「入居審査に落ちるときの連絡は早い？」
「遅いときはどれくらいかかる？」

入居審査の通過連絡が来れば、いよいよ賃貸契約に移ります。新居のレイアウトを考えるだけでもワクワクします。

しかし、入居審査にかかる時間は物件によって様々です。予想よりも早く連絡が来ると「もしかして落ちた…？」と不安になりますよね。

そこで当記事では、入居審査の連絡が早いほど審査に落ちやすいのか解説します。審査に落ちる原因や対処法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

入居審査に落ちるときは連絡が早い？

審査に落ちたときの結果連絡は早い

入居審査に落ちると結果の連絡が早めに来る傾向にあります。申し込んだ当日～翌日に電話が入るケースが多いです。

早いところだと、申込書の提出から1時間で結果が出ます。何かしらの原因で落ちてしまった可能性が高いです。

審査に3～5日ほどかかっている場合は通る可能性が高い

入居審査の連絡が遅いときは通過する可能性が高いです。申込者の年収や職業内容、引っ越し理由などを入念に調べているからです。

注意点として、審査日数が長くても落ちるときはあります。別の方法で再チャレンジしてみたり、他の物件に申し込みます。

審査のスピードが早い管理会社もある

入居審査のスピードが早い管理会社も存在します。大東建託やエフジェーネクストの管理物件などです。

連絡の速さだけで、入居審査の可否を判断するのは難しいです。ケースバイケースと考えておきましょう。

入居審査の連絡が来るまでの流れ

①入居申込書を提出する

入居審査を受けるには、まず物件の入居申込書を提出します。管理会社が指定する書類に申込者の情報を記入します。

不動産屋(仲介会社)で記入漏れがないかチェックして、FAXを流したら申し込み完了です。

②保証会社の審査が始まる

入居審査の段階に入ったら、次に保証会社の審査を受けます。保証会社とは、入居者が滞納した家賃を保証してくれる会社のことです。

申込者の年収や勤続年数、勤め先の情報をもとに、家賃の支払い能力を審査します。「安定して家賃を払えるのか」を判断するためです。

家賃の滞納歴などが分かる「個人信用情報」も確認します。いわゆる「ブラックリスト」に登録されていないか確認して、滞納リスクがない人物かチェックします。

③管理会社や大家さんの審査が始まる

同時並行で、管理会社や大家さん(貸主)による入居審査もおこなわれます。申込者の人柄をチェックするためです。

年齢や性別、見た目から「安心して物件を貸せる人物か」を判断します。過去同じ管理会社のお部屋に住んでいた場合、入居中のトラブルがなかったかも調べられます。

④不動産屋から審査結果の連絡が来る

入居審査が全て完了したら、報告を受けた不動産屋から結果の連絡が来ます。入居希望日が迫っている人には、電話がかかってくることが多いです。

審査に通っていたとしても、2～3日連絡が取れないと「音信不通」で落ちるケースもあります。審査結果が来るまでは、毎日着信などを確認してください。

▶賃貸の入居審査で見られるポイントはこちら

入居審査に落ちた連絡が来る確率は約10%

審査に落ちてしまうのは10人に1人

不動産業界では、審査に落ちる確率は約10%と言われています。10人に1人と低い割合です。家賃に対して年収が妥当だったり、申込者自身に問題がなければほぼ審査に通過できます。

しかし、事情があって落ちてしまう人は一定数存在します。審査に落ちる原因については、のちほど解説します。

不動産屋からアドバイスをもらえばほぼ落ちない

	申し込み件数	審査落ち件数	審査落ち率
2022年10月	351件	3件	0.9%
2022年11月	314件	7件	2.2%
2022年12月	345件	8件	2.3%
平均	333件	6件	1.8%

参考：家AGENT池袋店(2022年10月～12月の数字)

入居審査の対策なしで申し込むより、不動産屋のサポート受けて申し込めば、審査に落ちることは基本ありません。

弊社「家AGENT池袋店」で申し込んだ人のうち、審査に落ちた割合は平均で約1.8%でした。落ちてしまう確率を50人に1人以下まで減らせています。

入居審査に落ちる理由6選

家賃に対して年収が低い

	年収の目安	月収の目安
家賃5万円	180万円以上	15万円以上
家賃6万円	216万円以上	18万円以上
家賃7万円	252万円以上	21万円以上
家賃8万円	288万円以上	24万円以上
家賃9万円	324万円以上	27万円以上
家賃10万円	360万円以上	30万円以上
家賃11万円	396万円以上	33万円以上
家賃12万円	432万円以上	36万円以上

入居審査では、家賃に対して年収が低いと支払い能力を認めてもらえません。審査に通過するには、年収は「家賃の36倍以上」必要です。

表では、入居審査に必要な年収と月収の目安をまとめました。家賃8万円のお部屋を申し込むなら、年収は288万円以上あると有利です。

雇用形態が不安定

	審査に落ちる割合の目安
正社員・公務員	1～10%
非正規雇用・契約社員	20～30%
個人事業主(フリーランス)	40～50%
アルバイト・パート	70～80%
無職・水商売	90～95%

※イエプラコラム調べ

雇用形態が不安定なほど入居審査に落ちやすいです。「すぐ辞めるのでは」「継続して家賃を払えるのか」と心配されるからです。

表には、雇用形態ごとに審査に落ちる割合の目安をまとめました。アルバイトや水商売、無職の人だと審査に落ちる可能性が高いです。

審査時に提出する健康保険証が「国民健康保険証」だったという理由だけで、入居審査に落とす大家さんもいます。

▶個人事業主が審査に通る方法はこちら

勤続年数が1年未満

入居審査では、勤続年数が短いほど落ちる確率が上がります。特に勤続年数が1年未満だと審査に不利です。

落ちやすい理由は、これからも働き続けられるのか不安視されるためです。先ほど紹介した、雇用形態とセットで審査されます。

滞納歴などで信用情報に傷がある

入居審査に落ちる理由として、個人信用情報に傷がある場合も含まれます。家賃滞納の経験があったり、クレジットカードの支払い事故があるとすぐに審査落ちの連絡が来ます。

注意したいのは、過去5～10年間で支払いの遅れがあった人です。信用情報の履歴がまだ残っている状態なので、お部屋を借りられません。

犯罪歴がある

申込者が刑事事件などを起こした前科者だった際も入居審査に落ちます。主にネット上にネガティブ情報が載っている人は要注意です。

暴力団員や反社会的勢力との繋がりが疑われる場合も落ちます。2023年2月現在、47都道府県で暴力団排除条例が制定されています。該当するような人は賃貸物件を借りられません。

申込者の言動などに問題がある

入居審査では、申込者の言動などに問題があると落ちてしまいます。管理会社や大家さんから、入居中のトラブルを心配されるからです。

表には悪い印象を持たれる人の特徴をまとめました。本人確認の連絡をしたときに、高圧的な態度を取った人は審査に落ちます。

過去の例で言うと、入居前に直してほしい室内設備を、レポートにびっしり書いて提出した人が落ちています。「この人には貸したくない」と判断すると入居を断られます。

大家さんごとに審査基準は異なる

審査基準は大家さんごとに異なります。個性や性格は人それぞれだからです。大家さんの偏見で入居者を決めることは少なくありません。

外国籍の人が退去した室内を見たところ、ゴミ屋敷状態で害虫が湧いていたという実例もあります。以降、当事者の大家さんは「外国籍NG」というルールを決めています。

大家さんごとに賃貸経営の背景が異なるため、ある程度事情を確認してから申し込む必要があります。

▶賃貸審査に落ちる理由と通るコツはこちら

審査落ちの連絡が来たときの対処法

不動産屋から審査落ちの連絡が来ても、基本的に落ちた理由は教えてくれません。保証会社や管理会社の審査内容は機密情報だからです。

入居審査に落ちたら、同じ物件で再チャレンジするか、別の物件を探し直す必要があります。以降でそれぞれの対処法を解説していきます。

①同じ物件で再審査するときのポイント

十分な預金があることをアピールする

入居審査の際、十分な預貯金があるなら不動産屋にアピールすべきです。支払い能力の一部として見てもらえたり、貯金額で審査する「残高審査」を受け付けてくれる場合があります。

残高審査するときは、家賃2年分(24ヶ月分)以上の貯金が必要です。家賃5万円のお部屋なら、貯金は120万円以上あると有利です。

収入が安定した連帯保証人を付ける

申込者だけの審査に落ちても、連帯保証人を付けて再審査できるケースがあります。保証人は保証会社と同じ役割なので、家賃滞納リスクをカバーできます。

連帯保証人を頼める条件は3親等までの親族です。両親や兄弟といった人物で、自分との関係性が近いほど通りやすい傾向にあります。

注意点として、保証人にも収入面の審査がおこなわれます。本人と同様に「家賃の36倍以上の年収」が必要なので、現役で働いている人が好ましいです。

親族による代理契約で進める

代理契約とは、入居者とは別の人に契約してもらう方法です。「収入が少ない」「信用情報に傷があった」など、入居者本人による契約が難しいときに使います。

契約を頼める人の条件は連帯保証人と同じです。兄弟や祖父母の名義で契約できるか、不動産屋に相談してみてください。

②別のお部屋を探し直すときのポイント

家賃を「手取り3分の1」までに抑える

	家賃目安(手取り3分の1)
手取り15万円	約50,000円
手取り16万円	約53,000円
手取り17万円	約56,000円
手取り18万円	約60,000円
手取り19万円	約63,000円
手取り20万円	約66,000円

入居審査の基準を満たすために、家賃は「手取りの3分の1」までに抑えて探し直すと良いです。3分の1までに抑えれば、収入面の審査基準をクリアできます。

手取りとは、税金や社会保険料を差し引いて手元に残るお金のことです。手取り18万円の人なら、家賃は6万円以内に収まると良いです。

審査の緩い保証会社を利用する

入居審査する保証会社は、会社ごとに難易度が異なります。審査が緩いところを使えば、比較的通りやすくなります。

保証会社の種類は、審査が厳しい順に「信販系」「LICC系」「独立系」の3種類です。

審査に自信がないなら、独立系の保証会社がおすすめです。他社の家賃滞納やクレジットの信用情報を調査せず、独自の基準で判断しているからです。

ただし、利用する保証会社は自分では選べません。お部屋ごとに指定の保証会社があります。自分で調べるのは大変なので、不動産屋を頼りましょう。

見た目や言葉遣いに気を付ける

入居審査では、見た目や言葉遣いに気を付けましょう。関係者へ良印象を与えれば「安心して物件を貸せる」と判断してもらえます。

来店・内見中はもちろん、電話でのやり取りも丁寧な対応を心がけましょう。「～です。」「よろしくお願いします。」といった、最低限のマナーが守れていれば問題ありません。

必要書類を事前に揃えておく

入居審査では、期日内に必要書類を用意できず落とされるケースがあります。最低でも審査時の必要書類は事前に揃えておきましょう。

表には、申込者の名義で借りる「個人契約」と、会社名義で借りる「法人契約」の必要書類をまとめました。

本人確認書類とは、顔写真付きの身分証のことです。運転免許証やマイナンバーカードが該当します。収入証明書は、昨年度の源泉徴収票を提出するのが一般的です。

▶賃貸契約までに必要な書類や持ち物はこちら

安定した職業に付いて1年以上勤める

お部屋探しの段階で雇用形態が不安定なら、定職に付いて1年以上働きましょう。水商売・アルバイトより、審査の通過率が60%以上アップします。安定した職業に付けば社会的信用も上がります。

働き続ける自信がないなら、就職先の内定をもらうだけでも大丈夫です。内定通知書や雇用契約書だけでも審査を受け付けてくれます。

入居審査の結果連絡に関するよくある質問

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