「家賃交渉で5,000円の値下げは可能?」
「交渉の成功率はどれくらい?」
家賃の値下げ交渉が成功すると、毎月の固定費を節約できます。家賃5,000円ほど下げられるなら、本来予算オーバーするようなお部屋にも住めて最高です。
しかし、値下げしたい金額が大きいほど、交渉の成功率が低いんです。大家さんの事情を考えずに無理な家賃交渉をした結果、入居審査に悪影響をおよぼすことも…。
そこで当記事では、家賃交渉で5,000円の値下げは可能なのか解説します。家賃交渉を成功させるコツや伝え方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
家賃交渉で5,000円値下げできる?
大家さんが認めてくれるなら値下げできる
- ・近隣の似た物件に比べて5,000円以上高い
- ・空室が目立つ
- ・築年数が40年以上
- ・家賃10万円以上の物件
大家さんが許可してくれるなら、家賃交渉で5,000円の値下げは可能です。交渉が通りやすいのは、物件自体に値下げするだけの理由がある場合です。
代表的なのは、近隣の条件が似た物件に比べて家賃が高すぎるケースです。家賃を5,000円下げるのが妥当だと大家さんに理解してもらえれば、家賃が安くなります。
実際に家賃交渉で下がる金額の目安は2,000円前後
一般的な家賃交渉で下がる金額は2,000円ほどです。5,000円の値下げは大家さんの収入が大きく減るので、難易度が非常に高いです。
また、好条件のお部屋に対して、5,000円以上の家賃交渉をした場合、入居審査に通りづらくなる恐れがあります。収入に見合っていないお部屋を選んでいると判断されやすいからです。
家賃交渉自体の成功率は5~10%と低い
家賃交渉の成功率は5~10%と低いです。成功率が低いのは、大家さんが家賃収入が減るのを嫌がるからです。家賃を5,000円値引くと、大家さんの収入は年間6万円下がります。
大家さんの多くは、投資ローンを組んで物件を購入しています。毎月の家賃収入が減ってしまうと、ローンの返済が苦しくなります。
交渉は不動産屋を味方につけたほうが有利
交渉を成功させる最大のコツは、不動産屋を味方につけることです。入居希望者に代わって、不動産屋が大家さんと直接交渉するからです。
予算が少し足りない、5年以上長期的に住む予定なので値下げしてほしいなど、不安な部分はストレートに伝えておきましょう。
当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEから相談できます。対面では言いにくいことも伝えやすいので、気軽に交渉できます。
仕事が忙しくてお店に行く暇がない、移動中や寝る前のスキマ時間を活用したいという人にもおすすめです。
そもそも家賃交渉をしても良いの?
家賃交渉は自由にできる
家賃交渉は、どの物件でも自由におこなって良いです。大家さんや不動産屋にとって「家賃を値下してほしい」との交渉は、珍しいものではないからです。
最終的に家賃を決定するのは大家さんなので、家賃が高いと思ったら遠慮せずに交渉してみましょう。
ただし、交渉に高圧的な態度で臨むのはやめておきましょう。大家さんの印象が悪くなって、入居審査に落とされる確率が上がります。
家賃相場より安くする交渉は難しい
賃貸物件はエリアごとに家賃相場が決まっています。交渉が成功した場合でも、周辺にある似た条件の物件より大幅に安くはなりません。
お部屋の位置や階数、内装や設備のグレード、築年数などでも家賃は変わります。さまざまな視点から考えて、家賃交渉の金額は相場からかけ離れない程度に留めるのがポイントです。
街の不動産屋の広告では極端に安い物件が募集されていますが、実際に契約できないおとり物件であったり、問題を抱えた訳あり物件の可能性が高いです。
家賃交渉で5,000円値下げするコツ
- ・家賃が下がったら「必ず契約する」と言う
- ・内見で気になった点を伝える
- ・近隣の似た物件と比較しながら交渉する
- ・家賃を下げる代わりに礼金を多めに払う
- ・不動産屋の閑散期を狙う
- ・入居日を最短にしてもらう
- ・入居後なら契約更新時に交渉する
家賃が下がったら「必ず契約する」と言う
家賃交渉の際は「5,000円値下げしてくれたら必ず契約する」と入居の意思を伝えましょう。大家さんが値下げしてでも契約を優先させたいときは成功しやすいです。
交渉が通ってからは、スムーズに手続きするのがマナーです。追加の交渉は控えて、できるだけ早めに申込書を提出しましょう。
内見で気になった点を伝える
内見で気になった点を伝えて交渉するのもアリです。「エアコンが古かった」「壁紙に汚れが残っている」など、マイナス点をもとに家賃を値下げできないか相談してみましょう。
家賃交渉が断られた場合でも、入居前に設備交換などで対応してくれるケースもあります。伝えて損はないので、少しでも気なったら不動産屋に聞いてみてください。
近隣の似た物件と比較しながら交渉する
交渉は、近隣の類似物件と家賃を比較しながらがおすすめです。入居希望者を他の物件に取られないように、大家さんが値下げを検討してくれるからです。
交渉で使う物件は、できるだけ条件が一致するお部屋が好ましいです。事前に賃貸サイトで、間取りや室内設備などをチェックしておきましょう。
家賃を下げる代わりに礼金を多めに払う
長期間お部屋に住むことが決まっている人は「家賃を下げてくれたら、礼金を多めに支払います」と伝えましょう。住む期間によっては、トータルでお得になります。
家賃が7万円で、礼金として家賃の2ヶ月分(14万円)支払い、代わりに家賃を5,000円下げてもらったとします。2年間では2万円損しますが、4年住めば10万円安くなります。
また、契約更新料や保証会社利用料も家賃に応じて決まります。礼金を多めに払ってでも、家賃を抑えるメリットは多いです。
不動産屋の閑散期を狙う
家賃交渉を成功させたいなら、引っ越しの閑散期を狙うのもアリです。空室が埋まりにくいシーズンのためです。すぐに入居者を決めたい大家さんなら、交渉に応じてくれます。
不動産屋の閑散期は6~8月とされています。引っ越し時期が未定なら、タイミングをずらすだけでお得に借りられる可能性が上がります。
入居日を最短にしてもらう
家賃交渉を成功させたいなら、入居日を最短スケジュールにすると良いです。大家さんに早く家賃収入が入るからです。
一般的に、家賃発生日は申し込みの2週間後に設定されます。申し込み時に「1週間後の家賃発生でも良い」などと伝えれば、交渉が通りやすいです。
入居後なら契約更新時に交渉する
入居後の家賃交渉を成功させたい人は、更新のタイミングでおこなうと良いです。大家さんにとっては、更新して住み続けてくれたほうがメリットが大きいからです。
更新のときの家賃交渉では、周辺環境の変化を話題にするのも手です。近くのスーパーが閉店して買い物環境が悪くなった際は、家賃の値下げを検討してくれる可能性があります。
「家賃負担を少なくしたい」という理由で引っ越しを考えているなら、ダメもとでも更新時に交渉してみましょう。
家賃交渉で5,000円下げてほしいときの伝え方
入居前に家賃交渉する際の伝え方の例
入居前の家賃交渉を希望する人
「○○(物件名)」の家賃を5,000円下げていただければ即決します。内見で非常に気に入ったのですが、近隣の「△△(物件名)」が同じような間取りで家賃が安いため悩んでいます。
入居日は最短の日時で構いません。値下げしていただいた場合は、できるだけ長く住み続けるつもりです。ご検討よろしくお願いします。
入居前に家賃5,000円値下げしたいなら、上記の例文をもとに交渉してみてください。交渉する際のポイントは大家さんに「良い入居者」と思ってもらうことです。
「最短で入居できる」「長く住み続けたい」など、大家さん側のメリットを示しましょう。
また、実際に大家さんと交渉するのは不動産屋です。高圧的な態度で不動産屋に接すると悪影響なので、できるだけ低姿勢でお願いしたほうが良いです。
更新時に家賃交渉する際の伝え方の例
更新時の家賃交渉を希望する人
現在住んでいる「○○(物件名)」ですが、更新のタイミングで家賃5,000円下げていただけないでしょうか?
家賃支払いが負担に感じており、更新を機に引っ越すか悩んでいます。家賃が5,000円下がれば今後も長く住みけたいと考えているので、ご検討よろしくお願いします。
更新時に家賃5,000円値下げしたいなら、上記の例文をもとに交渉してみてください。入居中に家賃滞納や隣人トラブルをおこしていなければ、交渉に応じてくれる可能性はあります。
質の良い入居者が長く住んでくれるなら、大家さんの賃貸経営がラクだからです。長く住む予定なら、契約期間内の退去時には違約金を払うと伝えてみてください。
家賃交渉が上手くいかない場合は別の費用を交渉するべき
- ・24時間サポートなどのオプション
- ・仲介手数料
- ・フリーレント
- ・前家賃
- ・日割り家賃
賃貸契約では、家賃以外にも交渉できる費用があります。家賃交渉に失敗した場合は、トータルコストを下げる方向で動きましょう。
24時間サポート代や消臭消毒代などのオプションは、加入が「必須」でなければ外せます。不要だと感じたら、不動産屋に相談しましょう。
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる物件のことです。家賃が下がるわけではないので、大家さんによっては2週間~1ヶ月ほど付けてくれます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!