「壁が薄いアパートの見分け方はある?」
「賃貸でもできる防音対策はある?」
賃貸アパートに住むなら、壁が薄い物件は避けたいですよね!防音性の高いお部屋に住めば、隣人の生活音を気にせず快適に過ごせます。
しかし、お部屋探しに慣れていないと、壁が薄いかどうかの判断は難しいです。住んでから隣人の話し声や足音が気になって、ノイローゼになった人も多いです。
そこで当記事では、壁が薄いアパートに住まないための6つの見分け方を解説します。騒音トラブルを防ぐお部屋探しのコツや、賃貸でも可能な防音対策も紹介します。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
壁が薄いアパートの6つの見分け方
- 壁をノックしたときの音が軽い
- 室内で手を叩いても音が反響しない
- 壁に耳をあてると隣室の話し声が聞こえる
- 外廊下や階段の足音が室内まで響く
- 車や電車が通ると揺れる
- 建物入口に騒音を注意する張り紙がある
1.壁をノックしたときの音が軽い
壁の薄いアパートかどうかは、室内の壁をノックしたときの音で分かります。「コンコン」と高い音なら壁が薄く「ゴンゴン」と低い音がすれば厚いです。
1ヶ所だけでなく、室内のすべての壁で確かめます。クローゼットや押し入れの中もノックしてみてください。壁が薄く作られやすい部分だからです。
2.室内で手を叩いても音が反響しない
お部屋の中心で手を叩いて、反響した音を聞くのも有効です。壁の厚みが充分あるなら、やまびこのように反響音があります。
音がほとんど跳ね返ってこない場合、壁が薄い可能性が高いです。隣のお部屋や、上下の階に音が抜けていると判断できるからです。
3.壁に耳をあてると隣室の話し声が聞こえる
壁に耳をあてて、他のお部屋の生活音が聞こえるアパートは壁が薄いです。特に話し声やテレビの音が聞こえたら要注意です。生活音の中でも響きにくい音だからです。
掃除機や洗濯機の音が多少聞こえるレベルであれば、壁に厚みがあると判断できます。
4.外廊下や階段の足音が室内まで響く
同行スタッフに頼んで、外廊下や階段を歩いてもらうのもおすすめです。室内まで足音が響くようなら、外壁や玄関扉が薄いです。
階段の足音や玄関扉を閉める音で起こされるとストレスのもとです。アパート内に1人は、生活リズムが違う住人がいると考えるべきです。
5.車や電車が通ると揺れる
壁が薄いアパートは、車や電車が通ると揺れることがあります。建物の重量が軽く、振動の影響を受けやすいからです。
線路沿いや、交通量の多い通り沿いの物件で内見するならチェックしておきましょう。
6.建物入口に騒音を注意する張り紙がある
建物内では、騒音を注意する張り紙がないかもチェックしておきましょう。壁が薄いかどうかはもちろん、住人の民度も分かります。
何枚も張ってあったり、最近の日付で張り出されている場合は住まないほうが良いです。
壁が薄いかどうかは不動産屋に聞くのが手っ取り早い
壁が薄いかどうかは、不動産屋に聞くのが手っ取り早いです。入居後のトラブルを防ぐため、ほとんどの不動産屋が正直に教えてくれます。
当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEから気軽に相談できます。気になる物件の防音性は、直接管理会社に問い合わせてくれます。
SUUMOやHOME’Sには載っていない未公開物件も取り扱っているので、お部屋探しの幅が広がります。
また、仲介手数料が基本無料で、お部屋によってはキャッシュバックもあります。お得に引っ越したい人は、ぜひ試してみてください。
アパートの壁の薄さは木造や鉄骨造などでも判断できる
木造・鉄骨造アパートの壁は薄い
建物構造 | 厚さの目安 | 素材 |
---|---|---|
木造 | 100~125㎜ | 木材の柱に石膏ボードを貼りつけたもの |
軽量鉄骨造 | 100~125㎜ | 鉄の柱に石膏ボードを貼りつけたもの |
重量鉄骨造 | 125~150㎜ | 鉄の柱に石膏ボードを貼りつけたもの(ボードが2重になっているものが多い) |
RC造 | 150~200㎜ | 鉄の骨組とコンクリートを合わせたもの |
SRC造 | 180~200㎜ | 鉄の骨組とコンクリートを合わせたもの |
アパートの壁の薄さは、建物の構造でも推測できます。一般的に防音性のある壁の厚さは150mm以上と言われていますが、木造や鉄骨造の物件では下回ることが多いです。
木造や鉄骨造の壁は基本的に薄く、隣のお部屋の生活音は対策しない限り聞こえてきます。自分が出す音にも気を遣う必要があります。
防音性を重視するならRC造・SRC造がおすすめ
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-35 | - | 日常生活で気になるような音は、ほぼ聞こえてこない。 |
L-40 | SRC造 | 子どもの泣き声や走り回る音や、落下音はかすかに聞こえる。上の階の音がわずかに聞こえるが、気にならない。 |
L-45 | - | 子どもの泣き声や走り回る音は少し聞こえる。生活音はほとんど気にならない。 |
L-50 | RC造 | 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる。隣人のテレビ音やシャワー音は、ほぼ聞こえない。 |
L-55 | - | 洗濯機や掃除機など、振動を伴う音は聞こえるが我慢できる。 |
L-60 | 重量鉄骨造 | 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる。上下の音が響きやすいので、隣の話し声などは気にならない。 |
L-65 | 軽量鉄骨造 | ドアの開閉音や家電など振動を伴う音などの生活音は聞こえる。木造よりはマシなレベル。 |
L-70 | - | 木造とほぼ大差ないレベル。生活音が筒抜けなのでうるさく感じる。 |
L-75 | 木造 | 話し声やテレビの音などの生活音がかなり筒抜ける。人の位置が分かるほどで、プライバシーの確保がしづらい。 |
防音性を重視したい人は、RC造やSRC造の物件がおすすめです。壁に厚いコンクリートを使っているので、かなりの生活音を防げます。話し声やテレビの音は、基本的に聞こえません。
木造や鉄骨造に比べて家賃が高いものの、静かに暮らせます。騒音に悩まされたくない人は検討してみてください。
壁の薄いアパートでも生活しやすいお部屋の特徴
- ・築年数の浅い物件
- ・角部屋最上階のお部屋
- ・生活空間が隣り合っていない間取り
- ・周辺環境が静か
築年数の浅い物件
騒音トラブルを避けるなら、築年数が浅い物件に絞ります。建築技術は日々進化していて、新しいアパートには一定の防音性が備わっているからです。
築年数の目安は2023年現在で10年以内です。大手賃貸ハウスメーカーの最新技術が使われており、壁の薄さを感じさせない物件が多いです。
大手賃貸ブランドの防音システム一覧
防音システム | 採用年 | |
---|---|---|
シャーメゾン | シャイド50 シャイド55 |
2010年 |
ヘーベルメゾン | ANRフロア | 2018年 |
D-room | サイレントハイブリッド スラブ50 |
2012年 |
DK SELECT | ノイズレスシステム | 2013年 |
大手賃貸ブランドで採用されている防音システムと導入された年をまとめました。
積水ハウスのシャーメゾンでは、2010年から「シャイド50(シャイド55)」という防音技術を使っています。普通のお部屋と比べて、上階からの衝撃音を約2分の1にカットしてくれます。
大東建託のDK SELECTでは、2013年から床や階段の音を抑えるノイズレスシステムが導入されています。木造アパートでも、壁の薄さを感じさせない造りをしています。
角部屋最上階のお部屋
騒音に悩まされたくない人は、最上階の角部屋を選びましょう。上下階と隣を合わせて2部屋しか隣接しないので、かなり静かに暮らせます。
隣室のある壁に、テレビボードや棚などを配置すると、さらに防音性が高まります。
生活空間が隣り合っていない間取り
図のように生活スペースが隣り合っていない間取りなら、壁が薄いアパートでも騒音が気になりにくいです。キッチンやトイレなどの水回り同士が接しているのが理想です。
不動産屋に質問すれば、隣のお部屋との位置関係がわかる資料を取り寄せてもらえます。資料がない物件は、隣とのドアの距離を外から見ると、間取りや壁の厚さを推測できます。
周辺環境が静か
- ・線路
- ・大通り
- ・工場や倉庫
- ・学校や幼稚園などの教育施設
- ・スーパーなどの商業施設
- ・グラウンドや公園
壁の薄いアパートで快適に過ごすなら、周辺環境の静かさもポイントです。線路や大通りから離れたエリアであれば、車や電車の音でストレスが溜まらないからです。
アパートの近くに、教育施設や公園がないかどうかも大事です。休日に子どもの声で起こされるリスクが低いです。
壁の薄いアパートでおすすめの防音対策
- ・騒音がうるさい壁側に家具を配置する
- ・防音カーテンに変更する
- ・窓に防音シートを貼る
- ・隙間テープで窓やドアの隙間を埋める
- ・厚手のカーペットや防音マットを敷く
- ・21時以降に大きな音の出る家電を使わない
騒音がうるさい壁側に家具を配置する
壁が薄いアパートで暮らすなら、タンスや本棚などの家具は騒音がする側に配置しましょう。市販の防音対策グッズなどを買わなくても対処できる方法です。
壁から1cmほど離して置くと効果が大きいです。家具と壁の間に空気の層ができて振動が軽減されます。
防音カーテンに変更する
防音カーテンを取り付けると、外からの音を防げます。特殊な繊維がカーテンに組み込まれていて、外の騒音を入りづらくしてくれます。
見た目は普通のカーテンと変わりません。お部屋の雰囲気に合わせてカラーを選んでみてください。
窓に防音シートを貼る
一般的な窓ガラスで外からの防音性が低い場合、透明の防音シートを貼れば騒音が軽減できます。防音カーテンと合わせて使うのがおすすめです。
内見時は、窓が内側にもう1つある「二重サッシ」や、2枚以上のガラスを組み合わせた「複層ガラス」か見ておくと良いです。空気の層で防音性が高まっています。
隙間テープで窓やドアの隙間を埋める
外からの音が気になるときは、窓枠やドアの隙間が広い可能性が高いです。築年数の古い木造や鉄骨造のアパートによくある状態です。
窓枠に隙間がある場合は、市販の隙間テープで埋めると低コストで防音性を上げられます。ドアの建て付けが悪くなっているときは、管理会社に相談してください。
厚手のカーペットや防音マットを敷く
2階以上に住む人は、自分の足音にも気を付ける必要があります。厚手のカーペットや防音マットを敷いて、スリッパやルームシューズを履けばかなり軽減できます。
アパートでの「かかと歩き」は禁物です。床の防音性に限度があり、振動を伴う音は下の階に響きやすいです。
21時以降に大きな音の出る家電を使わない
掃除機や洗濯機など、大きな音の出る家電は21時以降の使用を控えましょう。子育て世帯を中心に、寝る人が増え始める時間帯だからです。
日中にまとめて家事を済ませたり、静音機能が付いた家電に買い替えるのも手です。
壁の薄いアパートに関するよくある質問
レオパレスより壁が薄い物件はある?
木造アパートを中心に多いです。壁が薄いので有名なレオパレスですが、2012年以降に建てられた物件は、防音性が改善しています。
大東建託は壁が薄いって本当?
木造アパートが中心なので、やや壁が薄いです。大東建託で防音性を重視するなら、RC造で建てられたものがおすすめです。
アパートとマンションで壁の薄さは違う?
マンションのほうが壁が厚いです。コンクリートを使用したRC造やSRC造が中心だからです。
隣人がうるさいときの対処法は?
管理会社や大家さんに相談してください。トラブルになりやすいので、直接注意するのはやめましょう。
足音がうるさいと言われたらどうする?
歩き方を改善しましょう。かかと歩きが原因なので、つま先から着地するように歩いてください。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
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