
「初期費用の手持ちがない…!」
「支払いのタイミングを遅らせられる?」
家賃が安い、立地が良い、内装が綺麗など、良い条件のお部屋ほどすぐに申し込みしたくなりますよね。
しかし、お部屋を借りる際の初期費用は、家賃の4.5~5ヶ月分必要になります。原則一括払いなので、まとまったお金がないといけません。
そこで当記事では、初期費用の手持ちがない一人暮らし向けに、極力費用を抑える方法を解説します。支払いのタイミングを遅らせる方法もあるので参考にしてください。
初期費用の手持ちがない人でも一人暮らしはできる
初期費用を支払うための貯金がない人でも、お部屋探しの方法を工夫すれば、一人暮らしを始められます。
重要なのは「初期費用のあまりかからない物件を借りること」と「初期費用を支払うタイミングを遅らせること」の2点です。
初期費用のあまりかからない物件を借りる
賃貸契約の初期費用の相場は「家賃の4.5~5ヵ月分」です。しかし、お部屋探しを工夫すれば4分の1以下の金額まで抑えられます。
下表は、初期費用を最大限に抑えられるようにお部屋探しをした場合に、相場とどのくらいの差ができるのか比べたものです。家賃8万円の物件に3月5日に入居するケースで、計算しています。
通常の初期費用の場合 | 初期費用を抑えた場合 | |
---|---|---|
敷金 | 80,000円 | 0円 |
礼金 | 80,000円 | 0円 |
仲介手数料 | 88,000円 | 0円 |
前家賃 | 80,000円 | 0円 |
日割り家賃 | 67,097円 (26日分) |
67,097円 (26日分) |
鍵交換費用 | 15,000円 | 15,000円 |
保証会社利用料 | 40,000円 | 0円 |
火災保険料 | 15,000円 | 15,000円 |
合計 | 465,097円 | 97,097円 |
家賃8万円の物件で、相場通りに初期費用を支払うと約46万円かかりますが、工夫次第では10万円以下まで下がることが分かります。
クレジットカードで支払いのタイミングを遅らせる
初期費用のクレジットカード払いに対応している不動産屋を使えば、支払いのタイミングを翌月以降にずらせます。
引っ越しの前後でお金がない人でも、給与が入ってくるまで支払わなくて済みます。
クレジットカードでの初期費用の支払いは「一括払い」にしか対応していないことが多いですが、あとからカード会社に連絡することで「分割払い」や「リボ払い」に変更してもらえます。
また、近年は引っ越し業者のなかにもクレジットカード払いに対応している企業も増えています。以下に、主な引っ越し業者のクレジットカードの対応状況をまとめました。
利用できるカード会社 | |
---|---|
アリさんマークの引越社 | VISA、MasterCard、JCB、Diners Club、AMEX |
アーク引越センター | VISA、MasterCard、JCB、AMEX |
アート引越センター | VISA、JCB、AMEX |
サカイ引越センター | VISA、JCB |
日通 | NICOS、VISA、UC、DC、JCB、Diners Club、American Express、OMC、SAISON、Life card、JAL、CF、UFJ、EAON、TS CUBIC、アプラス、JACCS |
決済のタイミングは、引っ越しの3日前までのケースが多いです。ただし、業者によって規定が違うので、個別に確認してください。
初期費用を安くするために効果的なお部屋の探し方
初期費用を安くするために効果的な、6つのお部屋探しの方法をご紹介します。
一人暮らしをしたいけれど貯金がない人は、なるべく初期費用がかからない賃貸契約をするために、下記の方法を実践すべきです。
②仲介手数料が安くなるように交渉する
③月末に入居して日割り家賃を抑える
④月初に入居する場合は日割り家賃を交渉する
⑤フリーレント付きの物件を探す
⑥保証会社不要の物件を探す
以下で、それぞれの方法ついて解説していくので、参考にしてください。
①敷金や礼金がかからない物件を選ぶ
敷金・礼金の相場はどちらも家賃1ヶ月分なので「敷金礼金なし」の物件を選べば、初期費用を相場より家賃2ヶ月分も安くできます。家賃8万円ならば、16万円の節約です。
敷金と礼金のどちらか一方だけが無料であっても、家賃1ヶ月分の余裕が生まれます。貯金がない人には大きな金額です。
ただし、敷金0円の物件を借りた場合は、退去時に費用を請求されます。敷金は、家賃の滞納や、退去費用の清算に備えて預けるお金だからです。
一方で、礼金が0円になることにデメリットはありません。まずは、礼金が無料の物件を中心に探しましょう。
②仲介手数料が安くなるように交渉する
不動産屋に支払う仲介手数料を安くできれば、初期費用が最大で家賃1ヶ月分抑えられます。一般的に、仲介手数料の相場は、家賃1ヶ月分だからです。
交渉で仲介手数料が安くなるのは、主に、大家さんから不動産屋に対して広告費(AD)という別の報酬が設定されている物件です。ほかの収益が得られるため、交渉に応じてもらいやすいです。
ただし、広告費がついているかどうかを、一般の人が見抜くのは難しいです。「値引きしてもらえたらラッキー」ぐらいの感覚で、入居申し込みの前に交渉しましょう。
初めから仲介手数料が半額や半額になっている不動産屋もありますが、自社で所有していたり、管理している物件を中心に紹介される、というデメリットがあります。
お部屋の選択肢を狭めないために、仲介手数料は、交渉で安くしたほうが良いです。
③月末に入居して日割り家賃を抑える
初期費用のうちの1つである「日割り家賃」は、入居した月の家賃を日割りで支払うものです。当然、入居日を月末に近づけることで、金額を安くできます。
上記は、入居日が月の上旬(3月5日)か下旬(3月28日)なのかで、日割り家賃がどのくらい変わるのかまとめたものです。月末に入居すれば、日割り家賃を1万円ほどまで抑えられています。
④月初に入居する場合は前家賃を交渉する
月初に入居するために日割り家賃が高額になる場合は、交渉で「前家賃」という初期費用を外してもらえる場合があります。
前家賃とは、入居の翌月分の家賃です。初期費用として支払わない場合は、通常通りに27日や月末に振り込む形になります。
結局、お金がかかることに違いはありませんが、支払いのタイミングを後回しできるメリットがあります。
⑤フリーレント付きの物件を探す
フリーレント付きの物件を借りると0.5~2ヶ月分の家賃を抑えられるので、初期費用を用意できない人でも、一人暮らしを始められます。
フリーレントは、一般的なアパートやマンションだけでなく、タワーマンションのような高級賃貸にも使われています。
また、入居申込の前に交渉することで、日割り家賃分のフリーレントをつけてもらえる場合もあります。費用を抑えたい人は、ダメ元で交渉してみましょう。
ただ、フリーレント付きの物件には「短期解約違約金」が設定されていることがほとんどです。1年以内に引っ越す可能性がある人は、フリーレント付き物件は避けたほうが良いです。
⑥保証会社不要の物件を探す
保証会社不要の物件で賃貸契約を結べば「保証会社利用料」を節約できます。
保証会社利用料の相場は家賃0.5ヶ月分ほどなので、家賃8万円の物件なら4万円前後の節約になります。
ただし、近年は連帯保証人がいた場合でも保証会社が必須な物件が増えています。とくに都心部では、保証会社不要の物件を見つけるのは難しくなっています。
出費を抑えたいならシェアハウスもアリ
一人暮らしは、家賃や初期費用もそれなりにかかりますが、シェアハウスなら家賃や初期費用がとても安いです。
おすすめのシェアハウス会社は、初期費用が「たったの3万円から」で、とてもリーズナブルなクロスハウスです!
全室個室なのでプライベート空間を大事にしたい人にも向いています。
業界初の「物件の無料移動サービス」があり、住み始めたシェアハウスに馴染めなくても、気軽に別の物件に移動できるのも魅力です!
荷物を少なめにして引っ越し料金を減らす
引っ越しのための貯金がない人は、荷物をなるべく少なめにして、引っ越し料金を減らすべきです。荷物を少なくすれば、引っ越し料金を数万円安くできます。
下記の表は、引っ越し業者の合い見積もりサービスを提供している「引越し侍」のウェブサイトを参考に、一人暮らしの引っ越し料金が荷物の量でどのくらい変わるのかをまとめたものです。
荷物が多い場合 | 荷物が少ない場合 | |
---|---|---|
同じ都道府県 (3~4月) |
35,000~43,000円 | 26,000~31,000円 |
同じ都道府県 (3~4月以外) |
25,000~30,000円 | 20,000~22,000円 |
別の都道府県 (3~4月) |
62,000~105,000円 | 47,000~80,000円 |
別の都道府県 (3~4月以外) |
42,000~74,000円 | 30,000~55,000円 |
同じ一人暮らしであっても、荷物の量が少ないと、料金が5,000~20,000円安くなることが分かります。
大型の家電や家具は、引っ越し先で新調するほうが安上がりになるケースも珍しくありません。冷蔵庫や洗濯機などは、2万円ほどでも買えます。
断捨離が上手くいけば、宅配便だけを使っての引っ越しも可能です。ダンボール1箱2,000円ほどなので、5箱送っても約1万円で済みます。
日用品や食器類などは捨ててしまって、100均ショップで新しく買うと良いでしょう。
一括見積もりサイトで料金が安い業者を選ぶのも良し
引越し費用は1社のみに絞るよりも、複数の業者から見積もりをもらって比較したほうが費用を抑えられます。
その理由は、引越し費用には定価がないこととオプションが追加されているからです。
業者によっては料金が倍以上も変わるので、一括見積もりサイトを利用してたくさん見積もりを集めましょう。
特に「引越し侍」は一括見積もりサイトの中でも提携業者数が多いのでおすすめです。2020年10月現在で約310社と提携しています。
チャット不動産屋を使って部屋探しの交通費を抑える
チャット不動産屋を使えば、賃貸物件の情報を得るために不動産屋に店舗に行く必要がなくなるので、交通費を抑えられます。
とくに引っ越し先が遠方にあり、新幹線を利用しなくてはいけない場合は、往復で3万円ほどかかる場合もあります。
しかしチャット不動産屋は、スマホやパソコンでプロの不動産スタッフと相談できるので、わざわざ現地の不動産屋まで行かなくてもお部屋を紹介してもらえます。
おすすめのチャット不動産屋は「イエプラ」
いくつかあるチャット不動産屋の中でも、特におすすめのお店は「イエプラ」です。
イエプラは深夜0時まで対応してくれるので日中は仕事で忙しいという人でも利用しやすいですし、他のチャット不動産屋よりも返信が早いのでストレスを感じません。
また、初期費用が安いお部屋を探してくれたり、大家さんに交渉してくれたりするので、お金がないけど一人暮らししたい人におすすめです。
SUUMOやHOMESに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが有料で見ることができる、信頼性が高い物件情報サイトからお部屋を探して見つけてくれます!
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遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。
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