最終更新:2021年11月11日

内見しないで賃貸契約するリスクについて解説します!
お部屋を内見できない物件の4つの理由や、内見できないときの対処法、一度も内見せずに契約する方法などを紹介します!
この記事は、不動産屋「家AGENT」池袋店の阿部さんにも内容を監修してもらいました。
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
内見なしの契約はリスクが高い
賃貸物件を内見せずに契約することは、お部屋探しに失敗するリスクが高いです。
内見しないで契約した場合、イメージと現実に相違が発生して住み続けることが困難になる可能性があります。
以下に、内見なしでの賃貸契約で考えられるリスクをまとめたので、詳しく解説します。
- ・お部屋の状況が写真と異なる
- ・物件設備の相違や劣化がある
- ・騒音や周辺環境を確認できない
お部屋の状況が写真と異なる
ネット上に公開されている図面や写真は、現状のお部屋の状態が異なるので、入居後にギャップを感じやすいです。
お部屋の写真は撮影されてから時間が経ったものや、広角レンズで撮られて広く見えるものなど、実際の見た目と違う場合が多いです。
正確な状態がわからないので、理想と現実のギャップが大きいと入居したばかりなのに引っ越すハメになります。

物件設備の相違や劣化がある
お部屋の写真の設備と異なっていたり、そもそも設置されていないことがあります。
同じ物件の異なるお部屋の写真を掲載していることがあり、物件情報に設備の記載があっても、実際には設置されていないことがあるので注意が必要です。
また、前入居者の暮らし方によってはタバコ臭がしたり、壁紙の剥がれや目立った汚れが残っていることもあります。
騒音や周辺環境を確認できない
物件情報や写真だけでは読み取れない、騒音や周辺環境などを確認できないことは大きなリスクです。
お部屋の条件は良いものの、隣人の生活音がうるさかったり、周辺に繁華街や工場などがあると騒音トラブルに発展する可能性が高いです。
女性の場合は、家までの帰り道は安全であるかを確認するべきです。夜道は実際に歩かないとわからないので、内見しないで契約するのはおすすめできません。
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内見しないで契約するメリットもある
内見しないで契約するメリットは「理想の物件を横取りされにくい」「交通費や手間を省ける」の2つです。
理想の物件を横取りされにくい
内見をしない契約は、狙っていたお気に入りの物件を横取りされにくいです。
後ほど詳しく解説しますが、内見せずに申し込みする場合は「先行申込」や「先行契約」という手続きになります。
申し込み時点で入居審査に通すので、内見を待つ他の入居希望者よりも先に契約できます。
ただし、先着順なので申し込みのタイミングが遅れると、希望の物件に申し込めない可能性があります。
交通費や手間を省ける
内見で不動産屋や物件に出向くための時間や手間、交通費などがかかりません。
遠方から引っ越す場合は多額の交通費が必要です。2日以上かけてお部屋探しするなら宿泊費も必要なので、かなりの出費になります。
お部屋探しから入居までの期間が短くなるので、転勤などの急な引っ越しでスケジュールに余裕がないなら、内見しないで契約するのもありです。
内見できない物件もある
入居可能の物件で、内見したくてもできないお部屋があります。
以下で、内見できない物件の特徴をまとめたので、参考にしください。
- ・退去予定者が居住中
- ・新築工事中やリフォーム中のお部屋
- ・人気の物件で競争率が激しい
- ・諸事情により現地に行けない
退去予定者が居住中
退去予定の前入居者がまだ住んでいるお部屋は、内見できません。
基本的に前入居者が退去届を出したら、不動産屋は次の入居者を募集します。
退去後にハウスクリーニングが入る場合は、施工中も内見できない可能性が高いです。
新築工事中やリフォーム中のお部屋
新築の物件は工事中でお部屋が完成していないうえ、新築を売りにして見学者を入れない場合があるので、内見できないことが多いです。
また、築年数が古い場合でもリフォーム中は、新築同様内見ができない場合があります。

人気がある物件で競争率が激しい
空室がすぐ埋まるような人気の物件は、ライバルが多いのでそもそも内見ができません。
内見の予約を取るのが難しく、内見できたとしても他の入居希望者が申し込む可能性があるので申し込みできません。
入居希望者が絶えない物件は、そもそも内見できないことがあります。
駅徒歩5分圏内、風呂・トイレ別などの人気が高い物件や、デザイナーズマンションはとくに競争率が激しいです。
諸事情により現地に行けない
上京する予定だがスケジュールが合わない、急な転勤で時間がないなど、諸事情によって現地に行けない場合は内見できません。
また、小さな子どもがいるため内見に行けないという人もいます。
諸事情で内見できない人は、後ほど対処法を紹介するのでぜひ参考にしてください。
内見できないときの対処法
先に紹介した内見できないお部屋は、以下で紹介する3つの方法で確認しましょう。
同じ建物の別のお部屋を確認
同じ建物で似たようなお部屋が空いていた場合は、そのお部屋を内見させてもらいましょう。
全く同じではなくても、設備やお部屋の防音性がどれくらいなのかは確認できるので、イメージと実物の差が少ないです。
前入居者にお願いして内見させてもらう
前入居者がまだ住んでいる場合でも、お願い次第では中を見せてもらえることがあります。
ただし、個人で交渉することはマナー違反のため、不動産屋を通して交渉してください。
「お部屋の中を確認したいので、前入居者に交渉できませんか?」と不動産屋に聞けば、内見できるかどうか確認してくれます。

間取り図や写真のみで判断
不動産屋のスタッフに、わかりやすい間取り図と室内の写真を多めに用意してもらい、判断材料を少しでも増やしましょう。
もし写真が足りないと感じた場合は「昔の写真で良いので、ほかに判断材料になるものはありませんか?」と聞いてみれば、過去のデータも出してくれます。
内見しないで契約する方法
内見せずに契約する方法は「先行申込」「先行契約」の2つです。どちらも、何らかの理由で内見できない場合に利用できる手続きです。
以下で、それぞれ契約方法の特徴や申し込みの流れを解説します。
先行申込は優先的に審査を受けられる
先行申込は、前入居者が退去していない、建物が完成していないときに、内見よりも先に入居申し込みすることです。
通常であれば内見してから申し込みですが、先に入居申し込みをして審査を通してしまうので、入居できる可能性が高いです。
申込後の内見で気に入らない部分があれば、キャンセルできます。

先行契約は契約までが早い
先行契約は、お部屋を内見せずに賃貸契約を結ぶことです。
手続き可能な条件は先行申込と変わりませんが、申込・審査と同時に契約書への署名捺印までするので、契約までの進み具合が早いです。
お部屋を内見できないので写真や図面、不動産屋からの説明が判断材料になります。
先行申込と違ってキャンセルができないので、ほかのお部屋と比べてから契約しましょう。
特別な理由がない限り内見するべき
遠方からの引っ越しで現地に行けないなど、特別な理由がない限り必ず内見するべきです。
内見は可能であれば複数回おこなうことが望ましいですが、最低でも1回は確認しましょう。
お部屋が気に入らず、入居後すぐに解約となれば、引っ越や初期費用など多額の費用を用意しなければなりません。
トラブルを避けて快適に暮らすために、自分の目でしっかり確認して契約することをおすすめします。
オンライン内見なら家でもお部屋を確認できる
オンライン内見なら現地に行かなくても内見できます。なかなか時間が取れない人でも、スマホやパソコンがあれば内見できるので、積極的に活用しましょう。
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