
「お金がなくても一人暮らしはできる?」
「初期費用や生活費はいくらかかる?」
進学や就職、転職をきっかけに、一人暮らしを始める人は多いです。新生活に向けての準備やお部屋探しは楽しいですよね!
しかし、一人暮らしを始めるお金がない、自分の収入で生活していけるか不安に感じる人もいます。
そこで当記事では、お金がないけど一人暮らしをしたい人向けに、費用を抑える方法を紹介します。一人暮らしの生活費や節約方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
お金がなくても一人暮らしする方法
- ・敷金礼金なしの物件を探す
- ・フリーレント付き物件で家賃を抑える
- ・月初、月末入居で日割家賃を抑える
- ・シェアハウスに住む
敷金礼金なしの物件を探す
敷金礼金なしの物件を選べば、家賃2ヶ月分の初期費用を抑えられます。一般的に初期費用は家賃の4.5~5ヶ月分と言われているので、半額近く安いです。
敷金とは退去時の原状回復費用の預り金、礼金は大家さんに対するお礼の費用です。
家賃のように必ず支払わないといけない費用ではありません。物件情報サイトで調べる際に「敷金なし」「礼金なし」にチェックを入れて検索してみると良いです。

フリーレント付き物件で家賃を抑える
フリーレントとは、大家さんが決めた期間の家賃が無料になる契約のことです。約0.5~2ヶ月分の家賃が無料になる場合があります。
フリーレントが付いていない物件でも、交渉次第で付けてもらえる場合があります。「付けてくれれば契約する」など、前向きな姿勢を見せると効果的です。

月初・月末入居で日割り家賃を抑える
入居日を月初または月末に設定すれば、日割り家賃を抑えられます。
日割り家賃とは、入居した日からその月の末日までの家賃です。契約時に初期費用として支払う必要があります。
29日や30日などの月末入居なら、1~2日分の日割家賃+翌1ヶ月の家賃で済みます。
月初の1日に入居すると、その月の家賃のみ請求され、翌1ヶ月分の家賃が不要になる場合が多いです。

交渉次第で無料になる場合がある
日割り家賃は日数が短ければ、交渉次第で無料にしてくれる場合があります。
長期間空室だった物件などは融通を聞かせてもらえることがあります。大家さんは値引きしてでも入居してほしいと考えるからです。
ただし、1~3月の繁忙期は交渉に応じてもらいにくいです。何もしなくても入居希望者が集まるので、値引きしてもらえません。
シェアハウスに住む
シェアハウスは、入居時に保証金として家賃1ヶ月分などがかかりますが、一人暮らしよりもかなり費用を抑えられます。
初期費用自体は普通の賃貸物件よりも格段に安いですが、入居後の生活費が高額になる可能性があります。
家賃などの条件をきちんと確認してから申し込みましょう。
クロスハウスなら初期費用が一律3万円
クロスハウスは、業界最安値を誇るシェアハウス運営会社です。どの物件に入居しても初期費用が一律3万円です。
一般的な契約料の相場は約3~5万円なので、他社よりもかなり安く抑えられます。
業界初の「物件の無料移動サービス」があり、住み始めたシェアハウスに馴染めなくても、気軽に別の物件に移動できるのも魅力です。
一人暮らしするまでに最低でも約64万円必要
賃貸物件の初期費用 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し業者の費用 | 約50,000~100,000円 |
家具家電・日用品代 | 約50,000~100,000円 |
生活費2ヶ月分 | 約320,000~360,000円 |
家賃5万円のお部屋を借りる場合は、最低でも64万円必要です。
賃貸物件の初期費用は、お部屋を借りるときに発生する敷金礼金・仲介手数料などの費用です。家賃をもとに計算されます。
賃貸物件の初期費用
一覧表は横にスクロール可能です。
初期費用の項目 | 相場 | 用語解説 |
---|---|---|
敷金 | 家賃0.5~1ヶ月分 | あらかじめ預けておくお金で、退去時にお部屋の修繕や原状回復などに使用される。退去時に費用を精算して、残金があれば返金される。 |
礼金 | 家賃0.5~1ヶ月分 | お部屋を貸してくれる大家さんへのお礼の意味を込めた費用。敷金とは違い退去時に返金されない。 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 入居開始する月の翌月分の家賃。事前に前家賃を支払えば、入居した月は翌月分の家賃を請求されない。 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 | 入居開始日から月末までの家賃を日割り計算した費用。月ごとの日数に合わせて計算する「実日数割」や、月の日数に関係なく30日で計算する「30日割」など、不動産屋によって計算方法が異なる。 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 | 前の入居者が利用していた鍵を、新しい入居者が利用する鍵に交換するための費用。ほとんどの物件はセキュリティの関係から交換必須。 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 | 火事や台風、雷など自然災害で建物・家具に損害を受けた場合に補償してくれる保険の利用料金。指定された保険会社に加入することが多い。 |
仲介手数料 | 家賃0.5~1ヶ月分+税 | 借り主と大家さんの仲介をしてくれた不動産屋に支払う手数料。宅地建物取引法で「上限は家賃1ヶ月+税」と決まっていて、それ以上請求されることはない。 |
保証会社手数料 | 家賃と管理費の合計 50~100% |
連帯保証人の代わりの役割を果たしてくれる会社を利用するための費用。大家さんに対して、家賃や債務の代位弁済(立替払い)してくれる。 |
初期費用の項目 | 相場 | 用語解説 |
---|---|---|
敷金 | 家賃0.5~1ヶ月分 | あらかじめ預けておくお金で、退去時にお部屋の修繕や原状回復などに使用される。退去時に費用を精算して、残金があれば返金される。 |
礼金 | 家賃0.5~1ヶ月分 | お部屋を貸してくれる大家さんへのお礼の意味を込めた費用。敷金とは違い退去時に返金されない。 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 入居開始する月の翌月分の家賃。事前に前家賃を支払えば、入居した月は翌月分の家賃を請求されない。 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 | 入居開始日から月末までの家賃を日割り計算した費用。月ごとの日数に合わせて計算する「実日数割」や、月の日数に関係なく30日で計算する「30日割」など、不動産屋によって計算方法が異なる。 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 | 前の入居者が利用していた鍵を、新しい入居者が利用する鍵に交換するための費用。ほとんどの物件はセキュリティの関係から交換必須。 |
火災保険料 | 15,000~20,000円 | 火事や台風、雷など自然災害で建物・家具に損害を受けた場合に補償してくれる保険の利用料金。指定された保険会社に加入することが多い。 |
仲介手数料 | 家賃0.5~1ヶ月分+税 | 借り主と大家さんの仲介をしてくれた不動産屋に支払う手数料。宅地建物取引法で「上限は家賃1ヶ月+税」と決まっていて、それ以上請求されることはない。 |
保証会社手数料 | 家賃と管理費の合計 50~100% |
連帯保証人の代わりの役割を果たしてくれる会社を利用するための費用。大家さんに対して、家賃や債務の代位弁済(立替払い)してくれる。 |
一人暮らしを始めるときは、最低でも初期費用分のお金は貯めておきましょう。
初期費用は大金のためすぐには用意できません。計画的に貯めてから一人暮らしを考えてください。

引っ越し費用
引っ越す距離 | 荷物が少ない人 | 荷物が多い人 |
---|---|---|
~15km未満 | 平均34,172円 | 平均44,111円 |
~50km未満 | 平均37,998円 | 平均47,229円 |
~200km未満 | 平均48,085円 | 平均56,549円 |
~500km未満 | 平均51,637円 | 平均71,518円 |
500km~ | 平均57,804円 | 平均79,173円 |
参考:https://hikkoshi.kakaku.com/
引っ越し費用は荷物の量と新居までの距離で変わってきます。
料金には交通費や人件費が含まれています。距離が延びればガソリン代や高速料金がかかるので、引っ越し費用が増えます。
新居までの距離が遠い人は、できるだけ荷物を減らすと良いです。引っ越しの距離は500㎞(東京⇔大阪)を超えると料金が高くなるので、限界まで荷物の量を減らすべきです。
繁忙期を避けると費用を抑えられる
6月上旬(閑散期) | 3月下旬(繁忙期) | |
---|---|---|
50km未満 | 平均30,000円 | 平均65,000円 |
200km未満 | 平均40,500円 | 平均97,000円 |
500km未満 | 平均50,000円 | 平均156,000円 |
500km以上 | 平均62,900円~ | 平均157,000円~ |
参考:https://hikkoshizamurai.jp/
2月下旬~3月の引っ越しシーズンを避けると費用を抑えられます。とくに3月は新年度に向けて多くの人が引っ越すので、閑散期に比べて2倍以上高くなります。
入居日を調整できる人は、5~1月のオフシーズンを狙って引っ越すと良いです。
学生や新社会人は、ネット予約で適用されるWEB割引や引っ越しキャンペーンを狙うとお得に引っ越しできます。
GWや年末年始は割増料金になる
引っ越しシーズン以外ではGWやお盆、年末年始などの長期休暇に引っ越すと割増料金になります。
長期休暇は引っ越しの準備がしやすく、予約が殺到するので通常よりも料金設定が高いです。少しでも費用を抑えたい人は、平日に引っ越しの予定を組むと良いです。
荷物を最小限に抑えて格安で引っ越しできる「単身パック」を使うのもアリです。大きな家具家電が運べないなどの制限があるので、業者に確認しましょう。
家具家電購入費
ベッド・布団などの寝具 | 約20,000円 |
---|---|
冷蔵庫 | 約25,000円 |
電子レンジ | 約8,000円 |
洗濯機 | 約25,000円 |
カーテン | 約5,000円 |
トイレ用品 | 約2,000円 |
シャンプー・リンスなど | 約1,500円 |
タオル(バスタオル)複数 | 約3,000円 |
ゴミ袋 | 約200円 |
歯ブラシ・歯磨き粉 | 約500円 |
キッチン用品 | 約3,000円 |
合計 | 約93,200円 |
ブランドや性能にこだわりすぎない
家具家電や日用品代は5~10万円ほど必要です。メーカーやブランドにこだわらなければ、もう少し費用を抑えられます。
同じような使用の家電でもメーカーによって2~3万円も違ってくる場合があります。

アウトレット品や中古家具も狙い目
型落ちのアウトレット品や、中古の家具を買えば購入費を大きく抑えられます。
アウトレットで売られているものは、展示品だったものや多少の傷がありますが、性能には問題ありません。
ただし、中古の場合は欠陥があったり、すぐに故障する可能性があるので、できるだけ新しいものを買うと良いです。
家賃が安いお部屋は初期費用を抑えられる
家賃の安いお部屋を選ぶ
初期費用を抑えたい人は、家賃の安いお部屋を探しましょう。敷金礼金・仲介手数料は家賃1ヶ月分のところが多いです。家賃を抑えることで、これらの費用を抑えられます。
初期費用を抑えらいなら不動産屋に相談すべき
初期費用を抑えたいなら不動産屋に相談すべきです。上限金額や希望条件などをヒアリングして、見合った物件をスタッフが提案してくれるからです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は来店不要でチャットから気軽に相談できます。
全国の賃貸情報の8割が集約されている業者専用のデータベース「ATBB」を使って物件を紹介
してくれるので、ネット上にない非公開物件も出てきます。
深夜0時まで営業しているので、仕事が忙しくてお互いの予定が合わない、遠方に住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人にもおすすめです。
一人暮らしの平均生活費は約13万円(家賃除く)
最低15万円あれば生活できる
住居 | 50,000円 |
---|---|
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
家具・家事用品 | 5,300円 |
被服及び履物 | 4,700円 |
保健医療 | 7,000円 |
交通・通信 | 8,500円 |
教養娯楽費 | 15,500円 | その他の支出 | 20,000円 |
消費支出合計 | 150,000円 |
総務省統計局公表の「家計調査2021年度(表番号1)」によると、家賃を除く1ヶ月の平均生活費は約13万円です。
一人暮らしをするには最低15万円あれば生活できます。上記は、家賃5万円のお部屋を想定した生活費例です。
外食などする余裕がなく、自炊などの節約生活をしていかないと生活が厳しくなります。
無理な節約はしないほうがいい
毎月の出費を抑えようと、無理な節約は避けましょう。偏った食事をとって栄養失調になるなど、体調を崩すと多額の医療費がかかることがあります。
食費を削るのであれば、間食を減らす、自炊をするなどして健康的な生活を送れるように意識しましょう。
また、趣味や娯楽に回すお金は見直したほうが良いです。貯金に回す、急な出費などの予備費に当てるなど、少しでも余裕のある生活にすると良いです。
一人暮らしで簡単にできる節約方法
- ・コスパの良い食材で自炊する
- ・電気代の安い電力会社を選ぶ
- ・スマホは格安SIMに変える
- ・美容代はカットモデルになって浮かせる
- ・娯楽や無料サービスを活用する
コスパの良い食材で自炊する
- もやし:1袋10~20円
- 豆腐:1パック20~30円
- パスタ麺:1袋100~200円
- 納豆:3パックセット50~150円
- 鶏胸肉:100g70円
- ひき肉:100g60円
- キャベツ:半玉200円
- じゃがいも:1個25~35円
- 人参:1個35~45円
- たまご:1パック100~200円
一人暮らしで最も節約ン効果的なのは、外食をせずに自炊をすることです。1日3食を全て自炊にすれば1ヶ月の食費を2万円あたりまで抑えられます。
鶏むね肉の親子丼やもやしとひき肉の炒め物などは1食あたり材料費を100円以下で作れます。
見切り品や大容量お徳用パックを安いときにまとめ買いして、冷凍保存しておくだけでも節約できます。
電気代は安い電力会社を選ぶ
従来の地域電力ではなく、料金の安い新電力サービスがおすすめです。電話はネットで切り替えるだけで、年間1万円以上お得になることがあります。
プランによっては、ポイントの付与やギフトカードのプレゼントもあるので、自分にあったものを選びましょう。
スマホを格安SIMに変更する
大手の携帯会社だと利用料金は6千円以上かかりますが、格安SIMであれば3千円前後まで固定費を下げられます。
キャリアにこだわりがある人は、契約中のプランを見直して、電話代や通信料を安いものにすれば1~2千円は節約できます。
美容代はカットモデルになって浮かせる
美容室やネイルサロンなどは、モデル(練習台)になると無料~格安で施術してもらえます。
アシスタントや見習いの人が担当するため、仕上がりにはばらつきがありますが、費用を抑えたい人におすすめです。
モデルになるにはSNSの募集から応募したり、カットモデル募集専用のアプリを使うのがおすすめです。
娯楽は無料サービスを活用する
娯楽費を節約するなら無料サービスを活用するようにしましょう。
スマホの無料アプリやYouTubeなどの無料動画サイト、本が読みたい場合は図書館で借りるなどです。
ただし、アプリゲームの課金は一切NGです。課金してしまいそうな人は、課金ができない年齢に設定するなど工夫をしましょう。
キャッシングしてまで一人暮らしを始めるのはやめるべき
大手金融会社でお金を借りるのはやめるべきです。「50万円くらいならすぐに返金できる」などと思っていても、お金がない状態で一人暮らしを始めると返済どころではないです。
キャッシングには利子がつくので、50万円借りたとしても返済額が60万円になってしまいます。返済額が増えるだけなのでやめましょう。
一人暮らしを始めたいなら、初期費用を1ヶ月分の生活費を確保できるまでは我慢したほうが良いです。
収入がないなら親に代理契約してもらうのも手
収入が不安定でも「代理契約」をすれば契約はできます。代理契約とは、入居者とは別の人がお部屋を契約することです。
審査は代理人の収入を盛られるので、お金がなくても審査に通る場合があります。ただし、大家さんによっては代理契約を拒否される場合もあります。
お店に行かなくても「イエプラ」なら、アプリやLINEで希望を伝えてお部屋を探せます!
SUUMOやHOMESに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが有料で見ることができる更新が早い物件情報サイトからお部屋を探して見つけてくれます!
遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです。
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