「一人暮らしの家賃目安はいくら?」
「平均的な相場はどれくらい?」
社会人や大学生で初めて一人暮らしする人も多いですよね!自分のお金で好きなことができるので、引っ越す前からワクワクします。
しかし、生活に必要なお金は把握しておくべきです。見合わない家賃のお部屋を借りて生活が苦しくなる人もいます…。
そこで当記事では、失敗しない家賃の決め方を解説します。「家賃以外の生活費はいくら?」「目安は20~30代でも変わる?」という人も、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
一人暮らしの家賃の目安は?
社会人は「手取りの3分の1」で探す
月の手取り | 家賃目安(手取りの3分の1) |
---|---|
12万円 | 約40,000円 |
13万円 | 約43,000円 |
14万円 | 約46,000円 |
15万円 | 約50,000円 |
16万円 | 約53,000円 |
17万円 | 約56,000円 |
18万円 | 約60,000円 |
19万円 | 約63,000円 |
20万円 | 約66,000円 |
- 手取り21~30万円の家賃目安はこちら
社会人として働いているなら、家賃は「手取りの3分の1」が目安です。月の手取りが18万円なら、約6万円までの家賃で探してください。
表の金額に抑えれば、食費や光熱費といった生活費に余裕が持てます。一度入居すると簡単には引っ越せないので、無理なく払える家賃のお部屋を借りましょう。
手取りとは実際に受け取ったお金のこと
- ・所得税
- ・住民税
- ・年金保険料
- ・健康保険料
- ・雇用保険料
- ・介護保険(40歳以上から)
- ・会社の規定で引かれる費用(組合費など)
「手取り」とは、実際に受け取れるお金のことです。一般的に、税金や社会保険料が給料から差し引かれます。
全体の約20%は引かれると考えておきましょう。月収23万円の会社員だと、手元に残るのは約18万円ほどです。
学生やアルバイトは「手取りの4分の1」
月の手取り | 家賃目安(手取りの4分の1) |
---|---|
12万円 | 約30,000円 |
13万円 | 約32,500円 |
14万円 | 約35,000円 |
15万円 | 約37,500円 |
16万円 | 約40,000円 |
17万円 | 約42,500円 |
18万円 | 約45,000円 |
19万円 | 約47,500円 |
20万円 | 約50,000円 |
- 手取り21~30万円の家賃目安はこちら
大学や専門学校に通っている学生なら、家賃は「手取りの4分の1」までに抑えましょう。アルバイトやフリーターも同様です。
収入が不安定になりがちなので、安い家賃で探すと良いです。毎月の住居費を抑えれば、生活費に回せるお金が増えます。
家賃は「総賃料」で考える
毎月かかる費用の例 | 平均的な相場 |
---|---|
管理費(共益費) | 2,000~8,000円 |
駐輪場代 | 200~1,000円 |
駐車場代 | 5,000~10,000円 |
24時間サポート代(月額) | 800~1,500円 |
火災保険料(月額) | 800~1,000円 |
町内会費(エリアによる) | 300~500円 |
「総賃料」とは、月額でかかる費用すべてを指します。管理費の他に、入居時に申し込んだオプション代も含みます。
物件によっては、保証会社の保証料を月額で払うところもあります。総賃料の2~3%が上乗せされるので注意です。
各項目は少額ですが、積み重なると負担に感じやすいです。物件は家賃だけでなく、総賃料にも目を向けるべきです。
一人暮らしの家賃を目安以下に抑える人が多い
- ・入居審査に通りやすくするため
- ・生活費にお金を回すため
- ・収入低下のリスクに備えるため
入居審査に通りやすくするため
賃貸の入居審査では、主に家賃の支払い能力をチェックされます。判断材料は、本人の「年収」と「勤続年数」です。
社会人になったばかりの20代は、安い家賃で探す人が多いです。勤続年数が短いと、収入の安定性を評価してもらえないことがあります。
家賃を「手取りの4分の1」まで抑えれば、支払い能力は認めてもらえます。生活費に余裕を作るためにも、家賃は可能な限り抑えたほうが良いです。
生活費にお金を回すため
一人暮らしの経験がないと、生活費がいくらかかるのか分からない人が多いです。
家賃以外の費用が予想よりも高くなるケースがあるため、目安よりも安いお部屋で探すと安心です。
収入低下のリスクに備えるため
入居したときの収入がずっと続くとは限りません。病気やケガによって、一時的に収入が落ちる可能性もあります。
万が一に備えて、余裕を持って払える家賃に抑えておきましょう。特に収入が少ない学生や新社会人は、金欠になりやすいので要注意です。
一人暮らしの家賃は生活費とのバランスが大事
一人暮らしの平均的な生活費は約13万円
月あたりの出費 | |
---|---|
食費 | 38,442円 |
水道光熱費 | 約12,346円 |
家具・家事用品代 | 約5,453円 |
被服及び履物代 | 約4,915円 |
保健医療費 | 約6,564円 |
交通・通信費 | 約20,577円 |
娯楽費 | 約18,844円 |
その他 | 約28,636円 |
合計 | 約135,777円 |
総務省統計局の調査によると、住居費を除いた一人暮らしの生活費は約13.5万円です。
手取り18万円以下の人は節約が必須です。一般的な生活を送るには、家賃5.5万円以下で探さなければいけません。
まず生活費を決めて、逆算して家賃を決めると失敗しにくいです。計算するときは、手取りの10%分を貯金に回せるように調整しましょう。
家賃と食費の合計は手取りの半分まで
一人暮らしの場合、家賃と食費の合計は手取りの半分までに収めましょう。半分を超えると他の生活費が不足してしまいます。
食費は節約しやすい費用の一つです。外食を控えて自炊を始めたり、特売日に食材を買い込むことで食費を抑えられます。
理想的な生活費の例
手取り18万円の生活費の例 | ||
---|---|---|
割合 | 生活費 | |
家賃 | 30% | 54,000円 |
食費 | 20% | 36,000円 |
水道光熱費 | 5% | 9,000円 |
衣類・日用品購入費 | 10% | 18,000円 |
スマホ・ネット代 | 3% | 5,400円 |
娯楽・交際費 | 5% | 9,000円 |
医療費 | 2% | 3,600円 |
その他雑費 | 10% | 18,000円 |
貯金・予備費 | 10% | 18,000円 |
ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに、理想的な生活費の例と割合を計算してもらいました。月の手取りが18万円で、一人暮らしの新社会人を想定しています。
家賃と食費を手取りの50%に抑えて、他の費用も浪費しなければ貯金する余裕も生まれます。
表の比率を目安に自分に合った生活費を考えてみてください。最適な家賃や節約が必要な部分などがイメージできます。
一人暮らしの家賃の決め方【手取り別シミュレーション】
手取り15万円 | 家賃4.5万円までが限界 |
---|---|
手取り20万円 | 家賃6万円が無難 |
手取り25万円 | 家賃7.5万円で設備には多少こだわれる |
手取り30万円 | 家賃10万円までの幅広い物件が選べる |
手取りごとに、家賃の目安をシミュレーションしてみました。それぞれ「手取りの3分の1」になるように計算しています。
手取り15万円なら家賃4.5万円までが限界
割合 | 生活費 | |
---|---|---|
家賃 | 30% | 45,000円 |
食費 | 20% | 30,000円 |
水道光熱費 | 5% | 7,500円 |
衣類・日用品購入費 | 5% | 7,500円 |
スマホ・ネット代 | 3% | 4,500円 |
娯楽・交際費 | 15% | 22,500円 |
医療費 | 2% | 3,000円 |
その他雑費 | 10% | 15,000円 |
貯金・予備費 | 10% | 15,000円 |
手取り15万円だと生活はかなり苦しいです。料理は自炊を中心にしたり、水道光熱費や日用品の節約も必要です。
表の例だと、家賃を「手取りの3分の1」以下に抑えていても月1.5万円しか貯金できません。
「手取りの4分の1」に抑えた3.75万円で借りられるアパートに住んで、娯楽費を節約すれば2~3万円貯金する余裕が作れます。
手取り20万円なら家賃6万円が無難
割合 | 生活費 | |
---|---|---|
家賃 | 30% | 60,000円 |
食費 | 20% | 40,000円 |
水道光熱費 | 5% | 10,000円 |
衣類・日用品購入費 | 5% | 10,000円 |
スマホ・ネット代 | 3% | 6,000円 |
娯楽・交際費 | 15% | 30,000円 |
医療費 | 2% | 4,000円 |
その他雑費 | 10% | 20,000円 |
貯金・予備費 | 10% | 20,000円 |
手取り20万円なら、家賃6万円程度の1Kで暮らすのがおすすめです。都内でも、駅まで徒歩10~15分圏内のお部屋が多く見つけられます。
家賃3~4万円台のお部屋に住んで貯金を増やすのもアリです。生活費の余裕と、住みやすさのバランスをとりながら物件を選びましょう。
手取り25万円なら家賃7.5万円で設備には多少こだわれる
割合 | 生活費 | |
---|---|---|
家賃 | 30% | 75,000円 |
食費 | 20% | 50,000円 |
水道光熱費 | 5% | 12,500円 |
衣類・日用品購入費 | 5% | 12,500円 |
スマホ・ネット代 | 3% | 7,500円 |
娯楽・交際費 | 15% | 37,500円 |
医療費 | 2% | 5,000円 |
その他雑費 | 10% | 25,000円 |
貯金・予備費 | 10% | 25,000円 |
手取り25万円の一人暮らしは、ある程度ゆとりがあります。設備の質や、立地にもこだわってお部屋を探せます。
家賃は高くても8万円程度に抑えると良いです。生活レベルは、一度上げると落とすのが難しいからです。
手取り30万円なら家賃10万円までの幅広い物件が選べる
割合 | 生活費 | |
---|---|---|
家賃 | 30% | 100,000円 |
食費 | 20% | 60,000円 |
水道光熱費 | 5% | 15,000円 |
衣類・日用品購入費 | 5% | 15,000円 |
スマホ・ネット代 | 3% | 9,000円 |
娯楽・交際費 | 15% | 45,000円 |
医療費 | 2% | 6,000円 |
その他雑費 | 10% | 30,000円 |
貯金・予備費 | 10% | 30,000円 |
手取り30万円あれば、3分の1を家賃に回しても余裕をもって貯金できます。
外食が多い人や貯金を増やしたい人は、家賃を「手取りの4分の1」の7.5万円に抑えると良いです。家賃に9万円かけなくても、住みやすい家は見つけられます。
住みたいエリアでどんな家が借りられるか知っておくのも大切です。賃貸のノウハウを熟知している不動産屋に、どんなお部屋が借りれらるのか気軽に聞いてみてください。
一人暮らしの家賃決めは不動産屋からアドバイスをもらうと良い
無理な家賃で失敗したくないなら、ネット上の不動産屋「イエプラ」に相談してみましょう。ヒアリングした専門スタッフが、ユーザーに合った家賃帯でお部屋を探してくれます。
チャットやLINEから「自分でも払える家賃はいくら?」「通勤しやすい家賃の安いエリアはどこ?」と送るだけ返信が来ます。
来店不要で気軽に相談できるので、仕事で忙しい人や、遠方からの引っ越しを考えている人にもおすすめです!
一人暮らしにおすすめの間取りと家賃相場
一人暮らしなら、1R~1LDKまでの間取りを選ぶと良いです。荷物が大量になければ、居室は一つだけで問題ありません。
広さや立地、築年数などでも家賃は変わりますが、小さいお部屋ほど家賃を抑えやすいです。
1Rはもっとも家賃を抑えられる
1Rの家賃相場 | |
---|---|
東京23区内 | 約71,000円 |
東京23区外 | 約42,000円 |
大阪市内 | 約40,000円 |
名古屋市内 | 約46,000円 |
※2022年9月13日現在
家賃を限界まで抑えたい人は、1Rに絞って探すと良いです。東京23区内でも、家賃4~5万円のお部屋が多く見つかります。
1Rはキッチン周りと居室に仕切りがない間取りです。建築コストが多くかかっていないので、家賃が安く設定されています。
ただし、玄関を開けるとお部屋が丸見えです。料理をすると、お部屋にニオイが充満しやすいデメリットもあります。ロールカーテンで仕切りを作るといった工夫は必要です。
1Kは一人暮らしに最適な間取り
1Kの家賃相場 | |
---|---|
東京23区内 | 約79,000円 |
東京23区外 | 約46,000円 |
大阪市内 | 約50,000円 |
名古屋市内 | 約44,000円 |
※2022年9月13日現在
家賃と住みやすさどちらの面から見ても、1Kは一人暮らしに最適な間取りです。住みやすさを妥協しすぎず予算を抑えたいなら、1Kに絞って探すと良いです。
1Kはキッチンと居室はドアで仕切られています。居室に冷暖房が効きやすく、料理のニオイも気になりません。
仕切りがあるため、お部屋によっては狭く感じやすいです。小さめな1Kを借りるときは、収納が十分あるか入念にチェックしてください。
1DKは予算に余裕がある人向け
1DKの家賃相場 | |
---|---|
東京23区内 | 約106,000円 |
東京23区外 | 約61,600円 |
大阪市内 | 約59,100円 |
名古屋市内 | 約57,700円 |
※2022年9月13日現在
1DKは予算に余裕がある人向けです。家賃は1Rと1Kより平均1~3万円高いです。
ダイニングスペースが4.5~8畳ほどで、居室は平均5~7畳あります。食事するお部屋と寝室を分けられるのが最大のメリットです。
注意点として、1DKは築30年以上の古めなお部屋が目立ちます。築年数のこだわりがあるなら、築浅の1Kから探すほうが住みやすい物件が見つかります。
1LDKは単身向けの間取りで最も家賃が高い
1LDKの家賃相場 | |
---|---|
東京23区内 | 約119,000円 |
東京23区外 | 約70,000円 |
大阪市内 | 約73,000円 |
名古屋市内 | 約57,000円 |
※2022年9月13日現在
1LDKは8畳以上のリビングがあり、さらに寝室用のお部屋が一つあります。リビングで広々くつろぎたい人や、寝室と生活スペースを分けたい人におすすめです。
ただし、家賃が高額のため、初めての一人暮らしには向いていません。同棲用のお部屋として人気のある間取りです。
予算に余裕があるなら、広さより立地や設備にこだわったほうが良いです。会社までのアクセスが良いエリアに切り替えれば、通勤時間を短くできます。
一人暮らしの家賃を抑える8つのコツ
- ・家賃相場が低いエリアに絞る
- ・駅徒歩は20分まで伸ばす
- ・広さは荷物が多くなければ指定しない
- ・築年数は「35年以内」で探す
- ・家賃が高くなりやすい設備は妥協する
- ・昼間に働くなら日当たりは気にしない
- ・お得な家賃プランの物件を選ぶ
- ・ルームシェアも検討する
家賃相場が低いエリアに絞る
家賃相場はエリアによって大きく異なります。例えば、複数の路線が使えるターミナル駅は家賃が高い傾向にあります。
オフィス街周辺や再開発エリアも避けるべきです。一人暮らしでは払えないほど家賃が高額になりやすいです。
家賃が低いお部屋を探すなら、準急や各駅停車しか止まらない駅に注目です。利用者が少ない駅だと、電車の席を確保しやすいメリットもあります。
【東京23区】マンションの家賃相場一覧
1R | 1K・1DK | |
---|---|---|
葛飾区 | 約54,000円 | 約72,000円 |
練馬区 | 約59,000円 | 約71,000円 | 板橋区 | 約60,000円 | 約68,000円 |
江戸川区 | 約60,000円 | 約66,000円 |
足立区 | 約61,000円 | 約66,000円 |
杉並区 | 約66,000円 | 約78,000円 |
北区 | 約66,000円 | 約72,000円 |
大田区 | 約66,000円 | 約76,000円 |
荒川区 | 約68,000円 | 約73,000円 |
墨田区 | 約71,000円 | 約88,000円 |
中野区 | 約71,000円 | 約82,000円 |
- その他の区の相場はこちら
東京23区の家賃相場を、1Rを基準にして安い順にまとめてみました。自分がどこに住むか決めるときの参考にしてください。
住む場所で相場は大幅に変わります。もっとも安い葛飾区の1Rで平均約5.4万円、隣接した墨田区は約7.1万円、もっとも高い港区では約11.1万円です。
穴場は大学近くのエリア
家賃が安さを求めるなら、数千人が通うような大学近くが穴場です。学生向けの物件が多く建っているので、比較的に家賃相場が低いです。
学生が通いやすいように、価格が安い飲食店も目立ちます。日用品などが買えるスーパーも多いので、周辺環境が充実しています。
収入に余裕ができるまでは、通勤や通学が可能な範囲でエリアを広げて探しましょう。物件のグレードが同じでも、立地で家賃が1万円以上変わるケースは多いです。
駅徒歩は20分まで伸ばす
駅から「徒歩20分以内」まで探すのがおすすめです。駅に近いほど、予算オーバーになりやすく物件数も絞られます。
「健康のために駅まで歩く」「自転車やバスを使えば大したことない」と感じる人もいます。どうしてもエリアを変えられないなら、少し離れた物件も検討しましょう。
広さは荷物が多くなければ指定しない
お部屋が広いほど家賃は上がりやすくなります。私物が少なかったり、家に人を呼ばないなら1Rか1Kで問題ないです。
一人暮らしなら6~7畳あれば生活できます。専有面積で言うと18~22㎡ほどです。シングルベッドやテレビ台を置いても、窮屈に感じにくいです。
築年数は「35年以内」で探す
築年数を絞りすぎると、住みやすい好条件の物件を見逃す可能性があります。新築にこだわりがある人以外は、築年数を緩和して探してみてください。
築年数は35年以内で探すのがおすすめです。地震に強い「新耐震基準」で建てられていますし、築浅より手が出しやすい家賃帯で募集されています。
なかには築古でも「フルリフォーム済み物件」も存在します。内装が新しいお部屋を発見できる可能性があるので、築年数はこだわりすぎないほうが良いです。
新築や築浅は募集の数が少ない
築年数による物件数の違い(2022年9月時点) | |
---|---|
築5年以内 | 6件 |
築10年以内 | 12件 |
築15年以内 | 38件 |
築20年以内 | 76件 |
築25年以内 | 89件 |
築30年以内 | 98件 |
不動産屋専用の検索サイト「REINS」を使って実際の募集情報を検索してみました。新築や築浅の物件数は極端に少なく、築年数を古くするほど候補が増えます。
築年数を絞りすぎると、住みやすい好条件の物件を見逃す可能性があります。新築にこだわりがある人以外は、築年数を緩和して探してみてください。
- 検索条件
家賃が高くなりやすい設備は妥協する
- ・口数の多いコンロやグリル
- ・食洗器やディスポーザー
- ・ウォシュレット
- ・独立洗面台
- ・浴室乾燥機、追い炊き
- ・床暖房
- ・ウォークインクローゼット
- ・宅配ボックス
- ・無料インターネット
- ・モニター付きインターフォン
- ・オートロック、防犯カメラ
- ・24時間ホームセキュリティ など
暮らしを便利にする設備は家賃への影響が大きいです。宅配ボックスがあったり、セキュリティ性能が高い物件です。
こだわり条件が増えやすい設備は最後に決めるべきです。すべての条件を満たす物件はなかなか見つかりません。
設備は必要最低限のものからリストアップしましょう。ヒットした物件数が多ければ、少しずつ条件を増やしてみてください。
昼間に働くなら日当たりは気にしない
日当たりを気にして「南向き」「2階以上」の条件を付けやすいです。しかし、昼間家にいないなら日当たりにこだわる必要はありません。
南向きよりも北向き、2階よりも1階のお部屋のほうが安く済みます。不必要な部分をこだわっていないか確認しましょう。
お得な家賃プランの物件を選ぶ
- ・一定期間の家賃減額
- ・定期借家契約で更新がなく家賃が安い
- ・学生限定の割引 など
物件によっては、一定期間の家賃を下げるキャンペーンを実施しています。「定期借家」の物件は更新がない代わりに、家賃が相場の70%ほどとお得です。
学割などは、繁忙期だけの期間限定でおこなっているケースも多いです。少しでも安く借りたい人は、割引できる物件から紹介してもらいましょう。
ルームシェアも検討する
「一人暮らしの家賃が高すぎる」と感じる人は、友人とルームシェアするのも手です。二人で暮せば、家賃負担が半分で済みます。
お部屋以外の設備が共同の「シェアハウス」も家賃が大幅に安いです。同じ世代と共同生活をしてみたい人はチェックしてみてください。
家賃を抑えれば初期費用が安くなる
初期費用の内訳 | 費用の相場 |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
前家賃(翌月家賃) | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
火災保険料 | 18,000~25,000円 |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
その他オプションサービス | 不動産屋によって変動 |
初期費用の多くは家賃をもとに計算されます。敷金や礼金、仲介手数料などです。
賃貸の初期費用は「家賃の4.5~5ヶ月分」と言われています。家賃が下がれば相対的に初期費用は安くなります。
以降では、一人暮らしの引っ越しでかかる初期費用の抑え方を解説していきます。
- 各費用の解説はこちら
敷金や礼金がない「ゼロゼロ物件」に絞る
敷金礼金なしのお部屋なら約2ヶ月分の初期費用を抑えられます。家賃8万円の物件なら16万円も節約できます。
浮いたお金は、引越し費用や家具家電の購入費用に回せます。予算に余裕がない人は敷金礼金なしの「ゼロゼロ物件」を探しましょう。
ただし、敷金なしの物件は先に退去時のクリーニング代を払うことが多いです。費用は大家さんによって異なるので、物件を申し込む前に確認しておきましょう。
礼金なしで探すならUR物件がおすすめ
- ・礼金
- ・仲介手数料
- ・更新料
- ・保証料
初期費用が圧倒的に安いのはUR物件です。必要な初期費用は家賃の2.5ヶ月分ほどです。
礼金の他に、仲介手数料や更新料もナシです。保証会社への加入も不要なので、一般的に発生する保証料も0円です。
注意点として、UR物件は申し込みの条件が厳しいです。基本的に家賃の4倍以上の月収がないと申し込めません。
物件は築年数が古めで、交通アクセスがあまり良くありません。UR賃貸はメリットとデメリットをよく比較すべきです。
フリーレント付き物件を選ぶ
フリーレントとは、入居後の家賃を一定期間タダにしてもらうことです。「FR1ヶ月」などと表記されます。
入居日から2週間~1ヶ月の家賃がかからないので、日割り家賃分の初期費用を抑えられます。フリーレント付きなら、今の家との二重家賃を心配せずに済みます。
仲介手数料が安い不動産屋に行く
基本的に、仲介手数料は「家賃の1ヶ月分+消費税」がかかります。割引キャンペーンやキャッシュバックを実施している店舗もあります。
手数料を抑えたい人は、大家さんと直接契約できる物件を探すのも手です。不動産屋が間に入らなければ仲介手数料は無料です。
- 大家さんが直接募集している賃貸サイトはこちら
一人暮らしの家賃設定に関するよくある質問
一人暮らしの平均家賃は?
5万8百円というデータがあります。
総務省統計局の家計調査(2021年年度)によると、一人暮らしの平均家賃は5万8百円でした。
生活費の平均は約17万9千円だったので、家賃は生活費の30%ほどに抑えている人が多いです。
一人暮らの平均家賃は大学生でも同じ?
0.5~1万円ほど下げて探してください。
大学生なら「手取りの4分の1」までに収まる家賃がより好ましいです。月のアルバイト代や仕送りの合計が18万円なら、家賃は4.5万円で探してください。
一人暮らしの平均家賃は20代でも同じ?
新卒で働くならほぼ同じです。
収入が少ないうちは、平均的な家賃である約5万円で探してください。貯金にお金を回す余裕が生まれやすいです。
また、社会人になったばかりの20代は、入居審査で収入の安定性を評価してもらえないことがあります。安い家賃のお部屋を申し込むと審査に有利です。
一人暮らしの平均家賃は30代でも同じ?
月の手取りが20万円を超えていたら、家賃6万円以上でも問題ないです。
30代だと昇進していたり、キャリアアップしている人が多いです。月の手取りが20万円を超える人なら、家賃6万円以上のお部屋でも選べます。
ただし、食費や娯楽費などの負担が大きい人は、家賃を抑えて探してください。食費と家賃の合計が、生活費の半分を超えないように注意です。
無職の場合の家賃目安はいくら?
3万円代で探すのが無難です。
無職だと、安いお部屋を探す必要があります。平均家賃の5万円から大きく下げた3万円代が目安です。
入居審査では貯金残高を見られます。家賃3万円なら、2年分の72万円があると審査に通りやすいです。
本人での契約が難しいなら、親に契約してもらう「代理契約」を使うのも手です。
独身の一人暮らしも一般的な家賃目安で良いの?
問題ありません。
無理して高い家賃を払うより、平均的な家賃のほうが負担が少ないです。
将来のことを考えて積極的に貯金する人が多いです。家賃を「手取りの3分の1」まで抑えれば、生活費の10%を貯金する余裕もできます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!