「築30年の賃貸マンションの住み心地は?」
「築古はデメリットが多くて後悔する?」
築30年以上の賃貸マンションは、家賃が安いにも関わらずリフォーム済で内装が綺麗なお部屋があるんです。室内は築浅と変わらないので狙い目です。
しかし、築30年だと建物自体の老朽化が気になりますよね…。ゴキブリなどの虫が出そう、ボロそうといったマイナスなイメージがつきやすいです。
そこで当記事では、築30年の賃貸マンションに住むメリット・デメリットを徹底解説します。築30年の物件の内装写真や確認ポイントもあります。ぜひ参考にしてください。
- リフォーム済みでも築浅より家賃が安い傾向がある
- 外装が古かったり設備が不十分だとボロいと感じやすい
- 来店不要でお部屋を探したいならスミカがおすすめ!
・一都三県ほぼすべての物件を網羅
・早朝から深夜まで相談可能
・ネットにない物件をタイムリーに紹介
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
築30年の賃貸マンションってどんな感じ?
リフォーム履歴なしのマンション
居室 | 押入れ |
---|---|
拡大する | 拡大する |
総家賃(管理費込) | 3.9万円 |
---|---|
間取り/専有面積 | 1K/約20㎡ |
築年数/駅徒歩 | 築33年/約8分 |
その他の条件 | 角部屋、最上階、室内洗濯機置場、シューズボックスあり、都市ガス、エアコン付き、インターネット対応、証人不要 |
引用:業者専用データベース「ATBB」より転載可物件
リフォーム履歴なしの築30年以上のマンションは、使用感はかなりありますが普通に生活できるほど内装は綺麗です。
住む場所にもよりますが、ワンルームで家賃4万円ほどなので初めて一人暮らしする人にとっては、魅力的な家賃設定です。
リフォーム済のマンション
居室1 | 居室2 |
---|---|
拡大する | 拡大する |
総家賃(管理費込) | 5.4万円 |
---|---|
間取り/専有面積 | 1K/約15㎡ |
築年数/駅徒歩 | 築34年/約13分 |
その他の条件 | ロフト2.5畳、IHコンロ付き、シューズボックスあり、都市ガス、エアコン付き、インターネット対応、2019年リフォーム済 |
引用:業者専用データベース「ATBB」より転載可物件
2019年にリフォーム済の築30年以上の賃貸マンションです。実質築4年のマンションと同じ感覚で住めます。1Kで家賃5万円台にも関わらず、内装は真新しいお部屋です。
費用を抑えたいけど、内装が綺麗なお部屋に住みたいという人にとっては理想的です。リフォーム履歴は、基本的に物件情報に記載されています。
居室が和室のマンション
リビング | 居室 |
---|---|
拡大する | 拡大する |
総家賃(管理費込) | 10.4万円 |
---|---|
間取り/専有面積 | 1LDK/約40㎡ |
築年数/駅徒歩 | 築33年/約8分 |
その他の条件 | 角部屋、BT別、洗面所独立、2口コンロ、システムキッチン、都市ガス、室内洗濯機置場、シューズボックス付き、モニタ付インターホン、オートロック、常時ゴミ出し可、 保証人不要、二人入居可 |
引用:業者専用データベース「ATBB」より転載可物件
築30年以上の賃貸マンションの中には、居室が和室になっているケースがあります。畳は傷みやすいので、まずは物件の写真でキレイかどうか確かめるべきです。
なお、上記の画像のように畳が交換されていて綺麗なお部屋もあります。23区内の1LDKで家賃10万円であれば、破格と言えます。
築30年の賃貸マンションに住むメリット
- ・家賃が安い
- ・リフォーム済のお部屋が出てくる
- ・広い間取りに住める可能性がある
- ・退去時の原状回復費用が安い
家賃が安い
築5年 | 築15年 | 築30年 | |
---|---|---|---|
ワンルーム | 5.4万円 | 4.6万円 | 4.2万円 |
1K | 5.6万円 | 5.1万円 | 4.6万円 |
1LDK | 8.8万円 | 8.0万円 | 7.2万円 |
ATBBより:東京23区、15㎡以上、駅徒歩15分以内の安い順30件の平均
業者専用のデータベース「ATBB」を使って、築年数ごとの家賃が安い順30件の平均金額を出してみました。結果、築30年のマンションは築浅よりも1万円ほどお得です。
なお、築30年の賃貸マンションは、契約時の初期費用も安くなります。家賃を基に計算するからです。とにかく費用を抑えたいという人であれば、かなりのメリットです。
リフォーム済のお部屋が出てくる
先にも解説したように、築30年の賃貸マンションはリフォーム済のお部屋があります。新築とほぼ同じ内装のお部屋で生活ができます。
リフォーム済のお部屋でも、建物自体は古いので家賃設定は低めです。
広い間取りに住める可能性がある
家賃が安い分、同じ予算で広い間取りのお部屋に住める可能性があります。家賃5万円が予算として、築5年はワンルームが主です。築30年にすると、1DKや2Kも出てきます。
退去時の原状回復費用が安い
- ・もともと使用感がある
- ・建物や設備の価値が下がっている
- ・リフォームするので元に戻さなくて良い
築30年以上の賃貸マンションは、退去時の原状回復費用が安いです。原状回復費用とは、お部屋を借りたときの状態に戻すためのお金です。
綺麗に使っていれば、クリーニング費用のみで済ます。敷金も半分以上返ってくる可能性が高いです。
築30年の賃貸マンションに住むデメリット
- ・外装が古びている可能性がある
- ・エレベーターなどの設備が足りていない
- ・管理費がやや高め
- ・虫が発生する可能性がある
- ・冬は隙間風で寒い
外装が古びている可能性がある
マンションが完成してから30年も経過しているので、外装が古びている可能性があります。塗装が剥げている、日焼けで色が変わっている、植物が生えているなどでボロいと感じます。
エレベーターなどの設備が足りていない
エレベータやモニター付きインターホン、オートロックや光回線などの設備が足りていないお部屋が多いです。自分が必要な設備が物件情報に記載があるか確認して下さい。
管理費がやや高め
築30年の賃貸マンションは、新築や築浅よりも管理費が2~3千円高いです。建物も設備も30年経過しているので、修理・取り換え頻度が多くなるからです。
虫が発生する可能性がある
年月が経過すると、柱や窓枠が若干ゆがんできます。隙間が空いて、外からゴキブリや蚊などの虫が入りやすくなります。
また、前入居者が複数いるので、卵が残っている可能性があります。虫が大の苦手な人は、築30年のマンションはデメリットが大きいと感じます。
冬は隙間風で寒い
虫と同様で、年月が経過過ぎると柱や窓枠が若干ゆがむので隙間が空きます。冬は隙間風が入るので寒いと感じます。暖房の効きも悪く、光熱費が冬だけ高くなりやすいです。
築30年の賃貸マンションに住んでいる人の声
30代
総家賃:5.1万円
間取り:1K
【古さが気にならないくらい綺麗】
築30の物件は古いと思ったんですけど、全く気にならないくらい綺麗でした。住んでいて不満に思うこともないので、築年数はあんまり気にしなくていいかなって思います。
20代
総家賃:4.8万円
間取り:ワンルーム+ロフト
【リフォーム済は安いのに綺麗】
私が借りたとき、2年前にリフォームしたばかりのお部屋でした。ほぼ新築みたいに内装が綺麗なのに、家賃が安かったので即決しました。住み心地も良いので更新しています。
20代
総家賃:5.0万円
間取り:1K
【夏は虫が出るし冬は寒い】
安さに惹かれて築30年の物件にしたんですが後悔しています…。夏は蚊とかゴキブリが出て泣きましたし、冬は隙間風で寒いです…。更新の時、引っ越ししようと思っています。
大半の人は、築30年のマンションは古さが気にならず住み心地が良いようです。ただし、中には虫が出る、隙間風が入るなど不満に感じる人もいます。
自分の中で「家賃の安さ」「住み心地」「立地」など、何を1番最重要視するか考えて、築30年か築浅か決めると良いです。
築30年の賃貸マンションを借りる際のポイント
- ・水回りの取り換え履歴を確認
- ・内装がボロ過ぎないか
- ・生活に必要な設備が揃っているか
- ・管理がしっかりしている物件か
築30年の賃貸マンションを借りる際は、上記5つのことは最低限確認しておきましょう。確認すべき理由をこの後解説します。
水回りの取り換え履歴を確認
キッチンやお風呂場、トイレなど水回りの配管は劣化します。取り換えもしくはメンテナンスがいつ入ったか確認して下さい。
取り換えの場合は、物件情報に「水回りリフォーム済」「〇年〇月配管取り換え」と記載されています。メンテナンスは、不動産屋に依頼して管理会社に確認してもらいましょう。
内装がボロ過ぎないか
内装がボロ過ぎないか、物件の写真と内見の両方で確認して下さい。写真では綺麗でも、内見時にボロいと感じるケースがあります。
生活に必要な設備が揃っているか
築年数が古い物件ほど、生活に必要な最低限の設備しかありません。エアコンやネット回線など、自分の生活に必要な設備が揃っているか確認して下さい。
管理がしっかりしている物件か
管理がしっかりしている物件は、メンテナンスが定期的におこなわれています。築30年以上のマンションでも、問題なく住めます。
実際にメンテナンスがきちんとおこなわれているマンションは、築60年以上でも住み続けられます。
結論:安さ重視なら築30年の賃貸マンションはアリ
家賃の安さ重視でお部屋探しするなら、築30年の賃貸マンションを選択肢に入れるのはアリです。築浅より1万円以上安い物件が見つかる可能性があります。
1981年に改正された新耐震基準をクリアしているので、耐震性に問題はありません。メンテナンスされているなら、建物自体の耐久性もあと30年ほどは大丈夫です。
むしろ、賃貸を探すときに築年数で絞ってしまうと、良い条件のお部屋を逃す可能性があります。理想の物件を探すためにも、築年数は妥協したほうが良いです。