最終更新:2022年4月25日

「入居審査ってどのくらいの日数がかかる?」
「審査結果の連絡が遅いのは落ちたから?」
賃貸契約を結ぶときには必ず入居審査をおこないます。審査期間は物件によってバラバラなので、連絡が来るまで待つ必要があります。
しかし、審査結果の連絡が遅いと審査に落ちているのでは?と不安に感じますよね…。
そこで当記事では、入居審査にかかる目安の日数や、時間がかかってしまうパターンについてまとめました。審査の日数を短くするためのコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事は、宅地建物取引士で現役の賃貸営業をしている豊田さんに監修して頂きました。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
賃貸審査の期間や日数の目安
結果が分かるまで3~7日ほどかかる
入居審査の工程 | 目安の日数 |
---|---|
大家さんへ必要書類を提出 | 1日 |
大家さんに書類確認・関係各所への連絡 | 1~3日 |
本審査・結果の連絡 | 1~3日 |
賃貸契約における入居審査は3~7日かかります。審査の進み具合によっては、1週間以上かかることもあります。
各工程で問題がなければスムーズに審査が進みます。しかし、書類の不備や各所へ連絡が取れない場合は審査期間が長くなります。
「即入居可」の物件でも最低3日かかる
物件情報の入居可能時期に「即入居可」と記載がある物件でも、実際に住めるまでには最低でも3日間はかかります。
即入居可の物件は、審査や契約などの手続きが終われば、すぐに入居できるという意味です。申し込みした当日や翌日に入居できるわけではありません。
書類に不備があったり、審査が進まない場合は即入居可でも入居日が延びます。
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賃貸の入居審査とは
お部屋を貸しても問題ないかを審査される
賃貸における入居審査とは、大家さんや管理会社がお部屋を貸しても問題ないかを確かめるためにおこなうものです。
とくに「毎月家賃を支払えるか」や「騒音や隣人トラブルを起こさないか」を重点的に確認します。
入居後に家賃滞納や、居住者同士のトラブルに発展するのを事前に防ぎたいので、入居審査をして見極めます。
家賃保証会社の審査もある
多くの賃貸物件では大家さんの審査とは別に、家賃保証会社による審査もおこなわれます。
家賃保証会社とは、入居者が滞納した家賃を保証してくれる会社のことです。入居者が家賃を滞納しても、保証会社が立て替えてくれるので大家さんは安心できます。
賃貸は保証会社の利用が必須の物件が多いです。保証会社の審査に通過できれば、大家さんや管理会社の審査は通ります。
入居審査でチェックされる6つのポイント
- ・年収の36分の1に家賃を抑えられているか
- ・職業や勤続年数
- ・過去の滞納履歴
- ・入居後にトラブルを起こす危険はないか
- ・連帯保証人の立てられるか
- ・犯罪歴があるか
年収の36分の1に家賃を抑えられているか
家賃 | 年収 |
---|---|
5万円 | 180万円以上 |
6万円 | 216万円以上 |
7万円 | 252万円以上 |
8万円 | 288万円以上 |
9万円 | 324万円以上 |
一般的には家賃の36倍以上の年収があれば審査に通ります。月の手取りの「3分の1」まで家賃を抑えれば、審査に落ちる心配は少ないです。
タワーマンションや分譲マンションなど、グレードの高い物件はさらに厳しく確認されます。少しでも目安をオーバーすると不利になりやすいです。

職業や雇用形態
3年以上勤めていれば審査に通りやすい
職業や雇用形態から収入が安定しているかを判断します。一般的に、正社員や公務員で勤続3年以上であれば問題ありません。
ただし、年収が高くても、収入が不安定であると認識されると審査に通りにくいです。
収入が不安定な人は、直近2年間の平均年収が家賃の36倍になっているかを確認して家賃を決めると良いです。

貯金があれば審査に通る可能性が高くなる
十分な貯金がある人は、通帳の残高を見せれば審査に通りやすくなります。家賃に対して収入が少なくても、通過する可能性があります。
個人事業主や水商売、アルバイトなどは、収入が不安定なイメージを持たれやすいです。
貯金が少ない人は家賃を下げてお部屋を探したほうが良いです。審査に落ちてしまうと、余計に時間がかかってしまいます。
過去の滞納履歴や借金はないか
過去5年以内に家賃やカード支払いの滞納、ローンなどの借り入れがあると「家賃滞納されるのではないか」と判断されて審査に落ちます。
不動産屋は横のつながりが強いので、過去に家賃滞納をしてしまうとほかの不動産屋に情報が伝わる可能性が高いです。
借金があっても、収入が安定していて返済可能な人であれば審査に通ります。

入居後にトラブルを起こす危険はないか
入居後にトラブルを起こしそうな人物かは、不動産屋での態度や見た目で判断されます。
見た目が派手だったり、不動産屋のスタッフに対して言動が乱暴な場合は、大家さんにそのまま伝わるので審査で不利になります。
対面で話すことが苦手、相手の目を見れない場合でも、受け答えさえしっかりできていれば通ります。
連帯保証人を立てられるか
連帯保証人とは
連帯保証人は、借主が家賃の滞納などで支払えない時に本人に代わって支払いをする人のことを指します。
賃貸物件の連帯保証人になる条件は「安定した収入がある3親等以内の親族」です。
連帯保証人が必要かどうかは、お部屋によって異なります。十分な収入がある親族がいない場合は、事前に不動産屋に相談してください。
保証人不要の物件なら連帯保証人が必要ない
連帯保証人を立てられない場合は、物件情報に「保証人不要」や「連帯保証人不要」と書かれた物件を選びましょう。
不動産屋で「保証人がいらない物件を探している」と相談すれば紹介してくれます。ネット上に公開されていない物件も紹介してくれる可能性があります。
犯罪歴があるか
過去に、新聞やニュースになるような犯罪事件に関与していた場合は審査に落ちます。信頼が欠けるため、入居後のトラブルを恐れて入居を断られます。
書類送検や軽犯罪の場合は、ネットで名前がヒットするかで判断されることが多いです。
犯罪歴があっても、収入が安定していて家賃を支払える能力があると判断されれば、審査に通ります。

入居審査に時間がかかる8つのパターン
- 書類に不備がある
- 大家さんなど関係者が不在
- 緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れない
- 1~3月の繁忙期の引っ越し
- 2番手で申し込みをした
- 審査基準ギリギリで申し込みしている
- 法人名義で申し込んでいる
- 警察関係者の入居申込
書類に不備がある
入居審査が進まなかったり、遅れる原因で多いのが必要書類に不備があることです。
審査に必要な書類が足りなかったり、記入ミスがある場合は審査がストップしてしまいます。
書類に書く内容に誤りがないか、足りない情報はないかなどを確認しましょう。後ほど、審査に必要な書類について詳しく解説します。

大家さんと連絡が取れない
大家さんが不在だったり、連絡が取れない場合は審査が進みません。
最終的に入居の承認をするのは大家さんになります。大家さんの都合が合わず、なかなか連絡が取れない場合は、入居審査が長引いてしまうことがあります。

緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れない
緊急連絡先や連帯保証人と連絡が取れずに審査が進まないケースがあります。
保証会社や管理会社から本人確認の電話があります。省略されるケースもありますが、着信があったら折り返すまで審査は進みません。
緊急連絡先や職場にも電話が入る場合があります。「電話が入るかもしれない」と事前に伝えておいてください。
1~3月の繁忙期の引っ越し
繁忙期である1~3月は、入居審査に遅れが生じることがあります。
申し込みの数が増えるうえ、店舗でのお客様対応もあるので、不動産屋のスタッフが手が回らなくなります。
繁忙期にお部屋探しするときは、早めの行動が大切です。審査が長引くことを前提において、引っ越し予定日の2ヶ月前からお部屋探しを始めると良いです。
2番手で申し込みをした
賃貸の申し込みは先着順です。2番手で申し込んだ場合は、1番手の人の審査が終わるまで順番が回ってこないので、審査期間が長くなります。
審査に落ちる人は1~2割程度と言われています。大家さんの判断で2番手の人を優先したり、1番手の人がキャンセルしない限り、2番手の人は審査に進めません。

審査基準ギリギリで申し込みしている
家賃に対して収入が少なく、審査基準ギリギリだと審査に時間がかかることがあります。
収入が少ない場合は、職業や勤続年数などから総合的に判断する必要があります。大家さんは審査に通すか悩むので、時間がかかってしまいます。
審査基準ギリギリの年収だと、入居後の生活も苦しくなる可能性があります。家賃を安くして別の物件を探してみることも考えましょう。
法人名義で申し込んでいる
確認項目が多く不備が発生しやすい
社宅など法人名義で進めている場合、必要書類が多く不備が発生しやすいです。
また、会社の規模や業績など、通常の審査よりチェック項目が多いのも原因の一つです。

社宅代行を挟むと審査期間がさらに延びる
外部企業に社宅管理を代行する「社宅代行」を通して申し込みした場合は、審査がさらに延びる可能性があります。
規模が小さい企業や、社宅管理を自社でおこなえない会社が利用しています。
社宅代行が間に入ると、賃貸契約に関わる業者が増えてしまいます。契約書類の確認や業者間のやりとりに時間がかかるので、大幅に審査時間が延びます。
警察関係者の入居申込
警察関係者が一般の賃貸物件に申し込みした場合は、審査が長引きます。
入居審査は問題なく通過しますが、警察側での審査に時間がかかってしまいます。そのため、申し込みから入居までに1か月ほどかかるケースが多いです。
大家さんによっては、審査が長引くとしばらくの間収入がないので入居を断る場合があります。ほかの入居希望者を優先したほうが、すぐに入居してもらえるからです。
連絡が遅くても審査に落ちたわけではない
ほかの物件に同時に申し込んではいけない
審査が遅いからといって、ほかの不動産屋で別の物件を申し込むのはマナー違反です。両方の物件の審査に通過した場合、片方をキャンセルしなければいけません。
不動産屋と大家さんからの印象が悪くなるので、以降は同じところでの審査に落とされる可能性があります。
7日待って結果の連絡がない場合は確認する
7日経っても音沙汰がない場合は、不動産屋に電話をして状況を確認してもらうと良いです。審査状況を調べてくれます。
まれに、不動産屋のスタッフのミスで連絡するのを忘れているケースがあります。

定休日が少ない不動産屋は審査がスムーズ
年中無休や定休日が多い水曜日に営業しているお店は、ほかの不動産屋が休みの間でも、関係各所への連絡や契約処理ができます。そのため、審査が具合がスムーズに進みます。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、年末年始を除き年中無休で営業しています。
来店不要で、LINEやチャットでやりとりするので、対面や話すのが苦手な人でも気軽に相談できます。
深夜0時まで営業しているので、忙しくて連絡のとれない人や、営業時間内に連絡できない人にもおすすめです。寝る前やスキマ時間でも審査状況を確認できます。
審査の日数を短くする3つの方法
審査に必要な情報や書類を事前に用意する
- ・名前、生年月日、年齢
- ・現住所、電話番号
- ・職業、契約形態
- ・会社の詳細情報、勤続年数
- ・毎月の手取り収入、税込の年収
- ・緊急連絡先
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・住民票(同居人がいる場合は全員分)
- ・印鑑登録証明書
- ・収入証明書(源泉徴収票など)
- ・車検証(駐車場を借りる場合)
- ・印鑑(実印、銀行届出印など)
職業や年齢、国籍などによっては追加書類を求められることがあります。事前に不動産屋に確認しておいたほうが良いです。
マイナンバーカードがあれば、住民票や印鑑登録証明書などの書類をコンビニ発行で揃えられます。平日に役所に行けない人は、マイナンバーカードを作っておくと便利です。
連帯保証人の情報と書類も必ず用意する
- ・名前、生年月日、年齢
- ・住所、電話番号
- ・入居希望者との続柄
- ・職業、契約形態
- ・会社の詳細情報、勤続年数
- ・毎月の手取り収入、税込の年収
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・印鑑登録証明書
- ・収入証明書(源泉徴収票など)
- ・印鑑(実印、銀行届出印など)
連帯保証人を立てる場合は、追加で個人情報と書類が必要です。事前に用意してもらうように連絡してください。
連帯保証人が遠方に住んでいる場合は、郵送でのやりとりになります。時間がかかるので、速達対応してもらったほうが良いです。
保証人と緊急連絡先に連絡が入ることを伝える
入居審査では連帯保証人と緊急連絡先に確認の連絡が入ります。確実に電話を取ってもらうように、連絡があることを伝えてください。
知らない番号からの着信だと電話に出ない人もいます。不在着信があったら、折り返すようにと伝えておくと良いです。
連絡がある電話番号を知りたい場合は、不動産屋に確認しましょう。家賃保証会社のホームページに公開されている場合もあります。
審査に落ちた場合の3つの手段
- ・保証会社を変えて再審査
- ・親族に代理契約してもらう
- ・シェアハウスに住む
保証会社を変えて再審査
万が一、保証会社の審査に落ちたときは、別の保証会社で再チャレンジできることがあります。とくに「独立系」の保証会社は審査に通りやすいです。
使う保証会社は自分で自由に選べないので「独立系の保証会社の物件を探している」などと、不動産屋に相談してみてください。
親族に代理契約してもらう
学生や無職など、自分の名義で審査に通らないときは代理契約してもらう手段があります。
代理契約とは、お部屋の契約者と入居者が異なる契約です。一般的には親族が代わり契約することが多いです。
無断で代理契約するのは契約違反でトラブルになるので、不動産屋に必ず相談してください。
シェアハウスに住む
引っ越しが間に合わないなら、シェアハウスを仮住まいにしてお部屋探しを続ける手段もあります。初期費用は約10万円で、家賃相場は4~5万円ほどです。
さらに費用を抑えたいという人は、初期費用が一律3万円の「クロスハウス」がおすすめです。
空き部屋をリフォームしてシェアハウスにしているため、とにかく費用が安いです。
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