「アパートは音漏れしやすい?」
「賃貸でも防音対策できる?」
アパートを中心にお部屋探しする人は多いですよね。マンションより家賃や初期費用を抑えて引っ越しできます。
しかし、アパートに実際住んでいる人からは「壁が薄くて音漏れがひどい」「声や足音が筒抜け」という意見をよく耳にします。
そこで当記事ではアパートの音漏れのしやすさや、内見で音漏れを確認する方法を解説します。賃貸でおすすめの防音対策も紹介するのでぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
アパートって音漏れしやすい?
木造や鉄骨造が中心なので音漏れしやすい
建物構造 | 防音性 |
---|---|
木造 | × |
鉄骨造 | △ |
RC造 | 〇 |
SRC造 | ◎ |
アパートは音漏れしやすい物件が多いです。アパートに多い「木造」や「鉄骨造」の構造は、建物構造のなかでも防音性が低い部類だからです。
上記の表は、建物構造別の防音性の違いをまとめたものです。骨組みにコンクリートが使われたRC造・SRC造は、基本的にマンションでしか採用されません。
防音性の低さから、木造や鉄骨造のアパートは管理規約で楽器演奏が禁止されていることが多いです。お部屋でテレビや音楽をかける際も、近隣に配慮する必要があります。
アパートでは声漏れや足音が聞こえる
建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|
SRC造 | 子どもの泣き声や走り回る音や、落下音はかすかに聞こえる。上の階の音がわずかに聞こえるが気にならない。建物構造で最も防音性が良い。 |
RC造 | 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる。振動を伴う音は響くが気にならない程度。隣人のテレビ音やシャワー音は聞こえない。 |
重量鉄骨造 | 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる。隣よりも上下の音が響きやすい。落下音や振動を伴う音がうるさい。 |
軽量鉄骨造 | 木造よりはマシなレベル。ドアの開閉音、家具家電など振動を伴う音など、ほぼ生活音は聞こえる。上の階の足音が響く。 |
木造 | 生活音がかなり筒抜けになる。ドアの開閉音、テレビ音、冷蔵庫や洗濯機の音はうるさく感じる。人の位置がわかるほどで、プライバシーの確保がしづらい。 |
引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版
木造や軽量鉄骨造のアパートでは、声漏れや足音などの生活音が聞こえてきます。
日本建築学会の「建築物の遮音性能基準と設計指針」によれば、木造や鉄骨造のアパートはドアの開閉音やテレビ音が気になります。
アパートの音漏れは、在宅率の高い夜間や土日ほど起こりやすいです。プライバシーを確保したい人は、騒音がひどいとストレスが溜まります。
音漏れが不安なら不動産屋に相談する
音漏れが不安なら不動産屋に相談すると良いです。防音性を重視したお部屋を紹介してもらえます。
当サイトが運営する不動産屋「イエプラ」は、賃貸経験の長いスタッフが多数在籍しています。物件提案だけでなく、プロの視点からアドバイスも可能です。
やり取りはチャットやLINEから可能です。「防音性が高いアパートに住みたい!」「このアパートは音漏れしにくい?」など、来店不要で何でも質問できます。
夜23時まで返信が来るため、仕事の休憩中に片手間で利用できます。音漏れの不安を解消させたいならぜひ相談してみてください!
アパートの音漏れに悩まされている人の体験談
生活音で悩まされている人の声
壁が激薄木造アパートに住んでるから隣の人の生活が筒抜けなんだけど、隣の人の生活リズムが不規則で変な生活してる。でも私も家にいつかないかと思えばずっといる変なやつだと思われてるんだろう
— ねねやま (@Chan_Nene222) April 22, 2024
激安アパートのせいで上の人が歩く音ぜーーーんぶ筒抜けだし多分私の生活音もダダ漏れだしもう全部どうでもいー!死ななきゃいいや
— おにぎり (@gm_gomiman) April 21, 2024
アパートの隣室からの音漏れがそこそこヤバいんだけど「俺も深夜に料理とかキャスするしお互い様だよね」と気にしないようにしてたんだが先程ついに香水のサビだけを7連発歌われたのでさすがに”お互い様”を超えた気がした
— ちくわのアンチ (@anti_chikuwa) November 8, 2020
アパートの生活音で悩まされている人の声を集めました。「物音が気になって生活しづらい」「足音がいつも聞こえる」といった意見が多いです。
日常的に音漏れがする環境では、隣人の生活音に対して過敏になりやすいです。生活リズムなどの違いから、ストレスが溜まる恐れもあります。
楽器やペットの音漏れで悩まされている人の声
アパートの上の階の外人共がこの時間に楽器演奏し始めてクソほどうるさい…
— 暇人@ポンコツ (@SAOAsunaYuuki90) February 26, 2024
うさぎかなぁ、小さくても意外と走り回るとうるさいし
フェレットとか他の小動物はわからないんだけど足音するんかな。そもそも鳴き声ある?あとなんだろう……オンボロ安アパートだから、そんな高い動物ではないはず
— 綾音 (@ayane4487) September 9, 2023
アパートのどこかの部屋で楽器を弾いてるやつがいる。音漏れ凄くて寝れへん
— iwashi3377 (@iwashi3377) April 21, 2020
楽器やペットの音漏れで悩まされている人のなかには「夜中に楽器を鳴らされた」「ペットの足音がうるさい」といった声がありました。
楽器の音やペットの鳴き声は、生活音より響きやすいです。音漏れの度合いによっては、上下左右のどこから聞こえるかはっきり分かるほどです。
自分の音漏れにも気をつかう人が多い
僕もアパートに住んでた時は音には本当に気をつけましたね
それこそ大学の時住んでたボロアパートは壁が超薄くて、隣の住人の笑い声やくしゃみどころか、夜はイビキまで聞こえてきましたw
自分の生活音も聞かれてる可能性があって落ち着かなかったです壁の厚いマンションを借りるのがいいかもです。
— ブーストマン (@diablozeta1969) March 10, 2024
アパート来てはじめて隣人の話し声聞こえた
そして自分が思ってる以上に音漏れすることに気づき絶望— り (@ri_ngo23L) June 3, 2023
アパートの音漏れに悩まされている人のなかには、自分の生活音に気をつかっている人もいます。物件内の防音性に差はないので、隣人にも音漏れが聞こえていないかと不安になります。
音漏れがしやすい物件では、深夜から早朝にかけての生活音が響きやすいです。掃除機や洗濯機を使う時間帯によっては、隣人から苦情が入る恐れがあります。
音漏れしにくいアパートの探し方
- ・RC造やSRC造の物件を選ぶ
- ・築浅のアパートを選ぶ
- ・在宅率の高い土日に内見する
- ・内見時に壁の厚さを確認する
- ・生活スペースが隣り合わない間取りを選ぶ
- ・共有部分が汚れていないか確認する
- ・どんな人が住んでいるか不動産屋に聞く
RC造やSRC造の物件を選ぶ
防音性を重視するなら、RC造やSRC造の物件を選ぶべきです。骨組みに鉄筋コンクリートが使われているので、音漏れを抑えられます。
SRC造の物件は、鉄骨で補強されている分、RC造よりも防音性が高いです。アパートのなかでは家賃相場が高くなりますが、音漏れに敏感な人にはおすすめです。
築浅のアパートを選ぶ
騒音を避けたい人は、築年数が浅いアパートに絞ると良いです。最新技術を導入した素材が、壁や天井などに使われていることが多いからです。
築浅で探すなら築10年以内が目安です。柱や壁の劣化が比較的少ないので、音漏れがしにくいです。
大手ハウスメーカーだと独自の防音システムがある
防音システム | 採用年 | |
---|---|---|
シャーメゾン | シャイド50 シャイド55 |
2010年 |
ヘーベルメゾン | ANRフロア | 2018年 |
D-room | サイレントハイブリッド スラブ50 |
2012年 |
DK SELECT | ノイズレスシステム | 2011年 |
大手ハウスメーカーが施工している築浅のアパートには、独自の防音システムが取り入れられています。上記の表は、アパートに採用されている防音システムをまとめたものです。
ヘーベルメゾン物件には「ANRフロア」と呼ばれる床が2018年から採用されています。振動・衝撃音を抑える素材が使われていて、上の階から音漏れがしにくいです。
在宅率の高い土日に内見する
内見時に防音性を確かめる場合、在宅率が高い土日を希望すると良いです。音漏れの程度を上下左右から確認しやすいです。
土日に見学するなら、自分が普段在宅している時間帯に合わせるのがおすすめです。注意点として、土日は平日より予約が埋まりやすいので不動産屋への連絡は早めにしましょう。
内見時に壁の厚さを確認する
アパートが音漏れするかどうかは、壁の厚さを確認すれば判断できます。内見時に壁をノックしてみて「ゴンゴン」と低めの鈍い音がすれば防音性は高いです。
逆に壁が薄い場合は、ノックしたときの音が高く聞こえます。壁にコンクリートが使われておらず、音漏れがしやすいです。
なお、内見時に壁をノックするときは、不動産屋に許可をもらってからおこないましょう。隣人が在宅していると、トラブルになりかねません。
生活スペースが隣り合わない間取りを選ぶ
間取りに関して、生活スペースが隣のお部屋と隣接していないか気を付けましょう。図のように居室同士が水回りや廊下で離れていれば、隣人の生活音が音漏れしにくいです。
物件によっては、隣のお部屋の間取りが左右対称とは限りません。不動産屋に質問すれば、位置関係が分かる資料を準備してもらえます。
共有部分が汚れていないか確認する
内見時には、共有部分が汚れていないかも確認すると良いです。集合ポストやごみ捨て場などが汚い物件は、住人の居住マナーが悪くて音漏れする恐れがあります。
とくに、掲示板やエレベーターに「生活騒音に関するお願い・注意」の張り紙がある場合は注意しましょう。物件内で音漏れが頻発している可能性が高いです。
どんな人が住んでいるか不動産屋に聞く
不動産屋にどんな人が物件内に住んでいるのか聞いてみるのも手です。単身やファミリー世帯の住んでいる比率などある程度の情報収集は可能です。
個人情報だからと教えてもらえないときは、駐輪場に並んでいる自転車をチェックしてみてください。チャイルドシート付き自転車が目立つと、子育て世帯が多い傾向があります。
防音性の高いアパートは不動産屋に探してもらう
防音性の高いアパートは不動産屋に探してもらうと良いです。自分の予算やライフスタイルに合わせて、音漏れしにくいお部屋を紹介してもらえます。
当サイトが運営する不動産屋「イエプラ」は、業者専用のデータベースから物件の提案が可能です。SUUMOやホームズでは未公開のアパートも取り扱っています。
やり取りはチャットやLINEから可能です。「音漏れが少ないお部屋の特徴は?」「別部屋の間取りは見れる?」など、来店不要で何でも質問できます。
夜23時まで返信が来るため、帰宅後に片手間で利用できます。自分でお部屋探しするのが面倒くさい人にもおすすめです!
アパートでおすすめの音漏れ対策3選
- ・テレビなどは直接床や壁につけない
- ・音漏れする壁側に家具を配置する
- ・防音グッズを活用する
テレビなどは直接床や壁につけない
テレビやスピーカーなどの音が出る家電は、壁や床から離しておくと良いです。壁や床に伝わる音や振動を抑えられます。壁から30cmほど離すと効果的です。
音漏れする壁側に家具を配置する
背の高い家具を音漏れする壁に配置することで、防音性を高められます。壁側に届く音が家具で遮られるからです。
家具を配置するポイントは、壁から1㎝ほど離すことです。空気の隙間ができて、壁から来る音漏れが家具に伝わりません。
防音グッズを活用する
- ・隙間テープ
- ・吸音材
- ・防音マット
- ・防振ゴム
防音グッズを活用して、音漏れ対策するのもアリです。以下では、アパートでも使える防音グッズを4つ紹介します。
隙間テープ
隙間テープを使えば、室内の隙間を埋められます。窓やドアの枠に貼り付けるだけでも、気密性が高まって防音効果が出ます。
吸音材
背の高い家具がなくて、真ん中のお部屋に住んでいる場合は、吸音材を壁に貼るのがおすすめです。吸音材を貼った壁際に家具を寄せて置くと、さらに遮音性は上がります。
ウレタン製の吸音材は、50cm四方で1枚あたり1~2千円が相場です。Amazonなどの通販サイトやホームセンターで購入できます。
防音マット
防音マットを敷くことでも音漏れ対策になります。足音や物を引きずる音を軽減してくれるので、騒音トラブルの予防にもなります。
防音カーペットも販売されていて、インテリアにこだわっている人も使いやすいです。
防振ゴム
出典:amazon.co.jp
防振ゴムは振動が伝わりやすい家電に対して効果的です。洗濯機やエアコンの室外機の下に置くことで、振動による音漏れを軽減できます。
アパートで音漏れに悩まされた際の対処法
- ・管理会社へ相談する
- ・耳栓やイヤホンを活用する
- ・弁護士や法テラスに相談する
管理会社へ相談する
アパートで音漏れに悩まされたら、管理会社へ相談するのが無難です。住人同士で解決しないことで、大きなトラブルに発展しづらくなります。
連絡する際は「いつ」「どこから」「どれくらいの頻度で」「どんな音がするか」を正確に伝えましょう。音漏れを録音したデータを提供するのも効果的です。
ただし、管理会社が必ず音漏れを解決してくれるとは限りません。なかには真剣に対応してくれないところもあるので、過信しないほうが良いです。
耳栓やイヤホンを活用する
「苦情を入れて妬まれたくない」「管理会社に連絡するのが面倒」という人は、耳栓などで対処してみてください。値段は1~5百円程度と手頃です。
耳栓が合わなかったり効果が薄いと感じる人は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンもおすすめです。睡眠用の柔らかいタイプなら、ストレスなく使えます。
弁護士や法テラスに相談する
管理会社や自力で対処しきれない場合は、弁護士や法テラスの無料相談所に連絡するのも手です。アパートの音漏れに関する意見やアドバイスがもらえます。
第三者機関に相談するときは、音漏れのデータを証拠として持参しましょう。音漏れが原因で通院している人は、事前に診断書をもらっておくと真剣に対応してもらいやすいです。
検索で見つからない
お部屋を探します
- 検索で見つからないお部屋探します
- 仲介手数料基本0円
- 上場企業が運営で安心
アパートの音漏れに関するよくある質問
木造アパートの音漏れってどれくらい?
上下左右のお部屋から、テレビの音や話し声がそのまま聞こえて来るほどです。木造の賃貸は、建物構造のなかで防音性が1番低いからです。
アパートの音漏れは下の階からも聞こえる?
聞こえてきます。アパート内は壁・床・天井で繋がっているので、足音だと振動や衝撃音が上の階に伝わりやすいです。
アパートだと話し声も音漏れするって本当?
物件によりますが本当です。隣の部屋や廊下で会話をされると声漏れします。
アパートの音漏れを確認する方法はある?
内見する際に壁をノックすると、音の響き具合を確かめられます。防音性が高いアパートなら「ゴンゴン」と鈍い音がします。
賃貸マンションなら音漏れしない?
アパートより音漏れしにくい物件が多いですが、完全には防げません。とくに、子どもが多いマンションでは足音や泣き声が聞こえる可能性があります。
当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。
家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。