「賃貸のキャッシュバックとは？」
「どういう仕組み？違法じゃないの？」

賃貸を借りるなら、できるだけお得に引っ越したいですよね。キャッシュバックの特典がある物件なら、返金された分を引っ越し費用に充てられます。

しかし、どのような仕組みでキャッシュバックを受けられるのか知っておくべきです。契約できる物件が限られたり、予想通りの金額がもらえないことも…。

そこで当記事では、キャッシュバックの仕組みについて解説します。活用する際の注意点や、キャッシュバック以外で初期費用を抑える方法もまとめました。

賃貸のキャッシュバックとは？

契約金の一部が返ってくること

賃貸のキャッシュバックとは、支払った契約金の一部が返金されることです。多くの顧客を集めるため、複数の賃貸サイトや不動産屋が実施しています。

キャッシュバック金額の相場は、単身者向けの物件で5千～1万円、ファミリー向けの物件で1～10万円です。指定の不動産屋で契約したり、口コミを投稿すれば特典を受けられます。

賃貸契約でもらえるキャッシュバックの仕組み

キャッシュバックの仕組みをまとめました。賃貸サイトを経由するかで流れが変わりますが、お金の出どころはどちらも大家さんです。

大家さんは、物件を紹介してくれた不動産屋に広告料(報酬)を渡します。広告料をもらった不動産屋は、一部を顧客に還元してキャッシュバックをおこなっています。

賃貸のキャッシュバックの5つの注意点

記載通りの金額を受け取れないことがある

キャッシュバックの多くが、記載通りの金額を受け取れません。記載されているのは、あくまでも最大金額だからです。

「総額10万円」のキャッシュバックだと、確実にもらえるのが1万円で、残りの9万円は抽選というパターンもあります。返金条件は細かく確認した方が良いです。

特定の物件でしか適用されない

キャッシュバックは、特定の物件しか適用されません。途中で物件を変更すると、キャッシュバックの対象から外れてしまいます。

賃貸サイトによっては、提携する不動産屋でしか特典を受け取れないケースもあります。お部屋探しの幅が狭まって、理想の物件が見つからない可能性が高いです。

キャッシュバックの手続きが面倒

賃貸のキャッシュバックは、受け取るまでの手続きが面倒です。すぐお金がほしい人にとっては、デメリットに感じます。

賃貸サイトによっては、周辺環境の写真を取ったり、2.5千文字の口コミ投稿が必要です。受取口座の銀行を指定されるケースもあります。

初期費用を上乗せする業者がいる

不動産屋の中には、初期費用を上乗せする悪徳業者も存在します。契約後、支払われた初期費用からキャッシュバックするという手口です。

他には、管理物件の家賃をわざと高めに設定する業者もいます。増えた利益分から、キャッシュバックをおこなっています。初期費用や家賃の相場は、あらかじめ確かめた方が良いです。

人気のない物件の可能性が高い

キャッシュバック付きの物件は、人気がない物件の可能性が高いです。駅から遠かったり、築年数が経っているお部屋などです。

物件の家賃が、周辺相場より高いケースもあります。気になったところがあれば、事前に不動産屋へ確認しておきましょう。

キャッシュバックを受けられる賃貸サイト4選

スマイティ

掲載数	6,036,777件
金額	最大10,000円
条件	・問い合わせから45日以内に申請 ・今まで住んでいた街のレビュー投稿が必要 ・問い合わせた物件以外の契約でもOK
公式サイト	https://sumaity.com/

※2023年7月時点

まとめた賃貸サイトのうち、スマイティは掲載数が最も多いサイトです。スーモなど、大手賃貸サイトの物件情報をまとめて探せます。

キャッシュバック金額は最大1万円です。条件として、45日以内の申請と街のレビューが必須です。返金の準備が整えば、ローソンやセブンイレブンで受け取れます。

キャッシュバック賃貸

掲載数	1,429,532件
金額	5,000～10,000円(最大100,000円)
条件	・問い合わせから60日以内に申請が必要 ・問い合わせた不動産屋で契約すればどの物件でも受け取れる
公式サイト	https://cbchintai.com/

※2023年7月時点

賃貸サイトの中で最もおすすめなのは、キャッシュバック賃貸です。キャッシュバックを受けるための手続きが1番簡単だからです。

手続き方法は、問い合わせから60日以内にホームページで申請するだけです。不動産屋は指定されますが、どの物件でも適用されます。

注意点として、物件の掲載数は少なめです。他サイトの3分の1程度なので、お部屋探しが苦労する可能性があります。

DOOR賃貸

掲載数	5,898,504件
金額	1R/1K/1DKの場合:5,000円 1LDK以上:10,000円
条件	・問い合わせから60日以内に申請 ・PayPay銀行の口座開設 ・問い合わせた物件を契約しないとNG
公式サイト	https://door.ac/

※2023年7月時点

キャッシュバック可能な賃貸サイトのうち、DOOR賃貸は物件の掲載数が最も多いです。金額が低く設定されているため、多くの物件でキャッシュバックが適用されます。

返金までの手続きは比較的簡単で、問い合わせから60日以内に申請すればOKです。キャッシュバックは、問い合わせした物件のみに適用されます。

スモッカ(賃貸EX)

掲載数	4,404,052件
金額	家賃1ヶ月分(最大50,000円)
条件	・問い合わせから4日以内に事前申請 ・問い合わせの半年後から14日以内に応募 ・最寄り駅の写真撮影 ・おすすめスポットの写真撮影 ・2.5千文字程度のアンケートや口コミ入力 ・楽天銀行の口座開設(持っていない人のみ) ・応募にはパソコンが必要 ・問い合わせた部屋を契約しないとNG
公式サイト	https://smocca.jp/

※2023年7月時点

スモッカ(賃貸EX)は、キャッシュバックの金額が1番多いサイトです。家賃にもよりますが、手続きを済ませば最大5万円返金されます。

ただし、キャッシュバックを受けるには、2.5千文字の口コミを書かなければいけません。おすすめスポットの撮影など、手間が掛かる手続きが多いです。

キャッシュバックの手続きが面倒なら費用交渉が得意な不動産屋を頼る

「キャッシュバックの手続きって面倒」と感じた人は、費用交渉が得意な不動産屋を頼ると良いです。キャッシュバックなしでも、トータル費用が抑えられる可能性があります。

ネット上の不動産屋「イエプラ」は、費用交渉に強い営業マンが多数在籍しています。予算内に収まるよう、できる限り費用を調整してくれます。

チャットやLINEから「費用を30万円以内に抑えたい」「この物件で値引ける費用はある？」と送ればOKです。来店不要なので、対面での交渉が苦手な人も向いています。

夜23時まで返信が来るため、仕事終わりや寝る前のスキマ時間でも利用可能です。お得に引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください！

キャッシュバック付きの賃貸物件は内見すべき

キャッシュバック付きの賃貸物件は必ず内見してください。日当たりが悪かったり、周辺環境に問題がある可能性が高いからです。以降では、内見時に確認するポイントを解説します。

室内

内見で最初に確認するポイントは、お部屋の広さです。イメージより狭くないか、家具を置くスペースが確保できそうかチェックします。

物件内では、音の聞こえ方や響き方も確かめます。スタッフに廊下や階段を歩いてもらって、室内に足音が響くか調べるのも手です。

玄関周辺

玄関などの出入り口は、メジャーで幅を測っておきます。冷蔵庫や洗濯機といった大型家電が通らないトラブルを防げます。

玄関ドアを開いた時の幅が最低70cmは必要です。幅が足りない場合は、ドアが簡単に外せるタイプかどうかも確認してください。

水回り

水回り周辺では、水がしっかり出るか、下水のニオイがないか確認します。毎日使う場所なので、ストレスなく生活できる物件を選んでください。

自炊予定のある人は、フライパンを洗えるほどシンクが広いか、まな板を置くスペースがあるかをチェックしておきましょう。

共用部分

内見する時は、室内だけでなく共用部分も見ておきます。清掃が行き届いているか、チラシ等が散乱してないかを確認します。

騒音やゴミ出しに関する張り紙があったら要注意です。住民の民度が低い可能性があり、入居トラブルに巻き込まれる恐れがあります。

周辺環境

周辺環境を確認する時は、物件の周辺に便利な設備があるか見ておきましょう。帰り道で、スーパーやドラッグストアに立ち寄れる物件だと理想的です。

内見のついでに、街の治安状況を確かめられるとベストです。街灯の多い道を通って帰れるかなどをチェックしてください。

キャッシュバック以外でも賃貸の初期費用が抑えられる

キャッシュバック以外でも、賃貸の初期費用は抑えられます。費用を抑えるコツを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

できるだけ家賃を下げる

	相場
敷金	家賃1ヶ月分
礼金	家賃1ヶ月分
前家賃	家賃1ヶ月分
管理費(共益費)	家賃1ヶ月分
日割り家賃・管理費	入居日によって変動
仲介手数料	家賃1ヶ月分+税
初回保証料	総賃料の50～100%
鍵交換費用	15,000～20,000円＋税
火災保険料	15,000～20,000円

初期費用を抑えたいなら、できるだけ家賃を下げると良いです。初期費用のほとんどが、家賃をもとに計算されるからです。

募集条件にもよりますが、家賃を1万円下げると約5万円の節約に繋がります。入居後の生活費にも余裕が生まれるので、おすすめの方法です。

仲介手数料が安いお部屋を選ぶ

初期費用を抑えるには、仲介手数料が安いお部屋を選んでください。通常家賃1ヶ月分かかりますが、無料～半額で済ませられる不動産屋も存在します。

仲介手数料が家賃1ヶ月分の会社でも、交渉次第で値引ける時があります。大家さんからの広告料が出ているお部屋であれば、すんなりと値引きしてくれることが多いです。

フリーレントがついているお部屋にする

フリーレント付きの物件なら、家賃0.5～1ヶ月分の費用を抑えられます。家賃6万円のお部屋だと、3～6万円の節約です。

フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になるサービスです。今の家と新居の家賃が被る「二重家賃」も回避できます。

入居日を月初にする

初期費用は入居日を月初にすると抑えられます。日割り家賃が初期費用に含まれなくなるからです。

月の途中で入居すると、通常日割り家賃+翌月家賃が必要です。入居日を月初に設定すれば、当月分の家賃だけで済みます。

不動産屋の閑散期に引っ越す

初期費用を抑えるために、あえて閑散期を狙うのもアリです。繁忙期で埋まらなかった物件を成約させるため、礼金などの入居条件を緩めてくれる可能性が高いです。

不動産屋の閑散期は、5～7月・10～12月の2回です。初期費用だけでなく、引っ越し業者の料金も安くなるのでおすすめです。

キャッシュバックに関するよくある質問

当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます！

さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。

家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。