「ペット可賃貸はやめた方がいい?」
「ペット可賃貸の注意点やメリットは?」
ペット可賃貸には、猫や犬を飼っている人が多く住んでいます。中には、ペットを飼いやすいようにお部屋の内装やみんなで使う共用設備に工夫がある物件もあります。
しかし、ペット可賃貸は敷金が高い、普通の賃貸よりトラブルが多いなどのデメリットがあります。注意点を見落とすと、入居してから後悔する可能性が高いです。
そこで当記事では、ペット可賃貸はやめた方がいいと言われる理由を、メリットとデメリットをあわせて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
- ペット可賃貸は入居中や退去時にトラブルが多く、ペットを飼わない人には向いていない
- 賃貸でペットを飼う予定の人は「ペット可」と「ペット相談可」でお部屋探しが必要
- ペット可賃貸で迷ったら、ネット不動産屋のイエプラに相談するのがおすすめ!
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
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・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
ペット可賃貸はペットを飼わないならやめた方がいい
ペットが飼育されているアパートやマンションはトラブルが多い
- ・足音、鳴き声で騒音がする
- ・ニオイ、汚れがついて不衛生
- ・敷金などの初期費用が高い
- ・退去時の原状回復費用が高い
- ・契約に違反して違約金を請求される
- ・ペット同士が喧嘩してケガをする
ペット可賃貸はペットが原因のトラブルが起きるリスクがあります。ペットが夜中に鳴いたり、共用部分の汚れが原因で住人同士のトラブルが増えます。
退去時に備えて預ける敷金の相場が、普通の賃貸より1~2ヶ月分高いです。物件によっては、退去時の原状回復費用が普通の賃貸より倍以上かかります。
気に入った物件がペット可の場合、ペットを飼わない人はお部屋の防音性などを内見の際に詳しく確かめたほうがいいです。
ペット可賃貸とは大家さんがペットの飼育を認めている物件
そもそもペット可賃貸とは、大家さんが入居者にペットの飼育を認めている物件のことです。認めていると言っても、種類や数には制限があるため物件ごとに確認は必須です。
「ペット相談可」で募集されている物件も同じです。飼いたいペットの種類によっては大家さんから許可が下りません。
ペットを飼う予定の人は「ペット可」と「ペット相談可」以外の選択肢はない
賃貸でペットを飼いたい人は、ペット可やペット相談可の物件を選びましょう。その他の物件は、飼いたくなったときに許可が下りない可能性が高いからです。
もし、普通の賃貸で無断でこっそりペットを飼うと、バレてしまったときに言い訳できません。契約違反として強制的に退去させられてしまうことがあります。
最近はペットの飼育を前提に建てられる「ペット共生型賃貸」が増えています。ペットの飼育をきっかけに引っ越しを考えている人は、検討してみてください。
ペット可賃貸はやめた方がいいと言われる理由TOP5【不動産屋に聞いてみた】
やめておいたほうがいい主な理由 | 票数 | |
---|---|---|
1位 | 初期費用が高くなりやすい | 28票 |
2位 | 希望に合う物件が見つかりにくい | 25票 |
3位 | 鳴き声などの騒音トラブルが多い | 23票 |
4位 | 共用部分の汚れやニオイが気になる | 19票 |
5位 | もともと条件が悪い物件だった場合がある | 13票 |
家AGENT アンケート調査(複数回答可)
弊社「家AGENT 池袋店」の営業マン30名に、ペット可賃貸はやめた方がいいと言われる理由をアンケート調査しました。
票数が多かった上位5つの理由を紹介するので、ペット可賃貸を借りるかどうか決めるときの参考にしてください。
1位:初期費用が高くなりやすい
募集情報の該当件数【東京23区】 | |
---|---|
ペット可(相談可)合計 | 15,348件 |
敷金なし | 3,780件(約24.6%) |
礼金なし | 7,477件(約48.7%) |
礼金・敷金なし | 3,252件(約21.2%) |
- ▶表の件数の集計方法はこちら
ペット可賃貸は、普通の賃貸より契約時と退去時にかかるお金が高くなりやすいです。ペットが原因の汚れや傷は、入居者の負担で修理が必要だからです。
業者専門サイトのATBBで調べてみたところ、敷金と礼金がかかる募集が過半数です。敷金は退去費用に充てられますが、礼金は手数料のようなものなので損が大きいです。
また、ペット飼育時は敷金が返金されない「償却」の契約が多いです。通常の賃貸物件なら、入居者が負担すべき修繕費を差し引いても敷金が余れば退去時に返金されます。
ペットを飼わないなら家賃が割高
ペット可賃貸は家賃や管理費が相場より高い場合があります。ペットを飼う人にとっては必要経費ですが、ペットを飼わない人にとっては割高です。
家賃や管理費、退去費用などが高くなりやすいのは、お部屋の消臭や壁紙・フローリングなどの貼り替えなど、普通の賃貸より貸す側の出費が多いからです。
2位:希望に合う物件が見つかりにくい
東京23区内の該当件数 | |
---|---|
全体の物件数 | 111,646件 |
ペット可(相談可)合計 | 15,348件(約14%) |
- ▶表の件数の集計方法はこちら
ペット可と相談可の物件は、全体の10%くらいです。普通の賃貸物件と比べて数が少ないぶん、希望の条件を満たす物件が見つかりづらいです。
直近の募集情報を実際に調べてみたところ、全体の約14%しかありませんでした。不動産屋へのお部屋探しの相談はできるだけ早めがおすすめです。
3位:鳴き声などの騒音トラブルが多い
隣人がペットを飼っていると、鳴き声や物音をたててうるさい場合があります。ペットを飼っている住人の全員が、ペットのしつけが上手とは限らないからです。
ペットの鳴き声や物音の響き具合は、建物の防音性や隣人の飼育環境によってさまざまです。騒音が気になると生活するうえでストレスが溜まります。
4位:共用部分の汚れやニオイが気になる
ペットの飼い主が共用部分のマナーを守らないと、フンで汚れてニオイが気になったり、抜け毛が散らかっていて他の住人にストレスが溜まりやすいです。
マナーを守れていない飼い主がいても、管理会社からの注意や張り紙などでは改善しづらいです。どうしても自分のペットの行動には甘くなりがちです。
5位:もともと条件が悪い物件だった場合がある
大家さんが入居率を上げるために普通の賃貸をペット可賃貸に変えて募集することがあります。入居条件を緩和することでペットの飼い主でも申し込みやすくなるからです。
防音性が低い木造や鉄骨造などの物件が、ペット可として募集されていることがあります。吠える可能性がある犬を飼いたい人には向いていません。
ペット可賃貸はペットを飼う人にとってのメリットは多い
- 大家さん公認でペットを飼える
- 他の入居者がペット飼育に理解がある
- 飼い主同士で交流ができる
- 設備が充実している場合がある
- 許可があればペットを一時的に預かれる
ペット可賃貸は、上記のようにペットを飼う人にとってはメリットが多いです。大家さんや住人がペットに理解があり、ペットを飼うのに適した設備を備えた物件もあります。
ペットを飼う予定がない、すぐにペットは飼わないといった状況ならメリットが少ないです。ペットを飼育するときのメリットを以下で紹介します。
①大家さん公認でペットを飼える
ペット可賃貸は、大家さんにペット飼育の許可をとりやすく公認でペットが飼えます。内緒でペットを飼って強制退去などのトラブルに巻き込まれる心配がありません。
ペットを飼っていてトラブルが起きたときに管理会社に相談しやすいです。ペットに関しての日常的な困りごとに対応してくれる場合があります。
②他の入居者がペット飼育に理解がある
ペット可賃貸に住む人は、動物が好きで鳴き声などにある程度の理解があります。ペット禁止の物件で、特別に飼育を認めてもらって住むよりストレスが少ないです。
「ペット相談可」の場合、ペット可の物件よりペットを飼っている人が少ない場合があります。他の入居者がペットを飼っているか事前に聞いておくと、気をつかいすぎずに済みます。
③飼い主同士で交流ができる
管理会社によっては飼い主同士の交流会を開いてくれることがあります。近所で飼われているペットを知り、飼い主同士が交流することでトラブルを減らす目的があります。
身近に同じ種類のペットがいると、しつけのコツやマナーなど飼育に役立つ質問が聞ける場合があります。
ご近所付き合いができる住人が増えると、ペットを飼ううえでの情報交換ができたり、入居中にトラブルが起きたとき頼りになります。
④設備が充実している場合がある
ペット可賃貸はペットの飼育がしやすい工夫が多くされている物件が多いです。壁やフローリングにニオイや傷がつきにくい素材が使われている場合があります。
特にペット共生型賃貸は共用部分と内装が充実しています。ペットの足洗い場や備え付けのフェンスがあり、ペットとの生活が考えられています。
⑤許可があればペットを一時的に預かれる
大家さんに事前に相談すれば、家族や友人のペットを一時的に預かれる場合があります。通常の賃貸では一時的な預かりでも高確率で断られます。
注意点として、ペット可賃貸でも一時的な預かりを断られることがあります。実家に何匹もペットがいる人は、一時的な預かりが可能か借りる前に確認しておくと良いです。
ペットを飼うときはマナーを守ってトラブルを防ぐことが大切
- マナーをしっかりしつける
- 自分の出す音にも気をつける
- 共用部分を好きに歩かせない
- 傷やニオイをつけない工夫をする
- ペットに安全で快適なお部屋にする
①マナーをしっかりしつける
ペットのマナーは飼い主次第なのでしつけを頑張りましょう。静かにしていたら褒める、トイレが決まった場所でできたら褒めるなどが効果的です。
言うことを聞かなくても叩いたりしてはいけません。しつけがうまくいかず夜中に吠えたりお部屋で暴れてしまうときは、ペットトレーナーに相談すると良いです。
②自分の出す音にも気をつける
ペット可賃貸に住むときは自分が出す音にも気をつけないといけません。お部屋の構造や壁の厚みが心配なら防音の対策を考えたほうがいいです。
ペットがどのぐらい騒ぐかで対策の度合いはさまざまです。とくに、犬の足音は床に爪が当たると響きやすいです。クッションマットは敷いておきましょう。
③共用部分を好きに歩かせない
エントランスで散歩をさせたペットの足を洗えないなら、エレベーターなどではペットを抱えましょう。共用部分を汚さないために、物件によってはルール化されています。
2階以上に住むときはエレベーターでの事故の予防にもなります。散歩に使うリードと別に、スリング(ペット用の抱っこ紐)があれば手で抱える手間が省けます。
④傷やニオイをつけない工夫をする
ペットがお部屋につける傷やニオイはできるだけ対策したほうがいいです。傷やニオイがついた理由や場所によっては退去費用が高くついてしまうからです。
お部屋の中で放し飼いにせずにケージを使ったり、壁や床に貼り足せるシートを使って傷やニオイの対策をしましょう。
⑤ペットに安全で快適なお部屋にする
ペット可賃貸は内装や設備までペットのために建てられているとは限りません。対策せずに住んでしまうとペットが怪我をしたり体調不良になってしまいます。
2階以上のお部屋で窓やベランダを開けて換気するときは気をつけましょう。お部屋にフェンスを置いたり、エアコンの温度を適正に保つなどの対策も必要です。
ペット可賃貸についてのQ&A
ペット可賃貸を探すコツはある?
ペット可以外の条件を緩くしましょう。
築年数と駅徒歩を妥協するだけでもペット可賃貸は探しやすくなります。探すエリアを広げてみても物件の割合が変わる場合があります。
築古の物件でもリノベーションなどがされている場合があります。年数にこだわらず実際に内見してから判断しましょう。
飼えるペットに制限はある?
大家さんによって差があります。
どんなペットでも大家さんの許可が必要です。ハムスターなど小型の動物は飼いやすいですが、珍しい動物などは許可が出にくいです。
飼育できるペットは申し込む前に不動産屋に頼めば確認してもらえます。多頭飼いを考えているなら頭数の上限を確認しましょう。
いい条件のペット可賃貸の特徴は?
ペット共生型賃貸やリフォームしたての物件はおすすめです。
ペット共生型賃貸はペット用の設備が充実している物件が多いです。飼えるペットの種類も幅広く、多頭飼いの許可が通りやすいです。
定期的にリフォームされている物件もおすすめです。設備や条件がペット向けに変わって築年数のわりにキレイなことが多いです。
ペット可賃貸の審査は厳しくなる?
証明書やペット面接を求められる場合があります。
ペットを飼うときはペットの審査があります。管理会社からペットの写真やワクチン接種証明書などが求められます。
物件によってはペットの面接がおこなわれます。健康状態やしつけなどを見られます。提出書類の不足や不備には気をつけましょう。
ペット可賃貸の初期費用は交渉できる?
交渉自体はいつでも可能です。
ペット可賃貸を契約する前後で初期費用の交渉は出来ます。ただし、他に交渉している人がいないと大家さんから断れやすいです。
大家さんに直接交渉しなくても不動産屋に頼めば初期費用の交渉をしてもらえます。直接交渉しづらいときは不動産屋を使いましょう。
ペット可物件のトラブルの対処法は?
大家さんか管理会社に相談しましょう。
ペット可賃貸でトラブルが起きたときの窓口は大家さんか管理会社です。入居者同士で解決しようとすると別のトラブルが起きかねません。
隣人と近所付き合いできる仲なら、隣人同士で解決できる場合があります。相談先はトラブルの内容や状況に応じて変えましょう。
ペット可物件の内見時に特に確認すべき箇所は?
室内の他に周辺環境が大切です。
普通の賃貸と同様にお部屋の防音性や設備を確認しておきましょう。ペットを飼うなら周辺に公園や動物病院があると便利です。
もちろん、自分が生活するうえで便利な施設が多いと理想的です。内見に時間がかけられないときはGoogleマップなどを活用してください。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!