「賃貸の家賃保証会社はおかしい?」
「保証料が借主負担じゃない物件はある?」
家賃保証会社を使えば、連帯保証人を頼める人がいなくても賃貸物件が借りられます!入居審査や契約などの手続きをスムーズに進められるメリットもあります。
しかし、家賃保証会社の利用には料金がかかるのがネックです。メリットが大きいのは貸す側なのに、費用は借主負担で納得できない募集が多いです…。
そこで当記事では、家賃保証会社を使わないといけない物件が多い理由や、利用せず借りる方法をわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
家賃保証会社が必要なのはおかしい?
連帯保証人を立てられる場合はおかしいと思うのが普通
家賃保証会社とは、連帯保証人の役割を引き受けてくれる会社のことです。家賃保証会社を利用すれば、もし家賃の支払いが遅れても一時的に立て替えてもらえます。
両親や兄弟姉妹に連帯保証人を頼めるのに、お金を払って家賃保証会社を使うのはおかしいと思うのが普通です。しかし、実際はほとんどの物件で保証会社の利用を求められます。
大家さんにとってリスクヘッジが連帯保証人だけだと、家賃を請求しても支払いを拒まれたり連絡がつかなくて困るリスクがあるからです。
連帯保証人を頼める人がいなければ便利なサービス
家賃保証会社は、連帯保証人を頼める人がいないなら借りる側にとっても便利なサービスです。料金はかかりますが、親族に手間をかけずに賃貸物件を借りられます。
保証会社利用料の相場は、初回保証料が家賃の0.5ヶ月分、1年毎の更新保証料が1万円です。家賃保証会社によって料金は異なり、千円前後を毎月払うパターンもあります。
首都圏では約90%の物件で保証会社の利用が必須
家賃保証会社の利用が必須 | |
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首都圏 | 90.76% |
関西圏 | 87.92% |
その他 | 80.94% |
全国 | 85.43% |
賃貸住宅の動向を調査している「日管協短観」の2020年下期データによると、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)では約90%の物件が家賃保証会社の利用を必須としています。
家賃保証会社を使わずに借りられる物件の数は極端に少ないです。また、保証会社利用料は入居者が負担する形の募集がほとんどです。
物件によっては家賃保証会社の利用と連帯保証人どちらも必要
物件によっては、家賃保証会社を利用するうえに連帯保証人を立てないと借りられない場合があります。
連帯保証人が必要かどうかは、大家さんの考え方や管理会社のルール、審査の厳しさなどで変わります。数は少ないですが、家賃保証会社を使わずに借りられる物件もあります。
物件ごとに違う部分が大きいので「家賃保証会社は利用したくない」「連帯保証人を頼める人がいない」といった希望や心配ごとは不動産屋に気軽に相談してみてください。
貸す側のリスクヘッジで入居者が利用料を払うのはおかしい
- 高齢化社会で連帯保証人になれる人が少ない
- 民法改正で保証会社のニーズが増加
- 入居審査に通過するための条件になっている
- 敷金を安く募集している場合が多い
- 家賃保証会社を利用するのが一般的になった
①高齢化社会で連帯保証人になれる人が少ない
日本では高齢化が進んでいて、連帯保証人になれる人が減ってきています。家賃保証会社を使ってでも借りたい人がすぐ見つかる物件では、一律で加入必須とされます。
「家賃保証会社を外したい」と交渉を重ねていると、家賃保証会社を使って即決するライバルが現れてお部屋を取られる場合があります。
賃貸の連帯保証人になれる人は限られている
賃貸の連帯保証人になれるのは基本的に現役世代で、家賃の36倍の年収がある両親や兄弟姉妹です。
定年退職済みで年金暮らしだったり、叔父さんやいとこなどで関係が遠いと貸す側に断られやすいです。
②民法改正で保証会社のニーズが増加
2020年4月の民法改正で、連帯保証人の責任の上限(極度額)を定めるルールができました。連帯保証人を守るための法改正ですが、結果的に保証会社のニーズが増えています。
大家さんにとっては、極度額を先に決めると保証される金額が不足するリスクがあります。契約書には「連帯保証人は○○円まで保証する」と大きな金額でも明記しないといけません。
連帯保証人に署名捺印を拒まれて手間が増える心配もあり、一律で家賃保証会社を必須としている募集が多いです。
③入居審査に通過するための条件になっている
入居審査の関係者と合格の判断基準 | |
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家賃保証会社 |
・家賃の支払い能力があるか ・滞納時に代わりに払える人はいるか |
管理会社 |
・大家さんや他の住人に迷惑をかけないか ・お部屋を大切に扱ってもらえるか |
大家さん |
・家賃滞納や問題を起こさないか ・礼儀や人柄はちゃんとしているか |
家賃保証会社の利用には審査があり、物件によっては入居審査の大部分を家賃保証会社が担っています。
管理会社や大家さんが「家賃保証会社の審査さえ通れば貸しても良い」と判断している物件は、家賃保証会社を使わずに借りるのは難しいです。
④敷金を安く募集している場合が多い
敷金とは、家賃の滞納や退去時の清算に備えて初期費用として払うお金のことです。敷金の相場は1~2ヶ月で、物件によって異なります。
最近は敷金が0円の募集も多く、敷金はできるだけ抑えて募集される傾向があります。家賃保証会社を使うぶん敷金が抑えられているとも考えられます。
⑤家賃保証会社を利用するのが一般的になった
日本で初めて家賃保証会社が誕生したのは1995年で、以前はお部屋を借りる際は連帯保証人を立てるのが基本でした。
ニーズの増加や法整備などが進んで、2023年現在では家賃保証会社を利用するのが一般的になっています。
料金が相場通りなら、保証会社利用料は必要経費と考えたほうが希望に近い物件をスムーズに見つけられます。
家賃保証会社は自分では選べない
どの家賃保証会社を使うかは大家さんや管理会社が決めています。保証会社利用料は物件ごとに違うので、少しでもお得な物件を探すなら不動産屋に任せたほうが効率的です。
当サイト運営の不動産屋「イエプラ」は、審査が緩い保証会社に絞ってお部屋を提案できます。公式LINEでは「初期費用はいくら?」「連帯保証人は必要?」などの質問も受け付けています。
滞納歴があって保証会社の審査に通らない人や、初期費用を抑えたい人などは、ぜひ利用してみてください!
家賃保証会社の審査と契約に必要な書類
家賃保証会社の審査に必要な書類
- ・運転免許証
- ・パスポート
- ・健康保険証
- ・住民基本台帳カード
- ・マイナンバーカード
- ・在留カード(外国籍)
- ・特別永住者証明書(外国籍) など
- ・直近の給与明細3ヶ月分
- ・直近の源泉徴収票 など
- ・直近の確定申告書(自営業) など
家賃保証会社の審査に必要な書類は、本人確認書類と収入証明書です。物件や職業によって求められる書類は変わります。
住みたい物件が決まったら、家賃保証会社の申込書を記入して必要書類と一緒に提出します。書類提出などの窓口は、お部屋を紹介した不動産屋です。
家賃保証会社の契約時の必要書類
- ・審査時に提出した書類のコピー
- ・印鑑(認印、実印、銀行届出印など)
- ・住民票の写し(取得3ヶ月以内の原本)
- ・印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
- ・車検証(駐車場を借りる場合)
- ・予防接種の証明書(ペットを飼う場合) など
家賃保証会社との保証委託契約は、お部屋の賃貸契約と同じ日に書面でおこないます。賃貸契約の必要書類が多いため、表にまとめたような内容が必要になると思っておきましょう。
連帯保証人を立てるときは、連帯保証人の印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)や実印などが必要になります。契約には同席せず郵送で手続きするのが一般的です。
家賃保証会社を使わずに賃貸物件を借りる3つの方法
- 家賃保証会社の利用が任意の物件を探す
- 連帯保証人のみでの契約を交渉する
- 家賃保証会社が不要の物件に絞って探す
①家賃保証会社の利用が任意の物件を探す
家賃保証会社の利用が任意なら、連帯保証人を立てれば家賃保証会社なしで借りられる場合があります。物件情報などは保証会社利用「可」となっていることが多いです。
連帯保証人には本人確認・意思確認の電話が入ります。連帯保証人を立てるときは、あらかじめ電話が入る可能性を伝えておきましょう。
②連帯保証人のみでの契約を交渉する
物件情報などで保証会社利用「必須」となっていても、交渉次第で稀に連帯保証人のみでの契約を認めてもらえるケースがあります。
成功率は5%程度と考えておきましょう。募集条件は根拠があって決めている場合がほとんどなので、変えられない場合が多いです。
稀に保証会社利用料が無料の物件がある
家賃保証会社の利用が必須でも、キャンペーンなどで大家さんや管理会社に初回保証料を負担してもらえる場合があります。
初期費用が安いときは違約金の有無を必ず確認しましょう。一定期間住まないと無料になったぶんの違約金がかかるケースが多いです。
③家賃保証会社が不要の物件に絞って探す
- ・連帯保証人のみで借りられる物件
- ・家賃保証会社と連帯保証人どちらも不要の物件
- ・UR賃貸住宅 など
大和ハウスのD-roomのように、家賃保証会社と連帯保証人どちらも不要な物件もあります。滞納リスクや取り立ての手間は不動産屋が引き受けるため、審査が厳しい場合が多いです。
審査がゆるくて家賃保証会社と連帯保証人どちらも不要なら、事故物件などの問題がある物件かもしれません。入居者が集まらないときは、入居の条件をゆるくするからです。
UR賃貸住宅はいわゆる団地の物件で、申し込み資格を満たせば借りられます。礼金と仲介手数料、更新料も無料なので初期費用を抑えたい人におすすめです。
家賃保証会社がおかしいと思うときによくあるQ&A
家賃保証会社の審査には何日くらい?
3営業日以内に終わることが多いです。
申込書に記載した個人情報や必要書類に不備がなければ、申し込んだ日や翌日に審査が終わることも多いです。
不備が多いと再提出まで審査はストップします。申し込みに必要な書類は、不動産屋に早めに確認して揃えておきましょう。
家賃保証会社に毎月払う費用はある?
料金システムによっては月額費用がかかります。
初回保証料が安い代わりに、月額保証料が家賃の1~3%かかる場合があります。月額保証料があると長く住んだときに損しやすいです。
口座からの引き落とし手数料が毎月数百円かかるケースもあります。料金は物件ごとに異なるので必ず確認してください。
家賃保証会社は更新が必要?
更新が不要な場合があります。
家賃保証会社によっては、保証会社利用料がかかるのは初回のみで更新が不要な料金プランがあります。
更新がないプランは、基本的に初回保証料が家賃の80~100%と高めに設定されます。住む長さを予測して損得を判断しましょう。
家賃保証会社の取り立ては怖い?
家賃保証会社や担当者によります。
家賃保証会社が増え始めた頃は、深夜に取り立てに来たり鍵を勝手に付け替えるなどの怖い取り立てがありました。
社会問題として取り上げられてからは法整備や業界ルールが作られて、現在の取り立ては昔ほどひどくないと言われています。
家賃を滞納するとブラックリストに載る?
家賃保証会社によっては他会社に滞納情報を共有されます。
クレジットカード系列の「信販系」保証会社で滞納すると信用情報に傷が残ります。他の家賃保証会社でも落ちやすくなるので要注意です。
全国賃貸保証業協会(LICC)に加盟する「LICC系」保証会社は家賃の滞納情報を共有しています。信販系もLICC系も5年は記録が残ります。
家賃保証会社に立て替えてもらうと損?
遅延損害金や手数料が足されて損します。
家賃保証会社に滞納を立て替えてもらった後は、期日までに家賃保証会社に返済する必要があります。
遅延損害金や手数料といった名目で3~5千円足されるパターンが多いので、損しないように家賃は最優先で払いましょう。
家賃を滞納しそうなときは誰に相談すれば良い?
お部屋の管理会社に相談してください。
契約書でお部屋の管理会社(専有部分)を確認して相談してください。「自主管理」となっているときは大家さんに直接相談します。
何も連絡せず放置していると、裁判を経て強制退去させられてしまいます。最初から滞納しない家賃の物件を選びましょう。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!