「へーベルメゾンとシャーメゾンの違いは？」
「比較した結果どちらがおすすめ？」

へーベルメゾンとシャーメゾンは、建物のクオリティが高いことで有名な賃貸ブランドです。外装や内装がキレイで、1度は住んでみたいと憧れる人が多いです。

しかし、具体的な違いが分かりづらいため、どちらがおすすめか悩んでしまいます。防音性が低く後悔したとの声もあるので不安になりますよね…。

そこで当記事では、へーベルメゾンとシャーメゾンを徹底比較したうえで、それぞれどんな人に向いているか解説します。ぜひ参考にしてください。

へーベルメゾンとシャーメゾンの比較表

	へーベルメゾン	シャーメゾン
家賃の安さ	✕	✕
初期費用の安さ	✕	△
物件数の多さ	△	〇
防音性の高さ	〇	◎
防犯性の高さ	◎	〇
耐震性の高さ	◎	◎
設備の充実度	〇	◎
物件タイプの多様さ	◎	△
審査の緩さ	△	〇
管理体制の良さ	◎	◎

へーベルメゾンが向いている人

へーベルメゾンが向いているのは、ペットを飼いたい人や、防犯性重視の女性などです。コンセプトのはっきりした物件が多いため、こだわりたい条件が決まっている人におすすめです。

また、すべての物件は耐久性の高いコンクリート素材で建てられています。地震や火事が心配な人も検討してみてください。

へーベルメゾンとは旭化成ホームズの賃貸ブランド

出典：ヘーベルメゾン公式サイト

会社名	旭化成ホームズ株式会社
本社所在地	東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
設立	1972年11月
従業員数	7,472名(2022年3月現在)
URL	https://www.afr-web.co.jp/hebel-rooms/

ヘーベルメゾンとは、旭化成のグループ会社である「旭化成ホームズ」が保有する賃貸物件のブランド名です。

1962年に、ドイツの「ヘーベル社」の軽量気泡コンクリート(ALC)を導入したことが名前の由来です。そのため旭化成の物件でヘーベルと付く物件はすべてALC造です。

高い安全性能と充実の設備を兼ね備えており、高品質な賃貸物件を探している人たちから支持されています。

シャーメゾンが向いている人

シャーメゾンは、住み心地の良さを最重要視する人に向いています。長期間住み続けるために必要な設備や防音性が備わっているので、快適な暮らしを送れます。

物件数もへーベルメゾンに比べて豊富です。自分にピッタリ合った1部屋が見つかりやすいので、希望条件に迷ったらシャーメゾンで探すのがおすすめです。

シャーメゾンとは積水ハウスの賃貸ブランド

出典：シャーメゾン公式サイト

会社名	積水ハウス不動産グループ
URL	https://www.sekisuihouse-f.jp/
物件管理戸数	2,544,849戸(2022年1月末時点)
賃貸住居入居率	97.9％(2022年1月時点)

シャーメゾンとは、大手ハウスメーカー「積水ハウス」の賃貸ブランド名です。「ホテルのようにおしゃれな賃貸」がコンセプトなので、キレイな物件が多いです。

防音性が高く、騒音ストレスが少ないのも特徴です。一人暮らしの女性から子育て世帯まで、根強い人気を誇ります。

家賃はどちらも同じくらい高い

	平均家賃
へーベルメゾンの物件	7.4万円
シャーメゾンの物件	7.5万円
普通の賃貸物件	5.6万円

へーベルメゾンとシャーメゾンの平均家賃を比較したところほとんど同じでした。普通の賃貸物件に比べると約2万円も高く、住み心地を重視したい人向けです。

家賃相場が同じなので、初めから片方に絞らないほうが良いです。両方紹介してくれる不動産屋で、希望条件やデザインを比較検討すると理想的です。

初期費用はどちらも普通の賃貸より高い

へーベルメゾンとシャーメゾンの初期費用はどちらも高いです。「安心サポート代」や高額な敷金礼金が上乗せされているためです。

普通の賃貸だと家賃4.5～5ヶ月分ほどで済むのに対して、家賃6～7ヶ月分かかるケースが多いです。

へーベルメゾンとシャーメゾンは、どちらも設備や建材などがハイグレードです。高額な建築費を回収するために、敷金や礼金が相場より高い家賃2ヶ月分に設定されがちです。

仲介手数料は基本的に家賃1ヶ月分です。店舗によっては割引があるので、あらかじめホームページや電話で確認しておくと良いです。

物件数はシャーメゾンが5倍以上多い

	物件数
へーベルメゾン	約110,000件
シャーメゾン	約630,000件

※2022年3月時点

物件数で比較すると、シャーメゾンはへーベルメゾンの5倍以上と圧倒的です。物件数が多いほど、希望条件に合ったお部屋が見つかりやすいです。

どんなお部屋に住みたいか決まっていないなら、選択肢の豊富なシャーメゾンから使うのがおすすめです。

防音性はシャーメゾンがやや優れる

シャーメゾンは洗濯機の振動が聞こえないレベル

出典：https://www.sekisuihouse.co.jp/

防音性はシャーメゾンの方が高いです。鉄筋コンクリート造に匹敵する独自の遮音システム「シャイド55」「シャイド50」を導入しているためです。

シャイド55は、上階からの床衝撃音を一般的な物件の約2分の1に半減します。シャイド50はさらに防音性が高く、洗濯機や掃除機の振動ならほとんど伝わりません。

どちらも2010年9月から採用されているので、2023年5月時点で築12年以内の物件を選ぶと良いです。

へーベルメゾンは築浅なら防音性が高い

出典：ヘーベルメゾン公式サイト

へーベルメゾンは、2018年5月以降に建築された築浅物件には「ANRフロア」と呼ばれる床を採用しています。防音性はシャーメゾンのシャイド55と同程度です。

2023年現在では導入されている物件が少ないうえ、シャーメゾンのシャイド50の方が防音性に期待できます。騒音トラブルに悩まされたくないなら、シャーメゾンがおすすめです。

防犯性はへーベルメゾンが力を入れている

出典：ヘーベルメゾン公式サイト

防犯性は物件ごとの設備に左右されますが、へーベルメゾンの方が力を入れています。代表的なのは「New Safole(ニューサフォレ)」で、防犯性に優れた女性専用の物件です。

樹木やフェンス、電動シャッターで部屋の中のプライバシーを守れます。宅配ボックスや防犯カメラが標準装備されていて、セキュリティ面での不安がありません。

立地にもこだわりがあり、独自の安全基準を満たした場所に建てられています。

耐震性はどちらも最高レベル

へーベルメゾンは大地震で全半壊ゼロ

へーベルメゾンは、建物被害が深刻だった阪神淡路大震災においても、全半壊ゼロの実績があります。耐震性が高く、災害後も住み続けられる安心感があります。

加えて、地震の揺れを最小限に抑える「制震構造」を標準仕様化しています。室内で被災しても、家具や家電の転倒リスクが小さいです。

シャーメゾンは耐震性で最高ランクの評価

シャーメゾンは「耐震等級」と呼ばれる住宅の強度を示す階級で、最高評価の「3」を取得しています。消防署や警察署などの建物と同等の強度で、震度7の地震にも耐えられます。

万が一の大地震でも倒壊の心配がないため、災害に備えた物件に住みたい世帯から人気です。

人気の設備はシャーメゾンが充実している

	へーベルメゾン	シャーメゾン
バストイレ別	96％	89％
モニター付きインターホン	86％	83％
温水洗浄便座	73％	74％
オートロック	69％	71％
浴室乾燥機	69％	73％
宅配ボックス	49％	51％
独立洗面台	40％	58％
ウォークインクローゼット	31％	30％
無料インターネット	23％	70％

※2023年5月時点の公式サイト上での全体物件数に占める割合

人気の設備の設置率を比較すると、シャーメゾンが充実しています。とくに差の大きい設備は、独立洗面台と無料インターネットです。

独立洗面台は、支度に時間のかかりがちな女性から人気の設備です。無料インターネット物件は、毎月5千円ほど通信費を抑えられます。

物件タイプはへーベルメゾンが豊富

名称	特徴
プラスわんプラスにゃん	ペットとの共生をコンセプトにした賃貸物件です。しつけの無料相談が可能で、ペット専用設備が備わっています。
母力 BORIKI	子育てファミリー向けの賃貸物件です。敷地内から見える遊び場や、親同士の情報交換や交流の場が利用できます。
fufu	共働きしている夫婦向けの物件です。2つのクローゼットや大容量のシューズボックスなど、二人暮らしに最適な設備が整っています。
free㎡	間取りが変えられる賃貸物件です。間仕切り壁としても使えるキャスター付きの可動家具が付いています。
ヘーベルビレッジ	元気なシニア向けの賃貸物件です。段差や寒暖差がないように設計されていて、高齢者が安心して住めます。

ヘーベルメゾンは「ペット共生物件」や「共働き夫婦向け物件」など、多様なライフスタイルに合わせた物件を取り揃えています。

シャーメゾンにも3・4階建ての重量鉄骨マンション「べレオ」や、デザイン性重視の「プロヌーブ」などがありますが、コンセプトタイプが少ないです。

ペットと暮らしたい人や二人暮らし以上の人は、コンセプトに共感できる物件が無いかへーベルメゾンの公式サイトをチェックしてみてください。

審査はシャーメゾンがやや通りやすい

シャーメゾンは再審査で通りやすい

シャーメゾンの入居審査は厳しいです。ただし、再審査を担当する保証会社が緩いので、へーベルメゾンよりやや通りやすいです。

審査に落ちた場合は、独立系の保証会社で再審査できる可能性があります。審査の緩いと有名な「株式会社Casa」なので、安定した収入があれば通ります。

ただし、シャーメゾンで初めに審査を担当する「らくらくパートナー賃貸保証」は、信販系の保証会社です。審査が厳しいので、過去に家賃やカードの滞納があると落ちます。

へーベルメゾンは独自の審査で落とされやすいと言われている

ヘーベルメゾンは入居審査で落とされやすいです。グループ会社である「旭化成不動産サポート」独自の基準で審査されますが、他の保証会社と比べて厳しいと言われています。

旭化成不動産サポートに落ちてしまった場合、オリコフォレントインシュアという信販系の保証会社で再審査されます。

審査の際はクレジットカードの滞納歴や自己破産歴などをチェックされます。個人の信用情報に問題のある人は落ちる可能性が高いです。

管理体制はどちらも良い

物件の管理体制は、へーベルメゾンもシャーメゾンも力を入れています。グループで建物管理と入居者サポートをおこなっていて、サービスの質が安定しています。

基本的に管理が行き届いていてキレイですが、中には微妙な物件もあります。必ず内見に行き、状態を確かめてから契約しましょう。

特にエントランスやゴミ置き場など、共有スペースはしっかり確認してください。マナーの悪い住民がいると、余計なトラブルに巻き込まれます。

まとめ

へーベルメゾンとシャーメゾンは高品質が売りの賃貸ブランドです。どちらに住んでも満足できる可能性が高いですが、こだわりたいポイントによっておすすめは異なります。

防音性や物件数の豊富さを重視したいなら「シャーメゾン」で、防犯性やペットとの暮らしを重視するなら「へーベルメゾン」で探すと良いです。

迷ったら、ATBBやレインズといった両方のお部屋を紹介できる不動産屋を利用すると良いです。比較しながら、自分に最適なお部屋を探せます。

東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。

アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。

また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。

他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる

アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。

また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。

初期費用の分割払いに対応している

アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。

分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください！