「オール電化の賃貸は後悔する?やめとけ?」
「何かデメリットはある?」
オール電化はガスを使わずにお湯やコンロが使える設備です。電気代が安い時間帯に使えば、普通の物件より光熱費が抑えられるメリットがあります。
しかし、オール電化にも「やめとけ」と言われるデメリットは存在します。ガス併用より電気代が上がった、お湯が好きなときに使えないなどと後悔することも…。
そこで当記事では、オール電化の賃貸に住むメリット・デメリットを紹介します。オール電化の賃貸で後悔しにくい人もまとめました。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
オール電化の賃貸は後悔する?
日中に電気を多く使う人は後悔しやすい
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 約11,000円 | 約5,950円 |
ガス代 | 0円 | 約2,800円 |
合計 | 約11,000円 | 約8,750円 |
- シミュレーションの条件
オール電化の賃貸は、日中に電気を多く使う人だと後悔しやすいです。ほとんどの契約プランでは、昼間の電気代が高めに設定されているからです。
東京電力の契約プランから、電気代をシミュレーションしました。電気使用料は、オール電化が「360kWh/月」で、ガス併用が「180kWh/月」で計算しています。
9時~21時に家で過ごす人の場合、月の電気代はオール電化で約11,000円、ガス併用で約8,750円でした。オール電化のほうが約2,250円高くなりました。
そもそもオール電化とは
オール電化とは、お部屋の給湯・調理・空調などを全て電気でまかなうことです。ガスを一切使わずに、お湯を貯めたり料理ができます。
敷地内に設置されているエコキュートは、深夜の安い時間帯にお湯を貯めてくれます。キッチンにはIHコンロが設置されているお部屋が多いです。
夜に電気を多く使う人なら後悔しにくい
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 約8,500円 | 約5,700円 |
ガス代 | 0円 | 約2,800円 |
合計 | 約8,500円 | 約8,500円 |
オール電化の賃貸は、夜に電気を多く使う人なら後悔しにくいです。電気代が高い時間帯を避けられるからです。
20時~8時に家で過ごす人の場合、月の電気代はガス併用・オール電化ともに約8,500円でした。光熱費は、ガス併用と大差がないです。
オール電化の賃貸に住んだ人の体験談
エアコンの去年11月〜現在2月まで暖房全くつけずに過ごした
日中仕事だから一日中家にいるわけでもない。
オール電化は少し割高なのはわかるがついに電気代が2万間近に。高すぎね?え メーターこわれてる?
オール電化の人教えて‥
— スケちゃん (@suketyandayo) February 4, 2023
オール電化は電気代キツいね…
今の賃貸がオール電化で、割と快適だったからありかなぁと思ってたんだけど
火事の心配が減るのは単純嬉しいよね
ただ暖房が電化製品しかないので冬は電気代がヤバい
今年は更にやばい
あと昨日今日は寒すぎてガスファンヒーターの暖かさが恋しい— くろ かり (@96Daaa) January 25, 2023
引っ越ししてから約1年
元々ガス+電気の生活だったのがオール電化になって、年間の光熱費が10万安くなった深夜電力恐るべし pic.twitter.com/aUOvreWzkJ
— tama!☮️ (@spring10_209) October 23, 2019
オール電化で深夜電力が安いので、我が家は家事の多くを夜にまとめてやる。
洗濯、掃除ロボ、食洗機など夜にせっせと働いてくれる家電たち。QOLを上げるために家事の自動化は必須— トヨタ系サラリーマン|節約×高配当株投資 (@kurukuru_huni) December 24, 2022
オール電化の賃貸に実際に住んだ人の口コミをまとめました。ライフタイルによって、オール電化の賃貸に住む満足度が異なります。
電気代に関しては「冬場は割高になるからやめとけ」という意見が見られました。主に昼間に外出している人なら、後悔しにくいです。
オール電化の賃貸はやめとけと言われるデメリットは6つ
- ・日中の電気代が高い
- ・使えるお湯の量が限られる
- ・入居してすぐにはお湯が使えない
- ・停電するとお湯が沸かせない
- ・稼働音がうるさく感じる
- ・定期的にタンクのメンテナンスが必要
日中の電気代が高い
オール電化の賃貸は、日中の電気代が高いのがデメリットです。エコキュートを稼働させる深夜帯の料金を安くしているためです。
東京電力のプラン表によると、朝6時~深夜1時までの電気代は1kWhあたり約36円です。深夜1時~早朝6時までは1kWhあたり約28円で、約8円の差があります。
使えるお湯の量が限られる
オール電化の賃貸に住むと、使えるお湯の量が限られます。エコキュートには、お湯を貯められる容量が決まっているからです。
給湯器のリモコンでは、エコキュートに貯めてあるお湯の残量が確認できます。深夜までに使い切ると、高い電気代でお湯を沸かさなければいけなくなるので注意です。
入居してすぐにはお湯が使えない
オール電化の賃貸に引っ越す場合、入居してすぐにはお湯が使えません。事前にエコキュートの電源を入れておかないと、お湯を沸かせないからです。
新居の鍵が受け取れるのは、基本的に入居日の前日からです。入居当日までは中に入れないので、電源を入れるためだけに引っ越し日を1日ずらす必要があります。
停電するとお湯が沸かせない
オール電化の賃貸では、停電するとお湯が沸かせません。お湯を沸かすエコキュートが止まってしまうからです。
台風や雷雨の発生時、電線が切れて電気だけ止まるケースは多いです。水道以外のライフラインが使えなくなって、生活が困難になります。
稼働音がうるさく感じる
オール電化の賃貸に住むと、稼働音がうるさく感じます。IHコンロやエコキュート特有の動作音が室内外に響きやすいからです。
IHコンロで鍋やフライパンを使うと、キーンという音が響きます。慣れないうちは、調理中に耳鳴りや頭痛に悩まされやすいです。
定期的にタンクのメンテナンスが必要
オール電化の賃貸に住む際には、定期的にタンクのメンテナンスが必要です。エコキュートをこまめに点検しないと、劣化が進んで故障するためです。
賃貸だと、大家さんが管理してくれる物件がほとんどです。内見時には、管理体制について聞いておくと安心です。
オール電化の賃貸に住むメリットもある
- ・電気代の基本料金だけで済む
- ・災害時の復旧が早い
- ・ガス漏れや火事のリスクが少ない
- ・キッチン回りの掃除がしやすい
電気代の基本料金だけで済む
オール電化の賃貸に住むと、電気代の基本料金だけで済みます。料理やお風呂にガスを一切使わないからです。
ガス併用の賃貸だと、電力会社のセット割引を利用してもガスの基本料金は免除できません。光熱費の支払先を1つ減らせるので、手続きもラクです。
災害時の復旧が早い
オール電化の賃貸は、災害時の復旧も早いです。災害時に最も早く復旧するのが電気だからです。
エコキュートには、お湯を作って貯められるタンクが備わっています。電気さえ通れば、ガスの復旧前にお湯を使えます。
ガス漏れや火事のリスクが少ない
オール電化の賃貸では、ガス漏れや火事のリスクが少ないです。キッチンのコンロは、電気で動かすIHコンロだからです。
お湯を沸かすときにも火を使わないので、火傷や引火の心配がないです。IHコンロのため、ガス漏れも起きません。
キッチン回りの掃除がしやすい
オール電化の賃貸なら、キッチン回りの掃除がしやすいです。IHコンロは凸凹がないフラットな作りだからです。
ガスコンロだと、部品の取り外しが面倒です。IHコンロなら、大きいサイズでも布巾があれば掃除できます。
オール電化の賃貸でも後悔しにくい人は?
昼間は留守にする学生や社会人は後悔しにくい
- ・基本的に日中は家にいない
- ・仕事や学校の帰りが遅い
- ・お風呂を頻繁に沸かさない
- ・水回りはラクに掃除したい
- ・火災のリスクを減らしたい
オール電化の賃貸は、昼間は留守にする学生や社会人は後悔しにくいです。料金が高い昼間に、多く電気を使わないからです。
お風呂を頻繁に沸かさない人にも向いています。1日に使えるお湯の上限を気にせず生活できます。
夜勤や夜職で昼間家で過ごす人は後悔しやすい
- ・夜勤の仕事で昼夜が逆転している
- ・日中に在宅していることが多い
- ・お風呂は毎回湯船に入りたい
- ・光熱費は安く抑えたい
- ・IHよりガスコンロに慣れている
オール電化の賃貸に住んで後悔しやすいのは、夜勤で昼間家で過ごす人です。料金が割高な時間帯に多く電気を使うからです。ガス併用の物件より、光熱費の負担が大きくなります。
ライフスタイルを変えずに光熱費を抑えるなら、都市ガスの物件を探したほうが良いです。時間帯で電気代も変動しませんし、都市ガスならプロパンガスよりも料金を抑えられます。
オール電化の賃貸で後悔しないためのポイント
- ・エコキュートを省エネに切り替えて使う
- ・電力会社の契約アンペア数を下げる
- ・電気代が安い夜間に家電を使う
- ・カセットコンロを用意しておく
- ・定期的なメンテナンスを心がける
エコキュートを省エネに切り替えて使う
メーカー | 省エネ設定の運転モード |
---|---|
三菱電機 | おまかせ |
パナソニック | おまかせ節約 |
ダイキン | おまかせモード |
コロナ | おまかせ省エネ |
東芝 | おまかせ |
日立 | おまかせ節約 |
オール電化の賃貸では、エコキュートを省エネに切り替えて使ってください。省電力の運転機能を使えば、電気代を節約できるからです。
エコキュートの設定は、室内のリモコンで切り替えできます。初めてオール電化の賃貸に引っ越す人は、あらかじめ使い方を聞いておくと安心です。
電力会社の契約アンペア数を下げる
オール電化の賃貸に住むなら、電力会社の契約アンペア数を下げましょう。お部屋で使う電気の使用量に応じて、適切なアンペア数が決まっているからです。
一人暮らしの場合、一般的に40A必要と言われています。「洗濯を回す間はエアコンを切る」など工夫すれば30Aでも生活できます。
電気代が安い夜間に家電を使う
夜更かしが可能であれば、電気代が安い夜間に家電を使うと良いです。深夜に洗濯機などを回せば、普通の物件より電気代を抑えられます。
おすすめは、家電のタイマー機能を活用することです。わざわざ深夜まで起きていなくても、自動で動いてくれます。
カセットコンロを用意しておく
オール電化の賃貸で後悔したくないなら、カセットコンロを用意しておくと良いです。万が一電気が止まったときでも、コンロでお湯を沸かせます。
詰替え用のボンベと一緒でも、4,000円ほどで用意できます。引っ越し準備では、買うものリストに入れておきましょう。
定期的なメンテナンスを心がける
オール電化の賃貸では、定期的なメンテナンスを心がけるべきです。エコキュートをこまめに点検してもらえば、急な故障を回避できるからです。
誰が点検業者を手配するかは、物件によって異なります。内見時には、業者の手配は誰がするのかを確認しておきましょう。
オール電化の賃貸に関するよくある質問
オール電化の賃貸はやめとけって本当?
電気代が上がった人からは「やめとけ」という意見が多く挙げられます。日中家で過ごす機会が多い人は、光熱費が上がって後悔しやすいです。
オール電化で一人暮らしすると電気代はいくら?
関西電力の算出結果によると、月平均で10,777円です。一般的な賃貸の電気代・ガス代の合計は約8,483円なので、少し割高です。
オール電化でお風呂1回につき電気代はいくら?
5kWhの電気温水器で200Lのお湯を貯める場合、1回あたり約39円です。東京ガスの都市ガスで沸かしたときの料金が約55円なので、約16円安いです。
オール電化に2人暮らしで住むのは向いている?
ライフスタイルが同居人と変わらないなら向いています。お互い日中家を開けている世帯ほど、賃貸の電気代は上がりにくいです。
オール電化の賃貸でガスコンロは使える?
一部の物件では使えます。電気とガスの基本料金を両方払う必要がありますが、昼間に料理を頻繁にする人は電気代を抑えられます。
オール電化の賃貸マンションでエコキュートは交換できる?
大家さんの許可があれば交換できますが、費用面でおすすめしません。
交換費用の相場は、本体代込みで30~70万円ほどです。自然的に劣化したら、大家さんの負担で直してもらえます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!