初期費用の上限を決めておく
費用の相場 | |
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敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
前家賃(翌月家賃) | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
火災保険料 | 18,000~25,000円 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
その他オプションサービス | 不動産屋によって変動 |
初期費用の上限も決めておいたほうが良いです。賃貸を借りるとき「家賃4.5~5ヶ月分」の初期費用がかかります。
家賃5万円なら、初期費用の目安は22.5~25万円です。敷金や礼金がかからない物件もありますが、基本的に1ヶ月ずつかかると考えておきましょう。予算オーバーを防げます。
お部屋探しで不動産屋に行くときのポイント
- ・事前に来店予約を済ます
- ・服装や身だしなみを整える
- ・希望条件や予算を明確に伝える
- ・日程に余裕があれば複数の会社を回る
事前に来店予約を済ます
不動産屋に行くなら事前に来店予約しておきましょう。予約なしだと長時間待たされたり、対応を断られるケースがあります。特に1月~3月の繁忙期は必ず予約すべきです。
来店前に気になっている物件を共有すれば、スタッフが条件に近いお部屋をピックアップしてくれます。
来店時間は午前中がおすすめ
来店時間は午前中の、できるだけ早い時間帯がおすすめです。朝イチから行けば、お部屋紹介~物件決定までを1日で終わらせられます。
15時以降に来店予定の人は、内見が後日になると考えてください。鍵を保管する管理会社の多くが、18時で閉まってしまうからです。
服装や身だしなみを整える
不動産屋に行くときは清潔感のある服装を心がけましょう。入居審査では、本人の見た目や人柄もチェックされるからです。
派手な髪型や、過度な露出がある人は要注意です。不潔な見た目だと「お部屋を汚く使われる」と判断されやすいです。
わざわざスーツを用意する必要はありません。シンプルで清潔感のあるもので大丈夫です。
希望条件や予算を明確に伝える
不動産屋のスタッフには、希望条件や予算をハッキリ伝えましょう。家を探している本人が適当だと、営業マンはどんなお部屋を紹介したら良いか困ってしまいます。
どんなお部屋を探しているかメモ帳に書いても良いですし、インターネットで見つけた物件情報を見せるのもアリです。
初期費用に関しては「〇〇万円までしか出せません」と伝えれば、予算に収まる物件に絞って紹介してくれます。

日程に余裕があれば複数の会社を回る
ゆっくりお部屋探しをしている人なら、複数の不動産屋を回るのも手です。紹介される物件は一緒でも、営業マンの腕次第で費用交渉できるケースがあるからです。
2、3社で同じ物件の見積もりを取る人も実際にいます。予算が厳しい人は、色々な不動産屋で相見積もりしてもらいましょう。
お部屋探しの日程に関するよくある質問
家探しは何ヶ月前から始めるべき?
引っ越したい日の1~2ヶ月前が良いです。
1~2ヶ月前からお部屋探しを始めれば、引っ越し希望日に間に合うスケジュールで動けます。
好条件な「退去待ち物件」も候補にできるメリットもあります。豊富な物件数から理想のお部屋が見つかりやすいです。
2ヶ月以上前の内見は可能?
即入居可のお部屋なら内見できます。
即入居可とは、前の入居者が退去済みで、室内クリーニングが完了したお部屋のことです。退去予定や新築の物件は、内見できない可能性が高いので注意してください。
即入居可の物件はいつから入居できる?
申し込みから約2週間後です。
入居審査や契約手続きが済めば、あっという間に契約開始日になります。
即入居可の場合、引っ越しが契約開始日に間に合う人は少ないです。先に賃料発生させて、後日ゆっくり引っ越すのが一般的です。
賃貸物件は何ヶ月前から契約できる?
明確な基準はありません。
具体的な基準は決まっていませんが、申し込みから約2週間後にお部屋の契約が始まるケースが多いです。
家賃を無駄にしてでも他の人に取られたくない場合は、本来の入居希望日より前倒しで家賃発生させるのも手です。
退去待ちで内見できない物件があれば、先に申し込みを入れる「先行申込」という方法もあります。退去後に内見して、契約するかどうか判断できます。
大学生のお部屋探しはいつから?
年末年始からがおすすめです。
1~3月の繁忙期は良いお部屋ほど早く埋まります。合格発表のあとからだと、悪い物件しか残ってなかったり、引っ越しが間に合わない可能性があります。
不動産屋によっては「合格前予約」というサービスがあります。万が一志望校が不合格だったとき、予約していたお部屋をお断りできます。
キャンセル代もかからないので、進学予定の学生向けです。実施している不動産屋は限られるので、インターネットで詳しく調べてから問い合わせてください。
新卒一人暮らしのお部屋探しはいつから?
大学生と同様に年末年始からが良いです。
早めに動き出せば、ライバルより先に良い物件を見つけられます。注意点として、即入居可の物件だとすぐに家賃が発生してしまいます。
住んでいない間も家賃を払う必要があるため、予算に余裕がある人向けです。フリーレントを付けてもらう交渉をすれば、約1ヶ月の家賃を免除してもらえます。
結婚や同棲のお部屋探しはいつからがおすすめ?
4~6月がおすすめです。
ファミリー向け物件の動きが活発になり、希望のお部屋が見つかりやすいからです。
不動産屋の繁忙期が落ち着き、スタッフがじっくりお部屋探しに付き合ってくれるメリットもあります。
転職のお部屋探しはいつから?
内定が出たあとに探し始めると良いです。
今の会社を退職してしまうと無職状態になります。入居審査の難易度が上がり、希望のお部屋に入居できない可能性が高いです。
働き始めていなくても「内定通知書」があれば審査してもらえる可能性があるので、まずは不動産屋に相談してみましょう。
お店に行かなくても「イエプラ」なら、アプリやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
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遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。
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