最終更新:2022年6月9日

大学に進むにあたって一人暮らしする予定という人に、大学生の一人暮らしの平均生活費について徹底解説します!
国立・公立・私立に分けた生活費の内訳や、一人暮らしと実家暮らしの支出比較、東京で一人暮らしする場合に必要な生活費目安も紹介しています。
仕送りや奨学金、アルバイトなどを含めた月の収入や、年間学費についてもあるので是非参考にしてください。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
大学生の1ヶ月の生活費は平均5.5万円
日本学生支援機構JASSO調べの「令和2年度学生生活調査結果 大学昼間部」によると、大学生の1ヶ月の生活費は平均5.5万円です。
JASSOのデータは、全国の大学生を対象としているうえ、自宅・学寮・賃貸を含めた平均となります。賃貸物件で一人暮らしする場合は、プラス3~5万円かかると考えたほうが良いです。
以下は、国立・公立・私立に分けた生活費の平均をまとめたものです。
学校区分 | 1年の平均 | 1ヶ月の平均 |
---|---|---|
国立 | 839,800円 | 69,983円 |
公立 | 767,900円 | 63,992円 |
私立 | 617,900円 | 51,492円 |
平均 | 664,300円 | 55,358円 |
※1ヶ月の平均金額は小数点以下を四捨五入しています
区分ごとの生活費の内訳について解説していきます。
国立大学に通う学生の生活費は月約7万円
国立大学に通う学生の生活費は、1ヶ月で約7万円、年間で約84万円です。
金額 | |
---|---|
食費 | 17,717円 |
住居・光熱費 | 26,850円 |
保健衛生費 | 3,217円 |
娯楽・し好費 | 10,608円 |
その他の日常費 | 11,592円 |
合計 | 69,983円 |
※集計時に端数処理をしているため、内訳と合計が一致していません
公立・私立の大学生と比べると、食費と居住費が少し高めです。それ以外の費用は、ほぼ平均的な金額となります。

公立大学に通う学生の生活費は月約6.4万円
公立大学に通う学生の生活費は、1ヶ月で約6.4万円、年間で約77万円です。
金額 | |
---|---|
食費 | 14,900円 |
住居・光熱費 | 22,550円 |
保健衛生費 | 3,525円 |
娯楽・し好費 | 10,400円 |
その他の日常費 | 12,617円 |
合計 | 63,992円 |
※集計時に端数処理をしているため、内訳と合計が一致していません
公立大学は全国に約91校あります。国立同様、一人暮らしをする大学生が多いので、私立に通う学生と比べると居住費が高めです。
その他の費用は、数千円と誤差範囲なので平均的と言えます。
私立に通う学生の生活費は月約5.1万円
公立大学に通う学生の生活費は、1ヶ月で約5.1万円、年間で約62万円です。
金額 | |
---|---|
食費 | 12,242円 |
住居・光熱費 | 13,017円 |
保健衛生費 | 3,475円 |
娯楽・し好費 | 10,942円 |
その他の日常費 | 11,817円 |
合計 | 51,492円 |
※集計時に端数処理をしているため、内訳と合計が一致していません
私立大学は全国に約592校あり、実家近くの大学を受ける人が多いです。
そのため学区分で生活費を比べると、最も支出が少ない傾向にあります。国立と比べると、月1.8万円も安いです。
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一人暮らしと実家暮らしの生活費比較
JASSOの同調査結果を基に、一人暮らしと実家暮らしの生活費を比較した結果、約6万円も支出に差が出ました。
以下の一人暮らしは、下宿・アパートなど民間の物件に住んでいる人の生活費になります。
実家暮らし | 一人暮らし | |
---|---|---|
食費 | 7,125円 | 22,783円 |
住居・光熱費 | 0円 | 41,475円 |
保健衛生費 | 3,408円 | 3,525円 |
娯楽・し好費 | 10,708円 | 11,350円 |
その他の日常費 | 10,967円 | 13,233円 |
合計 | 32,208円 | 92,367円 |
※集計時に端数処理をしているため、内訳と合計が一致していません
実家暮らしの場合、家賃・光熱費・食費は親がまとめて支払うので、費用がかからないことが多いです。

実家から大学に通える距離であれば、将来の為の貯金や娯楽費のために一人暮らしより実家暮らしにしたほうが良いです。
東京で一人暮らしをするなら月12万円は必要
「令和2年度学生生活調査結果 大学昼間部」と総務省統計局の「単身世帯家計調査 2020年 (表番号1)」を基に、東京で一人暮らしをした場合の生活費をシミュレーションした結果、毎月12万円は必要です。
金額 | |
---|---|
食費 | 27,000円 |
住居・光熱費 | 55,000円 |
保健衛生費 | 3,500円 |
娯楽・し好費 | 15,000円 |
その他の日常費 | 20,000円 |
合計 | 120,500円 |
東京は物価が高いので賃貸物件に住む場合、安いお部屋を選んでも家賃5万円ほどかかります。
食材費も地方に比べると高めなので、自炊しても毎月の食費が3万円弱は必要です。自炊が苦手な人は、4万円ほどは覚悟しておきましょう。

東京23区の単身向けの間取りの家賃相場
「公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会」が毎日更新している家賃相場:東京都(2022年1月18日更新)を参考に、ワンルーム・1Kの平均家賃相場が安い順にまとめました。
なお、ワンルームと1Kの違いは、キッチンと居室の間にドアなどの仕切りがあるかのみです。
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 5.40万円 | 6.33万円 |
足立区 | 5.53万円 | 6.26万円 |
練馬区 | 5.66万円 | 6.69万円 |
板橋区 | 5.72万円 | 6.46万円 |
江戸川区 | 5.90万円 | 6.33万円 |
北区 | 6.16万円 | 6.90万円 |
荒川区 | 6.36万円 | 7.04万円 |
杉並区 | 6.40万円 | 7.28万円 |
中野区 | 6.48万円 | 7.78万円 |
大田区 | 6.67万円 | 7.44万円 |
そのほかの区の相場はこちら
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
墨田区 | 6.67万円 | 8.05万円 |
江東区 | 6.85万円 | 7.88万円 |
豊島区 | 7.00万円 | 7.88万円 |
世田谷区 | 7.15万円 | 7.31万円 |
台東区 | 7.26万円 | 8.32万円 |
文京区 | 7.55万円 | 8.48万円 |
目黒区 | 7.86万円 | 8.72万円 |
品川区 | 7.94万円 | 8.49万円 |
新宿区 | 8.04万円 | 9.26万円 |
渋谷区 | 9.09万円 | 9.60万円 |
千代田区 | 10.05万円 | 11.10万円 |
中央区 | 10.57万円 | 10.39万円 |
港区 | 11.10万円 | 11.57万円 |
通勤に時間がかかっても良い人であれば、23区外や千葉・埼玉の各停駅で探すと、さらに安いお部屋が見つかりやすいです。
家賃を抑えれば生活費に余裕が出る
毎月の固定費である家賃を抑えれば、生活費に余裕ができやすいです。ただし、安いお部屋は人気がない理由があるので、不動産屋に確認したほうが良いです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」なら、来店不要でチャットやLINEでやりとりをするので、自宅で両親と一緒にお部屋探しができます。
「○○大学近くで安いお部屋はある?」「お風呂トイレ別にこだわりたいが費用を抑えたい」など、希望を伝えるだけでスタッフが理想のお部屋を探してくれます。
深夜0時まで営業しているので、受験やバイトで忙しい、遠方に住んでいて最寄りの不動産屋に行く暇がないという人にもおすすめです。
一人暮らししている大学生の収入は月16万円ほど
JASSOの同調査結果によると、一人暮らししている大学生の平均収入は月16万円ほどです。以下は、収入源の内訳となります。
金額 | |
---|---|
仕送り | 95,392円 |
奨学金 | 31,100円 |
アルバイト | 30,542円 |
定職収入・その他 | 3,600円 |
合計 | 160,633円 |
※集計時に端数処理をしているため、内訳と合計が一致していません
仕送りとアルバイト代だけでも、毎月の生活費がまかなえるほどの収入があります。
定職収入・その他は、学生企業やインターンでの給料、業務委託や広告収入などが含まれます。1年生だと定職収入はほぼありません。
仕送りなしは全体の6%ほどしかいない
仕送りなしは全体の6%ほどしかいません。大学生で一人暮らしをしている人のほとんどが、親からの仕送りを基に生活していることがわかります。
仕送りの平均額は約9.5万円なので、家賃と食費分は賄える考えて良いです。仕送り額が少ない場合は、せめて家賃だけでも負担してもらいましょう。

約50%もの学生が奨学金を受給している
奨学金の受給状況を見ると、約50%もの人が奨学金を受けています。
奨学金には、返金義務のない「給付型」といわれるものと、返金しなければいけない「貸与型」の2種類があります。審査に通ればどちらも受給することもできます。

8割の学生がアルバイトをしている
大学生の約8割がアルバイトで生活費を稼いでいます。
仕送りを貰っている人も、自由なお金を増やしたい・将来のために貯金したいなどの理由で働いている人が多いです。
非従事者は、実家暮らし・学生起業で収入を得ているなど、親の援助が不要な人です。
大学生の学費平均は年間115万円ほど
大学生の学費平均は年間115万円ほどです。学校区分によって、学費が大きく変わってくるので以下を参考にしてください。
学校区分 | 1年の平均 | 1ヶ月の平均 |
---|---|---|
国立 | 592,000円 | 49,333円 |
公立 | 605,000円 | 50,417円 |
私立 | 1,310,700円 | 109,225円 |
平均 | 1,148,700円 | 95,725円 |
※1ヶ月の平均金額は小数点以下を四捨五入しています
私立大学に通う場合、学費がかなり高額になります。親に出してもらうか、奨学金を利用しないとまかなえません。
なお、学費は、年度の始めにその年の費用一括で払うか、年度ごとに前期と後期に分けて払うかのどちらかになります。

金銭問題が多いので学生の内は節約を意識すべき
大学生は、社会人と違って安定した収入がありません。毎月金欠になる人も多いほど、金銭問題が付きまといます。
少しでも生活費に余裕を持たせるため、学生で一人暮らしをするなら節約は意識したほうが良いです。
- ・アパートタイプの1Rか1Kで家賃を抑える
- ・都市ガスのお部屋を選ぶ
- ・自炊を心がけて食費を抑える
- ・コスパが良いなら学食を利用する
- ・まかない付きのバイトにする
- ・エアコンやお湯の温度は一定にする
- ・使わない家電はコンセントを抜く
アパートタイプの1Rか1Kで家賃を抑える
アパートタイプの1R、1Kであれば、条件次第では相場よりかなり家賃を抑えられます。
マンションより戸数が少なく建設コストが低い、エントランスやエレベーターなどの共有部分がない、セキュリティや防音性などの性能が低いためです。

都市ガスのお部屋を選ぶ
「都市ガス」のお部屋を選べば、プロパンガス(LP)のお部屋よりガス代が半額近くも抑えられます。
以下は、都市ガスとプロパンガスの料金比較です。表に記載している月間5㎥とは、一人暮らしの人が平均的に使用する1ヶ月のガスの量です。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
月に5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 750円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,320円 | 4,094円 |
気になった物件が都市ガスかどうか調べるには、物件情報の「設備欄」を見ましょう。ガスの種類が必ず書いてあります。
もしくは、内見時に建物の敷地内に「ガスボンベ」の缶が置かれているか確認してください。ガスボンベがある建物は、プロパンガスのお部屋です。
自炊を心がけて食費を抑える
コスパが良い食材で自炊を心がければ、月の食費を2.5万円以下に抑えられます。
- キャベツ:1玉あたり約200円
- もやし:1袋10~20円
- たまねぎ:1袋約200円(3個入り)
- 豆腐:1丁約20~30円
- 納豆:3パックセット約50~100円
- 豚コマ切れ肉:100gあたり約130円
- 乾燥パスタ:1袋約100~200円
自炊が苦手な人は、カレーやポトフなどの煮込み料理や、電子レンジで作れるものから始めると良いです。
コスパが良いなら学食を利用する
大学の学食は、学生向けにボリュームが多くて500円以内に収まるメニューが豊富です。
以下は、都内の有名大学の学食と値段例です。
- 東京大学「レギュラーカレー」230円
- 立教大学「タコライス」420円
- 中央大学「鶏生姜焼丼(みそ汁付)」460円
- 青山大学「チキン南蛮」480円
- 駒澤大学「駒大スペシャルステーキ」500円
中には、ご飯お替り自由の場所もあります。外食するより安いので、学食の利用はなるべくすべきです。
まかない付きのバイトにする
1食まかない付きの飲食店を選んでバイトすれば、月の食費が5千円近く浮きます。
1食500円と換算すると、週3勤務で月約6千円、週5勤務で約1万円の節約になります。
まかないが出なくとも社員割引でお得になるなら、利用したほうが良いです。
エアコンやお湯の温度は一定にする
エアコンの温度をこまめに変えず、一定にしておけば電気代を抑えられます。夏は26度、冬は20度に固定すれば、毎月約2千円近くも電気代を節約できます。

使わない家電はコンセントを抜く
使わない家電はコンセントを抜くか、タップ式のコンセントで電源をオフにしましょう。毎月150~300円ほど、電気代を節約できます。
とくに消費電力が多い、テレビ・ブルーレイレコーダー・パソコン・ドライヤーは、寝ている時間だけでもオフにすべきです。
一人暮らしを始めるまでに約45万円は必要
一人暮らしを始めるまでに必要な費用のトータルは約45万円です。
これは、家賃5万円のお部屋を借りると仮定したときの、賃貸契約の初期費用・引っ越し費用・家具家電購入費の合計です。
目安 | |
---|---|
賃貸の初期費用 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
引っ越し費用 | 約5~10万円 |
家具家電購入費 | 約10~15万円 |
各費用について、もう少し詳しく解説していきます。
賃貸契約の初期費用は家賃4.5~5ヵ月分
賃貸契約の初期費用は家賃4.5~5ヵ月分が目安です。
家賃5万円なら初期費用は約25万円、家賃7万円なら35万円ほど準備しておきましょう。
目安 | |
---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
火災保険料 | 約15,000円 |
鍵交換費用 | 約15,000円 |
前家賃(翌月分の家賃) | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
初期費用は家賃を基に計算するので、安いお部屋ほど出費を抑えられます。

引っ越し料金は最低5万円ほど
一人暮らし向けのサービスである「引っ越し単身パック」を利用すれば、約5万円で済みます。
単身パックとは、あらかじめ決められた荷物量しか運べないサービスです。コンテナに乗る分の荷物を定額で引き受けてくれます。
引っ越す距離が長い場合でも7万円ほどに収まるので、費用を抑えたい人におすすめです。
家具・家電の購入費は15万円見ておくと良い
実家から持ち込める家具家電が少なく、新規購入する人が多いので15万円ほどは見ておいた方が良いです。
最低限必要なモノに絞ったとしても、ベッド(寝具)・テーブル・タンス・カーテンで約3.5万円、冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・テレビで約10万円はかかります。
掃除機はクイックルワイパーで、テレビはタブレットで代用するなど、上手く費用を抑えましょう。
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