
「不動産屋の上手な断り方は?」
「キャンセルのお詫びメールはどう書くの?」
ポータルサイトなどでお部屋を探すとワクワクしますよね。希望にピッタリの物件がいくつもあると、募集元の不動産屋が別でも同時に問い合わせたくなります。
しかし、複数の不動産屋を掛け持ちするのは、連絡を断ったり予定をキャンセルするのが大変です。お部屋探しが長引くと、しつこい営業をかけられることも…。
そこで当記事では、不動産屋の上手な断り方やしつこい営業を断りたいときのテンプレート、断るときの注意点などを徹底解説しています。ぜひ参考にしてください!
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
不動産屋への上手な断り方4選
- 断ると決めた時点ですぐ連絡する
- メールでお詫びの連絡を入れる
- 断る理由を正直に伝える
- スタッフへのお礼をしっかり伝える
①断ると決めた時点ですぐ連絡する
断る期限の目安 | |
---|---|
物件の紹介 | 紹介が不要になったとき |
内見前 | 内見の前営業日まで |
内見後 | 内見当日~2日以内 |
申し込み後 | 申し込みから3~5日 |
審査通過後~契約前 | 要相談 |
不動産屋からの今後の提案や物件の申し込みを断るときは、できるだけ早めに連絡を入れてください。営業マンは、先回りして次の手続きの準備を進めているからです。
特に、申し込み後は契約に向けて多くの関係者が動き出します。時間が経つほど断るのは大変になります。
契約するか迷っている場合、検討できる時間は申し込みから3~5日以内が目安です。断るなら遅くとも審査の結果が出るまでには連絡しましょう。

②メールでお詫びの連絡を入れる
お断りの連絡はメールがおすすめです。履歴が残せて、言った言わないのトラブルが起きにくいからです。
忙しい営業マンにとっては、電話よりメールのほうが助かるケースもあります。後ほど、お断りの連絡で使えるメール例文を紹介します。
不動産屋は断られることに慣れています。断るのが気まずくても、早めに連絡ができていれば気にしすぎなくて大丈夫です。
③断る理由を正直に伝える
断る連絡をするときは理由を正直に伝えることが大切です。はっきり話せば、条件がより良い次の物件を紹介してもらえたり、不要な営業をかけられずに済みます。
申し込んだ賃貸物件を断るときは「日当たりが納得できなかった」「設備や内装が古く築浅で探し直したい」など具体的に伝えましょう。

④スタッフへのお礼をしっかり伝える
断るときはスタッフにお礼を伝えておきましょう。営業マンにお礼もなく一方的に断ると印象が悪いです。
良い印象を与えておいて損はしません。先々、同じ不動産屋にまたお部屋探しを頼む機会があるかもしれません。
チャット不動産屋なら気軽に連絡できる
「断りの連絡を入れるのが面倒」「営業電話がしつこい」など、複数の不動産屋を巡って困っている人は、チャット形式の不動産屋を使ってみてください。
当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」なら、電話やメールなどのかしこまったやりとりが不要で、チャットやLINEで気軽に連絡できます。
返信が早くて、わざわざお店まで行かなくてもお部屋探しの相談や内見予約が可能です。
不動産屋専用のデータベース「ATBB」や「レインズ」から、ネットにはない非公開物件も紹介してもらえます!
不動産屋の断り方【メール例文・段階別】
- 内見前
- 内見後
- 申し込み後
- 審査通過後~契約前
- 掛け持ちしていた他社で決めたとき
- しつこい営業メールが続いたとき
不動産屋へのお断りメールの例文を、手続きの段階ごとにまとめたので参考にしてください。
送るときは、件名にも自分か営業マンの名前を入れておくと不動産屋が確認しやすいです。
①内見前に断るときのメール例文
お世話になっております。▲▲です。
「◯◯ハイツ ✕号室」の内見の件でご連絡です。
内見のお手配までしていただいたところ大変恐縮ですが、今回は内見を見送りたいと思います。
家賃が予算をオーバーしている不安が拭いきれず、もう少し安いお部屋で探し直すことにしました。
まだお部屋は探すので、引き続き物件を紹介していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
物件の問い合わせ~内見までに断るときのテンプレートです。内見当日に断ると関係者に迷惑がかかるので、遅くとも内見の前営業日までに連絡しましょう。
内見をやめた理由や最新の希望条件は正直に伝えてください。不動産屋が大家さんなどの関係者に経過報告したり、別のお部屋を紹介したり動きやすいです。
別の不動産屋で進める場合は、最後にお世話になったお礼を添えておくと良いです。
②内見後に断るときのメール例文
お世話になっております。▲▲です。
本日は「◯◯ハイツ ✕号室」を内見させていただきありがとうございました。
長い時間付き合っていただいたところ恐縮ですが、もう少し別の物件も見てみたいと思います。
物件を探し始めたばかりなので、すぐ決めずに別のお部屋も見てから判断したいです。
引き続き物件を紹介していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
一般的に、内見後は申し込みの手続きに進みます。断りたいときは、スタッフに直接伝えるのが気まずいなら、一旦話を持ち帰ってメールで連絡すると良いです。
最後の1文は内見前のテンプレートと同じです。引き続きお部屋を探すなら、紹介してほしい旨を伝えてください。
③申し込みキャンセル時のメール例文
お世話になっております。
先日「◯◯ハイツ ✕号室」を申し込んだ▲▲です。
申し込み後の連絡で大変申し訳ないのですが、物件のキャンセルは可能でしょうか。
家に帰って冷静に考えたら、予算ギリギリの家賃で大丈夫か不安になったからです。駅徒歩10分を超えるのもきついなと感じています。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
お部屋に申し込んだあとのお断りメールです。紹介した通り、キャンセルしたい理由は正直に伝えたほうが良いです。
納得できる理由がないと、不動産屋が管理会社や大家さんに状況を説明できないからです。
メールの送信後、担当スタッフから連絡が入る可能性が高いです。今後の連絡が必要かどうかはっきり伝えて、探し直すときはお部屋探しの方針を打ち合わせてください。

④審査通過後~契約前に断るときのメール例文
お世話になっております。▲▲です。
先日は審査通過のご連絡ありがとうございました。
契約前のタイミングで大変申し訳ないのですが、今回の物件を見送りたいと考えています。
見積もりよりも実際の初期費用が高額で、引っ越しに使うお金を確保できない可能性が出てきました。予算オーバーなのでキャンセルを希望します。
このようなタイミングでの連絡で申し訳ありませんが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
審査通過後に断るケースです。不動産屋の他、家賃の保証会社、管理会社、大家さんといった関係者が契約に向けて準備を進めているので、できるだけ丁寧に断りましょう。
実は審査通過後のキャンセルは多いです。初期費用が思ったより高かったり、他にも気になる物件が見つかったり理由はさまざまです。
費用面に問題があるなら、キャンセルするより値引きで調整してもらうほうがトラブルを避けられます。仲介手数料の交渉方法は次の記事で紹介しています。
⑤掛け持ちしていた他社で決めたときのメール例文
お世話になっております。▲▲です。
沢山のお部屋のご紹介ありがとうございます。
これまでご尽力いただきましたが、今回は他の不動産屋にお願いすることにしました。
大変短い期間でしたが、とても親身にご対応いただきありがとうございました。また機会がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
複数の不動産屋を掛け持ちしていて、お断りする不動産屋に送るテンプレートです。
他社も回るときは不動産屋に早めに伝えておきましょう。自社で決めるメリットや、値引きの限度を早めに教えてもらえます。
断るときは、対応してもらった期間が長いほど丁寧にお礼を伝えてください。営業マンも良い印象を持ったまま対応を終わらせられます。
⑥しつこい営業を断るときのメール例文
お世話になっております。以前お部屋探しでお世話になった▲▲です。
実はすでに新居が決まりまして、引っ越しが済んでいます。もう物件情報は不要なので、ご認識のほどよろしくお願いいたします。
仕事で忙しいため、電話も控えていただけると幸いです。また機会がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
▲▲(自分の名前)
しつこい営業メールや、電話が続いているときに使えるテンプレートです。
連絡が不要なら「他社で決まった」「引っ越し時期を改める」などストレートに伝えて問題ありません。
メールでのお部屋紹介が希望に沿っていなくてしつこいと感じたら「配信を止めてほしい」と伝えましょう。
不動産屋へのNGな断り方
- 伝え方が曖昧
- 適当な嘘をつく
- 電話やメールを無視する
- 予算オーバーを後出しで言う
- 物件やスタッフの悪口を言う
①伝え方が曖昧
内見や申し込みを断りたいときは曖昧な表現を使わないように注意してください。自分が断ったつもりでも、相手に伝わっていない可能性が高いです。
検討したいときは「○日までに返信します」と期日を伝えましょう。期日を決めないと様子を伺う連絡が入ったり、催促されてストレスが増えてしまいます。
②適当な嘘をつく
断る理由をストレートに伝えるのが気まずくても嘘をつくのはNGです。何かのきっかけでバレる可能性があります。
例えば「引っ越しがなくなった」と伝えて他の不動産屋でお部屋探しを続けていると、物件によっては関係者が同じで不審がられます。
将来のお部屋探しや入居審査に影響するケースは稀ですが、トラブルの予防は大切です。
③電話やメールを無視する
お部屋の紹介や内見、申し込みを断りたいなら連絡には応じるべきです。不動産屋からの電話やメールは無視してもしばらく続きます。
申し込みをしている場合、音信不通になると緊急連絡先や連帯保証人にも連絡が行くのでドタキャンはやめましょう。
連絡の遅れもトラブルに繋がりやすい
不動産屋とは、期日を決めて連絡するケースが多いです。期日を決めたときは、連絡が遅れないように気を付けてください。
検討する時間を確保するために、不動産屋が大家さんや管理会社に交渉しているケースも多いです。内見後に数日間、物件を確保してもらう交渉などです。

④予算オーバーを後出しで言う
不動産屋に伝えた予算内のお部屋を紹介してもらえたなら、予算オーバーを断る理由にしないほうが良いです。
予算はお部屋探しの前提になるので、後出しにならないようにしましょう。予想外の費用がなければ値引きは難しいので、時間の無駄になってしまいます。
⑤物件やスタッフの悪口を言う
断るときは、内見した物件や不動産屋に対して文句を言うのはやめましょう。スタッフも人間なので不満を覚えます。
不動産業界は横の繋がりが強く、担当者の入れ替わりも多いです。
悪い印象が伝わって、他の不動産屋でのお部屋探しにも影響が出る可能性があります。
不動産屋を断るときの3つの注意点
- しつこい営業を受ける場合がある
- 申込金を払うときは預り証を受け取っておく
- 契約後は基本的に断れない
①しつこい営業を受ける場合がある
担当者の営業スタイルや不動産会社の方針はさまざまです。稀に、断る連絡をしてもしつこく営業をかけられるケースがあります。
しつこい営業をかけられたくないなら、断りの連絡は電話よりメールがおすすめです。反応を見ながら、円満に関係を終わらせておくことが大切です。
しつこい営業活動は法令で禁止されている
- ・深夜や長時間の勧誘
- ・私生活や仕事に影響が出るような勧誘、訪問
- ・断った後の勧誘 など
しつこい営業は「宅地建物取引業法施行規則第16条」で禁止されています。断っても連絡が続くなら、法令違反だと伝えてみてください。
違反すると行政処分もある禁止行為です。断る側に知識があるとわかればしつこい営業はなくなります。
②申込金を払うときは預り証を受け取っておく
申込金とは、申し込みの意思表示として払うお金です。手続きが進むと初期費用に充てられますが、キャンセル時は返金されます。
入金確認が取れると、支払ったことを証明する「預り証」が発行されます。渡されない場合、返金されないトラブルを防ぐためにも発行してもらいましょう。
申込金の相場は家賃の1ヶ月分で、申込書を出してから2~3日以内に入金を求められるケースが多いです。

③契約後は基本的に断れない
契約を結ぶと原則、キャンセルはできません。通常の解約と同じように処理されます。
住むのをやめたとしても、礼金や仲介手数料といった初期費用は戻ってきません。
事前に宅地建物取引士による重要事項説明があるので、契約書の内容はしっかり理解してから署名捺印しましょう。

違約金が発生することがある
契約後のキャンセルや解約には、ペナルティとして違約金が発生する場合があります。
違約金や解約時にかかる費用は、重要事項説明書や契約書に記載されています。家賃1ヶ月分ほどの違約金が設定されていることが多いです。
不動産屋の断り方に関するよくある質問
不動産屋を断るのは失礼?
問題ありません。
不動産屋は断られるのに慣れています。 断る側は気まずく感じますが、あまり気負いしなくて大丈夫です。
もちろん、中には断ると嫌な態度をとってくる不動産屋もいます。良い不動産屋の見分け方の解説も参考にしてみてください。
不動産屋を断るときはメールで良い?
メールで大丈夫です。
忙しい営業マンだと、メールで連絡をもらったほうが助かるケースもあります。送った履歴も残るためメールをおすすめします。
連絡手段は時と場合によって使い分けましょう。早く来店予約したいときや1~3月などの繁忙期は、電話したほうが効率が良いです。
不動産屋への上手な断り方は?
断る理由を正直に伝えると良いです。
「聞いていた金額より高い」「引っ越し時期を改めたい」など、断る理由を具体的に説明してください。
契約に踏み切れない理由が伝われば、不動産屋が次の提案をしやすいです。

物件が気に入らなかったときの断り方は?
具体的にどこが気に入らなかったかを伝えてください。
- ・ネットの写真よりお部屋が汚く感じた
- ・イメージより室内が狭かった
- ・入口が狭くて家具家電が入らない
- ・日当たりが悪かった
- ・騒音やニオイが気になった
- ・利便性の悪い立地だった など
広さや日当たり、防音性など、実際に内見して気付けたデメリットがあるなら共有したほうが良いです。
内見や申し込みまで進んでいるときは、事前にわかっていることを理由に断ると関係者に納得してもらえないので要注意です。
物件をキャンセルできるのはいつまで?
契約を結ぶまでです。
ほとんどの場合、契約書に署名捺印するまではキャンセルが可能です。しかし、法律上は口頭でも契約が成立します。
言うのが遅いと関係者に損害を主張されてトラブルになります。
心配なら不動産屋に「万が一、キャンセルするならいつまでか」と確認しておきましょう。
キャンセルするのに費用はかかる?
契約後に申し出ると違約金などを請求される場合があります。
賃貸では契約後のキャンセルに家賃1~2ヶ月分の違約金や、数千円から1万円ほど契約書類の作成代金がかかるケースがあります。
売買契約後の解除は、契約時に払う「手付金」をペナルティとして没収されます。購入価格の5~10%の大きな金額です。

不動産屋を掛け持ちするのはアリ?
掛け持ちしても問題ないです。
複数の不動産屋を掛け持ちするのは珍しくありません。スーモが実施したアンケート結果によると、約35%の人が不動産屋を2件以上回っていました。
断る連絡をする機会も増えるので、不動産屋のはしごは多くて2~3社にしたほうが良いです。
不動産屋は業者間のデータベースで募集情報を共有しているので、紹介してもらえる物件には大差がありません。
不動産屋に他社で決めたときは言うべき?
正直に伝えて大丈夫です。
不動産屋は自社で決めてもらえる可能性がなくなれば連絡してきません。値引きなどの提案が入るケースもあります。
ただ、紹介してもらった物件を、仲介手数料の金額などが理由で他社から申し込みたいときは要注意です。
物件の大家さんや管理会社は同じなので、不動産屋を変えた経緯が不誠実だと思われると入居を断られる場合があります。
不動産屋の営業がしつこい場合どんな断り方をすれば良い?
ストレートに伝えてください。
「他社に任せる」「引っ越し済み」など、連絡が不要になった理由を正直に伝えればしつこい営業は止められます。
しつこい営業が法令違反だと伝えたり、宅建業協会に連絡するのは最後の手段にしましょう。断るときは円満に関係を終わらせておくことが大切です。
お部屋を探すなら、気軽に連絡ができて親身になってくれる不動産屋に任せましょう。
お店に行かなくても「イエプラ」なら、アプリやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
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