「賃貸契約から入居までの平均日数は?」
「入居審査に時間がかかる理由が知りたい!」
新居の賃貸契約を結んだら、入居までは秒読み段階です。新生活を想像するとワクワクしますよね!
しかし、賃貸物件は契約日に入居できるわけではありません。日数がどれくらいかかるか知っておかないと、荷物の搬入作業などでバタつく恐れも…。
そこで当記事では、賃貸契約から入居までの平均日数や時間がかかる理由を解説しています。審査日数を平均より短くする方法も紹介するので参考にしてください。
- 平均日数は2日~1週間
- 契約したその日に入居できるわけではない
- 早めに入居したいならイエプラに相談するのがおすすめ
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
・オリコン顧客満足度1位の接客サービス
・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
賃貸の契約から入居までの平均日数は?
工程 | 平均日数 |
---|---|
物件紹介や内見 | 1日〜1ヶ月 |
申し込みと入居審査 | 3日〜1週間 |
重要事項説明を受けて契約 | 1日 |
鍵を受け取って入居開始 | 1日~1ヶ月 |
賃貸契約から入居までの平均日数は2日~1週間です。契約を結んだその日に入居するケースはまれで、一般的には数日経ってから入居できるようになります。
以下では、お部屋探しから実際に入居するまでの流れと日数を紹介します。
物件探しから入居までの流れ
物件紹介や内見:1日〜1ヶ月
まずはどの物件に申し込むか決めます。賃貸サイトから自分で探すか、不動産屋に行って紹介してもらいましょう。
来店予約時にあらかじめ希望条件を伝えておけば、当日までにスタッフが物件を探しておいてくれます。即入居可の物件であれば、紹介~内見まで1日で終わらせることも可能です。
予約なしでも対応はしてもらえますが、長時間待たされる可能性があります。事前予約がおすすめです。
申し込みと入居審査:3日〜1週間
物件が決まったら入居申込と入居審査に入ります。不動産屋で申込書の記入と必要書類を提出すると、3日~1週間で結果が出ます。
そもそも入居審査とは、入居希望者に家賃支払い能力があるか、トラブルを起こす危険性はないかをチェックするためのものです。
審査は主に大家さん、家賃保証会社、管理会社がおこないます。段階的に多くの人が関わるため、最低でも3日はかかります。
重要事項説明を受けて契約:1日
審査に通ったら不動産屋のスタッフから重要事項説明を受けます。取引や物件に関する事項が説明され、問題なければそのまま契約手続きに進むのが一般的です。
重要事項説明は宅地建物取引業法で義務付けられており、省略はできません。不動産屋に行くのが難しい場合は、スマホなどのビデオ通話でIT重説を受けるのがおすすめです。
契約手続き後、初期費用を支払います。不動産屋によっては現金振込の他に、クレジットカードや入居ローンの利用が可能です。希望の支払い方法が使えるか確認しておきましょう。
鍵を受け取って入居開始:1日~1ヶ月
入居日になったら鍵を受け取って入居開始です。即入居可の場合は契約完了後すぐに鍵を受け取れます。
一方、前の入居者がいる場合は退去後のハウスクリーニングやが終わってからの入居になります。タイミングによっては数週間~1ヶ月かかるため注意が必要です。
申し込みして審査結果がわかるまで3日〜1週間ほどかかる
入居審査の工程 | 目安の日数 |
---|---|
大家さんへ必要書類を提出 | 1日 |
大家さんに書類確認・関係各所への連絡 | 1~3日 |
本審査・結果の連絡 | 1~3日 |
賃貸契約の入居審査は3~1週間かかるのが一般的です。書類に不備がある、各所へ連絡が取れない場合は1週間以上かかります。
繁忙期は10日~2週間ほどかかる場合がある
不動産屋の繁忙期である1~3月は、審査結果が出るまでに時間がかる場合があります。入居申込をする人が多くなり、保証会社や大家さんが忙しくなるからです。
「即入居可」の物件でも最低3日かかる
物件情報に「即入居可」と記載されている物件でも、実際に住めるまでに最低でも3日はかかります。
即入居可の物件は、審査や契約などの手続きが終わってからすぐに入居できるという意味です。申し込みをした日やその翌日に入居できるわけではありません。
書類に不備がある場合は審査が進まないので、即入居可でも入居日は伸びます。
入居審査に時間がかかる理由【弊社実体験】
- ・書類に不備がある
- ・大家さんと連絡が取れない
- ・本人確認ができない
- ・緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れない
- ・1~3月の繁忙期で引っ越し
- ・2番手で申し込みをした
- ・審査基準ギリギリで申し込んだ
- ・法人名義で申し込んでいる
- ・警察関係者の入居申込
書類に不備がある
入居審査が進まない理由として1番多いのは、必要書類に不備があることです。
審査に必要な書類が足りない、記入ミスや漏れがある場合は審査が進まなくなってしまいます。記入する内容に誤りや漏れがないかしっかり確認しましょう。
大家さんと連絡が取れない
大家さんが不在で連絡が取れない場合は審査が進みません。最終的に入居してよいかを判断するのは大家さんだからです。
大家さんの都合が合わず連絡が取れない場合は、入居審査が長引くことがあります。
本人確認ができない
物件によっては申し込み後に本人確認の電話が入るケースがあります。知らない電話番号だからと無視し続けると時間がかかるだけでなく、最悪の場合は審査に落ちます。
着信があればすぐに折り返し連絡するようにしましょう。
緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れない
緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れないと審査が進まなくなります。
保証会社や管理会社から本人確認の電話があります。省略されるケースもありますが、着信があったら折り返すまで審査は進みません。
緊急連絡先や職場にも電話が入る場合があります。「電話が入るかもしれない」と事前に伝えておいてください。
1~3月の繁忙期で引っ越し
不動産屋の繁忙期である1~3月は、入居審査が遅くなることがあります。入居申込する人が多く、対応が追いつかないからです。
繁忙期にお部屋探しをするときは、早めの行動が大切です。審査が長引くことを前提に、引っ越し予定日の2ヶ月前からお部屋探しを始めるとよいです。
2番手で申し込みをした
賃貸の申し込みは先着順です。2番手で申し込んだ場合は、1番目の人の審査が終わるまで審査されません。
審査に落ちる人は1~2割程度と言われています。大家さんの判断で2番手の人を優先する場合や、1番手の人がキャンセルしない限り2番手の人は審査に進めません。
審査基準ギリギリで申し込んだ
家賃に対して収入が少なく、審査基準ギリギリの金額で申し込むと審査に時間がかかることがあります。
収入が少ない場合は、職業や勤続年数などから総合的に判断されます。大家さんが審査を通すか悩むので、時間がかかってしまいます。
審査基準ギリギリの年収だと、入居後の生活も苦しくなる可能性があります、家賃の安いお部屋を探すことも視野に入れましょう。
法人名義で申し込んでいる
確認項目が多く不備が発生しやすい
社宅などの法人契約で進めている場合、必要書類が多く不備が発生しやすいです。会社の規模や業績など、通常の審査よりチェック項目が多いのも理由の一つです。
社宅代行を挟むと審査期間がさらに伸びる
外部企業に社宅を代行する「社宅代行」を通して申し込みをした場合、審査がさらに伸びる可能性があります。
社宅代行が間に入ると、賃貸契約に関わる業者が増えてしまいます。必要書類の確認や業者間のやりとりに時間がかかるので、大幅に審査時間が伸びます。
警察関係者の入居申込
警察関係者が一般の賃貸物件に申し込みした場合は、審査が長引きます。
入居審査は問題なく通過しますが、警察側での審査に時間がかかってしまいまいます。そのため、申し込みから入居までに1ヶ月ほどかかるケースが多いです。
連絡が遅くても審査に落ちたわけではない
審査結果に関わらず必ず連絡が来る
「審査結果の連絡が遅い=落ちた」ではありません。審査に通ったにせよ、落ちたにせよ必ず連絡が来るので焦らず待ってみましょう。
審査結果がなかなか出ないからといって、他の不動産屋で別の物件を申し込むのはマナー違反です。両方の物件の審査に通過した場合、片方をキャンセルしなければいけません。
不動産屋と大家さんからの印象が悪くなってしまいます。以降は同じところでの審査に落とされる可能性があるので注意してください。
1週間経っても連絡がない場合は確認したほうがよい
1週間経っても連絡がない場合は、不動産屋に電話して状況を確認してもらいましょう。審査状況を調べて報告してくれます。
稀に不動産屋のスタッフのミスで連絡し忘れているケースもあります。
審査日数を平均より短くする方法
- ・審査に必要な情報や書類を事前に準備する
- ・連帯保証人と緊急連絡先に電話がくると伝える
- ・不動産屋が自社管理している物件を選ぶ
- ・言葉遣いや身だしなみを整える
- ・繁忙期を避ける
審査に必要な情報や書類を事前に準備する
審査をスムーズにおこなうために、必要な情報や書類は事前に準備しておきましょう。住民票や印鑑登録証は役所まで取りに行く必要があるため、用意するのに時間がかかります。
マイナンバーカードや住民基本台帳カードがあれば、コンビニで発行できる書類もあります。カードを持っている人は活用しましょう。
連帯保証人と緊急連絡先に電話がくると伝える
入居審査では連帯保証人と緊急連絡先に確認の連絡が入ります。確実に電話に出てもらえるように事前に伝えましょう。
知らない電話番号からの着信には出ない人もいるため、不在着信があったら折り返すように伝えておくとスムーズです。
連絡がある電話番号を知りたい人は、不動産屋に確認しましょう。家賃保証会社のホームページに公開されている場合もあります。
不動産屋が自社管理している物件を選ぶ
不動産屋が自社管理している物件は、不動産屋が管理会社を兼ねているため審査に関わる人が少なくなります。
自社管理物件の場合は間に仲介会社が入らないため、仲介手数料が0円なのもメリットです。
言葉遣いや身だしなみを整える
不動産屋に行くときは言葉遣いや身だしなみを整えましょう。入居審査では人柄もチェックされており、問題がなければ審査がスムーズに進みます。
収入に問題がなくても人柄が悪い場合、大家さんがOKを出すか迷ってしまうため審査に時間がかかります。
繁忙期を避ける
繁忙期は引っ越す人が多く、審査日数がかかります。引っ越し時期にこだわりがなければ、1~3月の繁忙期を避けることで審査に時間がかかることを防げます。
繁忙期を避けると初期費用の交渉がしやすい、時間をかけてゆっくり探せるなどのメリットもあります。
審査に落ちた場合の対処法
- ・保証会社を変えて再審査
- ・親族に代理契約をしてもらう
- ・諦めて別の物件を探す
- ・シェアハウスに住む
保証会社を変えて再審査
保証会社の審査に落ちた場合は別の保証会社で再審査してもらえる場合があります。不動産屋に相談してみましょう。
審査が不安な人は審査がゆるい「独立系」保証会社の物件がおすすめです。保証会社は自分で選べません。「独立系の保証会社の物件を探している」と伝えれば紹介してもらえます。
親族に代理契約をしてもらう
学生や無職など、自分の名義で審査に通らないときは代理契約してもらう方法があります。
代理契約とは、お部屋の契約者と入居者が異なる契約です。一般的には親族が代わりに契約します。代理契約をする場合は事前に不動産屋に伝えましょう。
諦めて別の物件を探す
審査に落ちたら諦めて別の物件を探すのも手です。審査に落ちた物件に、他の不動産屋で改めて申し込んだとしても審査に通ることはないからです。
気持ちを切り替えて探せば、審査に落ちた物件よりよいお部屋が見つかるかもしれません。
シェアハウスに住む
引っ越しの期限が迫っている場合、シェアハウスを仮住まいとしてお部屋探しを続ける方法があります。初期費用は約10万円で、家賃相場は4~5万円ほどです。
さらに費用を抑えたい人は、初期費用が一律3万円の「クロスハウス」がおすすめです。空き部屋をリフォームしてシェアハウスにしているため、とにかく費用が安いです。
そもそも賃貸の入居審査とは?
お部屋を貸しても問題ないかを確かめるためのもの
賃貸の入居審査とは、大家さんや管理会社が入居希望者にお部屋を貸しても問題ないかを確かめるためにおこなうものです。
「毎月家賃を問題なく支払えるか」「騒音や隣人トラブルを起こさないか」を重点的に確認します。
家賃保証会社の審査もある
多くの賃貸物件では、大家さんの審査とは別に家賃保証会社による審査もおこなわれます。
家賃保証会社とは、入居者が滞納した家賃を保証してくれる会社のことです。入居者が家賃を滞納しての保証会社が立て替えてくれるので大家さんは安心できます。
入居審査でチェックされるポイント
- ・年収の36分の1に抑えられているか
- ・職業や勤続年数
- ・預貯金を見られる場合がある
- ・過去の滞納歴
- ・人柄
- ・連帯保証人を立てられるか
- ・犯罪歴
年収の36分の1に抑えられているか
家賃 | 年収 |
---|---|
5万円 | 180万円以上 |
6万円 | 216万円以上 |
7万円 | 252万円以上 |
8万円 | 288万円以上 |
9万円 | 324万円以上 |
一般的には家賃の36倍以上の年収があれば審査に通ります。月の手取りの「3分の1」まで家賃を抑えれば、審査に落ちる心配は少ないです。
タワーマンションや分譲マンションなど、グレードの高い物件はさらに厳しく確認されます。少しでも目安をオーバーすると不利になりやすいです。
職業や勤続年数
職業や雇用形態から収入が安定しているかを判断します。一般的に、正社員や公務員で勤続年数3年以上であれば審査に通りやすいです。
ただし、年収が高くても収入が不安定であるとしなに通りにくいです。年収が不安定な人は、直近2年間の平均年収が家賃の36倍になっているかを確認して家賃を決めましょう。
預貯金を見られる場合がある
収入が安定していない人や無職の人で、預貯金で審査される場合は「家賃2年分以上の貯金」が必要になります。
家賃に対して収入が少ない人でも預貯金を見せることで審査に通りやすくなります。
個人事業主や水商売、フリーターは収入が不安定なイメージを持たれやすいです。貯金が少ない人は家賃を下げてお部屋を探しましょう。
過去の滞納歴
過去5年以内に家賃やカード支払いの滞納、ローンの借り入れがあると「家賃滞納されるのではないか」と判断されて審査に落ちます。
不動産屋は横の繋がりが強く、過去に家賃滞納をしてしまうと他の不動産屋に情報が伝わる可能性が高いです。
借金があっても、収入が安定していて返済可能と判断されれば審査に通る可能性があります。
人柄
見た目が派手な人や言動が乱暴な人は「入居後にトラブルを起こしそう」と判断され、審査で不利になります。
対面で話すのが苦手な人でも、受け答えをしっかりしていれば審査に通りやすいです。
連帯保証人を立てられるか
連帯保証人とは、借主が家賃滞納をして支払えない際に本人に代わって支払いをする人です。
大家さんからすると、家賃を滞納されても代わりに支払ってくれる人がいれば安心できるため審査に通りやすくなります。
連帯保証人が必要かどうかは物件によって異なります。十分な収入のある親族がいない場合は、事前に不動産屋に相談しましょう。
犯罪歴
過去に新聞やニュースになるような犯罪事件に関与していると審査に落ちます。書類送検や軽犯罪であっても、ネットで名前がヒットするかで判断されやすいです。
犯罪歴があっても、収入が安定していて家賃を支払える能力があると判断されれば審査に通ることもあります。
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