「一人暮らしでかかるオール電化の料金は?」
「kWhやアンペア数で電気代は変わる?」
オール電化住宅には、電気でお湯を沸かすエコキュートや、火が出ないIHコンロ付いています。最新設備が整っているので、一人暮らしする人からも人気です。
しかし、オール電化に引っ越して後悔する人は一定数存在します。「冬の電気代が高い」といった声が挙がっています。
そこで当記事では、オール電化で一人暮らしするときのメリット・デメリットを解説します。後半には、電気代の節約術やおすすめの電力会社もまとめています。
- オール電化で一人暮らしの電気代は、月あたり平均11,415円ほど
- ガス併用の物件より光熱費が高くなりやすく、冬場はさらに電気代がかかる
- 予算を抑えたいときは、仲介手数料基本0円のイエプラに相談するのがおすすめ!
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
・オリコン顧客満足度1位の接客サービス
・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
オール電化で一人暮らしの電気代は平均いくら?
一人暮らしの電気代は月11,415円
関西電力の「オール電化の電気代平均額(2020~2021年)」によると、オール電化で一人暮らししたときの電気代は、月平均で11,415円です。
2022年の総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯」を見ると、一人暮らしの水道代は月平均で2,116円でした。オール電化物件に住んだときの水道光熱費は約13,531円です。
オール電化はガス併用より約1.2千円高い
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 11,415円 | 6,808円 |
ガス代 | - | 3,331円 |
合計 | 11,415円 | 10,139円 |
関西電力と総務省統計局の統計をもとに、オール電化とガス併用物件の光熱費を比較しました。オール電化のほうが1,276円高かったです。
オール電化は、お湯を沸かすとき多くの電力を消費します。お湯を出す頻度が多いほど、ガス併用物件より光熱費が高くなりやすいです。
冬は電気代が約2.3千円跳ね上がる
一人暮らしの電気代 | |
---|---|
1~3月 | 12,917円 |
4~6月 | 10,996円 |
7~9月 | 10,039円 |
10~12月 | 10,610円 |
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯(四半期) 」
総務省統計局の統計とガス併用物件と差額を考慮して、オール電化の電気代を四半期ごとにまとめました。
表を見ると、1~3月の電気代だけが高額になっているのが分かります。4~12月の平均額と比べると2,369円も高いです。
寒い季節なので、必然的にお湯を使う頻度が増えます。冷え切った空気を温めるのに、より多くの電力を消費しています。
一人暮らしの電気代シミュレーション【生活スタイル別】
生活スタイル別の電気代シミュレーション | |
---|---|
1日中家で過ごす人 | オール電化のほうが安い |
家で過ごすのが夜中心の人 | オール電化、ガス併用どちらもほぼ同額 |
家で過ごすのが昼中心の人 | ガス併用のほうが安い |
- シミュレーションの条件
弊社専属のファイナンシャル・プランナーである岩井さんに、一人暮らしでかかる電気代を生活スタイル別に計算してみました。
オール電化とガス併用で料金を比較しているので、自分の生活スタイルに合うほうを参考にしてください。
1日中家で過ごす人の場合
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 約13,200円 | 約11,500円 |
ガス代 | - | 約2,800円 |
合計 | 約13,200円 | 約14,300円 |
在宅勤務で働く人やフリーランスなど、1日中家で過ごす人のシミュレーションです。オール電化は「600kWh/月」で、ガス併用は「400kWh/月」で計算しています。
シミュレーションの結果、オール電化のほうが約千円安いです。オール電化は日中の電気代が高いですが、一般的なパソコン作業であればガス併用より安く済む可能性があります。
家で過ごすのが夜中心の人の場合
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 約6,300円 | 約3,500円 |
ガス代 | 0円 | 約2,800円 |
合計 | 約6,300円 | 約6,300円 |
日中は仕事で家を空けて、夜ゆっくり過ごす人のシミュレーションです。オール電化は「約200kWh/月」で、ガス併用は「約80kWh/月」で計算しています。
ほぼ夜しか家にいない人だと、オール電化とガス併用であまり差がありません。電気代に差がなければ、住み心地でお部屋を選んだほうが良いです。
家で過ごすのが昼中心の人の場合
オール電化 | ガス併用 | |
---|---|---|
電気代 | 約8,000円 | 約4,700円 |
ガス代 | 0円 | 約2,800円 |
合計 | 約8,000円 | 約7,500円 |
夜勤勤務などで、主に昼間に家で過ごす人のシミュレーションです。電気を使う時間帯は、朝7時~夕方16時で仮定しています。
昼夜逆転している人は、ガス併用物件のほうが安く済む可能性が高いです。昼の電気代を高くして、夜は安くなるプランを採用している電力会社が大半だからです。
オール電化で一人暮らしする3つのメリット
- ・ガスの基本料金がかからない
- ・IHコンロが安全で便利
- ・災害時の復旧が早い
ガスの基本料金がかからない
お部屋ごとの基本料金の目安 | |||
---|---|---|---|
種類 | 電気代 | ガス代 | 合計 |
オール電化のみ | 1,180円 | - | 1,180円 |
電気+都市ガス | 1,144円 | 1,056円 | 2,200円 |
電気+LPガス | 1,144円 | 1,817円 | 2,961円 |
※2023年4月11日現在
オール電化にすれば、ガス代の基本料金がかかりません。ガス代分を安く済ませられます。
2023年4月11日時点の各料金を表にまとめました。基本料金だけ見ると、オール電化は1,000~1,700円ほど安いです。
- 計算条件や参考元
IHコンロが安全で便利
- ・ガスによる火災の心配がない
- ・平面で掃除がラク
- ・お湯が早く湧く
- ・室温が上がりにくい
- ・お部屋の空気が汚れにくい など
オール電化のお部屋だと、キッチンにはIHコンロが設置されています。IHコンロは安全で便利な点が多いです。
安全面で言うと、火災の心配がありません。電気だけでお湯を沸かすので、服などに火が燃え移る恐れがないです。
また、凹凸がなく掃除がラクです。布巾で一吹きするだけなので、キッチン周りの掃除を時短できます。
災害時の復旧が早い
オール電化物件は、災害時の復旧が早いメリットもあります。ライフラインの復旧は、電気→水道→ガスの順番で進められるからです。
エコキュートのタンク内には水が入っていて、災害時に貴重となる水も確保できます。
オール電化で一人暮らしする5つのデメリット
- ・日中の電気代が高め
- ・引っ越し日当日はお湯が使えない
- ・停電したらお湯を湧かせない
- ・物件数がかなり少ない
- ・貯湯タンクの定期メンテナンスが必要
日中の電気代が高め
オール電化は、日中の電気料金が割高なのがデメリットです。お湯を沸かしておく夜間の電気料金を安くしているからです。
深夜0時までにお湯を使い切ると、沸かす直す必要がありさらに電気代がかかります。モニターでお湯の残量が確認できるので、1日の使用量を超えないように注意です。
物件数がかなり少ない
東京23区内のオール電化の物件数 | ||
---|---|---|
ワンルーム | 1K | 1DK |
300件 | 178件 | 31件 |
※徒歩15分以内、築20年以内で検索(2023年4月11日時点)
オール電化物件は、募集されている数がかなり少ないです。業者専用データベース「ATBB」で都内23区の物件数を調べたところ、ワンルームで300件、1Kで178件でした。
条件に「オール電化」を追加するだけで、お部屋探しの幅は急激に狭まります。豊富な物件数な中から探したいなら、オール電化にこだわりすぎないほうが良いです。
引っ越し日当日はお湯が使えない
オール電化物件へ引っ越しても、当日中はお湯を使えません。事前に電源を入れておかないと、エコキュートが稼働しないからです。引っ越し前に1度現地へ行く手間があります。
停電したらお湯を湧かせない
オール電化物件で停電になったら、復旧するまでお湯を湧かせません。調理や入浴ができなくなり、まともな生活を送れなくなります。
電気の復旧は早いですが、万が一に備えておくと安心です。ガスコンロやガスボンベは、入居時に用意しておきましょう
貯湯タンクの定期メンテナンスが必要
- ・貯湯タンクの水抜き(年に2~3回)
- ・配管清掃(半年に1回)
- ・逃がし弁点検(月に1回)
- ・凍結防止確認(冬の間)
オール電化物件で一人暮らししたら、エコキュートのメンテナンスがかかせません。表には点検内容の一部をまとめました。
メンテナンスを怠ると、エコキュートの劣化が一気に進み故障しやすくなります。入居者に過失があると判断されれば、30万円以上の補修費用がかかります。
オール電化での一人暮らしに向いている人は?
オール電化の一人暮らしに向いている人の特徴
- ・基本的に昼間は家にいない
- ・日中は授業やバイトが多い大学生
- ・お風呂は短時間のシャワーで済ませる
- ・キッチン周りの掃除をラクにしたい
- ・火事やガス漏れの心配を減らしたい
- ・光熱費は多少高くても大丈夫
オール電化の一人暮らしに向いている人は、基本的に昼間は家にいない人です。日中に外出する社会人や学生などです。
電気代が高い時間帯をできるだけ避けられれば、料金は大きく上がりません。お風呂は短時間のシャワーで済ませる人にも向いています。
オール電化の一人暮らしに向いていない人の特徴
- ・昼間に家で過ごす日が多い
- ・家賃勤務などで昼夜逆転している人
- ・お風呂はお湯貼ってゆっくり入りたい
- ・IHコンロの稼働音が気になる
- ・光熱費をできるだけ抑えたい
オール電化の一人暮らしに向いていないのは、主に昼間に家で過ごす人です。電気代が割高な時間帯なので、光熱費が上がりやすいです。
IHコンロはスイッチを付けると、キーンとした稼働音が鳴り続けます。慣れるのに2週間~1ヶ月かかるので、音が気になる人にも向いていません。
オール電化にすべきか迷ったら住まいのプロである不動産屋に相談してみる
「オール電化にすべきか迷う…」「結局どっちが良いの?」と悩んだら、住まいのプロである不動産屋に聞いてみると良いです。
当サイトが運営するネット不動産屋「イエプラ」なら、一人暮らしのお部屋探しが得意な営業マンが多数在籍しています。物件探しから、生活費に関する悩みまで一括で相談できます。
やり取りはLINEなどで進められます。「オール電化物件ってどう?」「夜勤勤務だと光熱費が高く付く?」など、来店不要でアレコレ相談可能です。
物件は業者しか使えないデータベース「ATBB」「REINS」から探してくれます。スーモには載っていないお部屋も取り扱っているので、未公開物件を知れるチャンスです。
オール電化の電気代を節約するコツ4選
- 電力会社と契約プランを見直す
- 極力夜間に電気を使用する
- エコキュートの省エネモードを利用する
- 電力会社の契約アンペア数を見直す
オール電化で一人暮らしするときのおすすめの節約方法を4つ紹介します。コツを踏まえて生活すれば、1ヶ月あたり2千円ほど節約できます。
①電力会社と契約プランを見直す
オール電化物件を借りるなら、電力会社と契約プランの見直しをしてみてください。2016年4月からの電力自由化により、賃貸物件でも電力会社を自由に選べます。
会社によって、基本料金・1kWhあたりの料金・プランなどが異なります。より安い新電力会社に切り替えましょう。おすすめの会社はのちほど紹介します。
②できるだけ夜間に電気を使用する
オール電化物件に住むなら、できるだけ夜間に電気を使用してください。1kwhあたりの価格は、日中と夜間で20円近くの差があります。
日中の電気の使用量を抑えるだけでも、月千円ほど節約できます。夜間タイマーで家電を動かしたり、省エネモードを活用すると良いです。
③エコキュートの省エネモードを利用する
メーカー | 省エネ設定の運転モード |
---|---|
三菱電機 | おまかせ |
パナソニック | おまかせ節約 |
ダイキン | おまかせモード |
コロナ | おまかせ省エネ |
東芝 | おまかせ |
日立 | おまかせ節約 |
オール電化物件のエコキュートは、省エネモードに設定できるものがほとんどです。消費電力を抑えられるので電気代の節約に繋がります。
今からオール電化のお部屋に引っ越す人は、内見時にエコキュートのメーカーも確認しておきましょう。
④電力会社の契約アンペア数を見直す
アンペア数 | 基本料金の目安 |
---|---|
30A | 860円 |
40A | 1,150円 |
50A | 1,450円 |
60A | 1,750円 |
オール電化物件のアンペア数が高かったら変更しましょう。60Aで案内する会社が多いですが、一人暮らしなら40Aで十分です。基本料金だけでも約500円の差が出ます。
同時に使う家電の合計アンペア数を確かめておくと良いです。A(アンペア)ではなくW(ワット)で性能が書かれているときは「100W=1A」で計算できます。
オール電化で一人暮らしするなら電力会社をよく比較すべき
電力会社の変更で節約できる場合がある
電力会社ごとに料金プランや割引キャンペーンが異なります。自分のライフスタイルに合った新電力に乗り換えるべきです。
「どの電力会社が良いか分からない」「比較するのが面倒」という人には電力会社比較ナビがおすすめです。
電話相談だけで、生活リズムや地域に合わせて一番お得な電力会社を紹介してくれます。開通工事も不要なので、簡単に切り替えられます。
オール電化プランがあるおすすめの新電力会社
オール電化プラン名 | |
---|---|
Looopでんき | スマートタイムS、スマートタイムONE |
J:COM電力 | お得タイム、季節別などのプラン |
出光昭和シェルでんき | オール電化プラン |
CDエナジーダイレクト | スマートでんき |
オール電化プランを契約できる、おすすめの新電力会社を表にまとめました。時間帯別の料金単価が安いプランが多いです。
どの電力会社もホームページで料金シミュレーションが可能です。現在の電気代からどのくらい安くなるか確認してみてください。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!