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鉄骨アパートはやめとけ?避けるべき5つの理由や対策方法を解説

「鉄骨アパート やめとけ」のアイキャッチ

賃貸で鉄骨アパートはやめとけ!?
軽量鉄骨造のアパートは避けるべき?

鉄骨アパートは、家賃が比較的安く物件数が豊富です。予算が限られている人でも、理想のお部屋が見つかりやすいんです。

しかし、鉄骨アパートには「やめとけ」と言われるようなデメリットもあります。知っておかないと「隣人の話し声がうるさい」「鉄骨アパートにしなければよかった」と後悔することも。

そこで当記事では、鉄骨アパートはやめとけと言われる5つの理由を解説します。実際に住んでいる人の体験談や、自分で出来る防音対策も紹介しています。ぜひ参考にしてください。

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

そもそも鉄骨アパートは2種類ある

建物種別 特徴
軽量鉄骨造 アパート 壁の中の鋼材が厚さ6ミリ未満
重量鉄骨造 マンション 壁の中の鋼材が厚さ6ミリ以上

軽量鉄骨造のアパートは防音性が低い

軽量鉄骨造は、厚さ6ミリ未満の鉄骨を骨組みとして使っています。重量に耐えられないので、2~3階建てのアパートで用いられます。

壁や天井、床などの素材は木造と同じなので、防音性が低いです。隣人の生活音は聞こえてくると考えたほうが良いです。

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重量鉄骨造はマンションが多く防音性はやや高い

重量鉄骨造は、厚さ6ミリ以上の鉄骨を骨組みとして使っています。戸数が少ない低層マンションやショッピングモールなどで用いられることが多いです。

鉄骨の厚みが増す分、天井や壁などの厚みも増します。軽量鉄骨造より防音性が高く、話し声など振動を供わない生活音は気になりません。

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鉄骨アパートはやめとけと言われる理由

鉄骨アパートの5つのデメリット
  • ・軽量鉄骨アパートだと防音性が低い
  • ・振動が響きやすい
  • ・通気性や断熱性が低く気温に左右される
  • ・火災で倒壊の危険がある
  • ・同じような間取りしかない

軽量鉄骨アパートだと防音性が低い

遮音等級 建物構造 音の聞こえ方
L-75 木造 生活音がかなり筒抜ける。ドアの開閉音やテレビ音、洗濯機の音がうるさく感じる。
L-65 軽量鉄骨造 多少音量は軽減されるが、生活音は基本的に聞こえる
L-60 重量鉄骨造 軽量鉄骨造よりは生活音が響かない。上階の足音やドアの開閉音、振動を伴う音は聞こえる。
L-50 RC造 振動を伴う音は響くが、周辺の生活音はほとんど気にならない。
L-40 SRC造 上階の音がわずかに聞こえるが気にならない。子どもの足音や落下音が若干聞こえる程度。

参考:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」

軽量鉄骨アパートだと、防音性が低いと感じやすいです。骨組みが「鉄骨」なだけで、壁・天井・床の素材は木造と同じだからです。

話し声や洗濯機、水回りの音などの生活音は基本的に聞こえてきます。上の階の人が踵で歩くタイプだと、かなりうるさいと感じます。

阿部さんのアイコン 阿部
重量鉄骨造であれば壁が分厚いので、軽量鉄骨造より防音性が高いです。

振動が響きやすい

振動が伝わりやすい
鉄骨は木造と比べて、振動が響きやすいです。楽器の鉄琴を思い浮かべるとわかりやすいですが、振動を伴う音がダイレクトに響きます。

地震やトラックの走行による揺れも、建物全体に伝わります。上下左右以外のお部屋の騒音も振動となって伝わってきます。

通気性や断熱性が低く気温に左右される

鉄骨造は通気性・断熱性が低いです。夏は熱気がこもりやすいですし、冬は冷えやすいです。気温の変化に弱い人だと、体調を崩す懸念があります。

エアコンの効きも悪く、思い通りの室温になりにくいです。とくに冬は、暖房を使う機会が多くなり電気代が高くなります。

火災で倒壊の危険がある

鉄骨は熱に弱いという弱点を持ちます。火災で長時間高温状態になると、鉄が溶けて変形します。木造よりも倒壊のリスクが高いです。

特に築古の鉄骨アパートは、土台が錆びていることが多くて

同じような間取りしかない

鉄骨アパートの間取りは、どれも同じようなものばかりが目立ちます。多くの物件が「プレハブ工法」で建てられるためです。

プレハブ工法とは、テンプレートに沿ったサイズの建材を大量に用意して、建設時に組み立てる方法です。建物内のお部屋であれば、基本的に同じ間取りで設計されます。

「ウォークインクローゼット付き」といった特殊な間取りは見つかりにくいので注意です。

鉄骨アパートに住むか悩んだら不動産屋からアドバイスをもらう

不動産屋は住まいのプロです。騒音に関する知識をたくさん持っていて、要望に合うように最適なお部屋を提案してくれます。

当サイト運営の不動産屋「イエプラ」は、LINEで最適なお部屋を提案できます。SUUMOやHOME’Sには載っていない未公開物件も取り扱っているので、お部屋探しの幅が広がります。

さらに、仲介手数料が基本無料です。初期費用を抑えて賃貸契約したい人はぜひ利用してみてください!

鉄骨アパートのメリットは家賃が安いこと

1R 1K
木造 約4.7万円 約5.2万円
鉄骨造 約5.1万円 約5.7万円
RC造 約6.6万円 約6.9万円
SRC造 約7.5万円 約8.1万円

※業者専用データベース「ATBB」より、23区内の家賃が安い順20件の平均

鉄骨アパートに住むメリットは、家賃が安いことです。駅徒歩や築年数を緩和すれば、木造とほぼ同じくらいです。

築5年以内に絞っても1Kの平均が約6万円なので、費用を抑えて新しいお部屋に住みたいという人におすすめです。

鉄骨アパートに住んでいる人のリアルな声

大半の人が話し声などでうるさいと感じる

Twitter上で鉄骨造の口コミを見たところ「うるさい」「隣のいびきが気になる」「歩くだけで騒音になる」という悪い意見が見られました。

他にも「寒い」「災害時に弱いからやめとけと言われた」などの声が見られましたが、防音性の低さを指摘する口コミが最も多かったです。

鉄骨アパートでもうるさくないという人もいる

Twitterのつぶやきの中には「鉄骨造でもうるさくない」「そこまで気にならない」といった意見も見られました。

騒音に関しては、周りの住人の民度や生活スタイルが関係していると考えられます。内見では、時間帯を変えて2回以上見に行けると理想的です。

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鉄骨アパートに向いている人・向いていない人

家賃の安さ重視なら鉄骨アパートは向いている

  • ・できるだけ安い家賃が良い
  • ・木造よりは防音性のある鉄骨造が良い
  • ・家にいる時間が少ない
  • ・他人の生活音が聞こえても気にしない
  • ・多少うるさくても耳栓を活用する

鉄骨アパートに向いているのは、できるだけ安いお部屋を探す人です。ワンルームや1Kなら、東京23区内でも5万円台で見つかります。

家賃は木造とほぼ同じなので「せっかくなら少しでも防音性が高い物件が良い」という人にもおすすめです。

防音性重視なら鉄骨アパートに向いていない

  • ・物音に敏感
  • ・他人の生活音にイライラする
  • ・耐火性能が高い物件が良い
  • ・高層階に住みたい

鉄骨アパートに向いていないのは、周囲の生活音を気にしたくない人です。入居後、隣から音が聞こえてイライラしやすいです。

防音性や耐火性能を重視するなら、RC造(鉄筋コンクリート造)かSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のマンションがおすすめです。家賃は高いですが快適な生活が送れます。

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鉄骨アパートでもうるさくない物件の特徴

  • ・築年数の浅い物件
  • ・角部屋最上階のお部屋
  • ・生活空間が隣り合っていない間取り
  • ・エントランスに住民向けの貼り紙が無い
  • ・周辺環境が静か

築年数の浅い物件

築年数が浅い物件は、各ハウスメーカーの最新技術が組み込まれています。築10年以内を目安にお部屋探しすると良いです。

例えば、大東建託の賃貸ブランド「DK SELECT」では、床や階段の音を抑えるノイズレスシステムが導入されています。

積水ハウスの「シャーメゾン」では、シャイドという防音技術が導入されており上の階からの衝撃音を50%ほどカットします。

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角部屋最上階のお部屋

角部屋最上階のお部屋だと、面しているお部屋数が少ないので騒音に悩まされにくいです。隣1部屋と下の階のみを機にすれば良いです。

生活空間が隣り合っていない間取り

生活空間が隣り合っていない間取りの例

上記の画像のように、生活空間が隣り合ってない間取りを探すと良いです。隣人の生活音が聞こえないので、防音性が低い物件でも快適に暮らせます。

不動産屋に質問すれば、隣のお部屋との位置関係がわかる資料を取り寄せてもらえます。資料がない物件は、隣とのドアの距離を外から見ると、間取りや壁の厚さを推測できます。

エントランスに住民向けの貼り紙が無い<

アパートのエントランスに「騒音に関するお知らせ」「夜間の家電製品の利用について」などの貼り紙が無いか確認して下さい。

もしあった場合は、騒音に関するクレームが出ている物件です。入居すると後悔する可能性が高いので避けましょう。

周辺環境が静か

線路や大通りから離れている、工場や学校など音が出る施設が近くにないかも確認して下さい。鉄骨アパートに住むなら、閑静な住宅街を選んだほうが良いです。

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鉄骨アパートに住むなら防音対策はしておくべき

  1. 壁に防音シートを貼る
  2. 居室が隣り合う壁側に家具を置く
  3. 防音カーテンを付ける
  4. 厚手のカーペットや防音マットを敷く
  5. 家の中ではスリッパを履く
  6. 家具の足に保護シールを張る

1.壁に防音シートを貼る

鉄骨アパートで吸音パネルを張る人

鉄骨アパートの防音対策として、壁に吸音パネルを貼る方法があります。隣のテレビ音を軽減できますし、自分の生活音も響きにくいです。

安いものだと、40cm四方で1枚あたり千円ほどです。ホームセンターやamazonなどの通販サイトで購入できます。

2.居室が隣り合う壁側に家具を置く

鉄骨造のアパートで壁側に家具を置く
出典:楽天市場

壁に施す防音対策として、居室が隣り合う壁側に家具を置くのも手です。大きめの本棚やテレビボードなら、壁一面を覆えますしおしゃれなインテリアにもなります。

どちらも5~10万円ほどと高いので、予算的に余裕がある人はぜひ実践してみてください。

3.防音カーテンを付ける

カーテン

鉄骨アパートに住むなら、カーテンは防音性能があるものを選びましょう。吸音効果のあるカーテンは自分の生活音が伝わりにくく、遮音効果があるものは外の音を跳ね返してくれます。

見た目は普通のカーテンと変わらないので、お部屋の雰囲気を損ねることはありません。オシャレなデザインの商品もあるので、女性でも選びやすいです。

4.厚手のカーペットや防音マットを敷く

防音カーペット
出典:BICKLY CARPET

2階以上の鉄骨アパートに住むときは、床への防音対策もしたほうが良いです。厚手のカーペットや防音マットを敷けば、足音や落下音で迷惑を掛けづらいです。

5.家の中ではスリッパを履く

鉄骨造の騒音を抑えるスリッパ
出典:Qoo 10

鉄骨アパートの足音を抑えるために、家の中ではスリッパを履いて生活してください。下の階へ伝わる音をシャットアウトできます。

おすすめはモップ素材の柔らかいスリッパです。裏面が硬いものより音が立たないですし、ついでに床掃除もできます。1足8百円ほどで購入可能です。

6.家具の足に保護シールを張る

家具の足に貼る防音シール
出典:楽天市場

鉄骨アパートでは、家具の引きずる音も響きます。イス・テーブル・ベッドの脚の底に、保護シールを張って騒音を防ぎましょう。百円ショップなどで手に入ります。

床への傷・ヘコミ予防にも繋がります。張り替えると十数万円かかるケースもあるので、退去費用を抑える効果もあります。

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鉄骨アパートに関するよくある質問

鉄骨造の防音性は?うるさい?

木造よりはマシですが、生活音はほとんど聞こえます。

木造は隣の話し声が筒抜けになるレベルで、鉄骨造はテレビ音が聞こえるレベルです。生活音の聞こえ方はほとんど同じです。

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鉄骨造で防音性が高いのは角部屋?

角部屋でも上階からの音は聞こえます。

角部屋で隣からの音を最小限に抑えても、上からの音は響きます。鉄骨アパートにこだわるなら、最上階の角部屋が良いです。

▲よくある質問に戻る

鉄骨マンションなら話し声は聞こえない?

音の聞こえ方にあまり変化はありません。

鉄骨マンションでも、建物構造が同じなので聞こえ方にあまり変化はありません。予算的にマンションも視野に入れているなら、防音性の高いRC造以上で選びましょう。

▲よくある質問に戻る

アパートなら鉄骨と木造どっちが良い?

重視する内容で異なります。

耐震性が高さやおしゃれな外観を重視するなら、鉄骨アパートが向いています。可能な限り家賃を安くしたい人は、木造アパートが向いています。

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失敗しない鉄骨アパートの選び方は?

新築もしくは築浅物件がおすすめです。

鉄骨アパートは防音性の低さが目立ちますが、最近建てられた物件なら防音対策されているケースが多いです。生活音から外の騒音まで軽減してくれます。

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