
「賃貸を内見せずに契約するのは危険?」
「見ないで決める人の割合って多い?」
理想に近い物件を見つけたときはテンションが上がりますよね!できるだけ早く申し込めば、ほかのライバルに取られずに済みます。
しかし、建設中の新築など、申し込み前に内見できないケースも存在します。お部屋を見ないで決めるのは「入居してから後悔するかも」と不安になりますよね…。
そこで当記事では、内見なしで契約するリスクや、内見できないときの対処法を解説します。契約までに調べておくこともまとめたので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸を内見しないで契約するのはリスクが大きい
- ・原則キャンセルができない
- ・室内の劣化具合などを確認できない
- ・イメージ写真と室内の状況が異なる場合がある
原則キャンセルができない
内見なしで契約すると原則キャンセルできなくなります。「先行契約」という方法で手続きを進めるからです。
先行契約とは、内見せずに申し込み・契約手続きを進める方法です。キャンセル不可については、事前に書面を交わす場合が多いです。

室内の劣化具合などを確認できない
内見せずに決めると、設備の劣化具合などを確認できません。お部屋の現況を把握せずに契約を結びます。
設備以外には、日当たり・風通し・騒音・ニオイなども入居まで確認できません。入居後に初めて知るものが多いと後悔しやすいです。
イメージ写真と室内の状況が異なる場合がある
物件のなかには、写真・図面と実際のお部屋の現状が異なる場合があります。多くはスタッフのミスによるものです。
資料と実際の物件に違いがあるとき、原則は「現況優先」です。基本的にどの資料にも注意書きがあり、現況優先での引き渡しに納得してから申し込みます。
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賃貸を内見しないで契約した人の割合は?
内見せずに契約したのは全体の約5.6%
申込数 | 先行契約の数 | 先行契約の割合 |
---|---|---|
304件 | 17件 | 5.59% |
2022年12月に弊社「家AGENT」で申し込んだユーザーのうち、内見しないで契約した割合は全体の約5.6%でした。約18人に1人が先行契約で進めています。
背景を調べると「建築中の新築物件だった」「遠方からの引っ越しで入居日まで現地へ行けない」という人が多かったです。
賃貸を内見しないで契約するケースについては、のちほど詳しく解説します。
内見なしで契約してもすぐ退去する人は少ない
内見なしで賃貸を契約しても、すぐ退去する人は少ない傾向にあります。金銭的に次のお部屋を借りるのが難しいからです。
賃貸契約の初期費用は家賃の4.5~5ヶ月分です。家賃8万円のお部屋だと36~40万円ほどかかります。
学生といった若者だと、大金を何度も用意するのは難しいです。お部屋に何か不満があっても、我慢して住み続ける人が多いです。
賃貸を内見しないで契約する5つのケース
- ・未完成の新築物件
- ・大規模な内装工事をしている
- ・前の入居者がまだ退去していない
- ・好条件な物件でライバルが多い
- ・遠方からの引っ越しで現地に行けない
未完成の新築物件
建設中の新築物件は、基本的に先行契約で進めます。物件自体が完成しておらず、そもそも室内を内見できないからです。
建設会社が用意するイメージ写真や、間取り図を参考にして契約するか判断します。

大規模な内装工事をしている
キッチンや浴槽の取り換え工事といった、大規模なリフォームをしているときも内見できません。工事期間が2週間~1ヶ月かかるからです。
基本的には、内装工事前の写真を見て判断します。よりきれいなお部屋に生まれ変わるので、入居してから後悔する可能性は低いです。
前の入居者がまだ退去していない
前の入居者がまだ住んでいる物件もすぐ内見できません。希望条件に合うお部屋のときは、退去を待たずに先行契約として申し込みします。
判断材料は空室時の写真や募集図面です。あらかじめ外観や周辺環境をチェックする人もいます。今の入居者の退去後、ハウスクリーングが完了したら入居できます。
好条件な物件でライバルが多い
お部屋の状況に関わらず、好条件で物件は内見なしで契約する人が多いです。お部屋の内見を待っている間に、ライバルに取られる可能性が高いからです。
駅近物件やデザイナーズマンション、家賃相場より安い物件などが人気です。理想に近いお部屋であれば、内見しないで契約手続きを進めるのもアリです。
遠方からの引っ越しで現地に行けない
引っ越し先が遠くて、入居日まで現地に行けない人も内見なしで進めます。しかし「知らない土地の物件を見ないで契約するのは不安」という人も多いです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」なら、ビデオ通話を使ったオンライン内見でお部屋のなかを案内してもらえます。カメラを通して内装や設備、日当たりなどが知れます。
オンライン以外でのやり取りはチャットやLINEで完結します。「現地に行けないので室内や外観の映像を見たい」「物件に関する資料を送ってほしい」など、何でも相談可能です。
契約書類は郵送できるので、自宅にいながら契約手続きを進められます。なかなか忙しくて来店できない人にも向いているので、ぜひ利用してみてください!
賃貸物件が内見できないときの対処法
- ・同じ建物の別のお部屋を内見する
- ・前入居者の立会いのもと見学する
- ・オンライン内見で室内を確認する
- ・物件に関する資料を多く用意してもらう
同じ建物の別のお部屋を内見する
希望の物件が見れないとき、同じ建物内にある別のお部屋を内見する方法があります。戸数の少ないアパートやマンションなら間取りや広さは、ほぼ変わりません。
実際にお部屋の広さを確認できるので、入居後の生活をイメージしやすくなります。物件内の防音性を確かめるのも手です。
前入居者の立会いのもと見学する
居住中の物件でも、前入居者の許可があれば立ち会いのもと内見が可能です。「立ち会いで室内を見れませんか?」と不動産屋に相談してみましょう。
管理会社を通じて今の入居者に交渉してくれます。許可が出た場合は、内見を手短に済ませられるようにしましょう。確認したいポイントを事前にまとめておくと良いです。
オンライン内見で室内を確認する
紹介した通り、現地に行けない事情があればオンライン内見を活用できます。不動産屋が現地まで行って、リアルタイムで室内の様子を見せてくれます。
実際の室内の映像なので、日当たりも確認できます。スタッフに「外からの音やニオイが気になる?」と聞くにもアリです。

物件に関する資料を多く用意してもらう
- ・物件の写真(内装や諸設備)
- ・間取りや募集条件が分かる図面
- ・建物の平面図や立面図(新築の場合)
- ・ハザードマップ など
建築中や工事中で室内に入れない場合は、物件に関する資料を多めにもらっておきましょう。不動産屋に頼めば、取り寄せてくれる資料をまとめました。
物件の写真は、ネットに掲載している画像以外にも用意してある場合があります。できるだけたくさんもらっておくと良いです。
新築物件の場合、工事が完了したときの構造等が分かる書類をもらえます。フロアごとの間取りが分かる平面図や、外観のデザインをチェックできる立面図などを送ってもらいましょう。
契約書類のデータを事前に送ってもらうと良い
内見なしで契約するときは、事前に契約書類の雛形をデータでもらっておくと良いです。
特に契約前に読む「重要事項説明書」には、契約内容の大切な部分が記載されています。どんな設備が備わっているのかも細かく知れます。
内見しないで賃貸契約するときに調べること
- 交通アクセス
- 周辺施設の利便性
- 治安情報
- 契約に必要な書類や持ち物
内見せずに契約するときに調べておきたい項目をまとめました。事前に確認しておくと入居してから後悔するリスクを防げます。
①交通アクセス
最寄り駅から学校や職場までの通勤アクセスを確かめておきましょう。グーグルマップなどで、通勤・通学時間や乗り換え情報を検索できます。
路線の混雑具合や遅延状況をチェックするのも大切です。国土交通省の「三大都市圏の主要区間の混雑率(2021年)」などで調べられます。
②周辺施設の利便性
周辺環境もある程度インターネットで調べられます。スーパーやコンビニ、病院など生活に必要な施設の有無を確認しておきましょう。
注意点として、最新情報が反映されていないときがあります。現地まで行ける人は、周辺環境を歩いて確かめてください。
③治安情報
治安情報もインターネットで確認できます。警視庁の「事件事故発生マップ」では、女性への声かけ事案や実際に起こった犯罪情報に絞って検索可能です。
念のため、街の住みやすさに関するニュースにも目を通しておくと良いです。街の治安は住みやすさに影響するからです。

④契約に必要な書類や持ち物
- ・認印(実印)
- ・本人確認書類
- ・現住所の住民票(発行から3ヶ月以内)
- ・通帳と銀行印
- ・収入証明書 など
事前に契約時の必要書類をしっかり確かめてください。内見なしだと、スタッフとのやり取りが少なくなりがちです。
表には契約手続きに必要なものをまとめました。署名と捺印をするので認印(実印)は必ず求められます。シャチハタはNGなので注意してください。
賃貸の契約時に必要な書類や持ち物は、次の記事で詳しく解説しています。連帯保証人の分も載っているので、確認してみてください。
引っ越しを急がないなら後日内見できる「先行申込」で契約しても良い
先行申込とは
先行申込とは、内見前にお部屋を申し込むことです。先行契約と同様に、すぐ内見できない状況で利用されます。
通常は内見してから申し込んで、入居審査を受けるのが一般的です。先行申込は先に申し込みと審査を済ませておいて、見れる状態になったら後日現地を内見します。
申し込みから内見まで日が開くので、引っ越しを急がないのであれば先行申込で進めるのもアリです。

先行契約と先行申込の違い
先行契約 |
・内見せずに契約手続きを進める ・原則キャンセル不可 |
---|---|
先行申込 |
・申し込み後に内見できる ・内見後のキャンセル可 |
先行契約と先行申込の違いは、キャンセルできるかどうかです。紹介した通り、先行契約は原則キャンセルできない厳しい条件があります。
一方で、ほかのライバルよりも優先的に契約できるメリットもあります。たとえ1番手の先行申込が入っていたとしても、あとから横取り可能です。
先行申込は、内見して納得できなかったらキャンセルできる特徴があります。お断りできる代わりに、先行契約よりも優先度が低くなる点に注意です。
入居したい日まで余裕があるか確認をして、先行契約・先行申込どちらで進めるか決めてください。
賃貸を内見なしで契約するときのよくある質問
内見なしで契約するときでもキャンセルできる?
原則キャンセルは不可です。
内見せずに契約する方法は「先行契約」と言われます。申し込み後は原則キャンセルができない厳しい条件があります。
ただし、ライバルより優先して契約できるメリットがあります。絶対に取られたくない物件があるときや、引っ越し日まで余裕がない人向けです。
先行契約に向いていない人の特徴は?
先行契約に向いていない人の特徴を以下にまとめました。
- ・お部屋選びを失敗したくない
- ・実際に室内を見てから決めたい
- ・目移りしやすい など
「お部屋選びを絶対に失敗したくない」「実際に見てから決めたい」という人は要注意です。先行契約は基本的に内見できないからです。
キャンセルできない条件もあるので、目移りしやすい人も向いていません。慎重にお部屋を決めるなら先行契約はやめたほうが良いです。
先行契約で申し込んでも他人に取られるケースはあるの?
あります。
先行契約で申し込んでいても、費用面や入居日などの交渉をしていると不利です。交渉なしで先行契約する人に負けてしまいます。
好条件の物件など、ライバルに取られたくないお部屋は交渉なしで進めたほうが良いです。
内見しないと契約できない物件ある?
あります。
実際に室内を見て、現状に納得できてから申し込んでほしいという大家さんの意向があるからです。
内見必須の物件でキャンセルしたときは大きなトラブルに繋がります。各関係者に迷惑をかけてしまうので注意です。
複数の物件に申し込んでも良い?
同時に複数の物件に申し込むのはやめておきましょう。
物件がとられないか心配でも、同時に複数申し込むのはマナー違反です。不動産屋の横の繋がりでバレて審査に落ちるリスクもあります。
どうしても物件が決めきれないときは、正直に不動産屋へ相談しましょう。引っ越しが遅れたり、トラブルが起きないように調整してもらえます。
オンライン内見で準備することは?
オンライン内見前に準備する項目をまとめました。
- ・確認する内容や採寸箇所をまとめる
- ・通信環境を整える
- ・アプリの動作を確認する
- ・身だしなみを整える など
オンライン内見前は、お部屋で気になる部分や確認しておきたい内容を整理しましょう。採寸してほしい箇所があれば、まとめて伝えてください。
当日は通信環境やアプリの動作確認をします。家の通信環境が悪ければ、フリーWi-Fiがあるカフェやファミレスに移動するのも手です。
不動産屋によっては顔出しを求められる場合もあります。最低限の身だしなみは整えておくと良いです。
オンラインではなくVR内見でも良い?
おすすめしません。
VR内見は、360度カメラで撮った立体的な写真を見る内見方法です。見れる位置が固定されている場合が多く、物件の細かいところまで確認できません。
不動産屋によっては、専用ゴーグルを使用しないと見れないケースもあります。来店できない人にとっては利用しにくいです。
契約手続きもオンラインで対応できる?
可能です。
遠方で来店できない人向けに、契約書類を郵送して「IT重説」をおこなう不動産屋が増えています。
送られてきた書類を見ながら読み合わせをするので、実際に来店している感覚で契約手続きを進められます。
説明を聞いたら書類に署名捺印を済まし、必要書類を同封して不動産屋へ返送する流れです。
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