「大阪の住みやすさは東京より上?」
「住むなら東京と大阪どっちが良い?」
大阪には物価が安い、人情に厚いなど、大阪ならではの住みやすさがあります。東京は企業が多い、最新トレンドが集まるといった点が魅力です。
しかし、大阪には「なれなれしい」「お金にがめつい」など、ネガティブなイメージがあります。東京は「物価が高い」「人が冷たい」などがマイナス点です。
そこで当記事では、大阪と東京の住みやすさを徹底的に比較しました。どちらの街が住みやすいか気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
- 生活費を抑えたい人は大阪が住みやすい
- 便利な街で暮らしたい人は東京が住みやすい
- どちらに住むか迷ったら両方のエリア情報に詳しいイエプラに相談するのがおすすめ!
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
・オリコン顧客満足度1位の接客サービス
・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
大阪の住みやすさは東京より上?
生活費を抑えたいなら大阪が住みやすい
- ・家賃を抑えて生活したい
- ・更新料のかからない賃貸に住みたい
- ・人との会話が好き
- ・自家用車を持っている
- ・満員電車が苦手
- ・関西に住んでいる
生活費を抑えたい人なら、大阪の住みやすさは東京より上だと感じます。家賃相場が低いほか、更新料が不要なお部屋が多いためです。
また、大阪では積極的にコミュニケーションを取る人の割合が高いです。関西圏に住んでいる人のほうが、違和感なく受け入れやすいです。
通勤手段には、電車より車を利用する傾向があります。自家用車を持っている人や、満員電車が苦手な人にも向いている街です。
東京は便利な街で暮らしたい人向き
- ・最新の流行を常に追っていたい
- ・業種や職種を幅広く選びたい
- ・連帯保証人なしで賃貸を借りたい
- ・近所付き合いはできるだけ避けたい
- ・自家用車を持たない
- ・関東に住んでいる
利便性の高い暮らしを求めるなら、東京のほうが住みやすいと感じやすいです。物価が高い代わりに、交通アクセス・買い物環境・飲食店数が優れています。
賃貸物件の特徴としては、大阪と違って連帯保証人が不要な物件が豊富です。親族に頼みづらい人や、身寄りのない人でもお部屋が借りやすいです。
大阪に比べると、人間関係が希薄でドライな街です。関東育ちで、人付き合いに適度な距離感が欲しいタイプに向いています。
大阪の住みやすさが上と答えた人の口コミ
20代前半
【大阪は親切な人が多い】
あくまでも体感ですが、大阪のほうが親切な人が多いと感じます。梅田駅で道に迷っていたら、おばちゃんが話しかけてくれたこともありました。
30代前半
【すぐに人と仲良くなれる】
良い意味で距離感の近い人が多いです。子どもの頃から何度も引っ越ししていますが、一番友だちが増えたのは大阪に住んでいたころです。
30代前半
【大阪は家賃が安い】
東京から大阪に転勤で引っ越しました。東京では1LDKで家賃15万円の物件でしたが、大阪では同じ間取りで11万円でした。お金の無駄なので、東京にはもう戻りたくないですね。
30代後半
【料理の味付けは大阪が好き】
大阪に住んでから、外食によく行くようになりました。濃い味が苦手なので、東京に住んでいたころは毎日自炊していました。大阪は出汁が効いている料理が多くて、長生きできそうな気がします。
40代前半
【大阪は電車が混雑しない】
東京と大阪の違いで言うと、電車の混雑具合ですかね。東京でよく見る、駅員が乗客を押し込むような光景は、大阪ではまずないです。通勤ストレスの少なさは断然大阪です。
弊社利用者へのアンケートでは「大阪人は親切」「すぐに仲良くなれる」とのが多く寄せられました。困ったときに助けてもらった体験談が目立ちました。
また、大阪は物価の安さも高評価でした。同じ給料であれば、大阪のほうが豊かな暮らしが送れる可能性が高いです。
東京の住みやすさが上と答えた人の口コミ
20代後半
【近所付き合いが少なくて気楽】
東京に住んで一番感動したのは、近所付き合いの少なさです。余計な気を使わなくて良いのでストレスフリーです。僕が大阪で住んでいた地域が田舎というのもありますが、隣近所の顔も名前も知らないなんて考えられません。
20代後半
【転職するときに選択肢が多かった】
転職を考えたときは、東京のほうが選択肢が多いです。ウェブ系か出版系の仕事を探していたのですが、大阪では募集数が少なかったです。東京に絞ったら1ヶ月くらいであっさり決まりました。
30代前半
【日本初上陸はいつも東京】
海外の最新ブランドとか韓国発のスイーツとか、流行りのものは東京にやってきます。刺激的な生活なら東京ですね。
20代後半
【イベントが圧倒的に多い】
大阪に比べると、大きなイベントの開催数が全然違います。大きな音楽フェスやゲームのイベントは基本的に関東開催なので、交通費の面でも助かっています。
30代前半
【東京の人は踏み込んでないので助かる】
東京のほうが住みやすいと思います。大阪に引っ越したばっかりの頃、友人の紹介でデートした男性から「給料なんぼ?」って聞かれてドン引きしました。東京の人はそこまで踏み込んでこないので助かります。
東京のほうが住みやすいと答えた人の体験談を集めました。「人付合いが楽」「適度に他人と距離があって良い」など、人間関係で困りにくいとの意見が多いです。
イベントが多い、最新トレンドが集まるなど、東京ならではのメリットを挙げる人も一定数いました。都会的な生活を送りたい人に向いている街です。
大阪と東京の住みやすさ比較表
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
家賃相場の低さ | ○ | ✕ |
犯罪発生率の低さ | ✕ | ○ |
交通アクセスの良さ | ✕ | ○ |
災害リスクの低さ | ○ | ✕ |
公園の多さ | ✕ | ○ |
待機児童率の少なさ | ✕ | ✕ |
大阪と東京の住みやすさを、家賃相場や犯罪発生率など6つの項目で比較しました。順番に解説するので、ぜひ参考にしてください。
家賃相場は大阪のほうが低い
梅田駅 | 新宿駅 | |
---|---|---|
ワンルーム | 7.5万円 | 11.3万円 |
1K | 6.9万円 | 11.4万円 |
1DK | 9.5万円 | 13.7万円 |
1LDK | 13.7万円 | 20.2万円 |
2LDK | 35.9万円 | 38.1万円 |
家賃相場は、東京より大阪のほうが低いです。それぞれのエリアで最も利用者数が多い梅田駅と新宿駅の周辺で家賃相場を比較したところ、すべての間取りで梅田駅が低かったです。
家賃10万円を上限にした場合、新宿駅周辺では平均的なワンルームにも住めません。一方の梅田駅周辺では、1DKのお部屋に住めます。
家賃をできるだけ抑えたい人や、収入に不安のある人は、大阪のほうが住みやすさが上だと感じやすいです。
1人あたりの犯罪発生率は東京のほうが低い
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
犯罪件数 | 68,807件 | 78,475件 |
人口 | 8,774,835人 | 14,097,838人 |
犯罪発生率 | 0.78% | 0.56% |
- もとにしたデータ
犯罪発生率は、大阪より東京のほうが低いです。警視庁・大阪府警が公表する令和4年度の犯罪件数と、令和5年1月1日時点の住民基本台帳人口をもとに、犯罪発生率を算出しました。
大阪府の犯罪発生率が0.78%なのに対し、東京都は0.56%です。治安を気にする人であれば、東京のほうが住みやすい可能性が高いです。
交通アクセスは東京のほうが良い
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
通勤・通学者数 | 3,718,976人 | 5,830,735人 |
公共交通機関のみでの 通勤・通学者数 |
1,339,585人 | 3,203,370人 |
割合 | 36.0% | 54.9% |
「従業地・通学地による人口・就業状態等集計(表番号19)」をもとに作成
交通アクセスは、大阪より東京のほうが良いです。令和2年国勢調査のデータをもとに、公共交通機関のみで通勤・通学する人の割合を計算しました。
大阪では約36%しかいなかったのに対し、東京では半数を超える約55%でした。東京のほうが、自家用車や自転車を使わずに通勤・通学しやすい街と言えます。
電車が混雑しないのは大阪
路線 | 区間 | 混雑率 | |
---|---|---|---|
大阪 | 大阪メトロ御堂筋線 | 梅田→淀屋橋 | 123% |
大阪環状線 | 鶴橋→玉造 | 115% | |
東京 | 東京メトロ東西線 | 木場→門前仲町 | 138% |
中央線快速 | 中野→新宿 | 139% |
出典:国土交通省「三大都市圏の主要区間の混雑率(2022-31路線)」
電車が混まないのは大阪です。利用者数の多い路線で混雑率を比較したところ、大阪のほうが約20%低かったです。満員電車が絶対に無理なら、大阪に住むのもアリです。
災害リスクは大阪のほうが低い
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
人口 | 884万人 | 1,352万人 |
洪水リスク | 415万人(47.0%) | 398万人(29.5%) |
土砂災害リスク | 14万人(1.5%) | 11万人(0.9%) |
地震リスク | 611万人(69.1%) | 1,261万人(93.3%) |
「都道府県別の災害リスクエリアに居住する人口について」をもとに作成
災害リスクは、地域全体で見ると大阪のほうが低いです。洪水リスクは大阪が高いものの、地震リスクは東京が圧倒的に高いです。
洪水や土砂災害は、住む場所を選べば回避できますが、地震は難しいです。自然災害が不安な人は、大阪に住むのが無難です。
公園の数は東京のほうが多い
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
公園数 | 5,759ヶ所 | 8,584ヶ所 |
公園の数は、大阪より東京のほうが多いです。国土交通省が公表する令和4年3月時点のデータによると、東京都の公園の数は、大阪府の約1.5倍でした。
東京では建物が密集しているため、地震や火事に備えて公園が多めに整備されています。公園で子どもを遊ばせたり、自然を感じたい人は、東京のほうが向いていると言えます。
待機児童率はほとんど同じ
大阪 | 東京 | |
---|---|---|
待機児童数 | 147人 | 286人 |
利用児童数 | 182,752人 | 306,630人 |
待機児童率 | 0.08% | 0.09% |
待機児童率は、東京と大阪でほとんど変わりません。こども家庭庁が公表するデータによると、大阪で約0.08%、東京で約0.09%です。
住む自治体によっても待機児童率は変わってくるので、住む前に公式ホームページを確認しておきましょう。
大阪の住みやすい街おすすめ3選
特徴 | |
---|---|
吹田駅 |
・家賃が大阪市内に比べて安い ・ベッドタウンで落ち着いた街並み |
福島駅 |
・犯罪件数が少なく治安が良い ・大阪駅や梅田駅まで徒歩で行ける |
豊中駅 |
・ファミリーが多く治安が良い ・学校や保育施設が多く子育てしやすい |
大阪で住みやすい街を3つ紹介します。そのほかおすすめの街は、下の記事で解説しています。
①吹田駅
- ・ベッドタウンで落ち着いた街並み
- ・家賃が大阪市内に比べて安い
- ・大阪駅や新大阪駅まで直通
- ・大学隣接のショッピングモールが便利
大阪駅まで直通10分というアクセスの良さから、吹田駅周辺は通勤者たちのベッドタウンとなっています。街並みは落ち着いており、大阪市内と比べると治安は良いほうです。
吹田駅周辺の家賃相場も安いです。ワンルームや1Kなら5万円で見つかり、大阪市内の相場より約1万円安く借りられます。
②福島駅
- ・大阪駅や梅田駅まで徒歩で行ける
- ・新福島駅の路線も利用できる
- ・犯罪件数が少なく治安が良い
- ・カフェや飲食チェーンが多い
福島駅エリアは立地の良さが好評です。大阪駅や梅田駅といった繁華街まで歩いて行けます。駅から徒歩2分ほどで、阪神本線の新福島駅も利用可能です。
繁華街の近くにも関わらず、駅周辺の治安はかなり良いです。2022年の福島区の犯罪件数は707件で、市内では5番目に少ない数字です。
③豊中駅
- ・ファミリーが多く治安が良い
- ・学校や保育施設が多く子育てしやすい
- ・大阪駅まで乗り換えなしで約12分
- ・駅直結のショッピングモールが便利
豊中駅周辺は学校や保育施設が充実しています。ファミリー世帯が多く住んでいるので治安が良いです。
利便性も良く、大阪駅まで乗り換えなしで約12分です。大阪・梅田エリアに通勤する人に向いています。
東京の住みやすい街おすすめ3選
特徴 | |
---|---|
荻窪駅 |
・始発駅で座って新宿、東京まで行ける ・買い物環境が充実している |
武蔵小山駅 |
・治安が非常に良い ・再開発でキレイな街並み |
赤羽駅 |
・電車が5路線利用できる ・ショッピングモールが多い |
東京で住みやすい街を3つ紹介します。そのほかおすすめの街は、下の記事で解説しています。
①荻窪駅
- ・買い物環境が充実している
- ・電車が3路線使える
- ・丸の内線の始発駅
- ・飲食店が多い
荻窪は、駅周辺の買い物施設が充実している住宅街です。ショッピングモールの「荻窪タウンセブン」と「ルミネ荻窪」で大抵のものは揃えられます。
3路線が通っているため、行き先に合わせて使い分けられます。特に丸ノ内線は始発駅のため、新宿駅や東京駅まで座って通勤できます。
②武蔵小山駅
- ・治安が非常に良い
- ・再開発でキレイな街並み
- ・駅前の買い物環境が良い
- ・災害リスクが低い
武蔵小山駅は「再開発されたキレイな街並みに下町の雰囲気が残る街」です。駅前は大型商業施設と商店街が共存していて、買い物客で連日にぎわいます。
治安が非常に良く、子ども連れのファミリーや一人暮らしの女性が多いです。駅近くに大きな公園があるので、散歩やジョギングコースにもおすすめです。
③赤羽駅
- ・電車が5路線利用できる
- ・ショッピングモールが多い
- ・飲食店が充実している
- ・公園が多く自然豊か
赤羽駅は、北区で最も栄えている街です。5路線利用できるうえ、買い物や外食スポットが充実しています。
西口側は再開発でキレイな街並みです。ショッピングモールの「ビビオ」「アピレ」などがあり、買い物環境を重視する人に向いています。
東口側には商店街や飲み屋街があり、多くの人で賑わっています。「せんべろの聖地」と呼ばれるほど居酒屋が密集しているので、飲み歩くのが好きな人におすすめです。