「賃貸で鉄骨アパートはやめとけ!?」
「軽量鉄骨造のアパートは避けるべき?」
鉄骨アパートは、家賃が比較的安く物件数が豊富です。予算が限られている人でも、理想のお部屋が見つかりやすいんです。
しかし、鉄骨アパートには「やめとけ」と言われるようなデメリットもあります。知っておかないと「隣人の話し声がうるさい」「鉄骨アパートにしなければよかった」と後悔することも。
そこで当記事では、鉄骨アパートはやめとけと言われる5つの理由を解説します。実際に住んでいる人の体験談や、自分で出来る防音対策も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
そもそも鉄骨アパートは2種類ある
建物種別 | 特徴 | |
---|---|---|
軽量鉄骨造 | アパート | 壁の中の鋼材が厚さ6ミリ未満 |
重量鉄骨造 | マンション | 壁の中の鋼材が厚さ6ミリ以上 |
軽量鉄骨造のアパートは防音性が低い
軽量鉄骨造は、厚さ6ミリ未満の鉄骨を骨組みとして使っています。重量に耐えられないので、2~3階建てのアパートで用いられます。
壁や天井、床などの素材は木造と同じなので、防音性が低いです。隣人の生活音は聞こえてくると考えたほうが良いです。
重量鉄骨造はマンションが多く防音性はやや高い
重量鉄骨造は、厚さ6ミリ以上の鉄骨を骨組みとして使っています。戸数が少ない低層マンションやショッピングモールなどで用いられることが多いです。
鉄骨の厚みが増す分、天井や壁などの厚みも増します。軽量鉄骨造より防音性が高く、話し声など振動を供わない生活音は気になりません。
鉄骨アパートはやめとけと言われる5つの理由
- ・軽量鉄骨アパートだと防音性が低い
- ・振動が響きやすい
- ・通気性や断熱性が低く気温に左右される
- ・火災で倒壊の危険がある
- ・同じような間取りしかない
鉄骨アパートはやめとけと言われる理由は主に5つあります。デメリットにも繋がる内容なので、ぜひ参考にしてください。
軽量鉄骨アパートだと防音性が低い
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-75 | 木造 | 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音やテレビ音、洗濯機の音がうるさく感じる。 |
L-65 | 軽量鉄骨造 | 多少音量は軽減されるが、生活音は基本的に聞こえる |
L-60 | 重量鉄骨造 | 軽量鉄骨造よりは生活音が響かない。上階の足音やドアの開閉音、振動を伴う音は聞こえる。 |
L-50 | RC造 | 振動を伴う音は響くが、周辺の生活音はほとんど気にならない。 |
L-40 | SRC造 | 上階の音がわずかに聞こえるが気にならない。子どもの足音や落下音が若干聞こえる程度。 |
軽量鉄骨アパートだと、防音性が低いと感じやすいです。骨組みが「鉄骨」なだけで、壁・天井・床の素材は木造と同じだからです。
話し声や洗濯機、水回りの音などの生活音は基本的に聞こえてきます。上の階の人が踵で歩くタイプだと、かなりうるさいと感じます。
振動が響きやすい
鉄骨は木造と比べて、振動が響きやすいです。楽器の鉄琴を思い浮かべるとわかりやすいですが、振動を伴う音がダイレクトに響きます。
地震やトラックの走行による揺れも、建物全体に伝わります。上下左右以外のお部屋の騒音も振動となって伝わってきます。
通気性や断熱性が低く気温に左右される
鉄骨造は通気性・断熱性が低いです。夏は熱気がこもりやすいですし、冬は冷えやすいです。気温の変化に弱い人だと、体調を崩す懸念があります。
エアコンの効きも悪く、思い通りの室温になりにくいです。とくに冬は、暖房を使う機会が多くなり電気代が高くなります。
火災で倒壊の危険がある
鉄骨は熱に弱いという弱点を持ちます。火災で長時間高温状態になると、鉄が溶けて変形します。木造よりも倒壊のリスクが高いです。
特に築古の鉄骨アパートは、土台が錆びていることが多くて
同じような間取りしかない
鉄骨アパートの間取りは、どれも同じようなものばかりが目立ちます。多くの物件が「プレハブ工法」で建てられるためです。
プレハブ工法とは、テンプレートに沿ったサイズの建材を大量に用意して、建設時に組み立てる方法です。建物内のお部屋であれば、基本的に同じ間取りで設計されます。
「ウォークインクローゼット付き」といった特殊な間取りは見つかりにくいので注意です。
鉄骨アパートのメリットは家賃が安いこと
1R | 1K | |
---|---|---|
木造 | 約4.7万円 | 約5.2万円 |
鉄骨造 | 約5.1万円 | 約5.7万円 |
RC造 | 約6.6万円 | 約6.9万円 |
SRC造 | 約7.5万円 | 約8.1万円 |
※業者専用データベース「ATBB」より、23区内の家賃が安い順20件の平均
鉄骨アパートに住むメリットは、家賃が安いことです。駅徒歩や築年数を緩和すれば、木造とほぼ同じくらいです。
築5年以内に絞っても1Kの平均が約6万円なので、費用を抑えて新しいお部屋に住みたいという人におすすめです。
鉄骨アパートに住んでいる人のリアルな声
大半の人が話し声などでうるさいと感じる
軽量鉄骨とかいう賃貸に住んでるんだけど、まぁ隣も下もうるさいことうるさいこと。
次は鉄筋コンクリート必須で探さないとなぁ。— はるか (@h12_m07_i) February 27, 2023
私が初めて一人暮らしした重量鉄骨造のアパートでは、上に住んでいる大家一家の子供の走る足音に悩まされ、終盤は新たに越してきた隣人のイビキに悩まされました。これがトドメとなり引っ越し。それまで隣人の物音はほとんど気にならなかったのでどんだけイビキがうるさいんだよって話なんだけど。
— くたお (@gudao_lazy) September 24, 2020
鉄骨造のマンションは最悪!高額な契約金を払ったのに、木造アパートより音がもれ、 流行のフローリング使用は、無頓着に歩くと相当の騒音になる。 今更引越しできないから、常識人は防音材を購入し、近隣住人に対しても騒音が出ないよう配慮するが、無神経な近隣は、度を増してうるさい!
— KIZUNA (@k_sakamoto3) March 22, 2010
Twitter上で鉄骨造の口コミを見たところ「うるさい」「隣のいびきが気になる」「歩くだけで騒音になる」という悪い意見が見られました。
他にも「寒い」「災害時に弱いからやめとけと言われた」などの声が見られましたが、防音性の低さを指摘する口コミが最も多かったです。
鉄骨アパートでもうるさくないという人もいる
軽量鉄骨は隣人の生活音が結構聞こえるっていうけどそんなに聞こえない。足音はたまに聞こえるくらいだしガヤガヤうるさい環境は実家でずっと経験してたから気にならないな。
— れんぽこ (@Renpoko_pict) August 27, 2022
色々あって新生活前に新居に泊まりに来ている
生活音というか水道音以外驚くほど静かでビビっている 軽量鉄骨うるさいってよく買いてあって本気でビビってたんだけど
— 蓮鍵@日常 (@haskey_life) March 23, 2023
軽量鉄骨に住むの騒音的に不安だったけど隣の住人ガチャであたり引いたみたいで今のところは困ってない
— そそそ (@sososo_o2) February 19, 2022
Twitterのつぶやきの中には「鉄骨造でもうるさくない」「そこまで気にならない」といった意見も見られました。
騒音に関しては、周りの住人の民度や生活スタイルが関係していると考えられます。内見では、時間帯を変えて2回以上見に行けると理想的です。
鉄骨アパートに向いている人・向いていない人
家賃の安さ重視なら鉄骨アパートは向いている
- ・できるだけ安い家賃が良い
- ・木造よりは防音性のある鉄骨造が良い
- ・家にいる時間が少ない
- ・他人の生活音が聞こえても気にしない
- ・多少うるさくても耳栓を活用する
鉄骨アパートに向いているのは、できるだけ安いお部屋を探す人です。ワンルームや1Kなら、東京23区内でも5万円台で見つかります。
家賃は木造とほぼ同じなので「せっかくなら少しでも防音性が高い物件が良い」という人にもおすすめです。
防音性重視なら鉄骨アパートに向いていない
- ・物音に敏感
- ・他人の生活音にイライラする
- ・耐火性能が高い物件が良い
- ・高層階に住みたい
鉄骨アパートに向いていないのは、周囲の生活音を気にしたくない人です。入居後、隣から音が聞こえてイライラしやすいです。
防音性や耐火性能を重視するなら、RC造(鉄筋コンクリート造)かSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のマンションがおすすめです。家賃は高いですが快適な生活が送れます。
鉄骨アパートでもうるさくない物件の特徴
- ・築年数の浅い物件
- ・角部屋最上階のお部屋
- ・生活空間が隣り合っていない間取り
- ・エントランスに住民向けの貼り紙が無い
- ・周辺環境が静か
築年数の浅い物件
築年数が浅い物件は、各ハウスメーカーの最新技術が組み込まれています。築10年以内を目安にお部屋探しすると良いです。
例えば、大東建託の賃貸ブランド「DK SELECT」では、床や階段の音を抑えるノイズレスシステムが導入されています。
積水ハウスの「シャーメゾン」では、シャイドという防音技術が導入されており上の階からの衝撃音を50%ほどカットします。
角部屋最上階のお部屋
角部屋最上階のお部屋だと、面しているお部屋数が少ないので騒音に悩まされにくいです。隣1部屋と下の階のみを機にすれば良いです。
生活空間が隣り合っていない間取り
上記の画像のように、生活空間が隣り合ってない間取りを探すと良いです。隣人の生活音が聞こえないので、防音性が低い物件でも快適に暮らせます。
不動産屋に質問すれば、隣のお部屋との位置関係がわかる資料を取り寄せてもらえます。資料がない物件は、隣とのドアの距離を外から見ると、間取りや壁の厚さを推測できます。
エントランスに住民向けの貼り紙が無い<
アパートのエントランスに「騒音に関するお知らせ」「夜間の家電製品の利用について」などの貼り紙が無いか確認して下さい。
もしあった場合は、騒音に関するクレームが出ている物件です。入居すると後悔する可能性が高いので避けましょう。
周辺環境が静か
線路や大通りから離れている、工場や学校など音が出る施設が近くにないかも確認して下さい。鉄骨アパートに住むなら、閑静な住宅街を選んだほうが良いです。
鉄骨アパートに住むなら防音対策はしておくべき
- 壁に防音シートを貼る
- 居室が隣り合う壁側に家具を置く
- 防音カーテンを付ける
- 厚手のカーペットや防音マットを敷く
- 家の中ではスリッパを履く
- 家具の足に保護シールを張る
1.壁に防音シートを貼る
鉄骨アパートの防音対策として、壁に吸音パネルを貼る方法があります。隣のテレビ音を軽減できますし、自分の生活音も響きにくいです。
安いものだと、40cm四方で1枚あたり千円ほどです。ホームセンターやamazonなどの通販サイトで購入できます。
2.居室が隣り合う壁側に家具を置く
出典:楽天市場
壁に施す防音対策として、居室が隣り合う壁側に家具を置くのも手です。大きめの本棚やテレビボードなら、壁一面を覆えますしおしゃれなインテリアにもなります。
どちらも5~10万円ほどと高いので、予算的に余裕がある人はぜひ実践してみてください。
3.防音カーテンを付ける
鉄骨アパートに住むなら、カーテンは防音性能があるものを選びましょう。吸音効果のあるカーテンは自分の生活音が伝わりにくく、遮音効果があるものは外の音を跳ね返してくれます。
見た目は普通のカーテンと変わらないので、お部屋の雰囲気を損ねることはありません。オシャレなデザインの商品もあるので、女性でも選びやすいです。
4.厚手のカーペットや防音マットを敷く
2階以上の鉄骨アパートに住むときは、床への防音対策もしたほうが良いです。厚手のカーペットや防音マットを敷けば、足音や落下音で迷惑を掛けづらいです。
5.家の中ではスリッパを履く
出典:Qoo 10
鉄骨アパートの足音を抑えるために、家の中ではスリッパを履いて生活してください。下の階へ伝わる音をシャットアウトできます。
おすすめはモップ素材の柔らかいスリッパです。裏面が硬いものより音が立たないですし、ついでに床掃除もできます。1足8百円ほどで購入可能です。
6.家具の足に保護シールを張る
出典:楽天市場
鉄骨アパートでは、家具の引きずる音も響きます。イス・テーブル・ベッドの脚の底に、保護シールを張って騒音を防ぎましょう。百円ショップなどで手に入ります。
床への傷・ヘコミ予防にも繋がります。張り替えると十数万円かかるケースもあるので、退去費用を抑える効果もあります。
鉄骨アパートに関するよくある質問
鉄骨造の防音性は?うるさい?
木造よりはマシですが、生活音はほとんど聞こえます。
木造は隣の話し声が筒抜けになるレベルで、鉄骨造はテレビ音が聞こえるレベルです。生活音の聞こえ方はほとんど同じです。
鉄骨造で防音性が高いのは角部屋?
角部屋でも上階からの音は聞こえます。
角部屋で隣からの音を最小限に抑えても、上からの音は響きます。鉄骨アパートにこだわるなら、最上階の角部屋が良いです。
鉄骨マンションなら話し声は聞こえない?
音の聞こえ方にあまり変化はありません。
鉄骨マンションでも、建物構造が同じなので聞こえ方にあまり変化はありません。予算的にマンションも視野に入れているなら、防音性の高いRC造以上で選びましょう。
アパートなら鉄骨と木造どっちが良い?
重視する内容で異なります。
耐震性が高さやおしゃれな外観を重視するなら、鉄骨アパートが向いています。可能な限り家賃を安くしたい人は、木造アパートが向いています。
失敗しない鉄骨アパートの選び方は?
新築もしくは築浅物件がおすすめです。
鉄骨アパートは防音性の低さが目立ちますが、最近建てられた物件なら防音対策されているケースが多いです。生活音から外の騒音まで軽減してくれます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
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