「申し込み後のキャンセル率って高い?」
「断りの連絡は契約前までにすれば大丈夫?」
せっかく引っ越すなら、理想に近いお部屋に住みたいと考える人が多いです。自分だけのこだわり条件でお部屋を探すのは楽しいですよね!
しかし、申し込みしたあとに「もっと良いお部屋があった」とキャンセルする人がいます。トラブルに発展するケースも少なくありません。
そこで当記事では、申し込みをキャンセルするときの注意点について解説します。トラブルになったときの対処法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
・一都三県ほぼすべての物件を網羅
・早朝から深夜まで相談可能
・ネットにない物件をタイムリーに紹介
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の申し込み後のキャンセル率は約10%
キャンセル率 | |
---|---|
2022年1月 | 11.2% |
2022年2月 | 10.5% |
2022年3月 | 12.1% |
2022年4月 | 10.0% |
2022年5月 | 8.1% |
平均 | 10.4% |
期間:2022年1月~2022年5月
対象:弊社で賃貸物件を申し込んだユーザー
調査数:2022件
弊社「家AGENT 池袋店」で賃貸物件を申し込んだユーザー2022人で統計を取りました。申し込み後のキャンセル率は約10.4%でした。
10人に1人が申し込み後キャンセルしている
表の統計によると、約10人に1人が申し込み後にキャンセルをしています。数は少ないですが、一定数の人がキャンセルしているのが分かります。
物件に申し込みが入ると、管理会社や大家さんが契約に向けて動き始めます。キャンセルすると手続きの準備がムダになるので、できればしないほうが良いです。
キャンセルが多いのは契約前
特にキャンセルが多いのは、初期費用が確定する契約前です。想像より初期費用が高かったりするケースがあります。
金額について管理会社と入居希望者の間で折り合いがつかなければ、申し込みをキャンセルするユーザーもいます。
「先行申込」だと内見後のキャンセルが多い
「先行申込」とは、内見よりも先に入居申込することです。前の居住者がまだ退去していない、建物がそもそも完成していないなど理由で内見できないときの申込方法です。
先に入居審査を済ませておき、入居者の退去後にお部屋を見に行きます。室内がイメージと違ったらキャンセルできます。
お部屋を絶対取られたくない人や引っ越し日に余裕がある人に向いています。
対応エリアは一都三県のみ「家AGENT」で実際にあったキャンセル理由
理由 | 票数 | |
---|---|---|
1位 | 物件のデメリットが気になった | 18票 |
2位 | 他社でもっと良い物件を見つけた | 10票 |
3位 | 引っ越し時期が延びた | 7票 |
4位 | 交渉が通らなかった | 5票 |
5位 | 家族に引っ越しを反対された | 4票 |
弊社「家AGENT池袋店」を利用中にキャンセルしたことがあるユーザー50組を対象に、キャンセルした理由の上位5位を表にまとめました。
物件のデメリットが気になった
希望条件がすべて叶う物件はなかなか見つかりません。家賃が安さを求め過ぎると、悪い条件のお部屋が多く出てきてしまいます。
駅徒歩20分以上や日当たりが悪い、築年数が古いなどの物件です。申し込む前に物件のメリットとデメリットをしてください。
他社でもっと良い物件を見つけた
お部屋探しでは何件かの不動産屋とやり取りをします。伝えている条件が同じでも、不動産屋によって紹介する物件はさまざまです。
申し込み後に、他の物件が気になる人も少なくないです。申し込み後はすでに管理会社が入居審査に向けて動いているので、できればキャンセルはしないほうが良いです。
8割以上の物件がどの不動産屋でも紹介できる
実は8割以上の物件がどの不動産屋でも紹介できます。基本的に、不動産屋は「REINS」「ATBB」などの同じデータベースから、物件を紹介しているからです。
複数の不動産屋をはしごするのは面倒なので、他社で紹介されたお部屋が今やり取りしている不動産屋でも見れるか聞いてみましょう。
引っ越し時期が延びた
2022年1~3月に多かった理由の1つです。コロナの影響で引っ越しの時期が決まらない人が多かったためです。
勤務先の都合で引っ越し時期がズレる可能性があるなら、必ず担当スタッフに伝えておきましょう。即入居のお部屋から退去まちの物件まで、幅広く紹介してくれます。
交渉が通らなかった
賃貸の申し込むとき、諸条件の交渉ができます。よくある交渉は「家賃を千円下げてほしい」「礼金をなしにしてほしい」などです。
しかし、交渉が通る可能性は10%以下と言われています。基本的に大家さんは、募集条件に納得できる人に借りてほしいからです。
交渉するなら「4月~8月」もしくは「11月~12月」の閑散期がおすすめです。入居希望者が少ない時期は「早く入居してもらいたい」と大家さんが協力してくれる場合があります。
家族に物件を反対された
初めて一人暮らしするとき、お部屋に関して両親と意見がぶつかるときがあります。親は子どもが安心して生活できるのか心配だからです。
一緒に内見できるなら親子で物件を見たほうが良いです。意見がぶつかったとき、営業マンが間に入って話をまとめてくれます。
申し込みをキャンセルするときの注意点
- 契約後は初期費用がほとんど戻らない
- 賃貸物件はクーリング・オフできない
- 不要なキャンセルは次のお部屋探しに影響する
①契約後は初期費用がほとんど戻らない
戻ってこない初期費用
内容や相場 | |
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仲介手数料 |
・仲介した不動産屋に払うお金 ・家賃1ヶ月+消費税 |
礼金 |
・大家さんに払うお金 ・家賃1ヶ月 |
前家賃 (管理費を含む) |
・入居月にかかる家賃や管理費 ・家賃1~2ヶ月分 |
鍵の交換費用 |
・防犯のため鍵を交換するお金 ・1.5~2.5万円 |
初期費用の多くが、契約が成立したときにかかる成功報酬型の費用です。契約が成立したあとは返金されません。
近年、初期費用は契約前に払うのが一般的です。審査に通ったら約1週間以内に入金するように案内されます。
「初期費用を契約前に払うのは不安」という人は、不動産屋から契約書のデータを送ってもらえます。
申込金や預り金を払っていたら返金される
申し込みの意思表示として払う「申込金」や、お部屋の退去費用に充てられる「敷金」は解約したら返金されます。あくまでも「預けているお金」だからです。
ただし、解約時に違約金がかかったときは返金されるお金から差し引かれます。残金があればお金が戻ってきます。
初期費用で払った火災保険料も、保険会社に連絡すれば返金されます。自分で解約の手続きをして返還してもらいましょう。
②賃貸物件はクーリング・オフできない
クーリング・オフとは、一定の期間内で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。
クーリング・オフ制度は賃貸契約では適用されません。宅建業法では、売買契約時のことしか書いてないからです。
どんな契約でも使える制度ではないので、賃貸の場合は契約前に受ける「重要事項説明」をしっかり理解する必要があります。
- 宅地建物取引業法37条2項(クーリング・オフ)
③不要なキャンセルは次のお部屋探しに影響する
不要なキャンセルは管理会社や大家さんからの信用度が下がり、次のお部屋探しに影響が出てしまいます。
別物件で申し込みしても、キャンセルした管理会社のお部屋だったら審査に落ちやすいです。「またキャンセルされる」と管理会社が恐れ、入居を断られます。
お部屋探しの幅が狭まるので、やむを得ない理由以外はキャンセルしないほうが良いです。
キャンセルを受け付けてもらえる例
- ・入居審査に落ちてしまった
- ・2番手になってしまった
- ・仕事の都合で引っ越しできなくなった など
入居審査に落ちてしまったら契約自体できません。優先的に契約できる1番手の人に物件を取られたときもキャンセルできます。
引っ越しの予定自体なくなったときも、やむを得ない理由としてキャンセルして大丈夫です。
申し込みをキャンセルするなら早めにする
申し込みから2日以内に連絡する
申し込み後の入居審査は2~3日で結果が出ます。審査中ならまだ契約の準備に入ってないので、キャンセルをするなら申し込みから2日以内が良いです。
「物件のデメリットが気になる」「他の物件で決めた」という理由でキャンセルするなら、不動産屋への連絡は早めにしてください。
キャンセル連絡は電話で伝えるべき
- ・申込者の氏名
- ・申し込みをした物件名と号室
- ・お部屋を紹介した担当スタッフ
- ・具体的なキャンセル理由
キャンセルするときに大切なのは「自分の意志を相手にしっかり伝える」ことです。電話ならキャンセル連絡が伝わってないなどのトラブルが起きにくいです。
不動産屋のメールアドレスを知っている場合、メールもあわせて送っておくとより良いです。キャンセルした証拠が残ります。
本人確認の連絡の際に断るのもアリ
申し込みを受けてから1~2日後、管理会社から本人確認の電話がかかってきます。申込内容に相違がないか確かめるためです。
管理会社は後日キャンセルされるのが嫌なので、再度お部屋を借りる意志があるのか確認します。
もしキャンセルしたければ、本人確認のタイミングで言うのも手です。その後、仲介してもらった不動産屋に連絡するのも忘れないようにしましょう。
賃貸のキャンセルは契約前までなら可能
契約前ならキャンセル料はかからない
契約前までならキャンセルできます。キャンセル料金もまだかからない段階なので、契約を結ぶまでに契約内容をしっかり確認しましょう。
契約書に署名(サイン)と捺印をしたら契約成立です。以降はキャンセル不可能なので注意してください。
契約成立の定義は管理会社によって異なる
契約成立の定義は管理会社によって異なります。なかには、申し込みの段階で契約が成立するケースがあります。
民法では「双方の合意があれば、契約書への署名や捺印の有無に関わらず契約が成立する」旨が書かれています。
物件を変える可能性があるなら、キャンセルできるタイミングは確認したほうが良いです。
契約したあとは解約扱いになる
契約が成立したあとのキャンセルは解約扱いになります。ペナルティとして違約金が発生する可能性があります。
違約金は家賃1ヶ月分を請求されるケースが多いです。解約時にかかる費用は、契約前の重要事項説明に記載されています。
申し込み後のキャンセルでトラブルになったときの対処法
不当な要求をされたら窓口に相談する
不動産に関する相談を無料でおこなっている窓口をまとめました。キャンセル後のトラブルが起こったら、各種窓口に相談しましょう。
「不当なキャンセル料を請求されている」「申込金を返金してくれない」などの相談に乗ってくれます。
最終手段として民事調停をする
トラブルを解決する最終手段として、民事調停も考えましょう。簡易裁判所での民事調停では、裁判官や専門職員が入居者と不動産屋の間に入って問題解決してくれます。
簡易裁判所にある用紙に内容を記載すれば、民事調停の申し込みができます。手数料は千円ほどです。
キャンセルで悩みがあれば、まずは担当している不動産屋に相談してください。契約内容の交渉をしてもらえる可能性があります。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!