「賃貸の畳は気持ち悪いって本当?」
「実際の使い勝手はどうなの?」
畳のある賃貸物件は安いお部屋が多くて、家賃重視で探す人に向いています。レイアウト次第では、様々な用途に使えて便利です。
しかし、畳のある賃貸はカビやダニが発生しやすい特徴があります。「生理的に無理」「気持ち悪い」とネガティブな印象を持つ人も…。
そこで当記事では、賃貸にある畳部屋の住み心地について解説します。気持ち悪いと感じた人の体験談や、畳の賃貸に向いている人の特徴もまとめています。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の畳が気持ち悪いと思われる理由5選
- ・カビやダニの原因になりやすい
- ・汚いイメージがある
- ・変色が気になる
- ・独特なニオイがする
- ・暗くて怖い印象がある
カビやダニの原因になりやすい
賃貸の畳が気持ち悪いと思われる理由は、カビやダニの原因になりやすいからです。特に梅雨の時期は、湿気がこもってカビやダニが発生しやすくなります。
入居後に布団で寝る人は要注意です。湿気のせいで、畳だけでなく布団にもカビが生える恐れがあります。
汚いイメージがある
賃貸の畳に対して汚い印象を持っている人もいます。カビによる黒ズミができていたり、ボロボロになった畳をイメージされるからです。
畳の見た目が悪い物件は、築年数が古いお部屋に多く見られます。和室の物件に住むときは、必ず現地を内見してください。
独特なニオイがする
賃貸の畳が気持ち悪いと思われるのは、独特なニオイが気になるからです。原料であるイグサのニオイを「雑草くさい」と嫌う人は一定数います。
新品の畳だと、さらにニオイが強くなります。気持ち悪くならないか不安なら、フローリングのお部屋を探したほうが良いです。
暗くて怖い印象がある
賃貸の畳が気持ち悪いと思われる理由として「暗くて怖い印象」という声も見られます。日が当たらない和室は、お化け屋敷のようで怖がられやすいです。
賃貸の畳が気持ち悪いと感じるなら交換できるか不動産屋に交渉してみる
賃貸の畳が気持ち悪いと感じるなら、交換できるか不動産屋に交渉すると良いです。見た目だけ気になる人なら、交渉次第で気持ち良く入居できます。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、交渉に強いスタッフが多数在籍しています。設備や費用に関する交渉を何度も成功させてきた実績があります。
交渉のやり取りはチャットやLINEから可能です。「畳を交換してくれるなら契約したい」「家賃は安くならない?」など、来店不要で何でも相談できます。
移動中や休憩中などのスキマ時間を有効活用できます。交渉はしたいけど電話や対面のやり取りが苦手な人は、気軽に相談してみてください!
賃貸の畳が気持ち悪いと感じた人の体験談
- ・和室の畳から虫が出てきた
- ・ペットが和室を汚してカビが出た
- ・清潔かどうか分からず気持ち悪い
和室の畳から虫が出てきた
20代
入居歴:1年半
職業:学生
【畳から出た虫が気持ち悪い】
和室付きの賃貸で一人暮らしをしていて、寝室兼収納スペースとして使っています。布団を敷いたまま生活していると、体がかゆくなって何かに刺された跡がありました。日頃の湿気対策が甘かったばかりに、ダニが湧いたようです。畳の交換を頼むにも、お金がかかって苦労しています。
賃貸の畳が気持ち悪いと感じた人には、虫の発生に困っている人が多かったです。布団などで畳の表面を塞ぐと、虫が湧きやすくなります。
ペットが和室を汚してカビが出た
30代
入居歴:1年
職業:会社員
【畳から出たカビが気持ち悪い】
畳のある賃貸に犬と猫を飼っています。しつけがまだ不十分なせいか、たまに畳の上でおしっこしちゃうんです。目立つ汚れは気付いたらすぐ吹くようにしてたんですが、染み込んだ部分からカビが生えてきました。畳の上にクッションフロアを敷こうと検討中ですが、退去費用が高くならないか不安です…。
賃貸の畳が気持ち悪いと感じた人には、カビがきっかけだった人もいました。ペットが和室で粗々をすると、汚れた箇所からカビが生えてしまいます。
畳の上にクッションフロアなどを敷く方法もありますが、通気性は悪化します。カビがお部屋全体に増殖すると、退去費用は高額になりやすいです。
清潔かどうか分からず気持ち悪い
20代
入居歴:半年
職業:フリーター
【新品の畳じゃなくて気持ち悪い】
和室付きの賃貸に住むときに、初期費用を浮かせるために畳の張り替えを希望しませんでした。安く入居できたのは良かったのですが、掃除しても畳が本当にキレイなのか心配で結局和室を使わずにいます。洋室もある間取りなので、最低限の生活スペースは確保できています。それでもお部屋を広々と使えていないので、少し後悔しています。
賃貸の畳に関して「清潔かどうか分からず気持ち悪い」と感じている人もいました。畳の寿命は10年前後と長くて、入居の際に張り替えられるとは限りません。
表面だけなら約5年を目安に交換や補修されます。畳本体を新調するのは、寿命を過ぎてからのタイミングが多いです。
畳のある賃貸に住むデメリットは5つ
- ・築年数が古め
- ・湿気に弱い
- ・畳が家具でへこみやすい
- ・退去費用が高くなりやすい
- ・掃除が面倒くさい
築年数が古め
畳のある賃貸に住むデメリットは、築年数が古めなことです。フローリングの床が採用される前に建てられた物件が多いからです。
お部屋の築年数が古いと、外観や設備などの見た目が悪いです。水回りや収納が古いタイプだと、生活する上で不便を感じます。
湿気に弱い
紹介した通り、賃貸にある畳は湿気に弱いことがデメリットです。こまめに掃除やメンテナンスをしないと、カビやダニが発生します。
室内が多湿だと、原料のイグサは湿気を溜め続けます。入居後はこまめに換気したり、除湿機を活用するといった対策が必要です。
畳が家具でへこみやすい
畳のある賃貸に住むデメリットの1つには、畳が家具でへこみやすいことも含まれます。フローリングと比べて、畳の表面は上からの圧力に弱いからです。
1度家具を設置すると、次の引っ越しまで動かさない人がほとんどです。床下まで損傷するレベルだと、退去費用を請求されてしまいます。
退去費用が高くなりやすい
目安金額 | |
---|---|
畳の表替え | 4,000~9,000円/1畳 |
畳の裏返し | 4,000~6,000円/1畳 |
障子の張替え | 2,000~4,000円/1枚 |
ふすまの張替え | 2,000~3,000円/1枚 |
畳のある賃貸は、退去費用が高くなりやすいです。特約によって、入居者負担で直す項目が多いからです。
国土交通省のガイドラインによると、損傷した畳は大家さん負担で直すのが原則です。実際は、特約で入居者負担に変更する契約がほとんどです。
掃除が面倒くさい
畳の賃貸に住むデメリットには、掃除が面倒くさい点も挙げられます。表面が凸凹していて、掃除機でホコリを吸い取りにくいからです。
畳の掃除には、ほうきや雑巾が必要です。フローリング物件では使わないので、掃除に手間がかかります。
畳のある賃貸に暮らす5つのメリット
- ・フローリング物件より家賃が安い
- ・入居時の費用交渉がしやすい
- ・さまざまな用途に使える
- ・フローリングより足音が響きづらい
- ・断熱性が高い
比較的家賃が安い
家賃 | 管理費 | 間取り | |
---|---|---|---|
KDXレジデンス大山 (フローリング) |
125,000円 | 9,000円 | 1DK |
板橋本町グリーンパーク (和室) |
94,000円 | 8,000円 | 1DK |
- 検索条件
フローリング物件と比べて、畳のある賃貸は安く借りられます。築年数が古くて、人気が低いからです。
業者専用サイト「ATBB」で、都内にある和室物件と近隣物件の家賃を比較しました。条件はほとんど同じですが、和室物件のほうが約3.2万円安かったです。
入居時の費用交渉がしやすい
畳の賃貸物件では、費用交渉がしやすいメリットがあります。家賃収入がほしい大家さんだと、入居条件を緩めてくれるからです。
交渉しやすい費用は家賃や礼金などです。「家賃が下がったら契約する」「最低でも4年は住む」など、交渉相手も得をする条件を伝えておくと成功しやすいです。
さまざまな用途に使える
畳のある賃貸に住めば、和室をさまざまな用途に使えます。和室はレイアウト次第で、寝室や客間としても利用可能です。
押入れ付きの和室なら、収納スペースを広く確保できます。押入れ1つで、一人暮らしに必要な荷物をほとんど収納できます。
フローリングより足音が響きづらい
畳のある賃貸に住むメリットには、フローリングより足音が響きづらい点も挙げられます。畳の床は、クッション性が高いからです。
分厚い畳は、足音などの衝撃音を吸収してくれます。足音が響かないか不安であれば、カーペットを敷くとより防音性が高まります。
断熱性が高い
賃貸にある畳は断熱性能が高いです。畳が断熱材の役割をしてくれるので、冬は暖かい空気をキープできます。
畳のある賃貸に向いている人は?
家賃を重視するなら向いている
- ・家賃を抑えて住みたい
- ・畳生活の経験がある
- ・こまめに掃除する習慣がある
- ・広い収納スペースが欲しい
- ・お部屋では裸足で過ごしたい
畳のある賃貸に住むのに向いているのは、家賃を重視する人です。フローリングのお部屋より、安い家賃で借りられるからです。入居時に家賃などの費用交渉もしやすいです。
畳のある賃貸は、実家などで畳生活の経験がある人にも向いています。騒音トラブルが心配な人なら、足音が響きづらくておすすめです。
潔癖症の人は畳の賃貸に向いていない
- ・潔癖症の人
- ・お部屋にベッドを置きたい
- ・居室はフローリングが良い
- ・頻繁に掃除しない
畳のある賃貸に向いていないのは潔癖症の人です。カビやダニの発生リスクを考えて「気持ち悪い」と思われやすいからです。
また、畳はこまめな掃除や手入れが必要です。慣れていない人はストレスが溜まります。家賃の上限に余裕があれば、フローリングの物件を探したほうが良いです。
畳のある賃貸を避けてお部屋を探したいなら不動産屋に相談する
畳のある賃貸を避けてお部屋探しするなら、不動産屋に相談してみるのもアリです。フローリング物件に絞ってお部屋探しできます。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は「和室NG」といった、細かい条件で相談できます。
やり取りはチャットやLINEから可能です。「洋室のお部屋に絞って紹介して欲しい」など、来店不要で何でも相談できます。
賃貸サイトでの絞り込み検索が面倒な人など、ぜひ活用してみてください!
畳のある賃貸に関するよくある質問
畳があるお部屋のデメリットは?
退去費用が高くなりやすい点です。掃除や湿気対策を怠ると、すぐカビが発生してしまうからです。メンテンス不足の汚損は入居者負担で直さなければいけません。
賃貸で畳のお部屋が多いのはどんな物件?
築年数が古い物件です。1990年以前に建てられた物件だと、まだフローリングが普及していない時期なので畳がメインです。
賃貸の畳は入居時に交換してもらえる?
交換してもらえる場合があります。
畳の寿命は10~20年が目安で、畳の寿命と入居の時期が重なれば交換してもらえます。「交換してもらえるなら契約する」と交渉するのもアリです。
賃貸の畳はフローリングに変更してもらえない?
変更してもらえません。図面で募集されるときには、お部屋のリフォームが済んでいるからです。
賃貸の畳の上に敷くものは何がおすすめ?
薄くて通気性の良い素材のカーペットがおすすめです。畳の上に防虫シートを重ねて敷くと、ダニが湧きにくくなります。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!