「上の階の人がうるさい！天井ドンは違法？」
「ドンドンと聞こえるけど何の音？」

上の階の人がうるさい場合、棒などで天井を叩く「天井ドン」で静かにさせたい人も多いのではないでしょうか。

しかし、上の階の住民によっては怒らせてしまって逆効果です。仕返しされて、大きな騒音トラブルに発展するケースも…。

そこで当記事では、天井ドン以外で上の階の騒音をやめさせる方法や、足音がドスドスと聞こえるのはなぜか解説します。ぜひ参考にしてください。

上の階がうるさい！天井ドンで仕返しして良い？

違法なのでやめたほうが良い

上の階がうるさいとしても、天井ドンはやめたほうが良いです。民法709条の不法行為に当てはまる可能性が高いからです。

不法行為とは、他人の権利や利益を損ねる行為のことです。天井ドンで上の階の人が寝られなくなったり、恐怖を感じた場合には、損害賠償を請求される恐れがあります。

初めは被害者でも、天井ドンをすることで加害者になってしまいます。騒音トラブルに巻き込まれたからといって、攻撃的な手段を取らないようにするべきです。

恨みを買われて仕返しされるリスクもある

天井ドンをすると、上の階の住人から仕返しされるリスクがあります。相手も人間なので、怒りから恨みを買われやすいです。

体験談の中には「住人が家まで怒鳴り込みに来た」という怖いエピソードも寄せられました。一人暮らしの女性や、小さな子どもがいる家庭だと恐怖を感じます。

そもそも上の階が騒音元とは限らない

集合住宅の場合、騒音元が真上の住人とは限りません。音の伝わり方は非常に複雑で、上から聞こえていても、原因が隣の住人だったということもあります。

間違ったお部屋に対して天井ドンすると、騒音トラブルに発展しやすいです。思い込みで仕返しせずに、可能な限り穏便に済ませるのが理想です。

上階の騒音への仕返しでモスキート音を流しても良い？

モスキート音とは、17,00Hz(ヘルツ)を超えるような周波数の高い音のことです。「キーン」という耳障りな音で、10～20代の若い人のみに聞こえることが多いです。

動物よけに一般家庭で利用されることもありますが、仕返しでモスキート音を出すのはやめましょう。他人を不快にさせると、不法行為にあたるリスクがあるからです。

調査などで意図的にモスキート音を出していたことがバレた場合、訴えられて損害賠償を請求をされるケースもあります。

上の階がうるさいときの音は2種類に分かれる

話し声やテレビの音などの空気を伝わる音

話し声やテレビの音は「空気を伝わる音」に分類されます。楽器の演奏音や、ペットの鳴き声なども該当します。

音の聞こえ方は、騒音元との距離や周囲の音量に左右されます。昼は気にならなくても、夜はうるさく感じやすいのが特徴です。

足音やドアの開閉などの建物を伝わる音

2つ目は、子どもの足音や家電の振動音などの「建物を伝わる音」です。トイレの音や、食器を床に落としたときの音も該当します。

建物を伝わる音は、振動によって遠くのお部屋まで響きます。音が聞こえる方向と、実際の騒音元が別なお部屋だったというケースはよくあります。

そのため、上の階がうるさいと感じても直接苦情を言うのはやめた方が良いです。勘違いだった場合、関係が悪化してしまいます。

上の階の足音ドスドスはなぜ？何をしている音？

上の階から足音のような音がドスドスと聞こえる場合の主な原因をまとめました。以下で順番に解説します。

ドスドス聞こえるのは大人の足音

建物が揺れるようなドスドスとした音は、大人の足音の可能性が高いです。木造アパートなど、防音性が低い建物ほど音が響きます。

特にかかと歩きの人が上階に住んでいると、四六時中うるさいです。住人との生活リズムがずれている場合、足音によって睡眠を妨害されてしまいます。

なお、子どもの足音は「ドタドタ」と聞こえます。早朝や土日の日中に聞こえてきたら、上階にファミリーが住んでいる可能性が高いです。

ドンドンと聞こえるのは楽器やスピーカー

低音が「ドンドン」と聞こえてくる場合は、楽器やスピーカーが原因のケースが多いです。重低音は壁や柱を伝わりやすく、音量以上に響きます。

楽器演奏不可の物件でも、ルールを守らない人は一定数います。深夜まで続くようなら、睡眠の質が落ちて体調を崩す恐れがあります。

物をドスンと落とす音は家具やスマホ

固いものが「ドスン」と落ちたような音は、家具やスマホなど様々な原因が当てはまります。建物自体の防音性が低いなら、スプーン程度の落下音でも聞こえます。

また、ドアの開閉や子どものジャンプでも、床が振動して似たような音が響きます。

ギシギシうるさいのは建物の劣化

きしむような「ギシギシ」とした音は、建物が劣化している可能性があります。上の階の住民が悪いのではなく、物件に問題があるパターンです。

古い木造アパートほど発生しやすい音で、生活音だけでなく湿度の変化でも起こります。築年数の浅い物件に引っ越せば、高確率で収まります。

天井がゴロゴロとうるさいのは筋トレ

床を「ゴロゴロ」と転がるような音が聞こえる際は、上の階の住民が筋トレをしている可能性があります。ダンベルや腹筋ローラーなどが床に接するからです。

管理会社を通じて苦情を伝える際は、筋トレ用のマットを引いてもらうようお願いすると効果的です。

一定のリズムでうるさいのは洗濯機

数十分にわたって一定のリズムでうるさいなら、洗濯機の振動を疑いましょう。脱水時の遠心力で洗濯機が動いて、ガタガタとした音がしばらく続きます。

日中であればお互い様で済みますが、早朝から深夜にかけて響くとストレスで眠れません。

上の階の騒音をやめさせる方法4選

管理会社へ相談する

上の階がうるさいと感じたら、管理会社へ相談するのが無難です。第三者であるスタッフが間に入れば、報告を待つだけなのでラクです。

注意点として、スタッフの対応は管理会社によって様々です。まともに取り合ってくれない不誠実な会社も一定数存在します。

手紙などをポストに入れて様子を見る

相手に注意する方法の中で、手紙を書くのは比較的気軽におこなえます。直接言いに行かなくて済むからです。

最低限手紙に入れておきたい内容を表にまとめました。自分が何者なのか、どうしてほしいのかなどの要点をまとめます。

実際の手紙の内容例

手紙は「ですます」調で物腰が柔らかい文章だと理想的です。乱暴な言葉を使うと、相手の怒りを買ってトラブルになる危険があります。

自分の要望だけで終わらせず「ご検討いただきたい」と書くのも大切です。強制力を感じさせないので、相手に心の余裕が生まれ少しずつ改善していく可能性が高いです。

弁護士や法テラスに相談する

管理会社や手紙でお願いしても騒音が収まらない場合は、弁護士や法テラスの無料相談所に連絡するのも手です。法的な面で良いアドバイスがもらえます。

相談するときは、証拠として騒音の記録を持っていきましょう。騒音が原因で病院に通っている人は、事前に診断書をもらっておくと真剣に取り合ってくれやすいです。

最終手段として警察を頼る

警察に相談するのは、管理会社や大家さんに相談しても騒音がやまない、埒が明かないときの最終手段として取っておきましょう。

人によっては警察を呼んだことを逆恨みされて騒音が悪化します。警察を呼ぶ際は、慎重に行動する必要があります。

対応エリアは一都三県のみ

上の階がうるさいときに有効な天井の防音対策

天井に吸音材を貼る

出典：ピアリビング

上の階がうるさいときは、天井用の吸音材を貼る方法もあります。ウレタン製で厚みのあるものだと、50cm四方で1枚あたり約2千円です。

防音対策は壁にも施したほうがより効果的です。音は天井だけでなく壁にも伝わるので、同時対策できるとベストです。

耳栓などのアイテムを活用するのもアリ

天井への防音対策が面倒な人は、耳栓などのアイテムを活用してみてください。騒音によるストレスを感じにくくなります。

耳栓は、収縮するポリウレタン製より、イヤホンに使われるようなシリコン製が良いです。耳から抜けにくく、朝まで騒音をカットしてくれます。値段はどちらも千円程度です。

最低でも三千円ほどかかりますが、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンもおすすめです。雑音を遮断できるので、音楽を流せば周囲の音はほとんど聞こえません。

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上下階の騒音に関するよくある質問

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